<外宮 げぐう>
風宮の遷御の儀が済んだ翌朝、
神様に最初のお食事をお供えする、
大御饌(おおみけ)が執り行われました。
この日は、早朝から深い霧が立ち込め、
外宮の神域内はとても静謐な雰囲気。
白く靄がかかった杜の向こうから、
神職の方々が参進してくる様子は、
まるで神話の一場面のようでした。
そばで見ていた地元の方も、
「霧の中の参進には、滅多に出会えない」
とおっしゃっていましたが、
快晴の御戸祭から始まり、
曇り~雨~晴れ、曇り~雨~晴れ、
と目まぐるしく天候が変わった
遷御の儀までの4日間。
風宮の神様は、深い霧とともに新宮に鎮まり、
朝早くから訪れた参拝者を静かに迎えました。