オ屋敷様ノオ屋敷

「オ屋敷様ノオ屋敷」
ホラー探索・妖怪系・逃げあり
製作者：TeaOcean様（紅玉）

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2011年以前に作られていたゲームのようですが、今回初めてプレイしました。
すでにプレイ済みの方にはスミマセン。
フリゲに手を出し始めたころは、今以上にアクション下手だったので、説明に「逃げ・避け」があるものはプレイしてなかったんですよね…
今思えばかなり損してたなぁと思います。

で、今回、同作者様の作品をまとめてDLして、一気に遊んでみたのです～
どれも難易度がゆるめ、かつ、お遊び要素が多く、面白いものが多かったです＾＾
攻略もきちんと出してくれてるので、いざ！というときの安心感もありました。

そんな中で印象に残ったゲームから、妖怪たちの魅力的なこのゲーム。
「オ屋敷様ノオ屋敷」のレビューをば。


基本のストーリーはいたってシンプル。
「神隠しの噂のある山奥の屋敷に探検に来たら、友達がいなくなってしまった！
　なんとか探して脱出しよう！」であります。

主人公の鉄雄くんは、礼儀正しく責任感のある男の子。
こういう場で「俺がしっかりしないと！」と一歩前に出ることのできる子は、そう多くはありませぬ。
髪型とかツメエリとか…下着のセンスとか、なんとなく昔っぽい気がするけど…時代背景がチョイ昔なのかしらん？

対して一緒に行動する女子二人は、申し訳ないくらいの天然＆マイペース；
神隠しになった後でさえ事態をまったくわかっていない黒子と、危険も異常事態も承知の上で、一人でフラフラしまくる白子。
…プレイしながら、鉄ちゃん普段から苦労してるんだろうな…なんて思ってしまったっす…


基本は探索、そして逃げ。
逃げは、特定の場所や行動フラグでイベント開始。一定時間たつと消えるタイプ。
なので、部屋の家具や通路の形にヒッカケたまま時間切れを待てば楽に対処できます。
序盤なら小豆砥ぎのいる台所が便利。急いで内側に駆け込めば、敵は段差の外側でウロウロするだけになるのですぅ。
もちろん、ガチ逃げでもいいんですが、出現時間が案外長いので…逃げ下手さんにはつらいかも？
あと、即死イベントがあちこちにありますんで、セーブはこまめに！

アイテムは、メニュー開いて使わないと使えません。
多分最初の「布」から扱いに迷うかと思いますが、どこかに答えを教えてくれる存在がいますので、詰まったらいろいろ話しかけてみると良いでしょう～
ちなみに、作者様のサイトにも、攻略は載ってます。

あと、詰まりそうなところは…猫座敷４つめのパスワードの場所でしょうかね。
あれはきっと、ノーヒントだとわからない。
ただ、あそこは開いても開かなくても、あまり攻略に関係なかった…と思うので、気になる方は、作者様の攻略情報を覗いてみるといいのではないでしょーか。

ちなみに最後の最後の逃げ！
まっすぐに玄関を目指してもいいんですが、あちこちの妖怪たちに話かけると、その時だけの会話が見られます～
…もし、この時点で猫座敷の扉が最後まで開いているなら、寄ってみるとちょっとしたドッキリイベントが…？？

お館様をはじめとした妖怪たちの優しさに、ちょっと心温まるホラゲーでした。
礼儀って大事よね！！





ところどころで手に入る野菜アイテム。
なまじ台所が何カ所かあるものだから「漬けるのか？よっしゃ！壺かタルだな！」と探しまくりましたが、後で攻略見たところ、意味のないアイテムとのことで……_(┐「ε:)_ｽﾞｺｰ

その漬物があれば、井戸の底の青いアニキを無害化できるのかもとか、お館様を懐柔できるかもとか、キュウリがあればカッパがデレるかもとか、いろいろ考えたのにぃ…

Diva -dos espada- love.version.project（仮）

「Diva -dos espada- love.version.project（仮）」
乙女ノベルADV・原作はRPG
製作者：すがの様（公式サイト）

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2013年にアップされた「Diva－２つの魔剣ー」RPGの、乙女ゲバージョンになります。
（仮）ってなんだ？と思われると思いますが、これはまだ製作途中。
これにさらにルート・シナリオを増量したシェア版を製作中だそうです！
しかし（仮）とはいえ、正直、このバージョンでもかなりの文章量＆ボリュームでした。
やりがいがありましたよ～

