鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

ラルスと白夜城のお姫様

2017-03-29 13:45:09 | フリーゲーム(ファンタジー)
「ラルスと白夜城のお姫様」
ファンタジーRPG・夏休みの冒険・圧倒的な映像美!
制作者:おばけ様(おばけやしき

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半年くらい前にリリースされたゲームなので、いまさらと言えばいまさらなのですが…
RPGだと時間かかるかな~と思って、プレイしていなかったんですよね。
とりあえず、メインシナリオのエンディングを見てエクストラダンジョンが開いたところでレビューをば。

作者さんは「ルイと街の時計塔」の方~。
「ルイと~」はスチームパンクっぽい世界観で、歯車やらパイプがうねうねしたマップが特徴的でした。
あの時も、プレイしていて『うわ、マップすげー!』と思っていましたが…
今作「ラルス」ではそこからさらに!進化した美麗なグラフィックが見られますよ!
いや~…他の方々と同じような制作ソフトを使っていながら、なんでこんなにキレイなマップが作れるんでしょうかね~
最初の町の波の音や飛び交うカモメの声、窓越しの陽光、夕暮れや夜の色あい…
光・音・影の一つにいたるまで、非常に細やかに作りこまれていて、本来ゲームでは表現できない「空気感」…その場の温度や湿度、風の匂いまで感じられるような気がします。
ただマップを歩いてみているだけでも楽しい、そんなゲームでした。

シナリオ的には、わりと王道め、かな。
「ルイと~」はキャラ設定もシナリオも、やや男性受けしそうな雰囲気でしたが、

参考画像:ルイと街の時計塔より

「ラルス」はどちらかというと女性向けっぽいソフトな路線!
少女漫画的なラブコメ街道を突っ走るラルスと姫様を、外側から冷静に茶化す大人二人もイイ感じ。
ある意味幼いからこそ、好意をまっすぐ表せる年少組と、夕日だの星だのを使わなければ、自分の心ひとつ伝えられない年長組の対比も良かったです^^

姫ちゃんとの夕日の会話イベントのあと、エルの口から出たのが「星がきれいだね!」だったのにはニヤっとしました。
「月が綺麗ですね」くらいは知っていましたが…他にも種類いっぱいあったんですね~
エルとアザレアの距離感も、なかなか微妙でそそられますな…
ある意味幼いころから何十年も、互いの存在を意識しまくってきた二人。
そこらの家族や恋人同士より、ずっと強い絆がありそう…な? そーれ皆で深読み!

中盤の「姫様’」な展開は、勘のいい方なら使用人の部屋の日記見た時に「ははぁん?」と思うはず。
個人的には、ラルスが姫様’に対してちゃんと冷たい態度を取ってたのがツボでした。
誰にでも優しいってわけじゃないし、見た目だけで好きになったわけでもないんだなぁ…と。
うむ、さすがは天然タラシよ…!

最後のハッピーエンドも、心温まる終わり方で、男性女性問わずオススメできるゲームでした。
エクストラダンジョンをクリアしようと思うと、そこそこ時間がかかりますが、メインシナリオのみであれば、それほど時間はかかりません。
…私がクリアした時間で7時間弱ってとこですか。
ゲーム画面放置のまま家事したり買い物行ったりしてましたんで、これより短く済むんじゃないかな。

まだプレイしてない方は、ぜひどうぞ…!
「ルイと街の時計塔」「ロイテ・ボックとおばけ屋敷」などもプレイしていると、エクストラダンジョン含め、より楽しめるかもしれません。


報道部活動日誌(メディアブカツドウニッシ)

2017-03-27 20:47:33 | フリーゲーム(ホラー)
「報道部活動日誌(メディアブカツドウニッシ)」
探索ホラー・鍵探し・ちょっと逃げ
制作者:セミカワ様・ハリヤ様(公式サイト

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中高一貫校「ユニ学」にある、ちょっと変わった部活動「報道(メディア)部」。
そこに新しく新入部員として参加することになったルイネは、初仕事として、近くの森の中にある廃墟の調査に向かうことになった。
同行してくれるのは、常にマイペースなイズ先輩。
果たしてルイネは無事、調査を終えることができるのか?


