鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

BOYS IN MY HOUSE -after the memory-

2018-04-26 22:49:57 | フリーゲーム(乙女)
「BOYS IN MY HOUSE -after the memory-」
近未来ADV+乙女・少年から大人の男へクラスチェンジ!
制作者:deli様(公式サイト

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いきなり未来の終末世界からやってきた、二人の男の子と暮らす乙女ゲ「BOYS IN MY HOUSE」の続編になります。
今作はその一年後。今度は主人公の咲(名前変更可能)のほうが、未来の世界にタイムスリップ!
そこには、すっかり成長して、大人になった二人の姿が…!

…いやあ、あの子たちの成長した姿が見られるなんて!!
カイトもフレンも、こんなに立派に大きくなって…!と感慨深い一作でした。
まだ前作未プレイの方は、ぜひとも、そちらからプレイすることをお勧めします。
前作は25歳の主人公と、17歳と15歳の少年との物語ということで、糖度は低め。乙女ゲーというよりオカンゲー(←w)って感じではあるのですが…そちらをプレイしなければ、この続編を本当の意味で楽しむことはできないような気がします。うむ。

今回の舞台は、エイリアンに侵略されて人間が絶滅寸前の終末世界。
主人公の部屋の中でほぼ3人っきりで話が進んだ前作と比べ、ものすごく視点がワイド。
多くの人々の中で暮らす攻略対象の、それぞれの立場や暮らしが細かに描かれており、綺麗になったグラフィックとともに、すごく作者様のスキルアップを感じますね!

前作でしっかりもののオカンだった主人公は、今回割と普通にヒロイン。
というか、研究一途で真面目な生活を送っていたせいか、異性関係では純情っぽい感じですねぇ
25歳カイトはある意味、想像通りの姿でしたが、お子ちゃまっぽかったフレンのふてぶてしい成長っぷりは目を惹きました~
思えば白人系の男の子って…小さい時は超天使で、大きくなるとガタイよくなるとか、あるあるかもしれない。

世界観がシビアなので、二人とも「主人公は豊かで平和な時代へ返すべき」という気持ちが根底にあり、そのために、自分の想いを押し隠すようなシーンが随所にありまして。複雑な心理描写が見ていてせつない一作でした。
いっそおまえらも主人公と一緒に過去に来ちゃえよ!という気分になりますが、成長した彼らには、それぞれに立場や責任があって、簡単には放り出せなかったり…前作からも自分の世界への責任感は強かったけど、いや、ホントに二人とも、さらに大人になったのねん。

けっこう全員が奥手な感じで進んでいくので、短い時間しか一緒にいられないからこそ、もっとお互いグイグイ行ってもいいんじゃないか…とも思いましたが…w いや、このじれったさこそが、乙女の真髄。
ちゃんと普通に話せた!ってだけで赤くなってるとか、見ててニヤニヤするわー


エンディングは8種。選択肢で分岐。
とはいえ、どれも相手側の好感度には影響しません。8年越しの彼らの想いは常にMAX。状況を左右するのは主人公の気持ちです。
…つまり、選択肢で「気がありそう」なほうと、「気の無さそう」なほう、どちらをを多めに選ぶかってことですねー
で、それぞれに、最後の選択肢で二種のエンドに分岐…一人4種類で、二人で8種類。
世界観がアレなので、バッドなエンディングがあるのかも…とちょっと覚悟したんですが、そこは大丈夫でした。どれも綺麗な終わり方なので安心してプレイしてください。

しかし、あまりにもカイトもフレンも主人公に一途で献身的なので…なかなか冷たい選択肢は選びにくいものがありました…
例えば、主人公が「帰る」ことを暗にほのめかすようなものとか、相手が大事にしていたものを無碍にするような言葉、とか。
いや、元の世界に絶対帰ると決めているなら、下手に優しくするのはむしろ…?ってことでの態度なのでしょうが、なまじ立ち絵の表情付けが細かくて、そういう選択肢選ぶと相手が微妙な表情したりするんで…
好意的でない態度を取るほうのエンド回収は、精神的につらかったっす。