主人公は、クレール王国で双剣騎士を志す少女イレイン。
剣の師匠であるランスロットや、その弟の大剣使いライオネスに見守られつつ、なんとか騎士試験をクリアしたものの、そのころ隣国のエルムナードにはある異変が……。
滅びに瀕するクレール王国を救うため、人の世に災厄を呼ぶ「魔剣」と、隠された過去の歴史の謎を追う一行。
イレインは仲間たちと協力しあいながら、騎士として、また女性として成長していく。


RPG版は顔グラがなかったので、こんな顔してたんだ！っていう驚きがまず一つ。
お師匠様・ランスロットはびっくりするほどイメージ通り。ひたすら真面目。
ライオネスは思ったよりも線が細かったですね…もっとガチムチなのかと思ってたよ…
クライストは紹介画像の彼ですが、見た通りのチャラめのイケメン。
作中でもやたら美形美形と強調されとります。
でも、もともとがタラシな設定だったから、これはすごく合ってると思う。

ちなみに公式では（仮）に出てこないキャラの顔グラも載っていたり。
個人的に、ウェルム団長がカッコよかったのが超意外でした。
シナリオがシナリオだったから、脂ぎったヒヒオヤジなのかと思ってたし…
まあ、改めて考えればあの兄弟の親なんだから、整っててもおかしくないよね…

もともとのDIVAが恋愛メインなゲームではなかったためか、物語や世界設定がしっかり作りこまれていて、プレイしていて面白かったです～
もちろん、乙女ゲとしての改変はあるものの、各ルートで、前作と被るエピソードやイベントも多く使われており、プレイ済みの方には二度美味しい仕上がり。

攻略対象は5人。とはいえ、二人はオマケみたいな感じかな。
メインなのは師匠・ランスロットと弟ライオネス、そして魔剣使いの傭兵クライストになります。
私はライオネス→クライスト→ランスロットの順に攻略したんですが、案外ランスロットが難しかった…
好感度上げきれなくて、黒髪ロン毛のあの人のルートになってしまうこと多々。

もともと、選択肢で、誰の好感度が上がったかわかるシステムにはなってるんですが…
他のキャラと同行するイベントのあとに、ランスロットとの好感度選択イベがあったりするので…；
しかもランスロットは中間あたりは離れ離れで全然会えない仕様。
チャンスを逃さぬよう、そしてくれぐれも、選択肢ではセーブを忘れずに！

シナリオ的にはクライストが一番ドラマチックな設定でした。
いや、彼は背負う悲劇が段違いなんですもん。
ピンチの時に必ずやってきて、助けてくれるタイミングの良さもまさしくヒーロー。

ランスロットも苦悩の多いルートではあるんですが、彼は余計なシガラミが多く、あまりイレインと一緒に行動する機会がないのが難点でした。お師匠様のルートは押し殺した嫉妬が見どころ。

その二人に挟まれて、今一つ精細を欠くのはライオネス。
でも、3人の中で一番優しいのは彼のような気がします。

今作では、ランスロットとクライストは、お互いになんとなく「気に食わない」設定なのが面白かったです。
RPGでは、互いに、そこまで敵意は持ってなかったんですよね。
やはり恋が絡むといろいろ違うらしい…


イレイン目線の、恋愛に特化したシナリオではあるものの、しっかりした遊びごたえがあるゲームでした。
完全版のリリースが楽しみです～



ちなみに、初作の「DIVA－２つの魔剣」は、女性でなくても楽しめる、正統派ファンタジー系シナリオになっておりますよ。興味を惹かれた方はそちらもどうぞ！
（と、いうか…イレインが娼館に売られそうになったり、セレが強〇未遂に遭ったりと、むしろ男の人が喜びそうなエピソードがチラチラある）
こちらはそれなりにレベリングが必要なゲームなので、雑魚戦が苦にならない方におすすめします。
昔プレイしたとき、最初の騎士試験で寄り道せずに挑戦して、即ぬっ殺されたのはいい思い出。


