鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

Ruins Dive

2017-07-15 00:27:35 | フリーゲーム(ファンタジー)
「Ruins Dive」
アツマール・放置系・遺跡で宝探し
製作者:道楽様(ユーザーページ

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仲間を雇い、それぞれに合った道具を持たせて、遺跡のお宝を発掘しましょう!…というゲーム。

最近ハヤリの放置系です。
プレイヤーが行動を指示しておけば、キャラが自動的に作業をしてくれる…って感じのもの…かな?
…正直、ネトゲで時間稼ぎに使われてる印象しかありませんでしたが、こうやって、複数の作業を同時に行わせることができる、という使い方だと面白いですね~
ちょっとした社長気分というか、管理職気分というか。男の人なら特に好きなタイプのゲームじゃないかな?

発掘の仕事は大きく分けて4つ。
「戦闘」と「瓦礫の撤去」「罠解除」「お宝の発掘」
仲間はそれぞれ個別のパラメータを持っており、得意分野が違います。
道具を装備させて、得意分野を強化したり、苦手な分野をカバーしたりしながら使い分け、最奥のお宝を手に入れてください。

遺跡探検、発掘、お宝、みたいなテーマは、もともと好きなせいもあって、とても楽しく遊べました。
ある意味作業ゲーではあるんですが、なにか癖になる感じ…
裏画面で別作業しつつ、ハイ次!ハイ次!って夢中になってプレイしてしまう。

仲間は一切レベルアップしなかったり、装備できる道具が一つだったり。
手に入ったお宝がその場で「売る」一択で即現金化、とか。
とにかくシステムがシンプルで遊びやすいのも魅力です。
時間制限があるわけじゃないから、自分のペースで進められて難易度も高くない。

その気になれば、もっと複雑でハイボリュームにもできそうですが…ある意味「盛る」より「削ぐ」ほうが難しかったりしますしね。
ざっくりした設定と、サクサク進む軽いノリが、とても爽快でした。
何回でもリピして遊びたくなる、バランスのいいゲームだと思います。

操作はどちらかというと、パソよりスマホのタッチ操作のほうが遊びやすそう。
電車や仕事の休み時間など、ちょっとした日常の隙間に、皆様も楽しく宝探ししてみませんか~?




最新Ver1.2でキャラグラがつきました! かわいい!!

並木くんと愛のはなし。

2017-07-14 11:24:23 | フリーゲーム(乙女)
「並木くんと愛のはなし。」
短編乙女・主人公が攻略されるゲーム
製作者:ナツメ様(JANNE

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転校生の沢田佳南は、男性恐怖症気味の女の子。
それなのに、遅れ気味の英語のフォローを、派手めの金髪男子、並木周(なみきあまね)にしてもらうことになってしまう。

ある意味王道? だがそこがいい!

過去の出来事がもとで、男の子が苦手になってしまった佳南ちゃん。
もっと適当だったり、場数を踏んだ子だったら、そんなに引きずらなかったんだろうけど。
真面目で純情だったぶん、深く傷ついてしまいました。
なんとかしなくちゃと頭で思っても、勝手に体がこわばるとか酷いトラウマ。

でもまあ、コレがあったおかげで、他のムシがつかずに済んだわけだから!
結果オーライと言えばそうかもしれない?

攻略対象、いや攻略され対象?は、一見遊び人風の並木くん。
チャラい見た目に反して、実際は常に人の心を思いやる気配り男子で「こりゃあ女子にモテるよな!」と思わざるを得ないキャラ設定でした。
あたりもソフトで優しくて、まさに「理想の王子様」!
ここまで来るのに、ずっと努力してきたんだろうなぁ…

えっ、どういう意味かって? 話がよく見えないって?
それはぜひぜひ、本編でどうぞ!!^^

ま、ある意味重い…(?)話ではあるの…かな?
でも、綺麗な雰囲気の背景や、優しい音楽の印象もあって、プレイしていて心地いいんですよね~
いつもながら、絵も大変美麗ですし。

最初のエンディングを迎えると、2周目からは周視点のシナリオがちょこちょこ追加されます。
選択肢は…うん、まあ、何を選ぼうとバッドにはならないので、好きに選んでOK。
でも、そんなに悩みはしないと思う。普通にこっちかな~と思う方で大丈夫。

アフターストーリーの最後の物語を見た後に変化するタイトルグラフィックが、すごく可愛いですよ!
…あえて並木くんの顔を見せずに、佳南ちゃんの満面の笑顔で〆るとか…イイ!