全体に、多少不慣れな感じがあるものの、きちんとまとまった力作でした!
マップも広く、部屋数も多め。謎解きや探索のボリュームも丁度良く、最後まで楽しくプレイできました。
逃げは、一番最初だけ「隠れイベント」がありますが、それ以外はガンガン逃げて撒いてください。
隠れても騙されてくれなくてバッドエンドになってしまうので。

謎解きは…悩むようなとこあったかなぁ…基本的に鍵探しだし、そんなに悩むような部分は…?
とりあえず、500メートルとかの200メートルとか書いた紙は、歩数に換算。土のあるとこ(庭)は建物内に二か所しかない。そして、該当の場所には方角に関するヒントがあります。北は上じゃない。

トイレの扉は、開け閉めできる立ち位置が決まってるので、ちょっとコツがいるかも。
金槌は…叩いて壊せそうなものは限られているよね。

全体に恐怖度は低め。クリアしていただけばわかりますが、エンディングも平和で心温まります。
ルイネとイズ先輩の会話も微笑ましくてよい^^
最後がTo be continuedで終わっていたということは、続編出るのかな?
個性的なメンバーが多そうな部なので、続きが楽しみですね~




個人的に気になったのは…キャラの性別…!
顔グラを最初に見た時、ルイネは絶対女の子だと思ったんですよね。
だけど…彼?は一人称が「オレ」で制服がパンツ。
そうかと思えば長身のイズ先輩は一人称が「アタシ」だし…;

イズ先輩オネエなの?? でも今って、女生徒でもパンツの制服を選べたりするし…
まさか女…?と最後まで(物語に全然関係のない部分が)気になって気になって!

続編では、そのあたり詳しくお願いしたいです。是非に!

忘れ物を取りに

2017-03-21 01:09:16 | フリーゲーム(ホラー)
「忘れ物を取りに」 
ゆるめホラーRPG・無邪気なDKを愛でるゲーム
制作者:shigure2様(ふりーむアカウントページ

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花子召喚の方の新作ですね~
探索ホラーかと思いきやRPGでした。
RPGとしては多少バランスに難があるようにも思いますが、前作に引き続き、キャラ同士の掛け合いや会話がとても楽しいゲームです。


明日までの宿題を学校に忘れてきてしまったヨウスケは、友人カズキとともに夜の学校にやってきた。
が、自分の教室に向かうはずの階段には謎の結界が…?
生まれつき「見えないはずのもの」が見えるヨウスケは、学校にあるものを武器にさまよう幽霊たちを倒し、無事に宿題を持ち帰ることができるのか…?


今作の登場人物は、4人の男子高校生。
仲良しな男の子たちの和気あいあいとした絡みが、なんとも微笑ましい一品でございました。
思えば、オバケ屋敷を制服のJK達がキャッキャウフフしながら探索する…ってゲームは数あれど、そのDK版のゲームって、あんまり多くないですよねぇ。
時々入るスチルも、怖い見せ場ではなく、面白い部分で入ることが多くて、怖いより楽しい印象。
教室で見つかる本や、屋上の彼女の「心残り」など、思わず笑ってしまうネタも多く、ヲタ女子なら楽しめることうけあいですよ~

難を言えば、今作は同じ年頃&同じ性別のキャラが4人とあって、ちょっとグラの書き分けが苦しい…ようにも思えるかな。
男の子は、女の子と違って、髪型で変化がつけづらいですからねぇ…一応髪色とか表情は変えてるんですが、メガネの子以外は顔での見分けはつきにくいかも;

ゲームシステムについては、最初にも書いた通り、厳しめ…?
うーん、決して難易度は高くないし、少しミスしたら全滅するってほど辛くはないんですが。
なんだろう。難しくないけど手間がかかる?感じのシステムでした。

まず、ある程度武器防具&仲間が揃うまで、パーティはかなり弱いです。
どこかの教室やロッカーで武器を拾うまでは、あまり戦わないほうがいいかもしれません。
というのも、回復ポイントが殆どないから!(…確か無いよね?保健室でも休めなかったし…)
二階に上がれるようになれば、アイテムを買える場所があり、また、一回だけ全回復してくれるキャラがいますが、そこに行くまでは拾い物のアイテムで繋いでいくしかありませんのでね~

