鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

出たい部屋から弟と!

2016-12-19 11:33:52 | フリーゲーム(その他)
「出たい部屋から弟と!」 弟萌えゲー・謎解きがオマケ
制作者:壱川 ひゅろ様(offoffo)

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ゲーヲタの弟と姉のシリーズ。
「出ない部屋から弟が!」「行くよ神社に弟と!」に続く三作目ですー。

グラフィックが美麗すぎてつらい…!
姉も弟も、前作からさらに可愛く&かっこよくなりました。
表情差分も細かくて、感情表現がとても繊細。
二人の微笑ましいやりとりや、表情を見ていると自然と顔が緩む…

てか、もともと可愛めだった姉はともかく、弟…!
誰このイケメン…! いや、最初から顔立ちは整ってたけど!
目の下のクマは相変わらずですが、もっと前は陰気っぽいグラだったはずなのに、
姿勢もよくなったし、やつれてないし、何かこざっぱりしてる。
…姉の努力あって、外に出るようになった甲斐があったということでしょうか。
グッジョブ!グッジョブ姉…!!

さてさて、話をゲームに戻して。
今回は二人で妙な世界に飛ばされて、リアル脱出ゲームに挑むわけですが…
このゲーム、謎解き要素がメインではありません

扉のパスワードは、弟に聞けばすぐ答え教えてくれますし~
ミニゲームも、べつに失敗したからってゲームオーバーにもならないし。
むしろ間違えたり失敗したときの、姉弟の絡みをニヨニヨ楽しむゲームと言えましょう。
行動次第ではいろんなトロフィーが貰えるので、それを集めるのもまた楽しい。

(一度クリアすればオマケが解放されるので、
 そこでトロフィーの獲得条件を知ることができます)

弟の、姉を口ではゴリラと呼びつつ、やたら絡んでくる感じ可愛い~
姉は弟をゾンザイに扱ってますけど、それなりに面倒見よく大切にしている感。
弟は思春期らしく、身近な女性として姉を意識しているようですが、
姉はそういうのが全くなくて、サバサバしてるとこもイイ。

ある意味、理想の姉弟のような気がする…!
お兄ちゃんと幼女もいいけど、こういうのもイイな…!

可愛い姉弟に癒されたい方、おすすめですよ~

霧と太陽の王

2016-12-17 20:41:49 | フリーゲーム(ファンタジー)
「霧と太陽の王」 探索ADV・王様と巫女
制作者:ゆきはな様(Paper Moon

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可愛らしい花の精たちの短編「箱庭の花乙女」の作者様です。
花乙女は、キャラも背景も華やかで色彩の美しいゲームでしたが、
今回はその「彩り」を封印し、モノクロの繊細な世界を魅せてくれました!

正直、花乙女のときは、ドーリーで可愛らしいキャラたちの、
爽やかな百合百合しさに目を奪われ、ほかの部分にあまり目がいかなかったんですが、
今回、全く趣の違う…しかし緻密で美しい作風には、一発で目を奪われてしまいました。
細いタッチの線で、影や質感まで細かく書き込まれたイラストは、昔の洋書に入ってる挿絵みたい。
こういう雰囲気、とても好き。

そして、その魅力的なタッチで描かれる、魅力的なキャラクターたち。
王も少女も、霧の家臣たちも、みな個性的で可愛らしい。
鳥スキーな私には「王」が鴉姿であることもポイント高かったです。

ざっくり内容を説明すると、
異形の住む城に迷い込んだ人間の少女を、
異形たちの「王」がなんとか生かして返してあげようと頑張る話、です。
…「王」のはずなのになんで頑張りが必要なのかって?
そこはちょっと、微妙な事情がありまして。

城の異形たちは皆、主人公を「王」と呼び、恭しく扱うけれど、
当のご本人はなぜかそれを認めておらず、周囲に馴染まないまま過ごしています。
なので、周囲の異形にとって「ニンゲン」は食材であり、
少女のことも隙あらば食べてしまおうとしますが、「王」はそれを許しません。

実際「王」の行動やセリフから見ても、
その見た目とは裏腹に、優しく穏やかな性格で、
伝説の中で「人間から太陽を奪った」とされる凶暴さの片鱗もないので、
プレイヤーはきっと皆、物語半ばまでは、妙な違和感を感じるはず。
そしてそれこそが、物語の根幹への伏線だったり。