日々のアレコレに疲れた女性に、癒しの一時を。
優しく可愛いお話なのでオススメですー

報道部活動日誌~九ツ池編~

2017-07-13 23:32:50 | フリーゲーム(ホラー)
報道部活動日誌~九ツ池編~
謎解きADV・逃げ&ホラー要素あり
製作者:セミカワ様 ハリヤ様(報道部公式サイト

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「報道部(メディア部)」に所属する主人公、ルイネの今回の依頼は猫探し。
飼い主の話から、そこにいる可能性が高い、と言われた「九ツ池公園」へ、ルイネとイズ、アメ、そして顧問のナギサの4人が出かけます。
廃屋にも幽霊にも縁のない話だけに、今回はごく普通の依頼なのかと思いきや、公園に入るなり不測の事態が…!?


前作からさらにパワーアップしたシナリオと、広いマップ、豊富な謎解きが楽しかったっす。
2作目でこのボリューム!力入ってますねぇ!
人数多すぎて顔が覚えられなかったメディア部の面々も、名簿を貰ったことである程度把握できました。
…これによると、ルイネはしっかり男の子でしたね。 
しかし、問題のイズ先輩は名簿でも性別不明ww ココ何故引っ張るww

今作で4人が回る異世界は、なんと9つ!
9つの池がそれぞれ持つ「世界」には、しっかり個性とメリハリがつけてあって、ステージごとに飽きることなく遊べるゲームでした。
…まさか「公園の中」の設定で、惑星と仲良くなる展開が来るとは思わなかった…

道案内ニャンコが可愛い。親切な白影の存在もいい。
メディア部の4人も、みんな性格がとても良いので安心して見てられますね~
ナギサ先生も、責任感あるわぁ。

謎解きは、難しくはないけれど、ひたすらマップをウロウロさせられる展開多し。
むしろ問題はアクションですね…
中盤にある、二人×二人に別れてからの避け・逃げが割とムズめで大変でした。

ルイネルートは、攻撃してくる敵がウヨウヨいるマップを、たくさん置いてあるドアから正解の出口を求めて走り抜けるステージが合計4回。
ループのせいで広く感じますが、実際のマップはそんなに広くない。
出口の位置も固定されているし、正解のドアの横には黒猫がいるので、何回か試して出口の場所さえ知ってしまえば、クリアは可能…だと思います。
ただねえ、最後のマップだけは…通行不可な部分が多いせいで、難易度がけっこう高いんですよね。
モモ先輩のパン、限界まで貰ってなければ危なかったぜ…!
これ途中セーブさせてくれると、もう少しラクなんだけどなぁ…;

イズルートは、一言で言って道覚えゲー。
ミーとかナーオとかニャーとか言う猫の声が、正解の道の方向を示しています。
しっかり道順を覚えて通り抜けましょう……そして、最後は下向きの道を探すこと!
沼っぽいところは、左右にフラフラ進路変更してると追いつかれて攻撃されまする。
中央からやや左の位置だと、ほぼまっすぐ抜けられてタイムラグが少ない気がする?


エンドは3つ(バッド2つ)とのことですが、実はバッド2だけ回収できていません。
…これどこなのかなぁ…アメちゃんの単独行動の時とかかしら??
ちなみにバッド1の条件は、イズルート逃げイベントの失敗です。
バッドと言いつつ、失敗フラグが立ってから先に、けっこう長めの「その後の話」が続くので、短気を起こして中断したりしないように~
ま、バッドエンドなので、結局のところ後味は悪いんですけど。

普通にプレイする分には、深刻なバグはなかった…と思うんですが、操作面では気になったところが少々。
マップ切り替え時の表示の遅さと、「文章送り」の遅さがね…ちょっとね…

マップ切り替えは、システム上の問題だと思うので仕方ない気もしますが、モノローグやイベントセリフは、実行キー連打ですぐに次次と表示してくれるとありがたいです。
プロローグなんてウェイト効き過ぎで、初回は実行連打しっぱなしでしたよ…
(効かないとわかっていても、短気な私は押したくなってしまう)


やりごたえのあるゲームでした!
前作をプレイしていなくても、十分面白いとは思いますが…
もしこのゲームがお気に召したなら、そちらも重ねてプレイしてみると、より楽しめると思います。


鉄塔の上で天使は月の夢を見るか?