後日追記:
 保健室に回復ポイントありました!(すど様ありがとうございます!)
 右上のベッドだけ仕切りカーテンに隙間があったんですね…;
 てっきり近寄れないものと思っていました。

 …ラスト近くまで回復ポイント無しで突貫した私のあの苦労は一体…;



弱いうちは逃げも100パーセント成功するわけではなく、主人公の支援魔法(暗闇・麻痺)も成功率が高くない。
ボス敵はHPが多いので、かなり長時間戦闘になることを覚悟してください。
ちゃんと回復アイテムを用意しとけば、全滅はしないし、苦戦もしませんが…倒すまで、時間かかるんですよねぇ。
特にラスボスは、攻撃担当のリョウくんに刀を持たせて三連撃させてさえ、少しづつしかHPが削れなくて大変。
キャラのレベルが上がるまでの必要経験値がやや多めなのもあって、全体に、あんまりサクサク進める感がない作りになっております。
シナリオ運び&キャラ同士の会話のテンポが良いだけに、戦闘システムのもったり感が気になると言えば気になる…?

あ、ちなみに、後半…タイミング的には、ラスボス一歩手前にくらい?になると、とある教室の隠し部屋に回復ポイントが見つかりますよ。
ラスボス前にアイテム不足&資金不足になっちゃったりした方は、ここで回復しつつお金稼ぎ&レベ上げすると良いでしょう~。
ちなみに、ここと、屋上のパスワードはクリアしなくてもラスボスに行けちゃうんですが…良い装備が手に入るのでぜひ頑張って見つけてください。
でないと、ただでさえ時間のかかるラスボスと、もっと長く戦うことになると思うので…;


男の子同士が下心なく(?)仲良く絡んでいるのを見て、ついついニヤニヤしてしまう…
そんなあなたへオススメのゲームです。
キャラ作りに魅力のある方ですので、次作も楽しみですね~

なまくびる

2017-03-16 11:44:00 | フリーゲーム(ホラー)
「なまくびる」
探索なまくびゲー・
制作者:ひんじゃくごりら様(ひんじゃくごりらのナワバリ

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「かたつムリ!」の作者の方ですね~
かたつムリは、どちらかというと可愛い&微笑ましい印象のゲームでしたが、今回はタイトルからもわかる通り、シナリオ・グラフィックともに凄いことに…;
次はどんなステージでどんなキャラが出てくるのだろう?とわくわくしながら進められました。
見応えもやりごたえもあって、とても面白かったです。


姉の夢命(むめい)とその友人たちとともに、隣町にある廃屋に、肝試しに来た那梨(ななし)。
頭像ばかりが大量に置かれたその家は不気味ではあったが、特に何が起こるわけでもなく肝試しは終わった。
しかしその帰り道、財布と落としてきたことに気づき、那梨は姉の夢命とともに再び廃屋へ戻ることに。
財布はみつけたものの、脆くなった床が崩れて二人は転落。気づけば真っ暗な水の中で、這い上がって進んだ先には、不気味な首だけの人物が…

なりゆきで体をバラバラにされてしまった二人。
すべてのパーツを見つけなければ、無事に元の世界に帰ることはできない。
自分の体を求めて、二人は生首だらけの世界を探索していく。


キャラがみな、いい具合に不気味で個性的です。
首だけの住人たちの世界で、バラバラになった自分の体を探すって設定も、インパクトがあって印象に残りますね~

シナリオは、彫像作家の花白さんの日記をベースに、彼女の思い出の世界を探索していく感じです。
日記のアレコレに、なんとなく裏設定や伏線?を感じる部分もあるんですが…二つのエンディングを見ても、そのあたりは一切明かされません。
花白さんの言ってた彼の裏切りって何かしら…
二人のお爺さんとも関係ありそうだったので、他にも絡みが出てくるかと思ったんだけど。
もしかしてこの「彼」がお爺さんだった?…いやいや、お爺さん死んだの確か二年前だもんね。花白さんきっとその前に死んでるよね?