おばちゃんは若いもんには幸せになってほしいのだよ…
もう一つのエンドを回収してから、もう一回ハッピーエンド見てしまいました。
ホラーなら救いの無いエンドもアリだけれど、乙女はやっぱり涙より、笑顔で終わるエンドがいい。


SF設定が好きな乙女様にはお勧めです。
いい話でしたよー











しかし、ハッピーエンドになったとしても、この世界の、危機的状況が変わることは…ないのよねん。
今回ゲーム中の危機を乗り切るとき、常に重要なキーパースンを務めた博士には、ぜひともこれから主人公と一緒に、人類が逆転勝利する秘密兵器を開発しちゃってほしいです。
この際、多少チート臭くてもかまわない!ww 


ママにあいたい

2018-04-25 10:17:42 | フリーゲーム(ホラー)
「ママにあいたい」
探索ADV・逃げ有り
制作者:野乃ノ 之(ののの の)様(公式サイト

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見知らぬ部屋で目覚めた主人公。
目の前には一つ目の生き物がいて、なぜか両腕がなくなっていた。
記憶にあるのは「ママ」への思慕の情のみ。
早くここを出て、ママに会いに行こう。


というわけで、主人公が、見知らぬ場所で自分の兄弟たちと出会い、協力しながら母親に会いにいくゲームです。
あんまり語るとネタバレるんでアレなんだけど…
なんていうか、うん。母親はちょっと人生経験が豊富すぎ??
人によって事情はあるし、完全否定はしないんだけど。
もしかしたら、このテのネタは地雷な人もいるかもしれないんで若干注意よー。

基本はお使いゲーで、言われるままイベントをこなせば、それなりに各エンドに行けるんですが。
実は密かに探索ゲーでもあるんですよね。

メニュー画面を出すと、その時のプレイキャラの状況が表示されるんですが、ここが重要。
???で表示されているのは主人公の「足りない部分」。
探索していく中で、これを全部埋めて特定のエンドに行くと、その後のエピソードが見られます。

この「足りないもの」の一つは、すごく見つけづらい上、ノーヒントなので…
普通の状態だと、たぶん見つけられない気がします。
作者様のサイトに攻略情報がありますんで、詰まった方はどうぞ!
てか…これってそんな絶対必要なものかな???w

グラフィックは、白&黒&赤に抑えた色彩に手描き感が、雰囲気あって良い感じ~
テコテコ歩く歩行グラも可愛い。
また、時々入る一枚絵も、表情付けになんか魅力があってイイ。
基本、みんな兄弟なので同じようなカオなんだけど、けっこう表情に個性あるのね~
ぱっと見た時、ん?と目を惹く印象。特に3番目の子の笑顔、いいなあ…


注意する部分としては…最初の逃げが、鬼畜?
普通に逃げても足遅くて逃げられないので、画面切り替えをうまく使う必要があります。
…たぶんきっと、初見はここで詰まる。
私は自力クリアは無理で攻略見ちゃいました。
手順さえわかれば拍子抜けするほど簡単なので、無理な方はそちらへどうぞ!






いろいろあったけどハッピーエンドかしら?と思った先での、まさか?の展開…
いや、まさかというよりは、やっぱり、なのかな? 因果応報。

えっと、これは、もしかして出られたのはもう一人のほう…???ってこと??

妖怪変幻

2018-04-20 13:03:02 | フリーゲーム(ファンタジー)
妖怪変幻
探索ADV・妖怪ゲットだぜ!
制作者:mt.saji様(公式攻略情報

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神社にある箱に封じられている妖怪を滅するためやってきたイソヅカ探偵。
無敵の「妖滅の札」さえあれば簡単な仕事…と思いきや、封じられていた妖怪たちのあまりの数の多さに打ち勝てず、逆襲されて倒れてしまう。
助手の「チマキ」は、妖怪に呪われて苦しむイソヅカを救うため、妖怪「ふたくち」の援けを得て、街中に散らばった妖怪たちを食いつくし、元通り箱に封じることを決意する。