2017-07-12 13:18:15 | フリーゲーム(SF)
鉄塔の上で天使は月の夢を見るか?
アツマール・短編・探索ADV
製作者:まかぼと様(ニコニコユーザーページ

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あっさり終わる短編ながら、SF世界と宗教要素が微妙に融合した世界観が魅力的。
「月」から「天使」が下りてきて、地上にメッセージをもたらす…という、ファンタジックな設定を、
「廃棄場の街」や、危ないクスリ、『ヴェルヌ値』と呼ばれる謎のエネルギー物質、など、いかにもアングラな背景で包んでコラボした、不思議な味わい。
短いながらも印象に残るゲームでした。

「authoring mare」のシリーズもそうですが、世界観創るのが上手ですよね~
特に、異世界や近未来など現実離れした舞台を使う場合、世界観をきちんと作りこんであるかどうかは、話の深みと説得力に繋がるように思います。

さて今回の主人公、『鉄塔の天使』の名前はヨハネ。
彼は「月」へ帰る宇宙船を作るため、街に転がるジャンクパーツを拾い、ヴェルヌ値を集めなければなりません。
なぜそんなことになっているのかは、エノク値を上げて、ヨハネ自身の記憶を見ることで明らかになっていきます。

正体不明のマスターがいい味出してて気になります。
他にも、お姫様や近衛騎士、癖のある医者など、先々の展開をいろいろ考えられそうなキャラも多く、そのぶんラストのあっけなさが心に刺さりますねぇ…

思ったよりもヴェルヌ値の増え方が早いので、すぐに終わってしまうのも残念。
もっと街広げて、ジャンク集めしたかった…
あ、でも、ヴェルヌ値があまりない状態と、いっぱいある状態とでは、エンディングの展開がちょっと変わるので、両方見ようと思うと少し時間がかかる…かな?

鉄塔から街を見下ろし、頭上に月を見上げ。
二つの世界の中間に立つ「天使」の短い物語。
興味を持たれた方はプレイどぞ~^^




他に、同様の?世界観と「天使」を使ったゲームとして、同じアツマールに「天使を狩る物」があります。
こちらも毛色が変わっていて面白そうですよ~

しょっぱなからいきなり、人を殺して肉を捧げものにしちゃう主人公ニコラに衝撃。
「もと」天使のあの子も、今後どうかかわっていくんでしょうか…

夏祭りとおばけやしき

2017-07-11 23:07:22 | フリーゲーム(ホラー)
「夏祭りとおばけやしき」
ホラー探索ADV・バーチャル夏祭り@お小遣い無限大
製作者:moge-moge-kun様(シルファの風のふくままに@DearPlace

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前半はひたすら祭りで遊び、後半はオバケ屋敷探索と、大きく2部構成になっているゲームです。
ひたすら夜店で散財するのがとっても楽しい~^^
そうしてさんざん遊び、食べつくして神社にお参りした後は…
ここからが本番!「今はもうない筈のお化け屋敷」のターンです。

一体何がきっかけで、祭りからお化け屋敷が消えたのか。
そこに閉じ込められ、出口を求めて彷徨う霧と灯花は何者なのか?
その答えは、人のうわさ話や、屋敷の中に散らばる新聞記事などからある程度予測がつきそうですが…

建物内部は、お化け屋敷だけあって、ほぼ一本道で迷わない作り。
即死トラップが各所にありますが、死んだ場所からすぐリトライできるようになってます。親切親切!
ただ念のため、要所要所でセーブはしておいたほうがいいとは思いますがね~

(…隠れイベント時の「戸が閉まらない」は衝撃でした。そうくるか!ww)

むしろイベントよりもてこずるのは、ところどころ入る「ギャラリー」の一枚絵探し。
低確率で手に入るものや、しっかり探索しないと手に入らないものも多くて、私初回では10枚しかオープンできませんでした。
タヌキが死なずにすむケースがあるなんてわからなかったよ…


エンドは4つ。分岐は最後の選択肢で「誰を助けるか」が重要。
そこに至るまで、霧や灯花との会話で選択肢がありますが…これは、どうやらエンディングには影響しないらしい?

