鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

少し前の話。

2007-12-17 10:37:27 | 雑事
これは、すでに数ヶ月前のことになりますが。

親戚の叔父さんが亡くなりました。
年齢的には、まぁ、そろそろの年齢でしたが、
昨日まで元気だった人がいきなりポックリという、
半ば突然死みたいな状態でしたので、親族みんなが驚きました。

特に、うちの実父はその叔父と仲がよく、
一緒に温泉に行ったり、飲んで夜中まで話し込んだり。
二人とも、昔かたぎで頑固で短気なところが妙に似ており、
そんな性格が災いして、あまり人付き合いの盛んでない二人にとって、
お互いは、無二の親友といっても良い関係だったのでした。

さて、うちの実父は、もともと幽霊とか、心霊現象とか、
そういうものを一切信じないひとです。

うちの家族は、父以外はそういうものが好きな連中揃いだったため、
テレビの心霊特番などは仕方なく付き合って見ていましたが、
観ながらも「こんなんあるわけないべや」「馬鹿だなこいつら」とか
ぶつぶつ言うのが常でありました。

ところが。

叔父が亡くなり、それから二週間ほどたったころでしょうか。

実母から私に、一本の電話が入りました。
「叔父さんがね、とうさんのところに来てるらしいんだけど」

この時の母の話を要約すると、こんな感じです。

実父が寝ていると、どこからともなく、冷たい隙間風が吹いてくる。
ベッドの前にかかっているカーテンを開け、部屋を調べてみても、
どこの戸も、窓も、きちんと閉まっている。
そこでもう一度横になると、今度はカーテンが風にたわんで、ふわぁっと膨らむ…
おかしいな、と思いながらも眠りにつき、隙間風の寒さに布団を引っ張ると、
妙に重くて動かない。
ぼんやりと半分眠った頭で考え付いたことは
『そうだ、そういえば兄貴(死んだ叔父)がいるんだったな…』

いつもなら、自分で気のせいだと笑い飛ばしてしまう類の話ですが、
仲の良かった叔父を亡くし、かなり心理的にキていたのでしょう。
毎日眠れないと言い、口も利かずにやつれていくのを心配していた矢先…
このことを母に打ち明けたときの父の様子が、かなり弱気だったので、
オカルト好きな母親が、相談を持ちかけてきたのでした。

だからといって、相談されてもこっちが困る。
私は霊感ゼロ。幽霊好きな割に、そういった経験は皆無。
叔父さんが父のところに来ているからといって、
それが単なる挨拶なのか、それとも一緒に行こうよと誘っているのか、
判断なんかつきゃしませんよ~

とりあえず、49日もまだ済んでいないとのことだったので、
様子を見てみたら…と。(何も解決になってない)
だって、49日まではそこらへんで挨拶廻りしてるって言うじゃん。

…挨拶に来ただけだったら、お祓いするのもマズいかなって思うしさ。
(やったらかえって怒るんじゃないか~?)

それに、二人はかなり仲が良かったとはいうものの…
お互いかなりな年齢だったし。
しかも叔父さんは持病で目を半分やられていて、
ここ数年は、会いたくても会えない状況だったんだ。
だから、うちに『長期滞在』してるんだとしたら、
その気持ちも、なんとなくわかるような気がしたしね。

もしも父親の状態が悪くなるようだったり、
49日過ぎてもいるようだったら、その時は神社でも寺でも頼ろうかと。

結局のところ、単なる挨拶ついでの滞在だったようで、
それから数日で、いろんな現象は落ち着いたそうです。


後から聞くと、どうやらお通夜の席から妙なことはあったみたいで。
お通夜の時、父が寝ていたソファーが、夜中にグラグラ揺すられたとか。
オレの通夜に寝るな!と言いたかったのだろうか(←言いそうな人です)

あと、父ばっかりに来て、母には挨拶無しかい?と思ったら、
どうやらそっちにも、一度来てはいたみたい。

夜明けごろ、ごとん!と音がしたと思い、
朝明るくなってから調べたら、ある病気の本が落っこちていたそうで。
…はい。叔父さんも、その病気でした。目をヤラれたのもそれが原因。


やー、ここ数年、親戚の葬式はけっこう多かったんですが、
こういうのは初めてでしたね。
でも、この主張の強さが、らしいといえば、らしい(笑)


リーピング

2007-12-07 10:40:49 | 映画(ホラー)
「リーピング」
監督:スティーブン・ホプキンス
出演:ヒラリー・スワンク、デビッド・モリシー、アナソフィア・ロブ他