（RPG「Diva－２つの魔剣ー」画像）

はぐれボシのミニマ

「はぐれボシのミニマ」
探索RPG・お兄ちゃんと幼女
製作者：鈴華様（Pinklover）

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１５歳の男の子と８歳の女の子…うむ、実にいい年齢設定ですね！


この作者様の作るものなら、シナリオ面ではまずハズレはないんですが…
今回はゲームシステムも、画面構成？グラフィック？も凝ってて面白かったです。
しかも、初盤でほぼバグ無し。
操作性も…マップアイテムを調べるときに、半キャラ滑る感じがありますが…それ以外は気にならない。
（これ、滑らない設定にすると、あっちこっちひっかかって動かなくなりますしね…）
グラだけではなく、いろんな意味で、とても綺麗に作られたゲームだと思いました。

もともと乙女ADVで名を知られた作者様ですが、今回はRPG。
以前、ちらっと短めのハロウィン系RPGを手掛けられた時、おや？とは思っていたのですよね。
その後またADVを何作かアップされていたので、やっぱりADVのみで行くのかと思っていたら…
まさか、こんな形で超進化してくれるとは。

たとえばADVならADV、RPGならRPGで、一般的な仕様のシステムってあるじゃないですか？
それをそのまま使ってシナリオで変化をつけていくほうが、ずっと簡単で…まあ、早く制作できる？んじゃないかと思うんですよ。実際、それで何作も創っていく方のほうが多いですし。
でも、今作の制作者さんのように、そこから一歩進んで、新しいシステムを取り入れていくタイプの方々は、やはり本当の意味での「ゲーム製作者」なのだなぁと思います。
や、もちろん、汎用性のあるプラグインやマップチップ、サブシステムを作っている方々の協力あってのことではあるのでしょうが。


さてさて、話を幼女に　ゲームに戻して！
まずは、ざっくりとあらすじを～

大きなクマ型モンスターの討伐を引き受けた少年・ロエンは、モンスターの痕跡を追ううちに、行き倒れになっている小さな少女を見つけます。
最初は関わりにならないつもりだったはずが、少女・パルシェの独特の喋りと人懐こさに絆され、気付けば森を越えた先の神殿まで同行することに。

ビーストハンターとして、年齢は若くとも世の厳しさを知る醒めた少年・ロエンと、幼い少女の身で見えぬものを見る力を持ち「魂を吸収する」物騒な精霊を連れた精霊術師・パルシェ。
二人はこの短い旅の中で、一体何を見、何を知るのでしょうか…


キャラが相変わらず魅力的＾＾
パルシェちゃんは、独特の喋り口ではありますが、自分に正直で真っ直ぐな女の子。
ロエンも寡黙な見た目の割に、中身はとても優しくて面倒見がいいのがツボ。
あー子供面倒くさい！と思ってても、気になって世話をせずにはいられないっていうね！
そんなロエンをパルシェちゃんが素直に慕う様子も微笑ましい。
断られるとは微塵も思っていない堂々とした甘えっぷり！
うむ、お兄ちゃんと幼女はかくあるべし。

正直、ゲームとしてはそんなにボリュームがあるわけじゃないんですが、プレイして充実感のあるゲームでした。
たぶん、キャラ切り替えによる視点変更と謎解きのおかげでしょうかね？

ロエンは観察眼が鋭く、ちょっとした崖を上り下りでき、罠を解除でき、間接攻撃ができる…
そしてパルシェは精霊と話せるし、魔法の仕掛けを見つけて動かせます。
この二人の視点を切り替えながらマップを調べて、進んでいく仕様なのですが、マップごとにキャラ切り替えて～調べて～、変化が起きたらまたキャラ切り替えて調べて～とやっていると、案外やること多いのですよね。
あちこちに仕込まれた二人の会話も可愛くて、それを探すのも楽しみの一つ。
この「会話」をどのくらい聞いたかが、実績の一つになってたりしますので、必死に探索しているうちに時が経ってしまいます。

