<外宮 げぐう>
伊勢神宮の祭典を見続けてきて
実感するのは、「ご神事(祭祀)」は、
生半可な気持ちでできるものではなく、
祭祀者は体力的にも精神的にも
相当な負担を強いられるということです。
伊勢神宮の神官も、体力的な問題などで、
長時間のお祭りにご奉仕できなくなれば、
その時点で役目を解かれると聞きますし、
神宮祭主の任務も、年齢を考慮した上で、
しかるべき時期に若い方に引き継がれます。
神社の神官であれば定年もありますが、
天皇の祭祀に終わりはありません。
どんな理由があろうとも、生きている限り
祭祀を続けなければならないのが、
天皇という過酷なお役目なのですね。