公式サイト (激重)

****

イナゴ少女現る! という、
ホラーだかギャグだか判らん煽りを付けられていた割には、
けっこう面白く見られました。

何がいいって、ねぇ。

「イナゴ少女・ローレンが、超!美 少 女!」

だということでしょう!!
アップで見たときの、ちょっとキツめの大きな目が綺麗でね~
CGで作ったキャラかこれは? と思われるような美しさなのです。

ローレン見るだけでも価値あるぞ! なんて言ったら問題か?(笑)

そもそも、リーピングを見たいと思わせたのは、
虫だの蛇だのに集られたローレンの、DVDジャケットでした。
これがまた、印象的で~ ホラーの癖に綺麗な印象だったんだわ。
魅力的なジャケットだと思う~
フェノミナからこっち、昆虫と美少女っていうのはお決まりの線なのかな?

しかし、この子と、「チャーリーとチョコレート工場」でのガム少女が、
同一人物だなんて信じられないー。

えーと…ああ、そう、内容はね(笑)

====

以前、宣教師として、家族とともに未開の村へ行った、牧師のキャサリン。
彼女はそこで最愛の夫と娘を、悲惨な状況で亡くして以来、信仰を捨て去り、
科学で神の奇跡を否定する研究によって、大学の教授の地位を得ていた。
そんな彼女のもとへ、ある日、一人の男…ダグが訪れる。

ヘイブンという郊外の田舎町で、少年が一人、不思議な死を迎えて以来、
川は血の色に染まり、不思議な現象が続いているというのだ。
村人たちは、それを、森に住む悪魔崇拝者の少女の仕業であるとし、
怒りを募らせているのだと。

同じ年頃の娘をかつて失った経験を持つキャサリンは、その話に興味を惹かれ、
ダグと共に、調査のためヘイブンに向かう。

血の色に染まる川に浮かぶカエルの死体。蝿の大量発生、狂ったように暴れる家畜。
まるで聖書の災厄になぞらえるように起こる現象の数々。
『悪魔は神の御業を模倣する。神の手となって、悪魔の少女を滅ぼせ』という
昔の同僚の牧師の言葉に、キャサリンは迷う。

果たして少女…ローレンは、本当に悪魔なのか。

=====

物語としては、すごく単純。 わかりやすい伏線だし。
最後の最後に、ちょっとモニョる部分を持ってくるのも、
ホラーとしてのお約束っ!
それでも見てしまうのは、やっぱり「災厄」の画像の迫力かな。
あとはローレンの美少…(もういいって)

グロ度低めでーす。
ミイラ化した遺体とか、デキモノだらけの死体とか出るけど、
そんなに「うわーーー(汗)」って感じではない。
ミイラ以外は、そんなマジマジ写さないし…

まぁ、半分は宗教映画みたいなもんだからねぇ。
類似作=「コンスタンティン」みたいな印象。
向こうの映画のホラーって、宗教絡めた物語が多いよね。
やっぱり、悪霊とか悪魔を出すと、神も出さないわけにはいかないのか?


とりあえず見所は、ローレンの美(←まだ言うか~)


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追記~
こちらのレビュが無茶苦茶面白かったので、さりげにリンク。
読んで笑え!!

「すきなものだけでいいです」リーピング

他の映画のレビュもすごく楽しかった~。
しかも、けっこうホラー好きそうです。レンタルする時参考にしよ!

「鉄腕アトム」

2007-12-05 18:02:27 | 映画(アニメ)
「鉄腕アトム」新版

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前回探しているといった「シティ・オブ・リビングデッド」は
近くのビデオ屋のお姉さんたちに、にっこり笑って
「無いようです。申し訳ありません」と答えられてしまいました。
うー、入荷の見込みないってことかーー。

で、代わりに、子鬼のために借りてきた、最新版の鉄腕アトム。
昔と比べてストーリー性が深くなっていて、面白かったですよ~。
天馬博士との親子?の葛藤とか、ロボットと人間の関係とか。
そして、子供向けに相応しく、難しい問題を次々と軽く凌駕してゆくアトムの強さ。
基本的に最後は絶対ハッピーエンドです。
なにしろアトムは、滅茶苦茶な強さですからね(汗)
こんなキャラがロープレゲームにいたら、一人でゲームバランス壊しまくり。

自分を破壊しようと企む極悪人であってすら、アトムは見捨てたりしません。
最後まで、諦めずに手を差し伸べ続け、不可能を可能にしてしまうのを見ながら、
これだけの強さがあれば、狡さも誤魔化しも悪知恵も、
最初から必要ないだろうよなー…とか考えてしまいました。
自分が傷つく可能性が無ければ、いくらでも他人に寛容になれるというもの。