彼女の分身ともいえる生首たちの性格の違いも気になるところ。
割と他キャラがみんな主人公たちに好意的な中、赫染だけがサイコパスちっくなのは何故…;

そういえば、最初は弟をかなり杜撰に扱っていた夢命ちゃん。
話が進むにつれて当たりが優しくなっていきますが…
考えてみれば、なんだかんだ言って弟のために早く帰ろうとしたり、忘れ物探しにつきあってあげたり、面倒見のいいお姉さんではあったんですよね。
ていうか、友達と遊ぶのに弟連れてくるってあんまり無いし、言葉はキツくても、もともと仲のいい姉弟だったのかも?

えーと、謎解きは…うーん、一部どうしても解けなかったのが、庭園の金庫のパスですね。
作者様のBBS見て答えを調べてしまいましたが、どうしてそうなるのかいまだに…;
あと、隠し通路がいくつかあります。
動物園トイレの隠し通路は、何か途中でひっかかって曲がりづらく、通り道がわかりにくい印象なので、諦めずに方向キー入れてください。
右端のトイレから、まずは左隣のトイレまでの通路、そこからさらに左隣に行く隠し通路があります。

アクション面は、ちょっと難しめ。
敵がイヤな位置に配置されてたり、足が早かったり。
HPは回復ポイントが限られている(というか途中一回しか回復してくれない)ので、できるだけノーダメでいけるようにセーブ・ロードを駆使して頑張りましょう。

ちなみに私が詰まったのは豚をかぶっての逃げ。あそこ全然クリアできる気がしなかった…
攻略動画の動きを参考に頑張ってなんとか抜けたけど、部屋が狭くて避ける余地も回り込む広さもなくて、すごく難儀しました。
一度部屋を出てすぐに入り直して逃げる、というのがおすすめ方法だけど、敵が追って部屋を出てくるタイミングが早いので、ちょっと間を置くとすぐに殺されちゃう。
同じように、後半の牢獄に出てくる敵も撒くのが難しいです。
狭い部屋で出てこられると成す術なし!


ホラー好きな方にはとくにおすすめです。
きっと数年先まで「ほらあの、生首になって体探すゲームあったよね」と話題にできるに違いないっ

ココロノコル

2017-03-11 23:35:02 | フリーゲーム(ファンタジー)
「ココロノコル」 
探索adv・魔界の青年と天界の少女
制作者:電柱様(ありきたりブラフ

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限られた日数を毎日毎日、ひたすら相手に会いに行くADVです。
単純だけど微笑ましい。初回はどうあがいてもバッドかノーマル。
そこから「最初からスタート」で別視点シナリオが見られます。
攻略に関しては、DLファイルに同梱されていますので、そちらを参考にどうぞ!


魔界に住む青年・ルナは、ある日魔王から『これからしばらく留守にするけど、その間に失くした書類探してね!』と仕事を言いつけられる。
仕方なく書類を探すうち、黒の森で見つけた、見知らぬ化け物に追いかけられている少女。
なりゆきで助けてしまったものの、彼女は金色の髪に白い翼をもつ天使だった。
ルナに恩を感じた少女…ケイは、ぜひとも恩返しをしたいので、ルナが望みを思いつくまで、毎日ここに通うと宣言。
ルナは呆れつつも、それを了承する。


単純な話ではあるんですが、何か二人のやりとりが可愛くて微笑ましい。
けれど設定的にはけっこうひどくて、話が進むうち、「ケイ」が「ケイ」である意味や、途中で入る「ジェイが消えた…」というモノローグの意味がわかると、けっこうアレです。
それにしても、自分の心を切り離した天使長はともかく、魔王の自己中っぷりよ…
いや、魔王らしいといえば魔王らしいのかな?

