<風宮 かぜのみや>
「神風が吹く」という表現がありますが、
外宮の風宮、内宮の風日祈宮というお宮は、
鎌倉時代の元寇の際に神風を吹かせ、
日本の国難を救ったことから、
神宮の別宮として昇格しました。
普通に考えれば、
神様が風を吹かせ、敵陣を撤退させるなど、
根拠のないおとぎ話に聞こえるかもしれません。
ただ、これまで風宮を始めとする
神宮で遭遇した様々な自然現象は、
やはり単なる天候の変化などではなく、
神様の存在をはっきりと知らしめるもの。
「ただの風」「ただの雨」「ただの光」
としか受けとめられないのは、
現代人の感覚が鈍っているだけでなのでしょう。
今後も、日本が国難に襲われそうになると、
神様は精一杯、神風を吹かせようとするはず。
とはいえそこに、「日本を守ろう」という
私たちの気持ちの後押しがなければ、
神風の威力は半減します。
神様と人間とが一体となって、
日本の国土と日本人の命を守る場所が、
神宮であり各地の神社でもあるのですね。
<風日祈宮 かざひのみのみや>