たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

再び熊野へ

2017-04-11 13:24:40 | 無社殿神社1

<古座川>

 

昨年の晩秋に訪れた、

熊野の無社殿神社に関する記事が続く中、

先日再び熊野を訪問する機会を得ました。

前回の旅から帰ってきた際は、

「再訪はしばらく先」と思っていたのですが、

やはり諸々の理由で参拝できなかった神社が、

どうにもこうにも気になります。

そんな折、たまたま旅行の計画を立てていた知人が、

奈良南部を案内してくれる人間を募っていると知り、

これ幸いと旅のナビゲーターを買って出た次第。

 

数日前に先乗りして熊野地方へと足を伸ばし、

前回、回り切れなかった場所を中心に、

無社殿神社や自然信仰の痕跡を、

日の出から日没までたっぷりと巡ってきました。

前回の旅と決定的に異なるのは、

目的の神社の場所が不明確であり、

かつ道路事情が非常に悪いということです。

案の定、いつもの「神社勘」が上手く働かず、

山中の集落で迷い、狭路を行きつ戻りつしながら、

どうにかこうにかたどり着いた場所が少なからずありました。

 

そんな中、改めて実感したのは、

山間部で暮らす方々のご苦労とたくましさで、

延々と続く荒れた一車線の山道を抜けた先に、

ふいに小さな集落があらわれたときの驚きは、

何とも言葉に形容できないものがあります。

少しでもハンドル操作を誤れば事故につながり、

ひとたび自然災害で道が塞がれれば、

毎日の食料にも事欠くことになるでしょう。

言うなれば、山で暮らすということは、

日々「命の危機」にさらされているということなのですね。

 

【参考サイト】

きのくに風景賛歌

東紀州くまどこネット