ケイちゃんが一途で可愛いのでおすすめです。


FS

2017-03-10 11:25:03 | フリーゲーム(ホラー)
FS
探索ADV・逃げゲー・見えないモノを見て謎を解く
制作者:arohaJ様(pixivTwitter

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以前体験版を公開して、かなり面白そうだと思っていたゲームです。
…いつの間にか完成してました! 
もぐらゲームスさんが紹介してくれなかったら気付かなかったわ…有難いことです。
シヴやツイッターをフォローして作者追いしてる方ならすぐわかったんだろうなぁ…



夕闇の訪れる時間に地下鉄に乗ると、誰も知らない駅に誘い込まれるという都市伝説「シキの呪い」
その呪いにかかるには条件があるという。
…それは、名前のどこかに、季節をあらわす文字があること。

乗っていた地下鉄の中で疲れて眠りこんでしまった、黒賀根雪乃と友人の有海美夏。
気が付けば周囲は暗く、車両は見知らぬ駅に到着していた。
とまどう二人は突然何者かに襲われ、駅構内に逃げ込むも、必死で逃げるうちにはぐれてしまう。
一人さまよう雪乃の前に落ちていた、一冊の手記。
そこには、過去に地下鉄駅構内で起きた惨劇について書かれていた。

同じように誘い込まれた、「四季」の名を持つ桜井銀子、金城秋名とも協力しつつ、雪乃は「シキの呪い」から脱出するため、見えざるモノを見ることができる「回帰」の力を使い、暗闇の地下構内を探索していく。



仲間?は3人いますが、一緒に行動できるのは一人のみ。
割とこういうのって、同行者が変わっても謎解き自体は同じなものが多いんですが、このゲームは一味違います!
同行者の能力によって、イベントが変わったり、アイテムの場所が変わったり、探し物へのアプローチが違ったりするんですよね。
例えば銀子ちゃんは、一番雑魚い敵である虫型のタイプを攻撃して倒せますので、アイテムが虫まみれの場所に落ちていたりする。
秋名ちゃんはヒントを多く貰えるお助けキャラなせいか、アイテムをそのまま使わずに、もう一段階工夫する必要があるような…謎解き中心なシナリオになってます。
そのため、キャラを替えても探索が楽しく、周回も新鮮で苦になりませんでした。
そして、最後に明かされる「FS」の意味がそれぞれ違うのもイイ。とても面白かったです。

まだ3人分の全員生還ルートエンドと、一部のキャラ死亡ルートエンドしか見てないんですが、何か、すごく、エンディングパターンが多いんじゃないかって気が…;
途中の選択肢によっては、死ぬキャラと生き残るキャラの組み合わせ変わりそう!
これは、いったいいくつエンドがあるのかなぁ。

そういえば、回帰は使いすぎるとよくない、らしいんですが、
あんまり意識せずに使っていても、普通にエンディングでしたねぇ…
回帰で見えるものは、ヒントだったり、関係ない浮遊霊ちっくな存在だったり。
そうそう、エレベーターの前で回帰すると「これ乗ったらアカンやつや!」と一発でわかりますよ!
さぁて、次は全マップ回帰しながら、攻略してみましょうかね~


アクションは、特定のマップに入ると逃げイベがある感じです。
それほど足が速くないので、狭い袋小路にでも入らない限り、逃げるのは難しくない。
障害物をうまく使ってマップを周回するように逃げると良いかも。

ラスボス戦は、まずは隣の車両に逃げて回帰&元凶に接触を何回か繰り返すとOK。
キャラの誰かが死んでる時は、最後まで気を抜かないようにしましょう!
ここで死ぬと、ラスボス戦の前のイベント(長い)からやりなおしになるのが何気にキツい…
ちなみに、アクション下手な私は、攻略がわかっていてもラスボスでけっこう死にます。
ラスボス前の回想何回見たことか!
そしてやっと終わったー!ってパシパシ決定キー連打してしまい、最後の四季のモノローグを読めずに飛ばしてorz


秋名と四季は以前も何か関係があったようですが、それに関わる別作品があったりするのでしょうかね?
秋名ルートはエンディングも続きがありそうな感じで終わっているし、そちらも気になる気になる…
今作すごく面白かったので、続編が予定されてるならすごく楽しみ!

激おすすめですよ!!