また、キャラを切り替えた時の、視界の変化がキレイでいいんですよね！
切り替えると、ロエンの時に見えていたモンスターの足跡が、パルシェには見えてなかったりするのも面白い。
同じ景色の中にいても、二人はそれぞれ注視するもの・気が付くものが違っていてたり。
それについて作中で「パルシェは上のほうばかり見て地面を見てない」という会話が出てきたときは笑いました。
確かに足あとも黒い球も地面にある…！　そして木の実にはちゃんと気づいてた…！
こういう細やかなフォローが、ぽちぽち入ってくるのもさすがです。


戦闘は割とヌルめ～
雑魚モンスターは無理に戦闘する必要はなく、初盤の敵ならロエンの間接攻撃で一発だったり。
ボス敵も、HPが多いわりに、そうオニな攻撃をしてくるわけでもないので
（クエイクの必殺技は、回避のヒントをロエンが教えてくれます）
多少時間はかかっても、倒すこと自体は難しくありません。

ただ…難易度高いのが、クリアに直接関係ない、2種の「お着換えモンスター」。
特定の場所にいる、光る外見の敵シンボルです。これが強い！
わたしはいまだに倒せません。
回復凄かったり硬かったりで、ターン制限超えて逃げられてしまう。

これは普通に戦うんじゃダメっぽいですね…なんとなく戦闘にワザがある…気がする。
実は私、今まで戦闘でカットインを見たことがない（！）ので…
何か条件を積み上げれば、大ダメージをガツンと与える方法があるのではないかな～、なんて？
『風の力で強化』あたりの技がアヤシイ？？
まあ、そのあたりは、実況や攻略を待つとしましょうか～…
（作者様のサイトで攻略出ました☆コツは連携なのね…！）

☆形に画面を切り抜いたようなイベントグラフィック、メニュー選択時のキラキラした効果音、敵キャラグラフィックの選択に至るまで、とても可愛く心温まるゲームでした。

この二人の成長した姿を見たいものだ……
素直で心優しいけれど「天然」な精霊術師と、それに振り回されながらも常にフォローする、不愛想なビーストハンター…もちろん美少女とイケメンに育つに違いない！

今まで、こちらの作者様のヒロインは、割と「相手にばかり気を遣う物分かりのいい良い子」が多かった気がするので（ユニ然り、志依ちゃん然り、小夜乃さん然り、ニーナちゃん…は物分かりはともかく、人のために自分のことは後回しにしちゃう子だった）一人くらい、素直に甘えて甘えて甘え倒す子がいてもいいと思うの♪


無敵な幼女がお好きな方はぜひどうぞ～＾＾

アカイイカア

「アカイイカア」
王道ホラー逃げゲー・血塗れ注意・短編
製作者：ムキムキチワワ様（Twitter）

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「星人少女食す」の作者様ですー。

今回は王道ともいえる、血塗れの逃げゲー。
「アカイイカア」という謎の言葉を知ったものは、見知らぬ世界で追いかけられるという不条理ホラーです。
追いかけてくる敵から逃げながら、あちこち探索＆謎解きしつつ脱出しましょう！

逃げゲー…とはいえ、トロい私でもクリアできましたんで、難易度は高くないと思われ。
主人公は足がとても遅いので、特に後半の逃げでは、道を間違えないことが重要です。
追いかけられながら、向かいからも敵が出てくる部分は「ナナメ移動」で避けてください。
横に移動キー入れるとギリ間に合いません。


謎解きは…そんなに難しいとこない、と思うなぁ…
うーん、強いて言えば、机いっぱいあるところは、よく見て調べること。
（探索に慣れた人なら、たぶん見落とさない？と思うけどね…）
石板にはいつも、親切なヒントが書かれているので、しっかり読んで参考にしませう。

短編ながら、マップも動作もよくできていて安心できる完成度です。
操作を間違えさえしなければ絶対にクリアできる程度の、ギリギリ感もちょうどいい。
ただ、王道で安定した出来であるがゆえに、他の同じようなゲームの中では印象に残りにくい…かな。

