<市鹿野・熊野十二神社 いちかのくまのじゅうにじんじゃ>
日置川の河口から、熊野十二神社までは、
車でおよそ一時間近くかかります。
途中、神社のある市鹿野地区への県道へと
進路を変えると、そこからしばらくは、
くねくねと曲がりくねった細い山道です。
町と集落とを結ぶ生活道であることから、
思った以上に車の通行量が多く、
他の地域よりも幾分神経を使いました。
市鹿野地区に入るちょうど手前のあたりで、
道路沿いを流れる小川にかけられた鉄製の橋と、
その向こうにある古びた木の鳥居が見えてきます。
色とりどりの落ち葉が敷き詰められたその場所が、
この地区の産土神である熊野十二神社です。
近隣の氏神が合祀されたその神社は、
とても広々とした境内を持ち、
様々な大きさの春日造の社が立ち並んでいました。