今朝出勤直後突然左目に白い靄がかかってしまった。眼帯の鬱陶しさとは違う、違和感と焦燥感に襲われたが、幸い15分後に次第に晴れてきた。一時は失明まで頭を過ぎったが、念のため女子医大病院の眼科を受診した。さて十八史略のつづきを
紂、有蘇氏を伐つ。有蘇、妲己を以て女(めあ)わす。寵有り。其の言皆従う。賦税を厚うして、以て鹿台の財を実(み)て、鉅橋の粟を盈つ。沙丘の苑台を広め、酒を以て池と為し、肉を懸けて林と為し、長夜の飲を為す。百姓(せい)怨望(えんぼう)し、諸侯畔(そむ)く者有り。紂乃(すなわ)ち刑辟(へき)を重くす。銅柱を為り、膏(あぶら)を以て之に塗り、炭火の上に加え、罪有る者をして之に縁(よ)らしむ。足滑らかにして跌いて火中に墜つ。妲己と之を観て大いに楽しむ。名づけて炮烙の刑と曰う。淫虐甚だし。庶兄微子数々(しばしば)諌むれども従わず。之を去る。比干(ひかん)諌めて三日去らず。紂、怒(いか)って曰く、吾れ聞く、聖人の心(むね)には、七竅有り、と。剖(さ)いて其の心を観る。箕子。佯狂して奴と為る。紂之を囚(とら)う。殷の大師、其の楽器祭器を持して周に奔(はし)る。
鹿台鉅橋 財宝や穀類を貯蔵する場所 怨望 望もうらむ 刑辟 辟は罰
庶兄 妾腹の兄 比干 紂の諸父 七竅 七つのあな 佯狂 狂人を装う
大師 音楽を司る長官
紂、有蘇氏を伐つ。有蘇、妲己を以て女(めあ)わす。寵有り。其の言皆従う。賦税を厚うして、以て鹿台の財を実(み)て、鉅橋の粟を盈つ。沙丘の苑台を広め、酒を以て池と為し、肉を懸けて林と為し、長夜の飲を為す。百姓(せい)怨望(えんぼう)し、諸侯畔(そむ)く者有り。紂乃(すなわ)ち刑辟(へき)を重くす。銅柱を為り、膏(あぶら)を以て之に塗り、炭火の上に加え、罪有る者をして之に縁(よ)らしむ。足滑らかにして跌いて火中に墜つ。妲己と之を観て大いに楽しむ。名づけて炮烙の刑と曰う。淫虐甚だし。庶兄微子数々(しばしば)諌むれども従わず。之を去る。比干(ひかん)諌めて三日去らず。紂、怒(いか)って曰く、吾れ聞く、聖人の心(むね)には、七竅有り、と。剖(さ)いて其の心を観る。箕子。佯狂して奴と為る。紂之を囚(とら)う。殷の大師、其の楽器祭器を持して周に奔(はし)る。
鹿台鉅橋 財宝や穀類を貯蔵する場所 怨望 望もうらむ 刑辟 辟は罰
庶兄 妾腹の兄 比干 紂の諸父 七竅 七つのあな 佯狂 狂人を装う
大師 音楽を司る長官