たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

天石門別

2018-04-17 09:59:07 | 阿波・忌部氏1

<八倉比売神社 やくらひめじんじゃ>

 

延喜式神名帳に記載される阿波国一の宮、

天石門別八倉比売神社の「天石門別」とは、

天石門別神(あまのいわとわけのかみ)、

別名・櫛石窓神(くしいわまどのかみ)、

豊石窓神(とよいわまどのかみ)という、

神殿の「御門」を守る神様を示します。

 

天石門別神は、天孫降臨の際に、

「勾玉、鏡、草薙の剣」の三つの神器を携え、

ニニギに随伴してきた神様のうちの一柱とされ、

古来は天皇の宮殿の四方の門に祀られていました。

これらの伝承を元にすると、天石門別神という神様が、

「天皇を護衛する神」であったことが伺えます。

 

ちなみに、八倉比売神社の八倉という名称には、

「天命を受けた者が居る場所」

という意味が含まれているのだとか。

つまり、八倉比売神社で祭祀をしていたのは、

天皇(とその化身の神)に仕える

「比売」だったのかもしれません。