…ちなみに、私は初回でがっつりバッドエンド1を踏みました。
詳しくは申しませんが、きっと同じようにバッド1まっしぐらの人多いと思うな~…フフフ…

トゥルーはもちろん、大団円。幼女が無敵なエンドで可愛かったです。
バッド2、バッド3は……親探しで途方に暮れた~。絶対わかんないって!
何回か間違えて残り時間が少なくなると、ヒントの灯りが灯るので、それを目当てに探すといいかも。
バッド2は個人的に一番怖いエンドでした。
バッド3は…エッ、なんでそうなる!?って感じ。
あの子はトゥルーでもかなり『御使い感』を醸し出してたし…もともとそういう子だったのかしら…

前半のお祭りイベント、キャラと一緒に夜店で遊んでる感があって楽しかった~
ここでプレイヤーをガッチリ話に引き込んだ後に、お化け屋敷へ話を持ってくるところ、実にウマい!
夜店で気が済むまでたっぷり遊んで買い物できて、しかもそのあとお化け屋敷の探検に、謎解き・脱出…と、なかなか贅沢な品揃え。
そのせいか、さほど長い作品ではないはずなのに、プレイ後に謎の充実感が…w


興味を惹かれた方はぜひどうぞ!
奏くん&鈴ちゃんと一緒に、祭りの夜をめいっぱい楽しみませう。


禍代の神子-灰桜-

2017-07-10 12:18:29 | フリーゲーム(ホラー)
「禍代の神子-灰桜-」
ホラー探索ADV・おっとりお嬢と過保護守護霊
製作者:戸塚様(箱庭ゾーイトロープ

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主人公・ほたるは何故か悪霊を惹きつけてしまう性質の少女。
ほたるを守る守護霊・千歳は、寄ってくる霊と常に戦う日々を過ごしていた。
しかし本人には全く霊が見えていないため、原因もわからず、護られていることも知らず。
当然、危険を避けようとか、自分を守ろうとする自覚もなく…
そんな様子に周囲は「近くでいつも不運な事故が起きる不吉な娘」として距離を置き、学校でも、親しい友達もいないままだった。

ある日、学校で見つけた新聞記事で、亡くなった母の肖像画を描いた画家について知ったほたるは、その家を訪ねて隣町へと向かう。
既に主人がなくなり、廃墟となった篝火館で、ほたるはなんとか母の絵姿を探そうと探索を始めるが…



なぜか悪霊に寄って来られる性質の女の子と、その子を陰ながら守る守護霊のお話です。
主人公のほたるちゃんが、とても天然で性格がいいので、護り甲斐がありました!

探索の仕方が、ちょっと独特で面白かったです。
守護霊千歳は、床が抜けていようが鍵がかかっていようが、すりぬけて探索することが可能。
しかし、モノには手を触れられないので、アイテムを拾ったり、仕掛けを動かすことはできません。
なので、マウスカーソルで「ほたるちゃんの注意を引く」ことで、目的の場所に誘導したり、アイテムを探させたりするわけです。
序盤の、学校の資料室はほぼ、この操作のためのチュートリアルイベント。
ここでしっかり仕様を覚えておきましょう。

ちなみに、千歳が「行かせたくない」と言う場所には誘導できませんし「見せたくない」と思うものにはカーソルがあてられなかったりしますw
カ-ソルの動き一つに、千歳くんの過保護っぷりが仄見えてニヤニヤしてしまいますね!

途中、同行者が増えてからは、千歳とほたるがそれぞれと話ができるので、会話のパターンが多いのも楽しい。
同行者は2階で合流するのですが、わざわざ1階に戻って、全会話見てきちゃったよ^^


気になる難易度選択は2種類。
アクション有ヒント多めと、謎解のみヒント少な目。
私はもちろん謎解きのみヒント少な目でチャレンジしましたぞよ。
でも、そんなに難しいって気はしなかったなぁ…
謎解きの数はそんなに多いわけじゃないので、これがここのヒントだな、っていうのがわかりやすいのです。

人形の首の回し方だけ、適当にやってクリアしてしまったかも。
ヒント…? んー……ええろろえ、かな。
ちなみに、コレ適当に回し過ぎると怖いことになりますので、好きな方はぜひチャレンジ!