ヌシアルハナ

2017-03-07 00:00:27 | フリーゲーム(乙女)
「ヌシアルハナ」
短編近親相姦ノベルゲーム・15禁
制作者:あきばれ様(露骨

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ホンケがブンケを支配する閉鎖的な一族で、外から来た母との間に生まれた双子の姉弟・カツラとカズラ。
二人は幼い時より親族に冷遇されて育ち、両親を亡くしてからは半ば虐待される日々を送っていた。

本家には一定期間ごとに近親婚を行うというしきたりがあり、姉のカツラが今代の嫡子、ツバキの嫁に選ばれた時より、物語は始まる。


内容についての注意書きがありますので、まずはそちらを一読してからプレイしてください。
乙女…と言いつつ、どのルートもインモラルな部分がありますんで、癖は強め。
でも、ある意味それが不思議な魅力でもあるゲームです。

どのルートも、カツラちゃんは割と受け身。
閉鎖空間で逆らうことも許されず、日々を生きるために我慢と妥協と諦めを重ねて過ごしています。
常に行動を起こすのは攻略対象の側で、それに合わせてカツラちゃんの反応が変わる…って感じ。
ある意味、昔ながらの日本女性っぽい?かな?

攻略対象は3人。カズラ、ツバキ、サツキ。
それぞれに3つのエンディングが用意されていますが、どれもハッピーとは言い難い。
歪んでしまった心には、歪んでしまった幸せしかありえないものでしょうか。
しかし、昔の歪んだガラスを通して射す光が不思議にゆらいで美しく見えるように、彼らの姿は、どこか儚く美しくも感じます。


お気に入りの攻略対象はサツキちゃん。
ダントツに行動力あってかっこいい。男前すぎる!惚れてまうやろ!

「終焉」エンドは、今作一番のハッピーエンドだと思います。
サツキちゃんに愛されたカツラちゃんが一番幸せそうだし、先の不安もない。
ほか二人を攻略して、このエンドを最後に見ると、すごく胸がすく気分を味わえますよ~


もう一度言いますが、プレイ前にしっかりサイトの「特殊要素」をチェックしてください。
地雷持ちさんは特に注意ですよ。
それでも平気な方…特に、束縛される展開が好きな方にはおすすめします。不思議な魅力ある闇へどうぞ!

白蛇の妻問い

2017-03-06 00:00:30 | フリーゲーム(ファンタジー)
「白蛇の妻問い」
和風探索ゲー・短編・千文字縛り
制作者:砂原みたけ様(せんやも、いちやも

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無人の家の中で目覚めたキヌ。
近くの手紙には、ぽつりぽつりと、山神様に関する記述と、自分がなすべきことが書かれていました。
見れば、出入り口には何者かの人影が写り、ほとほとと戸を叩く音が…
キヌは無事、山神様の機嫌を損ねず、役目を果たすことができるのでしょうか。


某DLサイトの、千文字縛りの企画ものですー。
正直、千文字ゲーの多くはどれも短すぎちゃって「一つの物語」としては物足りないイメージだったんですが、このゲームは良かった!
ちゃんと「完成されてる」感がすごい!
短いゲームながら、雰囲気がとても良いです。
BGMは環境音の虫の声だけ。静かな中に響く衣擦れや引き戸の開く音。
アクションの間を長めにとってるのも、いかにも和風っぽいですね。

下位エンドを二つ見て、緊張感のある状態かーらーのー、上位エンドが、ほっとしました…
山神様優しい…良かった…

作者さん演出上手だな、と思ってリドミ見たら、「鈴音の祓い屋」のみたけさんでした。
もともとシナリオや演出が上手な方ではあったけど、今回、これは一段と…
短いからこそ良くなるゲームもあるのだなぁ、と改めて思いました。


攻略については、何しろ短いので、できること全部やれば行けると思いますが…
そうですね、お酒は持ったままだと「捧げる」ことになりません。
外の見える隙間から扉の向こうの相手に渡しましょう。

Buddy Collection EP1.EP2

2017-03-05 00:00:40 | フリーゲーム(その他)
「Buddy Collection~宿命の赤い糸」
「Buddy Collection~スクエアの悪魔」
乙女風味推理ゲー・シリーズもの・全5作
制作者:なるとりっく様(公式サイト

