<熊野灘 くまのなだ>
いつもより濃密な空気をまとうお盆の期間は、
昨今の猛暑とも合体し、まるで陸上にいながら、
深い海の底に潜っているような感覚を抱きます。
この独特な環境こそ、日本を「様々な魔」から守る
バリアの役割を果たしており、
お盆に出現する深海の世界は、
日本国土にしか出現しない稀有な特徴です。
「空気の密度=精霊の数」といわれているように、
森や山や海や川など、豊かな自然環境が整ってはじめて、
この独特の濃い空気が作られます。
お盆という日本独自の供養の型は、
たくさんの縁あるご先祖(人型の精霊)を呼び、
さらに濃密な空間を生み出すのかもしれません。