クリア後、チラっとアクション編もやってみましたが、マウスポインタを当てるだけで敵をやっつけられるので、それほど難しい感じはしなかった…かも。あくまで序盤の感想ですが。

エンドは4種…とはいえ、一つのセーブで全エンド見られます。
3階に上がったあたりのデータを一個残しておくといいんじゃないかなー…
進むと戻れなくなるような仕様はないので、最後に「アレが足りない!」となっても、ちゃんと1階や2階に戻って探索できます。親切設計!


むしろ謎解きよりもアクションよりもエンドコンプよりも、シナリオの解釈のほうが難しいかもしれませんね~
いろいろ資料が手に入るわりに、この屋敷で起きたことはボンヤリ匂わされるだけで終わるので、初回は作中で千歳が「もしかしてこれは…」って納得してても、こちらは「???」って思ってしまう。
ただ、一度エンディングを迎えて、何がどうなったか知ったうえで二周目をプレイすると、いろいろ腑に落ちる部分がありましたので!
私のように「???」ってなっちゃった方はぜひ二周目どうぞー!

実は冒頭で千歳が見ることができる新聞記事には、この館について書かれた部分があったり。
もしかしたら、このことがあったから「彼女」は屋敷に来る人間を排除しようとした…のかな?


可愛い天然な女の子と、それを陰ながら守る男の子。
そんな設定が好きな人におすすめでーす。

なんとなく、ほたるちゃんの体質や失われた記憶、そして、強力過保護守護霊の千歳の存在には、まだ何か隠れた秘密がありそうな気がします…続編来るかな?? 
(失礼しました。ちゃんとDLサイトの紹介文に「3部作の1幕目」と書いてありました…よく読め私!)

シキヨク-夢魅テルは夢見てる-(第5話 地下アイドル失踪事件)」

2017-07-07 22:14:22 | フリーゲーム(ゲームマガジン)
シキヨク-夢魅テルは夢見てる-(第5話 地下アイドル失踪事件)
電ファミニコゲームマガジン・連載ADV
制作者:アイムシアン様(ImCyan

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…ホントにホラーカテゴリでいいのか、悩ましくなってきましたね…
怖いことは怖いんですが、今回はホラー的な要素はなく…ある意味別種のコワさを極めております。ハイ。


前回、お店を放置してシザーガール事件に関与したことで、龍我さんから大目玉を食ったテルくん。
以前にもまして、ホストの仕事に真剣に打ち込むハメになりました。
ひっきりなしに来るお客からのメッセージの対応に追われるテルくんに、ルナちゃんは
『私もスマホ欲しい!お兄ちゃんとメッセしたい!』と言い出します。
もう夜も遅い時間。店を離れられないテルくんの代わりに、由里さんがルナと一緒に格安のスマホを探しに出かけます。
しかし、秋葉原の店を見て歩く二人を、どこからともかくシャッター音が追ってきて…?
不審な男から逃げた先で知り合った、地下アイドルの星野ニナ。
いつの間にか迷い込んだ「夢」は果たして誰のものなのか…


今回はもう一人、美少女キャラが増えましたよー!
アキバ地下アイドルのニナちゃん。(見た目は)若くてピチピチしてますし、妹系美少女のルナちゃんに強力なライバル出現の巻であります。
ニナちゃんは高めのツインテに幼い顔立ち、懐かしのぶりっ子ポーズと、わかりやすく王道。
しかし、こういうキャラは、同系統の女の子からは受けが悪いものでして…
ルナちゃんの初めて見せる表情が非常にオソロシイ回でした。
プレイしながら『ルナちゃん!…顔!顔!!』とツッコミ入れてしまいましたわ。

チョイ意外だったのは、由里さんってすごく良い人だったこと。
登場回が登場回だったので、下手したら邪魔者みんな××す!って方向にはっちゃけるかと思ったら…案外やることも思考もマトモな、良識ある女性で拍子抜………いえ安心しましたです。
まー、多少、妄想や下心が入ってますが…このくらいはね!普通普通!
一番年上の自覚をもって、少女たちを体を張って守ろうとする姿が素敵でした。
最終目的が「お嫁さん」っていうのも何か可愛い気がします。

ちなみに、こんなに野心がダダ漏れの由里さんに対して、ルナちゃんは完全にOUT OF 眼中。
ナチュラルに見下げてる感が笑う。

全体に、今回は「人死に」が表立って出てこない、平和な(?)回でした。
ルナちゃんは通常運転でしたけど!!

