たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

三毛入野命

2016-08-03 10:53:31 | 名草戸畔・神武東征

<高千穂神社 たかちほじんじゃ>

 

神武天皇の兄のひとりである

三毛入野命(みけいりののみこと)は、

熊野灘を航海中、熊野市の二木島付近で暴風に襲われ、

上陸直前亡くなったと伝えられています。

しかし実際には、「軍を離脱して日向(宮崎)に帰り、

故郷のために尽くした」という伝説も残っているのだとか。

 

高千穂の夜神楽で知られる宮崎県高千穂神社には、

神武天皇の兄である三毛入野命が祀られています。

 

以前、この神社を訪れたとき、

ご本殿の壁に刻まれた迫力ある神像が、

とても印象に残っていたのですが、

実はこの彫刻のモデルとなった人物が、

三毛入野命その人でした。

暴風の海に沈んだ後、もうひとりの兄、

稲飯命(いなひのみこと)の遺骸は発見されたものの、

三毛入野命の遺骸は見つからなかったそうです。