<八倉比売神社 やくらひめじんじゃ>
陰陽師・安倍晴明のシンボルでもある
セーマン(五芒星)という印は、
道教由来の魔よけの護符とも、
ヘロデ王の紋章とも言われており、
ユダヤに縁ある六芒星とともに、
マジカルな図形として知られています。
八倉比売神社の奥の院にあったのは、
まさに「五芒星の磐境」とでも呼ぶべき、
特異な姿形をした礼拝所でした。
また、奥の院の祭壇だけに限らず、
この近辺には、五芒星の刻まれた灯篭や
五角形の井戸なども存在するそうです。
「五」角形の石の建造物が、
「八」倉比売神社に造られた背景には、
どのような訳が秘められているのでしょうか……。
ちなみにユダヤ教では、
古代イスラエル氏族の数である12と、
神を示す1という数字を足した13という数字を、
聖数として崇めてきたと言われています。
もしかすると、八倉比売神社の
本来の表記である矢倉を「八」倉に変え、
祭壇を「五」角形にした背景には、
5+8=13の数字が示唆する、
彼らの絶対神「ヤ」の影響が
あったのかもしれません。