<高千穂神社 たかちほじんじゃ>
神武天皇の兄のひとりである
三毛入野命(みけいりののみこと)は、
熊野灘を航海中、熊野市の二木島付近で暴風に襲われ、
上陸直前亡くなったと伝えられています。
しかし実際には、「軍を離脱して日向(宮崎)に帰り、
故郷のために尽くした」という伝説も残っているのだとか。
高千穂の夜神楽で知られる宮崎県高千穂神社には、
神武天皇の兄である三毛入野命が祀られています。
以前、この神社を訪れたとき、
ご本殿の壁に刻まれた迫力ある神像が、
とても印象に残っていたのですが、
実はこの彫刻のモデルとなった人物が、
三毛入野命その人でした。
暴風の海に沈んだ後、もうひとりの兄、
稲飯命(いなひのみこと)の遺骸は発見されたものの、
三毛入野命の遺骸は見つからなかったそうです。