…というわけで、町のあちこちにいる妖怪たちをひたすら食べて集めるゲームです。
作者さまがヒントを出してくれたおかげで、やっと妖怪100%トゥルーを見られましたですよ。
あとはアーカイブ100%と……ノーマルエンドAを残すのみー
とはいえノーマルの戦闘は時間制限かかって難しいので…できるかどうかは微妙なところ。
いっぱいキャラ切り替えが必要なので次どれだっけ?と混乱するのだー;
…まあ…一番いいエンドは見られたからいいかな…うん…


ゆるめのキャラグラと、方言まじりのさらにゆるーい会話がなんとも癒される一品でした。
かといってシナリオは決して甘くなく!ぶっちゃけせつない系!
ただ散らばった妖怪を封印しなおせばいい話かとおもいきや…シナリオが進むにつれてわかる真実は、なかなか重いものがありまする。
そして、それらを包み込み許し癒してくれる、ふたくちをはじめとした妖怪たちの優しさや思いやりは、涙なくしては見られない~
プレイする皆様にはー、ぜひとも!トゥルーエンドまで頑張ってプレイしてほしいっす。

最初は頼りない感じだったイソヅカが、トゥルーエンド近くでは最高にかっこよくて!
ラスボスでさえ、もともとの動機はぜんぜん悪いものじゃなくて。
なんともいえない後味の残るゲームなのです。


さてさて、ちょっとだけあるアクション要素は、ずばり「キャラ切り替え」。
チマキちゃんは妖怪の助けを得ることで4種の姿に変身できるのですが、それぞれ固有能力が違います。
カッパなら水の中を移動できる、相撲を取れる、猫なら早く走れる、闇の中で目が見える、など。
切り替えは、それぞれの割り当てキー一発でできるので、機敏に切り替えつつマップを進んだり戦ったりしていく感じですー

ボスキャラとの戦闘も、その時の相手の攻撃にうまく合わせたキャラ技で有利に進められるようになってます。
まあ、ハリオ戦とラスボス以外の中ボスは、チマキ一択でダメ食らいながらでも倒せますから、そうシビアな難易度でもない…かな?
ただ、普段切り替えを意識してないと、本当に必要な時に苦戦するかもにゃー(←私がまさにソレ)


ポ●モンとか妖●ウォッチとか好きな、コレクト魂のある人には特におすすめ!
面白くてやりがいのある良ゲーでした。
しかしセーブデータの容量が重い…作者様にはDL版激希望!!






鳥スキーな私的には、なんだって純正カラスではなくアジアなあの鳥をプラスしたのか知りたいところ。
グリーンが鮮やかでかわいいわー

愛しいキミに手を伸ばし

2018-04-16 13:58:04 | フリーゲーム(ホラー)
愛しいキミに手を伸ばし
アツマール・ホラー探索・ぼくのかんがえたさいこうのめがみさま
制作者:椎菜葉月様

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死霊術師のセツジンが、死霊の願いを受けて、その恋人を探して再会させる話です。

…粗筋だけ書くと、なにかこう、感動とヒューマニティ溢れる話のように思えますが…
各所に残虐設定と、工口設定とワイ談が散りばめられた、なんともアツマールっぽい探索ゲームでした。

恋人がさらわれたのは「すべての欲望を肯定する」女神メアリスを奉じるカルト教団。
人間、欲望のままに生きるととんでもないことになるようで…近くの村を襲って、殺すわ攫うわ●●するわ生贄にするわと、そのあまりのタチの悪さに国に粛清(皆殺し)され、現在は犠牲者の骸骨だけが散らばる無人の廃墟となっております。

主人公セツジンと、その配下の死霊「青ドジ」とが、その建物を探索していくわけですが…
まあ、ご想像のとおり、残された記録その他が相当アレなので、苦手は人は注意ですよー