(画像はスクエアの悪魔より)
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主人公、凪沙が目覚めたとき、記憶は失われていた。
教師の佐伯の話では、どうやら凪沙は探偵学校の生徒で、ある事件に関わった際に怪我を負ったらしい。
その時、一緒にいたはずのバディ(相棒)はいまだに生死も消息も不明とのこと。
事情が事情なので、学校に残るか、戻るかは凪沙自身に一任されることとなったが、記憶のない凪沙には何一つ実感が沸かない。
ただ一つ、遺された記憶は…自分をかばってくれた誰かの背中と切れ切れの言葉…その言葉の意味を知るため、凪沙は学校に戻ることを決意する。
しかし、学校や授業に関する記憶を全て失った凪沙が入れられたのは、最もランクの低いEクラスだった。
Eクラスの「少々難あり」なクラスメイトたちと協力しながら、凪沙は数々の事件に挑んでいく。

…一応、乙女ゲとしてのくくりではあるんですが、EP2までの状況では糖度はほとんどなし!
主人公が女性で周囲が男ばっかり…ていう設定はあるにしろ、凪沙ちゃんは女を意識させる性格じゃないし、周囲の扱いもべつに甘くはない。友情としての好意はあるにしろ、それ以上の部分はそれほど…?
むしろ、推理部分がしっかり力入って作られているので、ジャンルにとらわれず、男の人にもプレイしてほしいゲームです。

EP1は、Eクラスの演習中に起こる事件を解決し、EP2では他クラスの生徒の実習に、行方不明のバディの情報を賭けて参加します。
隔離環境であったり、孤島であったり、それぞれ異なるステージ・設定で行われる推理ゲームは、まるで小説のよう。全5作とのことですが、あと3作のリリースが楽しみですね~


しかし、現状、周囲の何もかもが謎すぎ&アヤしすぎて、どこから疑えばいいかわからない感ですわ…
担任もアヤしけりゃ、学校自体もすごくアヤシイ。
凪沙が記憶を失った事件や、行方不明のバディについても、全く情報が無く…むしろ学校側がもみ消しを図っているような部分もあり、不信感MAX。
そもそも、最初学校側は凪沙に転校?退学?を勧めてもいたわけで、それも後になると、傷を負った生徒への思いやりというより、もみ消しの一端だったんじゃないの?なんて深読みもしてしまうわけで。

EP2の最後に出てきたあの人が、なんだっていまだに姿を隠しているのかも謎です。
普通に考えれば「隠している相手に何かマズい部分がある」と考えるしか…?
いや、こういった推理系シナリオは、アヤしく見える相手は大体ミスリード、と相場が決まっているし…
大体、まだ5話中の2話目。先が見えるような情報も伏線も、そんな早く出すわけないよなぁ…

推理小説好きさんにおすすめです^^
ちなみに、シナリオはほぼ一本道。選択肢はそうそう間違えることないと思うな。
推理もそんなに難しくない…というかHPシステムがあって、間違えられる数に余裕があるので、割と簡単にクリアできると思うよん。

作者様サイトには、ミニゲーム中心の「EP1.5 中間テスト」なんかもあるので、ぜひどうぞ!






魔女X姫Sacrifice

2017-03-04 10:29:52 | フリーゲーム(ホラー)
「魔女X姫Sacrifice」
ホラーファンタジーADV
制作者:OLOぜんまい(ヨコヤ26)様(開運キック

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入ったものは誰も帰ってこないと言われる、恐ろしい場所「西の森」。
そこには「なんでも願いをかなえてくれる魔女がいる」という御伽噺が伝わっていた。

その森にほど近い場所に建つ一軒の家に暮らす、シスレー家の二人の兄妹、ブレンダンとエマヌエーレ。
20年前に両親を失い、育ての叔父は西の森に消え。そして兄のブレンダンは、10年前、事故で両足を失う…と、不幸な出来事が続く中、エマヌエーレは献身的に兄の世話をしながら日々を過ごしていた。

