<氏神 うじがみ>
普段見慣れている景色のあちこちに、
桜の彩りが添えらえるこの時期になると、
「日本人は本当に桜が好きなのだな」と改めて気づきます。
すでに関東より西の地方では、
満開の時期は過ぎ、葉桜となってしまいましたが、
荒天の合間をぬって、神社と桜の風景を巡ってまいりました。
ちなみに桜という名前の語源には、
いくつか説がありまして、 代表的なのは、
古事記に登場する「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」
の「さくや」が転化したという説。
そして桜の「さ」が穀物の霊を、
「くら」が神霊が鎮座する場所を表すという説などなど…。
いずれにせよ、「神様」を呼び寄せる花として、
日本人の生活と密接に結びついているのが桜でして、
春になったから桜が咲くのではなく、
「桜が咲いたから春が来る」という話も、
あながち間違ってはいないのでしょう。