<女川市街地>
海と山とに挟まれた女川町という場所は、
ただでさえ平地の少ない地形だったと思われますが、
先日訪れたときは、町全体が盛り土で覆われ、
車を停める場所さえ見つからないほど、
「地面」を見つけることが困難でした。
事前の訪問予定に入れていなかったこともあり、
町の詳しい情報はまったく頭に入っておらず、
とにかく「全体を見渡せる場所」を探して、
目に飛び込んできた坂を上ってみたところ、
そこは当時の女川町立病院のあった高台でした。
現在、女川町地域医療センターと呼ばれるその場所は、
広い駐車場から市街地を一望することができます。
震災の当日は、海抜16mもの高さにあるこの建物にまで
津波が押し寄せ、避難してきた多数の車を押し流したそうです。