<石巻・鹿島御児神社 かしまみこじんじゃ>
今回、三陸地方の記事をまとめるにあたり、
改めて当時の映像を見直しておりましたところ、
動画の多くに「神社」が映っていることに気がつきました。
正確に言いますと、神社が映っていたというより、
「神社から撮影された」と表現したほうが正しいのですが、
いずれにせよ「神社から見た映像」が多々存在することに、
強く興味を引かれた次第です。
3・11の津波襲来の際には、
たくさんの人たちが近くの神社に逃れたと聞きますし、
実際に避難場所として指定されていた神社もあったでしょう。
また、基本的に神社は高台にありますから、
たとえ行政の指示がなかったとしても、
地元の人たちの間では「津波が来たら神社へ…」という、
共通認識を持っていたのかもしれません。
そんな地域の人々の避難場所となった神社からは、
津波発生時の海・街・人々の様子を映した映像が、
メディアを通して私たちの元に繰り返し配信されました。
それらの中でも特に知られている場所のひとつが、
石巻市の海沿いにある日和山(ひよりやま)という小高い丘です。
ここには、鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)という、
地域の海上安全を見守る神社が鎮座しています。