あと、セツジン自身の設定がかなりテンコ盛りなので、最初はプレイヤーに置いてきぼり感がありますね。
世界観やキャラをきちんと把握しようと思うと、キャラ説明から会話まで、しっかり読まねばわかりませんが、まあ、わからなくても、わからないなりにゲーム自体はクリアできるので…
プレイしてみて、セツジンと青ドジの二人に興味を覚えた方は、オマケや作者様サイトを熟読してみると良いかもしれません。

とはいえ、世界観のぶ厚さに比べ、ゲームのクリア自体は短時間で簡単ですし、エンディング分岐の多彩さ、それぞれに効いた捻りが面白いゲームでした。
全てのエンディングを見終わると、おまけで「メアリス」が生まれた経緯が見られるのですが、それがなかなか考えさせられますぞ。
それを見ると、そこまでのエンディングで見た「邪悪なメアリス」の印象ががらっと変わるので、プレイ時はぜひともそこまで頑張ってほしいっす。

…受け手書き手によって、どんどん性格や設定が変わっていってしまうのは「創作キャラ」の運命ではある。
特に二次創作だと、キャラの原型とどめてないときがあるからなぁ。(絵的な問題ではなく、このキャラはこんなこと絶対しないんじゃないか、という行動をさせられてると、本当に好きで創ってるんだろうか?と思う時がチラホラ)

ちなみに、恋人の名前や、パスコードは毎回変わる仕様なので、周回時は注意のことー

個人的に強烈だったエンドは3番目。いろんな意味ですごい;てか、あのドットの動き……;
好きなエンドはエンド7。案外この二人合う気がしなくもないんだけど。食べても食べてもなくならないし。



かごめこまどり

2018-04-16 13:56:15 | フリーゲーム(ファンタジー)
「かごめこまどり」
探索ADV・和風ファンタジー・誰を信じる?
制作者:八鳥亭様(八鳥亭

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顔に大怪我をした状態で記憶をなくし、森を彷徨っていた主人公(名前入力必須)は、ウツキと名乗る男に声をかけられ、
傷が治るまでの間、彼の家に滞在することになりました。
その家には、ウツキのほかに7人の家族が同居しており、それぞれが『悪気はないが一癖ある』存在。
夜ごとに窓際に現れるカラスは主人公に、そこにいるのは危険だと告げ、「大事なお役目」のためにここから出ようと誘います。
果たして主人公は、無事、記憶を取り戻してここを出ることができるのでしょうか?


という感じのお話ですー
なにしろ住人たちがいろんな面で常識がズレてたり「手加減」ってものを知らないので、途中でバッドエンドもいくつかあるのですが。基本的にはほっこり可愛い路線。

というか、二等身の大きめキャラのグラフィックが、やたら可愛いんですよねー!
主人公もそうだけど、各キャラそれぞれ魅力的で好感持てます。
ミギメヒダリメのグラフィックのポーズが実にあざとい!
ミミは普通にかっこいいし、キバちゃんはかわいい(口開けたときのギャップもいい)
カイナの、見た目に似合わぬ優しい主夫っぷりもステキ。
シンさんの渋い魅力も良いですぞ!
アシは……www なんか憎めない。グラがイケメンなせいもあるけどキモ可愛い。
そしてウツキは、正体に似合わない真面目っぷりに惹かれますー

イベントをこなしていくうちに、住人全員が主人公大好きになっちゃうところが、なんとも微笑ましい。
プレイして、心が温かくなる良いゲームでした。

エンドはいくつあるのかわかりませんが、一応、バッド1~4までは見ました…あとは真エンド。
分岐はわりとわかりやすい…と思う。
気になる部分は放置せず、その日できることは全てきっちりやって翌日を迎えましょう。

ちなみに、住人とのイベントをこなしたり、仲良くなるとそれぞれのカラーに対応した「火」を貰えます。
これ自体は攻略に関係ないんですが、集めておくとオマケ部屋で嬉しいことが。
あっ、最初にさまよってる「森」はしっかり探索してくださいね~


可愛いグラを見て、心惹かれた方はぜひどうぞ!

