<外宮 げぐう>
大御饌に続いて行われたのは、
天皇陛下から奉られる
幣帛 ( へいはく ) を奉納する
奉幣(ほうへい)という儀式です。
古くは「 一社奉幣 ( いっしゃほうへい ) 」と称され、
遷御とともにひときわ重んじられてきた祭儀だとか。
遷御の儀の後、天皇陛下から派遣された勅使(ちょくし)を、
初めてお迎えする祭典でもあります。
この風宮の奉幣をもって、
8年にもおよぶ遷宮行事がすべて終わりました。
長く続く奉幣の参進の列が、
外宮の杜の中に消えていくのを見届けながら、
20年後の遷御の儀も、
相変わらずこの場にあることを、
心の中で強く祈念した次第です。