物語は、ラストのほうに行くにつれ、ロボット対人間の様相を帯びてきますが、
そのへんも、子供向け漫画といいながら…けっこう見せてくれる。
他の物語の内容も、いかにも手塚さんが描きそうな、深みのある内容で、
脚本描いた人、きっと生粋の手塚ファンだな…、とか思ってみたり。

ブラックジャックのアニメ版は、原作の「毒」の部分が綺麗に抜かれていて、
イマイチ好きじゃなかったんだけど、
アトムは最初から、子供向けに作られていますからね~
アトムの純粋さも、周囲の人間の善人すぎる部分も、
全然違和感ないし、むしろ合ってる、と、思う。

昔のアトムが好きなひとには、どうも評判があまりよろしくなかったようですが…
私、昔のアトムをあんまり知らないから…素直にこういうものかって。
面白かったと思いますよ? 設定がちょっと暗めなとこが特に!
見終わったあと、「アイ・ロボット」とか「アンドリュー」とかを見直したくなる感じ。


さて、新アトムのDVDは全13巻であるらしいのです、が…
行きつけのレンタル屋、12巻までしか入れてくれていません。

ていうかどうなの?! よりによって一番最後の最終回お預けって?!

他のレンタル屋も数軒廻りましたが、そもそも、アトムを入れてくれてないんだよね。
チクショー!!


「永久保怪異談」

2007-12-05 17:58:57 | 本(漫画)
「永久保怪異談」
「永久保怪異談~スピリチュアルを斬る!」
 永久保貴一 ぶんか社コミック文庫 

*****

珍しく漫画の紹介でーす。

作者の永久保さん、私が高校のころ雑誌「ハロウィン」で
「生き人形」やら「カルラ舞う!」やら描いておられた方です。
当時は、独特の絵柄で描かれる幽霊(?)がけっこう怖くてねー。
名前だけは知っていた「九字切り」というのが、
具体的にどんな動作を伴うのか知ったのは、このマンガからでした。

で、この漫画は「ハロウィン」を出したソノラマの系列である「本怖」ではなく、
ぶんか社で出版している「あな怖」のほうに連載されてたものなんですが。

面白いのは、出てくる実在の霊能者さんと、気功師さんとでは、
「霊の世界」の捉えかたが違うんですね。

守護霊は誰々ですとか、お墓参りで先祖がどうこうとか、
神様がいて云々みたいな、所謂、馴染み深い考え方と、
霊と呼ばれるものや心霊現象は、殆どが『気』と呼ばれるものの状態である、
みたいな考え方。

どっちが正しいというのではなく…
そう、例えば、リンゴを説明するとして。
「果物の一種。皮が赤くて食べると甘酸っぱい」という説明と
「これは繊維と糖分とアミノ酸で組成は云々…化学式は…」とかいう説明をするのでは、
かなり印象違うけど、両方間違ってはいないでしょ。
ほほぅ、そういう目線もあるんだー、という新鮮さがあったんだな。

どちらか一方の話であれば、ふーん、で済んだかもしれないけど、
霊能者さんと、気功師さんの両方がいて、その対比が描かれるのも面白かった。
どちらにも偏らず、むしろその対比から、
中間にある「何か」の姿を炙り出そうとするような~

内容は、話が進むにつれ「ほんとにこんな人が世の中いるの?」
みたいな感じになってきますが…
まあ、そのへんは、理性が許せる人だけ読んでみてください。
そういった人の実在を信じないとしても、考え方が面白いと思うな~。


ちなみに、読んでわかりましたよ! 私の料理が美味しくない訳が!
私、料理作るの面倒くさくて大嫌い、なんですよ。
嫌いだ嫌いだ~と思って作った料理は『美味しくない気』になっちゃうらしいね。
うーん、でも、料理を好きになるっていってもなぁ…
嫌いなもんは嫌いなんだよな~。
作るの時間かかるし、食べるのは一瞬で、後片付けも手間…


話をもとに戻して。

残念なことに…最新のあな怖では、これから先、
気功師さんのお話は描けなくなった、とのことでした。
編集社側が気功師さんに無許可で、次号は気功師さんのお話です~と
予告を打ってしまって怒らせたらしい。
これからの連載は、霊能者さん一本でやるのでしょうかね…
それを本業にしている人ではないようなので、ネタが毎回あるのか心配…。