優しい王に守られる少女は、作者様の本領発揮の超美少女。
読み書きできず、言葉も話せないこの少女が、なぜ異形の住む城へやってきたのか。
その答えは、実際にプレイして確かめてみてくださいね。

エンドは3つ。バッド、ノーマル、トゥルー。
分岐のタイミングはリドミに書いてあります。
トゥルーは王道のハッピーエンドで素敵でしたが、
個人的にはバッドエンドもカッコよくて捨てがたい。
宰相いいね!宰相!

そしてオマケのページ…
キャラ設定や500年前の物語がさらに物語に深みを添えます。
霧の家臣たちのそれぞれの過去は必見ですよ!
作中でなんでこんなにみんな王妃を目の敵にするのかと思ってましたが…
ちゃんと理由があったんですね…

グラフィックもマップも音楽もシナリオも、
とても美しくて綺麗で素敵なのでおすすめです^^



それにしても… 
作中の神様って…むしろ祟り神にしか見えないんですけど。
良心的な神様が代償なんか求めるだろうか…
しかも罰の当て方に何かすごく感情的なものを感じるぞ…

特にノーマルエンドはとても理不尽な気がしました。
なんでこっちが犠牲になって、あっちが救われるんだか。
このノーマルを見た後だと、むしろバッド上等!って気分になりました。



そしておまけページのあの話、めっちゃ洗脳される!
思わずローソンでからあげクン買ってしまった。

4 days -未来の未来-

2016-12-17 14:57:17 | フリーゲーム(その他)
4days-未来の未来-」 探索ADV・ブラウザ版とDL版アリ・運命を変えろ!
制作者:とそそ様

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高校受験を目前に控えた中学生の少女、未来は、ある夜、不思議な夢を見ます。
その中では、遠くない未来、未来の家族が全員亡くなっていました。
動揺する未来の前に現れた「時の番人」は、それが7日後の未来であることを告げ、
それを回避するための行動を起こすよういざないます。
半信半疑の未来のため、翌日に起こる出来事を3つ話して。

言われた通りの出来事が起きるのを目の当たりにした未来は、
未来を変えようと必死に頑張るものの、なかなか思うようにいきません。
果たして未来は、運命を変え、家族を救うことができるのでしょうか?

…っていうお話。

これで大丈夫!と思うとすぐに次の原因が現れて、
結局はフルに期限いっぱい振り回されます。
なんという不運な家族か…!
エンディングで、もともとの原因がはっきりしますが、
この不運さもその影響だったんでしょうかね~

3回目までは、なんとなく回避できそうだったけど、
4回目は、えー?こんなん回避できるの?と目が点になりました。
ここだけ、ちょっと解決法が強引に感じたかな?
でも、まあ、もともとの設定がファンタジーなのだしねw

二日目の探索行動量に比べ、
三日目以降の一本道さが何か惜しい…
言われたとおりに動くだけであっさり終わってしまうのは、
ちょっともったいない気がします。

二日目のフラグがわかりにくいというレビューもついていましたが、
個人的には、このくらいの難易度&ボリュームが好きです。
せっかく自由に歩ける時間があるのですから、
あちこち回ってイベント探すのも醍醐味だと思うのですよ。

そして、町中とか駅とか、人がいるのが当然の場所には、
もう少しモブがいて、会話できてもいいかも。
いつ行っても、妙に閑散としていたように思うので…

短編ながら、良いお話だったと思います。
作者さん、次は長編に着手されるようで、どんなゲームになるのか楽しみですね~

奈落

2016-12-15 13:34:37 | フリーゲーム(ホラー)
奈落」 ホラー探索ADV・ちょっと逃げ・画面真っ赤
制作者:nama様

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ウヨウヨゾンビ&幽霊締め出しゲームのzonzon、三つの禁書シリーズの作者様です。
最初にzonzonをプレイしたときから、なんとなく面白くなりそうな方だと思っていましたが、
新作が来るたびにレベルアップしていくのがスゴイですね~