慟哭のオルフェウス

2018-04-14 17:54:40 | フリーゲーム(ファンタジー)
慟哭のオルフェウス
ダンジョン探索RPG・アツマール・エンディングはプレイヤー次第
制作者:モッチン様(パラディンワークス

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「魔剣マーネステラ」と出会い、そのマスターとなった主人公が、冒険者たちの心残りを解消するために、一緒に冥界の奥へと潜ってゆくゲームです。

グラフィックがやたら美しいし、シナリオもまた、それに負けずに面白かったんですよね。
仲間たちとの絆は…身の上話が全部「語り」で終わるので、んーちょっと単調で盛り上がりに欠けるかなぁ…なんて思いながら進んでいったんですが、メインは実はそこじゃなかったという。
トゥルーエンド?で明らかになる真実に「あれ??」と驚きました。
知ってから最初の方をやりなおすと、確かに…伏線はもう最初から張られてるんですよね。うまい!

エンディングは3種類。
冒険者たちは、心残りを解消すると地上に帰ろうとするんですが、そこで引き留めると、いつでもパーティに入って戦ってくれるようになります。
引き留めないと、その代わりにマーネステラが強化されていきます。
どちらを選ぶのもプレイヤーの自由。
とはいえ、マーネステラを鍛えて見られるエンディングは、最後の選択肢でも分岐できるようなので…
とりあえず、最後の仲間のガンリュウを引き留める直前のデータをとっておけば、エンドコンプが簡単なんじゃないかな?

全体的に、戦闘難易度はさほど高くなく、物語と分岐を愉しむRPGと言えましょう。
RPGは時間がかかってちょっと…みたいな人でも十分遊べるゲームだと思います。

ちなみに「仲間とベッドインすると好感度アップ」という意味深な説明がありますが…
眠っても特別な演出はありません!(←w)期待した方アウトぉ!

私ですか? も ち ろ ん 期 待 し て ま し た と も ! 畜生!w

私的にはカーネリアより、グレイスターのグラフィックが工ロくてお気に入りです!
こんな宣教師いたらヤバいと思う…;その半裸の恰好で、一体どうやって布教するつもり…!



で、このゲームが面白かったので…作者さんの過去作も、いくつかプレイしてみましたぞよ。



「ソードオブパラディン1~3」

長めのRPG…最後までできるかな?と思いつつプレイしたんですが、杞憂でした。
とにかくゲーム進行がサックサクなんですよ。
寄り道要素もほぼなく、プレイヤーがあまり悩まずに一本道で進める感じ。

ボスキャラ戦でも、戦闘中にキャラが突然スゴイ技に目覚めて一気に敵を倒したりするんで、イメージとしてはゲームというより、「プレイできる少年漫画」って感じですねえ。
まあ、難易度が低いということは、多くの人に最後までプレイして貰え、かつ繰り返しプレイが容易だということでもあって。
お気に入りの漫画を読み返すように、気負わず何度もプレイできるタイプのゲームだと思います。

このままでも充分面白いんだけれど、グラフィックにオリジナリティがあったら、もっと人気出そう?
ちなみに「オルフェウス」や最近開発している作品では、絵師様たちに協力していただいて、オリジナルのキャラグラを使っているようなので、この先が非常に楽しみです。

レベルが上がると自然に仲間をかばうネイドがいかにも騎士らしい!一騎打ち楽しい!
少年少女ご用達のファンタジーかと思いきや、ナチュラルにオトナ展開を盛り込んでくる作風には驚きました。
男女関係なく、自然に誘って誘われる感じが、オープンでイヤラシイ感じがしないっす。うん。いいね。

…しかし、女性が絶倫設定って目新しいな…


「スピアーズオブヴァルキリー」

話運びは相変わらず面白いんですが、システムがすごく重い!
そんだけ演出が凝ってる、ってことなんでしょうが、うちのボロパソだと戦闘中に固まって辛かった…;

シナリオは、ソードオブパラディンの10年前?くらいの時代設定。
続けてプレイしたので、懐かしい顔ぶれもいっぱい出てきて楽しかったっす。
オリジナルのグラが可愛くて良い!
ただ、他の登場人物はそのまま素材顔の人も多いためパラディンからの「10年間」のタイムラグ…
つまり「キャラの年齢」が一目でわかりにくいのが、少々残念でした。

例えば海賊くんはヴァルキリーでは14才?くらいで、パラディンでは24才くらい?
行動自体は血気盛んな少年のものなのですけど、グラがそのままなので…いまいち「若さ」が伝わりにくい…
下手すると主人公のほうが少年に見えてしまうという…

制作中の話では、ネイドとザッシュが再会してくれそうな雰囲気…???



