知っているようで、良く分かっていない「お」や「ご」の使い方。
あらためて、考えると・・・
そこで、こんな記事(2015年7月7日 gooニュース)をご紹介します。
『「お」や「ご」をつけた「美化語」と呼ばれる言葉は、物事を丁寧に又は美しく表現する方法のひとつです。しかし、意識するあまり使い方が間違っていたり、まわりくどい言い方になってしまうことも......。就活にも役立つ正しい使い方を、マナー講師の小藤弓先生に教えてもらいました。
◆相手の物事、事柄や状況に『お』や『ご』をつける
お名前
お年
お話
お気遣い
お時間
ご都合
ご予定
ご協力
ご丁寧
◆相手の持ち物や立場に『お』や『ご』をつける
お荷物
お名刺
お体
お車
ご家族
ご商売
ご友人
ご自宅
◆物事を丁寧に表す場合に『お』や『ご』をつける
お手洗い
お手紙
お勘定
お酒
ご飯
ご馳走
ご褒美
他に、外来語(カタカナ)、天候、場所などには『お』や『ご』はつけないということは覚えておきましょう。丁寧に美しく表現する言葉ですが、使い方を間違えると誰に対して丁寧に話しているのか分からなくなってしまいますので注意が必要です。また、多様に『お』や『ご』を使いすぎるとまわりくどい言い方になります。
◆NG例
「お帰りになられるお時間はおわかりでしょうか?」
◆OK例
「お帰りになられる時間はご存じでしょうか?」
「お帰りになられる時間はわかりますでしょうか?」
微妙な違いですが耳に入ると気がつきますよね。NG例はとてもまわりくどくてまどろこしい印象になるのがわかると思います。ポイントは、文章にして書いてみること!
話し言葉だとつい使い過ぎてしまう美化語も、実際書いてみるとどこがまわりくどいのかが一目瞭然です。ポイントは「自分も関連していて、相手も関連している事柄には『お』をつける」。これを意識すると間違えずに話しやすくなりますよ。以下の例を参考にしてみてください。
例1)
○本日は貴重なお時間をありがとうございました。
※一緒に過ごした時間を指すので「お時間」となる。
例2)
○お名刺お渡ししてもよろしいでしょうか?
※自分も相手も関連する事柄なので「お名刺」と言っても問題ない
例3)
×お荷物ここに置かせていただきます
※自分だけの荷物を指すので「お荷物」とは言わない』