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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

NHK集団自決番組が「軍命」で自爆

2008-08-30 08:31:00 | ★集団自決

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        ★お詫び★

昨夜8時からのNHK≪九州沖縄スペシャル“集団自決”~沖縄渡嘉敷島 兄弟の告白~≫を見ながら、記事作成の為のキーワードを記したメモを間違ってアップしたまま放置して寝てしまいました。

その後、当ブログを訪問頂いた方は、何のことか意味不明の単語の羅列で、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

見る前から、NHKの番組案内をみて、

2月に放映した番組の焼き直しだと予想してビールを飲みながら見ていたら、

予想にたがわず「新証言」とはかけ離れた、同じ役者の同じネタなので興味半減で眠たくなり、

メモを公開するという大恥をさらしをしたしだいです。

申し訳ありませんでした。

                    ◆

さて、同番組を見た感想ですが、特に目新しい証言はなかったが、

次の2点は、既知の事実とはいえ、天下のNHKが放映したということで重要な意味を持つ。

①父親殺害の告白

これまで金城重明氏は「親兄弟」という表現で母親と弟、妹を殺害したことは繰り返し告白してきたが、父親のことは逃避行中はぐれてしまい、どこかで不明死したと述べていた。

それが雑誌『WILL』増刊号でジャーナリストの鴨野守氏が、父親も殺害した事実をレポートしたため、隠せないと思ったのか今回の番組では父親殺しもカミングアウトした。

数ある集団自決の証言では、一家の主が年寄りや女子供を殺害したという例はあるが、壮年と思われる父親をその子供が殺害したという例は未だないし、少なくとも筆者は知らない。

金城兄弟が、「親兄弟を手にかけた」といいながら、長いこと「父親殺し」を隠していた理由は一体なんだったのか。

勿論、番組ではこれには触れていない。

更に兄弟は、自分の親弟妹だけではなく、他の村人も数多く殺害している。

 

②金城重明氏は島で毎年行われる戦没者慰霊祭には一度も参加したことはなく、
島に住む兄の重栄氏は慰霊祭の日を避けて一人でそっと参拝していた

これも知る人ぞ知る事実ではあったが、今回NHKが本人たちに取材した結果、確実な情報となった。

この事実から、二人が渡嘉敷島では村八分状態であることがわかる。

遺族としては、敵である米軍の攻撃で死んだのなら諦めもつくが、同じ村の兄弟に自分の肉親が殺害され、しかも加害者が揃って生きている事実には耐えられないのであろう。

村人の突き刺さるような怨嗟の視線を背に受けると、金城兄弟としては、何が何でも「軍の命令だった」と言い続けなければ、戦後生きてはおれなかった。

すくなくとも、6人家族のうち、兄弟二人で、残りの四人を皆殺しにしたのなら、計算上は四人分の「援護金」が遺族である兄弟二人に支給されていることになる。(未確認)

自分の手で殺害した父母弟妹の「遺族援護金」を金城兄弟が受けているとしたら・・・・・・・・、

どんなことがあっても、軍に責任転嫁しなければ生きてはいけなかったのだろう。

集団自決の被害者の遺族には援護金が支給されている。

 

弟重明氏に比べて、取材慣れしていない兄重栄氏は口が重く沈黙が多かったが、ナレーションでこれを補っていた。

兄がいう「軍の命令」とは,

「誰かが天皇陛下万歳」といったことと

「不発の手榴弾をコツコツ叩く音」

そして「戦陣訓」だと。

「天皇陛下万歳」と、集団自決の音頭を取ったとされる古波蔵村長は、自決せずに生き残っている。(戦後米田と改姓)

この村長も、戦後自分が自決を煽ったといわれたことに対して「軍命令」を主張しながら亡くなっている。

インタビューに応じていた本土出身の元兵士が、集団自決があったことを知ったのは四ヶ月後になってから述べていたが、軍人に対しての訓示である戦陣訓で死ななかった多くの日本兵がいる矛盾に番組は触れない。

もし触れるとしたら左翼学者を登場させて、

「彼らは卑怯にも、生き残った」と、得意の論点すり替えでごまかすだろうが・・・。

弟重明氏の「軍命論」は、戦後の後知恵の「軍民共死共生」に終始していた。

 

次に引用は、昨日の沖縄タイムス夕刊の同番組紹介です。

今から63年前、渡嘉敷島でおきた、“集団自決”。 一度に300人以上が犠牲となった。 そのほとんどが家族や親せき同士で互いに命を奪い合った。 今年、家族を手にかけてしまった当時10代だった兄弟が体験を告白。厳しい軍国主義、配られた手榴弾、天皇陛下万歳の声。

NHKは「軍の命令で兄弟は親兄弟を殺害した」と言いたくて、

軍の命令の根拠を、軍国主義、配られた手榴弾、天皇陛下万歳の声の三点に求めたようだが、

結果的には軍命も強制もなく、「集団自決」はパニックに陥った兄弟の「狂行」(判断ミス?)といった印象しか残らなかった。

もし、NHKが従来どおり、裁判直前(9月9日)の被告側支援の意図で「集団自決は軍命であった」というプロパガンダ番組を放映したつもりなら、

自爆番組だったといわざるを得ない。

                   ◆

どうも、ほろ酔い加減でうつらうつらと見ていて番組に、

一夜明けてのコメントなので、まとまりが付かなくて申し訳ありません。

番組終了直後にコメント頂いた「なお」さんの感想が、

簡潔で要領を得ているので、以下に引用いたします。

 ≪金城兄弟は、
①村長の「天皇陛下万歳」という声
②手榴弾を叩く音
③生きて虜囚の辱めを受けずという教育
が自決命令だったとのナレーションでした。
③はさておき、①②ともに軍は直接関係ない。

また、金城兄の証言で、
なぜ集団自決が起きたか?という問いに対して、
教育が敵軍の捕虜になるな、と・・・・と答えていました。
その金城兄弟は軍に会ってみんなが生きていることを知ったんで死ななくてすんだというナレーションでした。
渡嘉敷島の特攻隊員100人のうち80人が生き残り、そのうちの一人の東京赤羽の新徳さんは自決があったことを4か月後に知ったと。
金城重明氏は一度も慰霊したことがないと。
最初はプロパガンダ満載でしたが終わりに近づくにつれ軍命令がなかったという証明をしているような番組でした。
とにかく軍命令の根拠はゼロでした
。≫(なおさんのコメント)

 

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コメント (8)