サクサク系とはいえ、全部プレイするのに3日くらいかかったわ…
先が気になって次次次!ってどんどんプレイしちゃうところも、バリバリ少年漫画風!
そういうのが好きな方に、激おすすめよー

また逢う日を楽しみに

2018-04-11 00:00:21 | フリーゲーム(乙女)
「また逢う日を楽しみに」
ADV乙女ノベル・現人神と妖怪
制作者:雛田様(筍lavoratore

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そこは、人間と妖怪とが共存する世界。
代々、人間のとある一族から現れる「現人神」と呼ばれる存在が人間と妖怪との橋渡しを務めることで、世の中は、なんとか平和を保ち続けていました。
その一族…「高天原家」の次女として生まれたシズは、ワケアリの産まれのため座敷牢で育てられ、妖怪が好きで人間が大嫌い。
しかし、現「現人神」だった姉が急死したことで、突然、次代のお役目はシズが務めることになってしまいます。

仲の良かった姉を失い、座敷牢育ちで親しいものもなく、お役目についても良く知らない。
しかも周囲のものはみな姉の死を悼む様子もなく、シズの襲名に浮かれ騒いでいる。

どうしてよいかわからなくなったシズは、初めて彷徨い出た外の世界で、乱暴だけれど裏表のない妖怪…京士郎に出会います。
姉の死に疑問は無いのか?と問う京士郎の言葉に、自分も真実を知りたいと思ったシズは、彼を現人神の守護役「添妖」にとりたて、ともに姉の死について調べてゆくことに…



…ってな感じで、10歳の少女「現人神」と、妖怪たちとのハートフル?なラブストーリー。
京士郎をはじめとした妖怪は大体年齢不詳なんですが、見た目はいいお兄さんなので、私的にナイス年齢差!GJ!なノベルでした。

グラフィックも可愛め。出てくるキャラが多めなわりに、きちんと個性的に描き分けられてていい感じ。
京士郎くんの和服の立ち絵グラが好きだなぁ。サトリくんもグラの変化が劇的でした。
個人的にはスズシロのグラも手が込んでて好きー。こういう獣寄りの獣人の絵って難しくない?
オネエキャラはまあ、最近の流行だし…
あっ、あと雪女ちゃんの性格には何気に喪と腐の気配を感じるw


シナリオ面では…そうですね…主人公がいたいけな少女とはいえ、けっこう会話にシモネタが多めでした。
話が進んでくると、一見平和そうな世界の裏側に流れるダークさや、胸糞展開もチラ見えしてくるのでね…地雷持ちさんは注意したほうがいいかなぁ。
とはいえ、シズちゃん自身は、あまり悲惨な目に遭うことなく、信頼した人にちゃんと助けたり守ったりしてもらえるので、そこは安心してプレイしてくださいねー。


今回は「少女編」ということで、現人神になりたてのシズちゃんの物語。
京士郎をはじめとした、これから関わっていく主要な登場人物のお目通しっぽい話でした。
イケメンキャラは他にも出てくるんですが、エンドは一つ。攻略対象は京士郎のみ。
途中、もう一人のキャラとの絡みや、仲良しエピソードも多かったので…彼が攻略対象でないのは、ちょっと残念な気もするかな…
あはは、でも、そっちの彼はロリ嗜好?を隠さないタイプだったので、攻略対象にしちゃうと歯止めがなくて危ないのかもね?

