たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神風が吹く

2015-04-11 10:47:39 | 伊勢神宮

<風宮 かぜのみや>

 

「神風が吹く」という表現がありますが、

外宮の風宮、内宮の風日祈宮というお宮は、

鎌倉時代の元寇の際に神風を吹かせ、

日本の国難を救ったことから、

神宮の別宮として昇格しました。

普通に考えれば、

神様が風を吹かせ、敵陣を撤退させるなど、

根拠のないおとぎ話に聞こえるかもしれません。

 

ただ、これまで風宮を始めとする

神宮で遭遇した様々な自然現象は、

やはり単なる天候の変化などではなく、

神様の存在をはっきりと知らしめるもの。

「ただの風」「ただの雨」「ただの光」

としか受けとめられないのは、

現代人の感覚が鈍っているだけでなのでしょう。

 

今後も、日本が国難に襲われそうになると、

神様は精一杯、神風を吹かせようとするはず。

とはいえそこに、「日本を守ろう」という

私たちの気持ちの後押しがなければ、

神風の威力は半減します。

神様と人間とが一体となって、

日本の国土と日本人の命を守る場所が、

神宮であり各地の神社でもあるのですね。

 

<風日祈宮 かざひのみのみや>