前作が個性のカタマリのようなゲームであっただけに、何か薄味に感じてしまった。
せっかく個性的な絵の描ける方なのだから、そのままどんどん行っちゃって欲しいところですね。


王道サックリホラー、逃げ下手さんでも楽しく遊べるのでおすすめです。





「アカイイカア」の肌色度の高さが…何気に気になる…

雛鳥フェアリーテイル

「雛鳥フェアリーテイル」
ノンフィールドRPG・裏山薬草・また新しい魔女が生まれる
制作者：青汁様（DREAM of DREAM）

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お婆さんと二人きりで森の中に暮らす少女、ヘンリエッテ。
ある日お婆さんが体調を崩してしまい、裏山にある薬草を採ってきて欲しいと頼まれました。
「一人で遠くへ行ってはいけない」
そう言いつけられていたヘンリエッテにとっては、一人で山に入るのは初めての経験。
お婆さんに習った魔法で魔物を退けて、枯れ葉のつもる道を一歩また一歩と踏みしめて。
ヘンリエッテは進みます。薬草を探して奥へ奥へと…


えーと。ノンフィールドの裏山薬草ものでございます。
もともとは裏山薬草フェスに出す予定だったとのことですが、完成に時間がかかっただけあって、とても良い雰囲気の仕上がり。
面白かったですよ～

ノンフィールドというのはつまり、マップの上をキャラをテクテク動かして移動しない…
そもそもマップを持たない仕様のゲームのことですねー。
メニューで移動個所を選んで進む、ただそれだけの簡単なオシゴトです。
RPGの場合、ゲームボリュームや、マップのスケール感によっては、この「移動」がすごくダルいですからね…
某有名RPGの「ルーラ」や「リレミト」は、そのためにできた魔法だと言っても過言ではないっす。
ただ、ノンフィールドは移動に時間がかからなくてお手軽なぶん、画面の変化の無さをどう捌くかが作り手の腕の見せどころ？ではあるかもしれない。


さて話を戻して…雛鳥フェアリーテイル。
スクショを見てくれればわかりますが、画面の構成とグラフィックのセンスが光る一品です。
ヘンリエッテちゃん超可愛い…！　優しい音楽も合っていて和みます。

ノンフィールドなので、大体ずっとこの画面のまま、矢印キーで行動選択していきます。
ここで↑キーを押しまくってザクザク先に進んでしまうこともできますが…
最初は丸腰状態なので、まずは魔法を装備してあげましょう。
→キーではその場にいる雑魚魔物と戦うことができます。
魔物の属性は二種類あり、それぞれ弱点が違いますので注意をば。
戦闘のあとに貰えるManaを溜めると、←キーのメニューで、回復薬や便利な装備品が作れます。

お目当ての薬草までの距離は４０歩。
５歩とか１０歩ごとにイベント戦が入りますが…それほど強くはないので、アイテム・装備がきちんとしていれば負けることはないはず。
たかが４０歩。されど４０歩。
その気になれば最初の一歩で粘って戦って、初期の装備アイテムを全部揃えることも可能なシステムなので、プレイヤーによっては、この短い距離が、とても長く濃いものになる…かもしれない？

４０歩めで魔物とのイベント戦に勝つと、お目当ての薬草「ケーフィヒ」が手に入ります。
そして↓キーコマンドに「家に戻る」選択肢が…

って……おや？…まだ「↑」のコマンドが画面に表示されたままですよ…？


最後までプレイすると、なんとも言えない複雑な気分になるゲームです。
おすすめですよー＾＾




Zキーの「思考あめあられ」は、同じ言葉をブツブツ言っているように思えますが…
一歩ごと、最初の一回だけは毎回違う言葉であり、一度しか表示されません。
最初の40歩は、それほど重要なことは呟かないんですが…
後半は、けっこう濃いことを喋っているので、急いで先に進まずに、じっくりじっくり進みましょう。
…あ、後半に入ると、さりげなく作れる装備品が増えてたりするので、強化をお忘れなく！