最後には、意外な真実や、この先の良くない予感…みたいなものも明るみに出て、この先どうなるのか、とても気になります。
この続き、成長したシズちゃんの話も制作を予定されているとのことなので、凄く楽しみですね!
天然妖怪キラーなシズちゃんの活躍がもっと見たい!
きっとまだ出てない鬼の一族にも気に入られるに違いない!


和風・妖怪・幼女とお兄さん!
これらのワードにピピっと来た方はぜひプレイどぞ~
可愛かったよん。

魔鏡探偵ピノ・ノワール 〜機械仕掛けのドールハウス〜

2018-04-10 00:00:45 | フリーゲーム(ファンタジー)
魔鏡探偵ピノ・ノワール 〜機械仕掛けのドールハウス〜
探索推理ADV・アツマール・
制作者:ゆめのか様(ぴんくぶらっく

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とある家に住む、人形師とその妻が失踪してしまった事件について、娘のミュラーから依頼を受けたピノ・ノワール。
その館は防犯のためのからくりも多く、自警団の捜査も難航している様子。
鏡の中に住む「先生」の助けを得て、二人の行方を探し出そう!!


…という感じの話です。
実際は、事件のアレコレや登場人物…そして「ピノ・ノワール」自身の身の上もいろいろワケアリなんですが、そこを話し出すと、きっとプレイする楽しみ半減しちゃうと思うので、詳しいところは皆さま実際にその目でお確かめください!

推理ゲーと言いつつも、べつに殺人が起こるわけでも、一人づつ人が死ぬでもなく…
エンディングもマイルドで可愛い仕上がりになってますので、血っぽい描写が苦手な方も大丈夫!
登場人物も、みんな良い人なんですよ。
作中、出てくる人たちの心の中?本音?みたいなものを見られるシーンがあるのですが…みんな、全然黒くないんですよね!(←w)
失踪した二人を心配してたり、娘さんを心配してたり、全然意外性ないのが、かえって意外というか…
いや、単に私がホラー展開に毒されすぎってだけのことなんでしょうけど^^;

その流れで、最初から最後まで、ほんわか暖かい気分でプレイできました。
謎解きの難易度も高くありませんので、探索系をプレイし慣れた方なら一発トゥルーに行けるはず。
自信を持って、お子様からご老人までオススメできる良ゲームでした!

ノワール探偵の問題は何一つ解決していませんし、さらに新たな仲間が増えた…ということは…
これ、シリーズ化して続いていくのでしょうか?
また一つ楽しみなシリーズが増えて嬉しい限りです。

ご興味を持たれた方はぜひプレイどぞ~







個人的にはマルベックさんが好きですねw
トゥルーエンド最後の、走ってくるシーンは想像すると笑えます~

神鏡

2018-04-09 00:29:47 | フリーゲーム(ホラー)
「神鏡」
探索ADV・最後が恐怖すぎる
制作者:裏束様(暁 DAY BREAK

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その日、主人公・七瀬シュウは大学のフィールドワークの一環として、仲間たちと、とある離島の宿に泊りにきていた。
夜ともなれば、定番なのは「怖い話」。
30年前にその村で起きた大量殺人事件…村に伝わる不思議な鏡…一人、一人と順に話していくうちに、メンバーの一人、西野エリカが機嫌を損ねて自分の部屋へ戻ってしまう。
放置するわけにもいかないと、シュウは彼女を宥めるために彼女の部屋に向かうが、その途中に寄ったトイレで暴漢に襲われ、気を失ってしまった。
古い物置部屋のような場所で目を覚ましたものの、扉には鍵がかかって出られない。
何かないかとあちこち探すうち見つけたのは「過去や未来を映す」と言われる神鏡…そして、そこには、自分ではない、見知らぬ青年の姿が映りこんでいた。



…というわけで、神鏡。
基本は、神鏡を通して話せるユウヤくんと協力しながら、追ってくる殺人鬼を躱して逃げる!という、ゲームです。
手持ちの袋に出し入れすることで、互いの持ち物を交換することも可能なので、しっかりじっくり探索して、助け合いつつ進みましょう~
途中の行動によっては見られるエンディングが限られてしまいますので、新しい場所に入った時のセーブは残しつつプレイすることをお勧めします。