今回はシリーズとは無関係ながら、ホラー好きならやりがいがあるゲームでした。
なにしろ、プレイ開始時から、まず画面が真っ赤っ赤!
血塗れ&肉片飛び散る館の地下で目を覚ました少女が、ひたすら上を目指して脱出していきます。
出てくるマップのほとんどは、スクショのような状態なので、
これを見て、ムリ、と感じる方にはおすすめしない。

主人公のエンリちゃんは一切喋りませんが、途中途中で入る回想を見ると、
どうしてこんな事態になっているのかがわかってきます。
そして、最初のころにあるアイテムを手に入れた時の、エンリちゃんの反応の意味も…。
ほかの二人はどうでもいいけど…オリバーには生きていて欲しかった…;
最後まで、護身用のアレをエンリが手放さないのも、また哀しい。

館の存在の意味と、殺人鬼。トゥルールートで出てくる蜘蛛や、
あの特別な斧とエンリちゃんの変化、などなど…多くの謎は残りますが。
殺人鬼も実は、何かに憑かれて操られるだけの存在だった?のかもしれませんね…


エンドは二つ…かな?たぶん。
バッドとトゥルー?と思われるエンドを見ました。
二つのエンドの落差がアレなので、
中間に普通に脱出できるノーマルルートがあってもいいと思うけど…見つけられないっす。
最初から無いのかな?

トゥルーへのパスワード、難しいです。
正直最初はぜんぜんわかんなかったっす。
というか、回せ回せはいいんだけど、
回した結果何がどうなったのか、全然気付けませんでしたね…
2周目でやっと、あっ、て。 (↓ヒント)

(…手が届かなかったものが、降りてきてますよ?)

もう一つは普通にわかると思います。
パスメモを並べ替えて文字変換。

逃げの難易度はそんなに高くないですが、足元が血塗れだと、移動速度がぐんと落ちてしまうので注意。
最初の逃げは、金の鍵にはかまわないで逃げてくださいな。逃げ切った後で取りに来られます。
てか、たぶん、あれに触ると逃げ切れないんじゃないかな…
ちょっと全体に暗めなので、プレイするときは周囲の光量を落としたほうがやりやすいかもしれませぬ。
あと、蜘蛛は味方じゃない。エサを与えすぎないように。

探索、謎解き、逃げと、飽きずにサックリ遊べる良ゲーでした。
血塗れ画面に耐性のある方はぜひどうぞ~

フユツバキ

2016-12-14 13:18:32 | フリーゲーム(ノベル)
「フユツバキ」 ノベル・心中もの
制作者:ミヤマスズ様(BismuthWare

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時代は昭和初期、第二次世界大戦より少し前のころの…
青年と少女との心中物語、です。
身寄りを失った幼い女の子が、それでも誇りを失うまいと必死に生きて、結果悲劇に至る。
そんな少女に惹かれて、運命をともにする青年。
花なら散り際、人は死に際。誇りを重んじ、潔きことを愛でる。
こういうのを美しいと感じるのは、日本独自の感性かもしれないですね~

その時代にあっては、ほかに道がなかったゆえの選択だろうとは思いますが…
いまの感覚での彼らは、高校生と中学生くらい。
誇りに準じて死を選ぶには、いささか早すぎるようにも感じます。

まあ、若くて、まだ余計なことを知らないからこそ潔くいられる…とも言えますが。
だからこそ、美しくも哀しく感じる物語でした。

エンディングは二つ。
青年…秀次が覚悟をもって幸についていくか、
当たり障りなく過ごそうと思うかで分岐します。

印象に残るのは、トゥルーエンドルートの「幸の在り方が好きだ」というその言葉。
それこそが幸の心を開く鍵であり、また、
それ以外の選択を断ち切る刃でもあったことが、なんとも物悲しい。
「在り方」を通せば、おめおめと生きてはいられず、
それを捨てれば「好きだ」と言われた幸ではいられないという。

秀次はまさかそんなつもりで言ったわけでもないのだろうけど。
あれが最後の一押しになったと思うと、ちょっと複雑な気分に…


人喰いの大鷲トリコ

2016-12-13 01:43:11 | 商業ゲーム(コンシューマ)
人喰いの大鷲トリコ」 アクションADV・PS4

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「ICO」「ワンダと巨像」などで、独特の世界観を魅せてくれた上田文人監督の作品です。
過去作をプレイしたことのある人なら、何も言われなくても、ああ同じ人だなってわかるはず!
今回も良い雰囲気でしたよ~

