たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ルールの変更

2016-10-25 10:26:59 | 自然災害・参拝マナー

<南三陸・戸倉小学校跡>

 

南三陸町にある戸倉小学校の児童たちは、

東日本大震災当日、近くにある神社の山に避難し、

その日学校にいた全員が命を取り留めました。

ただし直前まで、小学校のマニュアルでは、

「津波警報が出たら屋上に避難」

というルールが決められていたのだそうです。

 

実は、数日前から続く強い群発地震に、

危機感を抱いた戸倉小学校の教職員は、

地震発生の前日まで、最善の避難ルートを

繰り返し議論していたと聞きます。

 

校長先生自身、津波到達までの時間を考慮して、

屋上への避難を優先的に考えていたそうですが、

過去の巨大津波の言い伝えを叩き込まれてきた

地元出身のひとりの先生が

「山に逃げるべき」と主張したことにより、

屋上ではなく神社の高台への避難も、

選択肢のひとつとして考慮したのだとか。

 

そして巨大津波が襲来したそのとき、

想像をはるかに超える現実に直面した校長先生は、

とっさに「高台(山)への避難」を命じたのだそうです。