いや~…いつも『怪異より人間がコワイ』話作りに定評のある作者様ですが、今回は本当に怖いです。怖すぎます。最後の最後で、まさかそう来るとは…マジで血の気がひきました!
実のところ、30年前の事件については、こういう可能性もあるかもなーと思っていたんですけど。
さらにその後のもうひと捻りは、全然予想してませんでしたよ…;

しかも、ヒトの怖さだけでなく、そこにうまくオカルト要素の「神鏡」を絡めてきたのがスゴイ。
これなくしては何一つありえないシナリオの組み立てと、最後まで油断できない「神鏡」の存在感。
本当に面白かったです。こういう風に綺麗に騙してくれるシナリオ好きさ!

シュウ先輩のキャラクターも、最初から最後まで、魅力があって良かったです。
いきなり殺人鬼に襲われる!というとんでもない非常事態にも関わらず、常に冷静沈着で穏やか。
咄嗟の判断能力にも優れていて、すごく頼りになるタイプ。
本人は、実はけっこう醒めていて、適当に周囲に合わせている部分もあるようですが…恐怖でパニクりそうな時に、こんな柔らかい笑顔で「考えがあるから俺に任せて」なんて言われたら惚れてまうやろー!

もう一人の主人公、ユウヤくんも、会ったばかりのシュウ先輩に素直に頼り、指示を仰いでいるあたり…何か相通じるものがあったのでしょうか? 
案外、社会に出ると、こういう人が、要領よく出世するのかもしれないな…



今回も、プレイしがいのある良作品でした!
ホラー耐性、絶望耐性のある方に、男女問わずおすすめですよー





KAREN Eve Anthem

2018-04-09 00:00:49 | フリーゲーム(ファンタジー)
「KAREN Eve Anthem」
ダークファンタジーRPG・乙女風味
制作者:みんとぼし様(ぴくにっく。

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魔物の城へと攫われてしまった少女、かれん。
魔物が言うには、どうやら、彼女の身体には彼らの王である「死神」が宿っていて、その死をもってこの世に復活を果たしてしまうらしい。
王だ神だと言われても、人間のかれんは、ただの幼い少女に過ぎない。
閉じ込められて、明日には殺されてしまう運命にただ怯えていると、突然目の前に『女神の使い』と名乗る青年・聖夜が助けに現れた。
身体の中の「死神」を倒し、この世界と自分自身とを救うため…女神の加護のあるアイテム「エーテル」を求めて、かれんは聖夜とともに旅立つことを決心する。


思ってたより少女向け&糖度高めで可愛い話でした~
ま、糖度高めと言っても、主人公のかれんちゃんはまだ幼いので、純愛路線の甘さなのですが。
そこがかえって、プレイしていてくすぐったい気分になるゲームです。

魔物の王をその身に宿し、いわば復活のための生贄のような薄幸の少女と、敵対する女神側の使徒でありながら少女を守り助けようとする青年の恋!
なんちゅーか凄く!ドラマチックで、どうなるか気になる良い設定じゃないです?

RPGとしても、それほど長いゲームではないので、気になった方はぜひプレイしてみて下さいね~

ちなみに、私がクリアしたのはレベル28…だったかな。
エクストラダンジョン?の天界の試練をクリアしようと思うともう少しかかるんですが、メインシナリオだけなら、装備さえしっかりしてれば、そのくらいで余裕で行けるはず。


エンドは3つ。バッド・ノーマル・ハッピー。
バッドとノーマルの分岐は、最後の街でのイベントの選択肢によるので、苦労なくみられると思いますが、問題はハッピーエンド。
あっちこっちにある、好感度イベントを全て見ないと、このエンドの選択肢が出てきません。
中には、言われたとおりに進んでいるだけでは見られないイベントもありますので、くれぐれもマップは隅々まで!しっかり探索しましょう。

どうしてもわからなければ、作者様のサイトに攻略情報がありますので参考にどうぞ!




純愛系の可愛いラブストーリーが好きな方におすすめです。