3D酔いに悩まされつつ、少しづつプレイして、
クリアまでトータル時間で13時間。
とはいえ、後半はかなり攻略のお世話になりました。
かなりわかりにくい部分もあったので、
何も見なかったら、たぶん一生終われなかったかも;

ざっくりシナリオを説明すると、
「少年」が人喰いの大鷲「トリコ」と出会って、謎の遺跡から脱出する物語。
なんとなく、物語の基本路線はicoに近いかな…
なかなか言うことをきいてくれない同行者を、あの手この手で連れまわす作風は健在です。

主人公の「少年」はicoを彷彿とさせる超人的な運動神経と生命力。
あのイレズミには不死の呪いでもかかってるんですかねぇ…
かなり高いとこから落ちても案外死なないし、回復も早いので、
遠慮なくバンバン飛び降りてたら、ある時ぽっくり逝きました。
高さによっては、死ぬときは死ぬらしい。すまぬ。

もう一人?の主人公、大鷲トリコは、
ヨルダとアグロを足して巨像サイズにした、みたいな感じのキャラでした。
「鷲」とは言いつつ、哺乳類っぽい見た目で、
ネコの身のこなしと、犬の忠誠心、鳥の羽毛と弱点とを併せ持つ、可愛らしい生き物。
怪我した部分は撫でると綺麗になったり、
撫でてるうちにトリコが寝そべってしまったり、
水場でごろごろ水浴びしたり、
細い穴をついて来ようとして首だけ突っ込んで動けなくなって鳴いてみたり…
細かい癒し&萌えポインツがいっぱい!
タイミング?が良ければ、糞をしているところも見られるよ!

最初は、闇の中で目を光らせてついてくるのが、どうにも懐かれてるっていうより、
付け狙われてるようにしか思えなかったんですが、
助け合いながら進むうち、後半は一緒にいるのが当たり前、みたいな気分に。
それゆえ、あのラストはもう涙なくしては語れない…;

あとの見どころは…背景と映像美!ですね。
icoやワンダの時は、なんとなく霞んで滲んで幻想的だった画面が、
トリコではくっきり鮮明になりました。PS4効果??
今作は、圧倒的に「高さ」のあるマップが舞台とあって、
遺跡の街並みを高いところから広い視界で見渡すシーンが多く、
風景見てるだけでも気持いい。
狭くて暗く入り組んだ遺跡の内部と、そこから出た時、
一転して眩しい光が差し込んで、一気に視界の開ける対比も効果的。


アクション難易度は…私がクリアできたんだから、簡単めなんじゃないかな。
少年は多少無理しても、あまり死なないし。
icoがプレイできた人なら、たぶん大丈夫…
ワンダは…私は自力では未プレイなので、わかりませんが。
(アクションの壁に阻まれて断念;)

操作にちょっとクセがあって、視点の角度やタイミングによっては、
うまいこと反応してくれない時があるので注意~。
ここで正面にジャンプ!って時に、手に変な力が入って視点が動いて…
真っ逆さまに落ちる、とか。よくあるある。

また、中盤の、目もくらむような高さでのジャンプアクションは、
落ちそうになる危機一髪の演出が頻繁に使われています。
トリコの助けがなければ、絶対に進めないスリリングな部分がありますので、
プレイしてて、緊張するしどきどきする…
人間、緊張すると本当に手汗をかくんだな~と実感しました。


とても面白かったです。買ってよかった!
仕事やリアルに忙しく、長時間のRPGは敬遠してしまうオトナの皆様におすすめ。
これなら数日でプレイできますし、風景を愛でトリコを撫で、癒し効果も抜群ですよん。



(最近、本当に長時間かかるものはプレイできなくなりました…
 何日か時間を取って集中的にプレイできれば別ですが、
 どんなに面白くても終わるまで1か月も2か月もかかると…
 正直それまでの展開や流れや伏線を、全部覚えていられない…orz)


スイートワンルーム

2016-12-09 10:44:02 | フリーゲーム(BL)
「スイートワンルーム」 BL・ADV・これも一つの愛のカタチ?
制作者:雪田様(memo.