二人の家には、エマとブレンダンの優しい人柄を慕って村の子供たちが集まり、楽しい笑い声と歌声とが響く。
紅茶を飲み、畑を耕し、貧しいけれど心豊かな毎日だったが…ある冬の日、降っても降っても止まぬ大雪が村を襲う。
『魔女さん、魔女さん、どうか村を助けてください』
村を救うためにエマヌエーレは西の森に足を踏み入れた。御伽噺の姫のように、願いをかなえてくれるという魔女を求めて。


自己犠牲で村を救う「姫」の物語をベースにした、ちょっぴりダークな物語です。
願いをかなえる代わりにあなたの〇〇をちょうだい、とか。
こういう展開は、たぶん、この先ロクなことにならないと、多くのプレイヤーは思うはず!
話は大体その通りに進みます。進むんですが…
ただ、全部の途中分岐を抜けてたどり着いたエンド1が、何かすごかった…

えっ?…と思うような終わり方だったんですよね。すごく意外。
てっきりオズかブレンダンが絡んでくるかと思ったんですけど…そーか、こうなるのか…
ある意味、受け入れることで呪いを終わらせたエマ。
哀しいけれど、どこか温かみもあって、これはこれでいいのかな…?と思うような、そんなエンドです。

エンド2~5までだと、ブレンダンの存在理由がいまいちわからなかったんですけど、このエンドで納得。
ブレンダン結婚したんだなぁ…でも、そこに至るまで彼も色々あっただろうと考えると、胸が痛いわ;

全体的に、はっきりとは語られない部分が多く、エンドコンプしても「もしかしてこうだったのかな?」と、うっすら思う程度の終わり方なんですが、けれどそれが、なんとも不思議な余韻を残すゲームでした。

エマが一切喋らないのも、面白い演出でしたねぇ。
エマが何を思い、どう感じてその選択したのかは、全てプレイヤーの想像に委ねられています。
彼女は、とても心の清らかな聖女であったかもしれないし、
自分を慕ってくれた子供たちを守るために行動した、強靭な女性であったかもしれない。
もしかしたら、村人なんかどうでもよくて、兄が好きで護ろうとしていた?とか、 
いやいや、単にド天然だったって可能性も…?と、プレイヤーごとにいろんな「エマ」を創り出せる、ミステリアスで深い物語だと思います。

面白かったです^^ 時折入るスチルの美麗さも良い!



以下ちょいネタバレなので色変え。


流れ的には 
20年前
 ・エマ生まれてすぐ、ブレ&エマの両親が他界
(森の魔女に食べられた、って話もありましたが、魔女の呪いが大体10年置きであるとすると、
   エラとの世代交代が早すぎな気がしますねぇ…)
 ・その後、父の兄であるユリシーズがブレ・エマの面倒をみるために帰郷
 ・20年前の大雪(ユリシーズの婚約者エラが救った)     
19年前
 ・ユリシーズが行方不明に。     
  (ユリの恋人のエラは村を救ってのち魔女に)     
10年前
 ・ブレンダンの両足が失われる(赤い目の嫌いな魔女に食われた?)当時22~23歳くらい?
 (なんのために森に入ったのか不明。作中では10年前に災害があったって話はなかった…と思う。
  もしかしたら叔父を探しに入ったのかも)
 (たぶん、足を奪われて歩けなくなったからブレンダンはそれ以上何も奪われなかった?
  それとも女じゃなかったからかな)

結局のところ「贄」である姫の呪いが村に災厄を運び、それを防ぐために新たな贄を捧げる…という悪循環が元凶だったってことでしょうか…

エマヌエーレは、それまでの姫と違って誰も憎まなかった。
それは、ユリシーズがそれまでの「魔女」の想いを浄化したせいかもしれないし、エマ自身が子供たちや、ブレンダンや、オズワルド…多くの人たちから愛を貰っていたからかもしれない。
優しく温かい、子供たちとの交流や畑仕事のシーンは、それを示唆する大事な部分だったのかもね~




作者様のサイトの学園ラブコメ???漫画「吉野君の秘密」も面白いのでおすすめ^^
どういう組み合わせもあり得そうなカオスっぷりが楽しい。
津村谷&諏訪ちゃん推しです。めっちゃ可愛い!