たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ある暗号

2018-04-07 09:36:50 | 阿波・忌部氏1

<八倉比売神社 やくらひめじんじゃ>

 

八十八か所巡礼の「八」や、八幡神社の「八」など、

「八」の数字に彩られた四国を歩いておりますと、

この地一帯に「八」の呪縛が、ぐるぐると

張り巡らされているような感覚を覚えます。

恐らく当初は、「矢」倉と表記したであろう、

こちらの八倉比売神社の名称に、

「八」の字を当てるようになったのは、

為政者の意図的な策略だったのかもしれません。

 

「矢倉」と聞いてまず思い出すのは、

熊野の無社殿神社「矢倉神社」の存在です。

一般的には「櫓(やぐら)」

が語源ともされる矢倉神社は、

もともと名もなき自然神をお祀りしていた場所で、

その裏にはスサノオという存在が隠されていました。

この八倉比売神社の一帯も、

恐らく古い自然信仰の聖地だったのでしょう。

 

ちなみに、以前のブログの中で、

「八」はユダヤの神の「ヤ」を示す、

といった内容の記事を書きましたが、

同時に「八」の名称を冠する神社には、

古代イスラエルの「八つの部族」が

関わっているという話も聞きます。

いずれにせよ、「矢」「八」「ヤ」の文字は、

古代人が私たちに残した「ある暗号」なのです。