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「トワイライト」をプレイした後、
そういえばこういうのもあったな~と思い出しました。
たしかまだレビューはしてなかった筈、だ、よね。

「僕のはなし。先生の」の作者様ですー。
コロコロした絵も可愛かったけれど、今回はシリアスな絵で、
独特の愛のカタチを作り上げてくれました。

優しい音楽と、平和な朝の風景で始まるこのゲーム、
最初は、ごく普通の甘々なBLカップルの話のように見えますが、
プレイしているうちに、端々に漂う違和感が…?

その理由は、実際にプレイして確かめてみてください。

「僕のはなし~」をプレイした方には、大体の予想がつくかと思いますが、
いろんな意味で人を選ぶ話ではあるかと思うので、地雷持ちの方は注意してね!

とりあえず、エンディングはメリーバッドだとだけ…





殺意も突き詰めれば、相手への強い関心と言えなくもないですが…
二人の関係性が、ここまでに至る過程はどんなんだったんでしょう。
逃げ場なく追い詰めて、閉じ込めて、憎悪と殺意を煮詰め続けて。
非現実的な現実と、寝て起きてご飯を食べて、の普通の生活とのギャップの中で、
最終的に残るのは、強い執着。
狭い世界に、ただ二人だけ。
互いを見つめる瞳は、すでにそれが憎しみか、愛情なのかさえわからない…

キレイな世界観ですが…キレイゆえに恐ろしいって気もしますね…



やねうらのトワイライト

2016-12-09 09:49:15 | フリーゲーム(BL)
やねうらのトワイライト」 BL・ADV・ややグロ
制作者:すすき様(Canacho.

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神父さまが吸血鬼をなんとか殺そうと四苦八苦するADV。

エンディングは3つ。
選択肢も少なく、分岐もわかりやすいので、
エンディングを見られなくて迷うことはないと思います。

短編ですが面白かった~
グラフィックも可愛くていい。
ただ、テーマが「死なない吸血鬼を頑張って殺す」話なので、
やってることは残酷め…拷問に近い、かも。
文章描写のみで、特にグラフィックはないんですが、
そのへんの耐性の無い方はご注意をば。

作者様もあとがきで書いてますが、
途中経過がアレな割には、エンドはどれも暗くない。
暗くないどころか、全てハッピーエンドと言ってもいいくらい。
ええ、途中経過がアレな割には(大事なことなので2回ry)

神父様的には、出会ってしまったのが運の尽きって感じですかね~^^
アランのルートも、サイラスのルートも、どっちも良かった。
それぞれのエンディングのスチルが、どれも仲良し?でほんわかします。

ホラー……いや、拷問っぽい展開が平気、
かつ可愛めBLが好きな方には、おすすめしますよー。



神父の衣装ってストイックでいいよなぁ…

トコナツ島の奇跡

2016-12-06 12:07:55 | フリーゲーム(その他)
「トコナツ島の奇跡」 のんびり島生活SLG・永遠の夏休み
制作者:るぼ様 (Honey*Serious) 公式サイト

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住人が一人しかいない島に流れ着いた主人公。
島を楽しく発展させるべく、農作業をしたり、アイテムを集めたりしながら、
新しい住人を呼び込みましょう!
…というゲームです。

ゲーム内の時計は現実世界にリンクしており、
朝・昼・夜で島の様子が変わります。
農作物も数分で収穫できるものから、数時間かかるものまでありますので、
肥料なんかも使いつつ、うまくコントロールしていきましょう。

呼び込める住人たちは、作者様の過去作に出てくるキャラクターなので、
そちらをプレイしていると、いろいろ楽しいかもしれません。
呼び込んだキャラには、好みのプレゼントをあげて仲良くなると、
会話の内容が増えていきます。

お金儲けは鉱山で!
ゲーム開始時には、釣り餌やピッケルや野菜類などをプレしてくれる住人がいますが、
実はゲームを落として再立ち上げすると、何度でも貰うことが可能です。
ピッケルを大量に貰って宝石をザクザク掘って売れば
必死に野菜を栽培しなくても大丈夫。

どこまでも明るく優しく、すべての人を受け入れる夢のような島と、
その陰に隠された、過去のギャップが良かったです。
最初にユリカちゃんが出てきたとき、なんで一人なの?と、
一瞬思わないでもなかったんですけど。
これは、こういう世界観のゲームなんだろう、と軽く流していたら、
まさかそういう事情があったとは…

館イベントを最後まで見ると、ユリカちゃんの境遇と健気さに涙…;


システム的には、特に要望はないのですけど、
…時計がもう少し小さいサイズだとうれしいですね。
もしくは時計の表示・非表示を選びたい(一度表示したら消せなかった…よね?)