何がすごいって、前半と後半では何一つ画面のグラは違わないのに…
「音楽一つ、セリフ一つでこうまで違うか」ってほど雰囲気がガラっと変わるのがスゴイ。

深夜零時のIGNORE

「深夜零時のIGNORE」
宿直のオシゴト・メインは〇〇本探し？
制作者：ふらｔ様（制作ブログ）

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渋い宿直さんが素敵でした。
中年～老人あたりの絵を魅力的に描ける人って、絵が上手いって気がするな～

ゲームとしてはとても単純。深夜の学校を見回るだけの簡単なオシゴトです。
問題の学校は、心霊スポットとして有名な場所。
夜ごと大勢徘徊する「アレ」のせいで人手不足だと嘆く宿直さんを助けて、無事見回りを終えましょう！

学校狭いので、すぐ終わってしまうんですよね。
もうちょっと長く遊びたかったかもー

一度エンディングを迎えると、〇〇本の場所のヒントが貰えます。
見つけづらいのはたぶん1冊だけ。それ以外はきちんと探索してれば問題なく手に入る…はず？
図書室にはいかにも「ありそう」に思えますが…実はなかったり。
最初、同じ部屋に足の速い「アレ」がいるため「よし！こいつから逃げながら部屋探索するんだな！？」と意気込んだのですが…；徒労ダッタヨ；


最後のオチが効いていて秀逸。
終わってからもう一度遊ぶと、宿直さんや森丘のセリフにナルホド感がｗ





もう一つのエンドの感想、そんな称号はいらねえーーー；

レイニートレイン

「レイニートレイン」
短編・恋愛ノベル・甘酸っぱい
制作者：ＡＯＬ様（AOL）

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「厨二のセカイ」の方ですね。
相変わらず世界観作るの上手すぎて、短いゲームなのにグイグイ惹きこまれてしまいました。
いやもー、可愛いなあ！　萌え死ぬかと思いましたよ！
純情すぎて見ているこっちが気恥ずかしいわ！

…というわけで、レイニートレイン。
『雨の日だけ電車で一緒になる二人の、純情すぎる恋物語』です。
一応、乙女…にカテゴライズしましたが「攻略する」って感じの話ではありません。
繊細なガラス細工を、壊さないようそっと大事に取り扱うような、デリケートな物語。
決して糖度は低くないように思うんだけど。こってり甘々…っていうのでもない。
強いて言えば甘酸っぱい？　とても可愛い話でしたよ～

「臆病だから」と呟いて、自分からはなんの行動も起こさない主人公がリアルで初々しい。
そして和泉くんのキャラも、ヘタレ具合が何かリアル。
ま、好きな相手にどう思われるのか怖くて仕方ないのは、本来、男も女も同じだものな。
乙女ゲの理想としては、女が何もしなくてもグイグイ来てくれる攻略対象が多いけど…フツーの男の子はそんな最初から、自信満々に迫ったり口説いたりは出来ないよね…

見た目はいいのに、主人公と同じくらい臆病で内気な和泉くん。
そして、そんな彼が、作中で必死に頑張っている姿が実に微笑ましかったですぞ！

初めての想いにとまどって、互いにおどおどと手を伸ばして。
距離を探り合って、ちょっとづつ間を縮めて。
名前を呼ぶだけで頬を染めて、手を握るだけで緊張して。

付き合ってからも敬語で喋ってるカップルとかもう初々しすぎて禿萌える…！



柔らかく煙って滲む色彩と、静かな音楽、降りしきる雨の音が、とても心地いいゲームでした。
興味を持たれた方は、ぜひプレイして、初恋の時の戸惑いや心細さを思い出してくださいまし。

陰陽怪奇譚 リニューアル

「陰陽怪奇譚」　和風ホラー・本格謎解き
制作者：大喜係長様（サイトなし）

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最初のマスターアップからはや１年。
来ましたよ来ましたよ！　グラフィックを一新したリニューアル版が！

見ていただければわかるとおり、大変美麗！なグラになりました！ひゃっほおぉう！
キャラごとの特徴や個性もきちんと捉えられていて、表情差分も多め。
これは本当にこのゲームが好きで描いてくれた方なのだろうな～という「愛」を感じます。
ただ容量か解像度のせいなのか、若干線にガタつきが感じられるのがチョイ残念だったかも。

