たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

避難場所と神社

2016-10-07 10:37:12 | 東日本・三陸の神社

<石巻・鹿島御児神社 かしまみこじんじゃ>

 

今回、三陸地方の記事をまとめるにあたり、

改めて当時の映像を見直しておりましたところ、

動画の多くに「神社」が映っていることに気がつきました。

正確に言いますと、神社が映っていたというより、

「神社から撮影された」と表現したほうが正しいのですが、

いずれにせよ「神社から見た映像」が多々存在することに、

強く興味を引かれた次第です。

 

3・11の津波襲来の際には、

たくさんの人たちが近くの神社に逃れたと聞きますし、

実際に避難場所として指定されていた神社もあったでしょう。

また、基本的に神社は高台にありますから、

たとえ行政の指示がなかったとしても、

地元の人たちの間では「津波が来たら神社へ…」という、

共通認識を持っていたのかもしれません。

 

そんな地域の人々の避難場所となった神社からは、

津波発生時の海・街・人々の様子を映した映像が、

メディアを通して私たちの元に繰り返し配信されました。

それらの中でも特に知られている場所のひとつが、

石巻市の海沿いにある日和山(ひよりやま)という小高い丘です。

ここには、鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)という、

地域の海上安全を見守る神社が鎮座しています。