3話以降、一作に数人づつ(生存)キャラが増えていっていますが、この先どんな感じで進んでいくのでしょう?
ニナちゃんとあの人は、これからの話に絡んでくるのかな…?
しかしこれだけ登場人物が多いと、むしろ話の構成が難しそうにも思えますね…
いや、毎回全員出すわけじゃないだろうけど…;




最後のスマホの着信音……;

Dr.ホワイトの偉大なる実験

2017-07-05 00:00:44 | フリーゲーム(ホラー)
Dr.ホワイトの偉大なる実験
アツマール・プレイヤーのSAN値が削られるゲーム
製作者:あたりめ様

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主人公は、最愛の娘・ユミエをさらわれたご両親(男女選択あり)
いてもたってもいられずに、娘を探しに行こうと家を出たところを拉致されてしまいます。
見知らぬ場所で目覚めた主人公を待っていたのは「マトン」と名乗る人工知能。
Drホワイトを名乗る科学者に「感情を交えない観察者」として作られた彼は、主人公に「救世主となるための試練」を受けるよう伝え、ある映像を見せつけます。
それは、水に浸かった部屋で弱ってゆくユミエの姿…

選択の余地などなく、試練へと向かう主人公。
果たして無事に、ユミエを助け、家に帰れるのでしょうか?


まー、大体、スクショを見ていただければわかるとおりのゲームです。
あっさり可愛いグラフィックで、鬼畜な選択肢を突きつけてくる…
あたりめさんの作るものは徹底してますねぇ…;

目の前に死に瀕する人間を見て、それを自分が救える手段を持っている、となれば…
大抵の人が、反射的に助けようとすると思います。
…ただし自分が安全圏に要る場合、それで自分がなんの被害もこうむらない場合…は、ね。

目の前には、これから残酷な死を迎えようとする人物。
その人を助けるためには、自分が痛み苦しみ、血を流さなければならない…なんて。
それこそキリスト様じゃあるまいし、イキナリこんな不条理選択突きつけられても…;
ちょっとSAWを彷彿とさせる惨い選択肢の数々に、こちらのSAN値がどんどん減っていきます。
ていうか、コレ、試されてるのはプレイヤーじゃないっすかね…;

6つの部屋の6つの試練。
そのあとは…我が子の絡む、究極の選択が待っています。
全員救う?あるいは全員見捨てる?
一部だけ助ける?助けるとしたら一体誰を???
エンドは8つ。果たして皆さんがたどり着くのは、どのエンドでしょうか…

…いやはや、プレイヤーの葛藤を誘う微妙なバランスが、悪魔のような一品でありました。
(褒め言葉です)

最初の2部屋は、まあ…謎解きに詰まることはあっても、助けることには悩まないと思います。
なにしろ無実の人たちですので。
3部屋めも、罪…といっても、被害者も加害者も自分ですからね。
むしろ、よほど辛いことでもあったのかって気がして、そう悪くは思えない。
問題は4部屋めからですねえ。

6部屋めはちょっと、私的には「死んでいい」までは思えなかったな。
追い詰められてやったのか、まあいいか?でやったのか、あの話だけではわからないし。

4部屋、5部屋めは…正直、逝ってよし、と思いましたね。
しかし、この殺し方はいただけない…いくらなんでも、見てるこっちがトラウマになりますわ。
もしも、もっと見た目が穏やかな?死に方だったとしたら、抵抗なく見殺しにできたかもしれませんが…
『いくら悪人とはいえ、こんな残酷な死に方は…』なんて思ってしまってねー

しかも彼らを助ける代償がまた……4部屋めはともかく、5部屋めはハードル高すぎです。
彼を許すというのなら、被害者と同じ痛みを背負ったうえでやれ…というのはある意味正論なんだけどさ!
(これが冒頭のスクショの部分です)切るだけでなくミキサー…しかも他人の腕はダメとか。
すべての逃げ道と可能性を叩き切る、緻密な巧妙さがオソロシイ。
他にどうしようもない、というところに追い込まれて、プレイヤーはそれぞれの心の内にある「善悪」や「罪」の価値観と向かい合わされることになるわけです。

ひょえー…なんて怖いゲームだろうか…^^;

…私はエンドA~Dと、ノーマル・ハッピー・トゥルーの7種を見ましたが…一つだけ見つかりませんねぇ。
後半の、Dr.ホワイト自身に関する質問と、最後の質問の内容が何か関係するのかな…?