島には空を見上げられるポイントが何か所かあって、
昼の青空も夜の星空も夕暮れも、全部気に入っていてよく見に行くんですが、
左上にある大きな時計に、なんだか視界を塞がれる気がして。

あとは、長く遊べるように、もっと会話の種類が欲しいなぁ…
エンドレスで遊べます、とは言っても、
館のイベントを終えてしまうと、あんまりやることないんですよね…

住人同士の絡みのある、依頼イベントとかあっても面白そう。
住人同士が喧嘩して、仲直りのためのアイテムを探すとか。


12月の気ぜわしい時期に、たまには、
のんびりまったりした癒しの時間はどうですか~?
おすすめです^^

Persona - The Rapture

2016-12-06 00:24:01 | フリーゲーム(SF)
「Persona - The Rapture」 学園RPG・ペルソナリスペクト
制作者:奥山 キイチ様(製作メモ

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ペルソナ5も出たことだし!…というわけで、
ペルソナリスペクトなゲームでいきましょうかー。

初出が2007年? もう9年も前なんだ…
しかし今でも十分遊ばせてくれる、クオリティ高い良ゲーです。 
ていうか、夜明けの口笛吹きの作者さんだったって今気づいたよ…
あれも確か、かなり昔のゲームだったはず…
何年も「このゲームはいい」と、人に伝えられ続けるゲームは、やはり良い。
口笛吹きも、個人的におすすめです。

さて、The Rapture。
これは、アトラスの「ペルソナ」をリスペクトしておりまして、
魔法やらアイテムやら武器やら、ペルソナの名前やら、
いろいろ公式の設定から流用している部分が一部ございます。

ただ…いま現在のペルソナ(本家)は、3以降かなり進化しちゃってますんで、
感覚的にはそれ以前の…「初期のペルソナ」に近い雰囲気ですかねぇ。
うん、でも、ペルソナをペルソナたらしめる、独特の「何か」は、
きちんと受け継がれ、再現されているように思います。
二次創作もリスペクトも、本家への愛あってこそ。
作り手が本家を愛し、大事にしていると感じられる二次作品は、
見ていてうれしくなりますね。

主人公は、ごく普通の、影の薄い男子高校生。
イゴールと名乗る存在に「IDEA」と呼ばれる空間に呼び込まれ、
「ペルソナ」の力に目覚めたことで、
抗いがたい、巨大な運命に巻き込まれていきます。
同じ「ペルソナ」の力を持つ仲間たちとの絆を深めながら、
己の未来を切り開いていきませう。

影が薄いと言いながら~、主人公はクールなイケメン!
しかも「従者」を名乗る美人上級生が、
「あなたの言うことに従うわ」と絶対服従を誓うと、いう。
なんとも…男性プレイヤーにはたまらない設定となっております。

さらに、ペルソナと言えば主人公ハーレム。
他の女性キャラも、友好度上げのイベントを進めると、
みんな主人公が総取りな状態になりまする。
…まあ、そっちがメインのゲームじゃないんで、
総取りしたからって、特別な恋愛イベントはないのだけど。
そこらへんは、個々人が妄想で補ってくださいまし。

女性キャラがハーレムなら、じゃあ男性キャラに魅力がないのかっていうと、
これがそうでもないんですよね。
先輩二人は普通にかっこいい。友好度上げイベントは必見です。
春日くんは…すごく話してて、面倒でウザいんですが、
後半はそれがクセになるっていうか。うん、面白いキャラでした。

シナリオは、後半、少々難しい話になりますが、
それが気にならない方&未プレイの方はぜひどうぞー