ちなみに、グラフィック担当のPutiya様は、台湾の方だそうです。
まだプレイしていない方は、どうぞこれを機に！ぜひ！
どのスチルも気合が入っていて素晴らしいですよ！

テバドリカナメがグレたワケ

「テバドリカナメがグレたワケ」
ADVノベル・タイトル詐欺
制作者：SOrow様（SOroom）

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想像してみてください。
主人公は女子大生で、5年ぶりに会った、年下の幼馴染の少年に勉強を教える話…
そう聞いたとしたら、まず皆さま、どんなシチュを想像しますでしょーか。

…普通よりチョイ上のスペックの女の子と不良がかった年下くんとの、軽く乙女展開の話かなー、とか…
ふつー、思うでしょ？　思うでしょ！？
全　然　違　い　ま　し　た　か　ら　！

てかぶっちゃけ、グレたはずのカナメより、勝己姉ちゃんのほうがキャラ濃すぎて気になるわ！
何、どこの軍人なの！？　それとも侍なの！？？
言葉遣いと言い態度といい、卒業後にどこかの外人部隊に入ってても違和感ない漢っぷりに笑いが止まりませんでした。
性格は名前通り「己に勝つ」タイプの自立心あふれるしっかりもの。
ゲーム内では、遠景、あるいは体の一部分しか出てきませんが…一体どんな顔してるんだろうなぁ…
カナメの心境の変化より、むしろ姉ちゃんのこの5年間の歩みを知りたい…
そして、そんな色気のカケラもない姉ちゃんに、なんだかんだ言って好意を抱いているカナメが微笑ましかったです。
よほど昔可愛がってもらったんでしょうかねぇ…しかし先行き遠そうだな；この二人；

エンドは一つの読むだけADV。
特にアクション要素もなく、分岐もありません。
ギャグな会話が好きな方におすすめです。

ちなみに私の想像の中で、姉ちゃんの顔はゴルゴでした。


カナメの立ち絵のぬるっとした動きがいい感じ。
微妙な表情付けもうまいですねぇ！
目を点にしてふるふる首を振る動作が可愛くてお気に入り～

星人少女食す

「星人少女食す」
SFホラーADV・人喰い宇宙人のUFOから脱出せよ
制作者：ムキムキチワワ様

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ハチャメチャすぎて面白い！
異星人・マイケルが顔から性癖まで、いろんな意味でヤヴァいゲームでした。
よくまあ、こんな生理的にゾゾっとくるキャラを作ったものですねぇ…；


いつもどおり、自室のベッドで目覚めた「千野理キュウ」。
なんとなく違和感を感じながら部屋を出ようとすると、いきなりタコ型のモンスターに襲われてしまう。
なんとか隠れてその場をしのいだものの、部屋の外は全く知らない場所に変わっていた。
そこに、フレンドリーな様子で現れた「マイケル」と名乗る宇宙人は、自分がキュウの両親を殺して食べてしまったことと、キュウを気に入ったのでペットとして連れてゆくこととを告げる。

いまは気に入られていても、相手は両親の敵であり、人喰いの宇宙人。いつどうなるかもわからない。
キュウは脱出して地球に帰るために、様々な宇宙人の助けを借りて、罠だらけのUFO内を探索していく。


両親を食べてしまった宇宙人に、恋愛？偏愛？に近い気持ちを寄せられて攫われて飼われる、という、キモい基本設定もさることながら、シナリオ展開が…なんちゅーか、非情？
絵が絵だし、出てくるキャラはほぼギャグだし？キュウちゃんはほぼ無言主人公だし、シナリオ上もあまり掘り下げないので、特に残酷には感じないんだけどね～

少々アクション要素がありますが、私がクリアできる程度なので大抵の人は大丈夫。
どこでもセーブできるようになってますんで、こまめにセーブで頑張りましょう。





あの子の墓を作ったのなら、他のやつと、両親の墓も作ってやれよとちょっと思った…