短いけれど、何かすごく考えさせられるゲームでした。
あっさりした残酷描写に抵抗のない方は、ぜひどうぞー







ていうか、そもそも二択が悪いんですよ。二択が。
右でなければじゃあ左って。
上とか下とか斜めとか、人の思考には二種類以外の判断基準もあるでしょうに。
「答え」が相手の想定するものの中でしか選べない、ということが、既に一つの罠だよね!

イレヴンナイツ2

2017-07-04 00:00:39 | フリーゲーム(ファンタジー)
イレヴンナイツ2
ノンフィールドRPG・仲間の絆でパワーアップ
製作者:サークルびおらんて様(公式サイト

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オルトシア帝国は、ある日いきなり「魔王ディアボロス」と名乗る魔物の軍勢の攻撃を受けた。
倒しても倒しても、際限なく湧き出てくる魔物たちに正規軍は疲弊し、敗れるのも時間の問題となる。
オルトシアは最後の手段として、僅かに残った精鋭たちに運命を託すことにした。
彼らを討伐隊として魔王の本拠地と思われる島…エオス島へと送り込むことを決断したのである。
プレイヤーは「現地ガイド」として彼らと行動をともにし、「魔王ディアボロス」の居場所を探るために島を調査していく。


ノンフィールドのRPGです。
「エオス島」は真ん中の本島と、周囲に10個の小さな島があるマップ。
プレイヤー一行は本島に拠点を置き、そこから順に小島(ダンジョン)を攻略していく仕様。
ノンフィールドですので、ザクザク↑キー連打で進みながら、出てくる敵と戦います。
ダンジョンでは→キーで進行度がわかるようになっており、50で中ボス・100でステージボスが出現。
帰る時は↓キーで一瞬で帰れますが、次に入る時はまた最初からです。

ノンフィールドはどうしても、ゲームの流れが単調になりがちで、シナリオもやや盛り上げに欠ける…なんて思っていたのですが、なかなかどうして、このゲームはですねぇ…!
感 動 し ま し た !

仲間が個性的でみんな魅力的なんですよね。
10人も人数がいるだけあって、最初は誰が誰やら…という状態なんですが、一緒に戦い、イベント会話でそれぞれの人柄が明らかになるにつれ、どんどん惹きこまれてしまいます。
友好度を1000以上まで上げると深い信頼と友情が築かれて、エンディングはもう涙無しでは見られない…!

この友好度上げは決して強制ではないし、最悪、お気に入りメンバー2名だけしか使わなくても、一応エンディングは迎えられるようなのですけど…
このゲームを本当に余すところなくキッチリ楽しもうと思ったら「全員1000以上」にすることを、強く!強く!お勧めします。

まー、シナリオだけの問題ではなく、友好度を一定以上上げると、便利な装備アイテムや強い防具が貰えるので、ダンジョンの攻略も楽になりますし。
仲間たちはそれぞれ性格以外にも、持ってるスキルが全く違いますので、メンバーの組み合わせによって多種多様な戦い方ができるのですぅ。
この子はこの人と一緒だと「生かせる」とか、この人とはダメだとか、戦ううちになんとなーく相性も見えてくるのがまた楽しい。

ちなみに私は、ラスボスにはデュゼとシャーラで挑みました。
デュゼは、主人公との絡みが好きだったので…シャーラは火力重視で選びました。
ま、回復には難のある組み合わせでしたが…^^; 
攻撃力アップ&クリティカルアップで強化の後、シャーラが繰り出す技「トゥエルブルーズ」は爽快なくらいダメージ入ってお気に入り。

いちいち悲鳴上げて情けないファーブルは、案外強くて使いやすかったり。
回復も攻撃もイケますし。セリフがいちいち面白いので好きなキャラです。
あと気になるのは「アンノウン」のアミュレットちゃん。
この子、攻撃は強くないんですが…常時発動スキルがスゴいので、いるだけで便利!

