たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

複雑な地形

2016-10-27 10:35:29 | 東日本・三陸の神社

<南三陸・五十鈴神社 いすずじんじゃ>

 

南三陸町戸倉地区にある五十鈴神社は、

東日本大震災による津波の被害から、

近隣の人々の命を救った場所のひとつです。

実際にその場に立ってみますと、

「本当にここまで津波が来たのだろうか…」

と疑問を感じるほど標高のある場所で、

同時にこの急な参道を、学校の児童や住民が、

必死に駆け上がってきた姿が思い浮かび、

何とも言えない気持ちが湧いてまいりました。

 

地元の人の話によりますと、津波が遡上してきたのは、

山の中腹にある鳥居のあたりまでだったそうですが、

すぐ下にある高台の住宅地では、

たくさんの犠牲者が出たと聞きます。

三陸地方特有の複雑な海岸線や、

海と川に挟まれるような地形が災いし、

神社の山をぐるっと取り囲むかのように、

四方八方から津波が押し寄せたようです。