たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神様の意思

2015-04-10 10:32:10 | 伊雑宮・風宮式年遷宮

<風宮 かぜのみや>

 

一昨年の内宮の遷御の儀の際に、

「神様の出御(しゅつぎょ)とともに風が吹いた」

という話をよく耳にします。

カケコー(鶏鳴三声)という掛け声を合図に、

古いお宮から御神体がお出ましになるとき、

まるで祭事の場を浄化し、

神域の杜を包み込むかのように、

御扉の向こうから、勢いよく風が吹き抜けたそうです。

 

神様というのは、雨・風・光など、

自然現象により意思を示すことが多く、

私自身も以前、風宮の祭典で、

神職の方が祝詞を挙げている最中、

周囲の森を揺らすほどの強い風が、

巻き起こったことを記憶しております。

 

その不思議な風に出合ってからは、

日常のふとした瞬間に風を感じると、

そこに「神様の意思」を

重ねずにはいられなくなるもの。

遷御の儀で神風を目の当たりにした方々も、

きっと神様の存在を確信したことでしょう。