他のキャラも、みな、思いがけない意外性があったりして可愛い。
装備品も、いろんな効果のものが豊富にありますし。
キャラ選び&カスタマイズの幅が広く、プレイヤーの数だけ攻略法のあるゲームと言えましょう。


唯一、惜しいな、と思ったのは、メニューの「会話」。
メニューの「会話」は、話しかけても話を聞いても、最初から最後まで、いつも同じ反応…なんですよね。
友好度を上げるなら、地味に話しかけるより、仲間に入れてボスを倒しに行ったほうがずっと手っ取り早いので、アレはほぼ使わない…「死にコマンド」のように感じました。

あとは、複数会話イベントの数がもう少し欲しかった気がします。
実は私、5つ目~6つ目の島くらいで全員友好度500以上だったので、複数会話イベントはシナリオ中盤で全部見てしまっており…そこから最終局面までの間が、ちょっと寂しかったです。
話の進行に合わせて、段階的に会話イベントを解禁してくれたら嬉しかったかなぁ。
本来は、話が進むにつれ、全員が打ち解けて仲良くなっていくんじゃないかと思うので…
むしろ後半ほどワイワイ皆で話して欲しい~^^


あー、そうそう。もう一つ。
仕様上、魔物を倒してもお金はもらえません。
ダンジョンボスを倒すと、拠点で報酬が貰えるようになってます。
ボスは何度でも倒せるので、いろんな仲間で繰り返しダンジョンに入って、友好度を上げつつ稼ぎましょう。
ただ、最初のほうのステージは報酬が少ないので、11人分の武器防具を素直に錬成したり買ったりしてると「資金不足」に泣くかもしれない…

最初は仲間の装備をいちいち外して付け替えて使うか…ゼニーの花を育てる、とか。
あと、多すぎる素材を売ったりすると良いかもです。
中盤からは、ボス報酬がやや良くなってきますので、そこまでのガマンですぞ…!



プレイ時間は「易しい」なら1日かからないでクリア…できる…はず。
友情と絆パワーの少年漫画が好きな人に、特におすすめです。

面白かったから前作もプレイしてみよっかな~^^

五夜幽霊

2017-07-03 00:00:33 | フリーゲーム(ホラー)
五夜幽霊
探索ホラー・引っ越し先は幽霊物件
製作者:羽切様

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実家を離れ、念願の1人暮らしをすることになった片桐真人。
そこは会社が持っている社宅の一つであり、家具家電付きの良物件だった。
なんとか荷物を運び終えて、いつも面倒を見てもらっている会社の上司・柳下課長に引っ越しの報告をすると、週末にはお祝いとして焼肉を奢ってくれるという。
それまでにしっかり部屋を片付けようと、真人はさっそく備え付けの設備のチェックを始めるが…?


とりあえず、部屋を調べてできることを全てやる。
そういうゲームです。

登場人物が限られているぶん、察しのいい方は2夜目くらいには、どういう状況なのかわかるんじゃないかな?
何をやっても怪奇現象多発しまくりで、楽しいゲームでありました。
また主人公の、真人くんの反応が良くてね~。
驚いて怖がってる…はずなんだけど、ちょっとトボけた印象もあって、あまりシリアスな雰囲気にならない良いキャラクターでした。

難を言えば、ウェイトがやや長めだったり、セリフに「・・・」を多用していたりと、ちょっと進行がもったりしているようにも思えますが…
ま、実際にこういう目に遭った場合を考えると、これはリアルな間の取り方ではあるのかな…

途中で出てくる選択肢は、最後の一つを除き、一方が即死ルートです。
それぞれ、主人公の死の状況が違っていて、バッドエンド回収も楽しい~

あ、3日目~4日目あたりは、ご注意をば。
怪奇現象が激しくなるぶん、少々システムが不安定なんですよね。
私は、何回か調べないと手に入らない、あるアイテムを見つけないまま4日目に行って進行不能になったり、水音がする状態になってからコンポの大音量イベントを起こしてパソごとフリーズしたりしてました。
(フリーズしたのは、うちのパソがあまりにも低スペなせいだと思われ)
その日その日の、探索開始の時点でのセーブデータを残すようにしておくと良いかもしれません。

短いシナリオの中に恐怖描写をふんだんに詰め込んだ、夏の夜に相応しい一作でした。
ホラー好きならぜひどうぞ^^





主人公…いったいどういう会社に勤めていたんだろう……;