鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

戯式エンカウント

2018-02-06 00:36:11 | フリーゲーム(その他)
「戯式エンカウント」
一本道ノベル(視点選択式)・ミリタリーもの
制作者:すざ様(しょうが100%ゆず

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「エンカウント」シリーズの新作です。
やっと全員の顔と名前が公開されましたぞ~
うむ…やはりイケメン揃いだったね…!
硬派で正統派な第一小隊と、個性的なキャラの多い第二小隊。
さて、皆さまはどちらが好みでしょうか~

今回の物語は、第一小隊vs第二小隊の模擬戦闘がメイン。
それぞれのキャラの持ち味を生かしたサバイバルゲームの描写が楽しい。
スナイパーに縛りを与え、人質役を作ることで、戦闘員をごく少数に絞った詰め将棋にも似た戦略勝負は、全員が自分の「役割」をしっかり把握したうえで、キビキビ動く姿がなんともカッコようございます!

冷静で容赦ないジャックと、戦闘力のバカ高いウルフは、さすがの隊長の貫禄。
それぞれのルートでのファイトっぷりは、スチルも多く、見応え十分でした。
もちろん、ガチガチの本格ミリタリーものではないので、シナリオ・世界観などの基本設定的には、ファンタジックな部分も多いんですが。
肉弾戦の様子や、慎重めな判断…「引き際」の見極めなどなど…は割と現実に沿う部分があるように思えますねー。

もう一つの魅力は、合間に時折入るキャラ同士の掛け合い!
みんな気心が知れた感じで、和気あいあいと物騒な内容を語ってくれます。
特にウルフが絡むと、シリアスなシーンも何故かお笑いになってしまうという…
決して隊長としての実力がないわけでもなく、それなりに重い過去もある…はず、なのですがね…
いやー、第二小隊、いろいろ楽しそうだなぁ。

そうそう、初作の「毒式エンカウント」で出ていたスナイパー「シーザー」と「スティンガー」も、もちろん再登場。
今回は、建物の外からのサポート役として、少ない出番ながら良い仕事をしてくれてますよ!


そして今回出てきた…敵だか味方だかわからない存在…メテオラとリラ。
メテオラはともかく、リラは…できれば、あんまりひどい目に遭わせたくないキャラデザでした。
どんな見た目って…ツインテのJK?
もう、作中でウルフが言っていた「ジャックが首をヘシ折らなくて良かった」に全面的に同意です…
それをやったら、たとえそれが軍人として当然の行為でも、殺した方が見た目は悪役ですもんねぇ…


さて、このシリーズ、この先どうなっていくんでしょうね?
今までの話のシナリオは、どれも訓練中のアクシデントで、「実戦」の話ではないので…
会話自体は殺すの殺さないのとかなりシビアなものの、実際の死者や被害…みたいなものは、殆ど出ていないんですよね。
(One-Way Ticketだけは、モロに死者が出てますけど。これはメテオラ側の話だし)
なので…この物語がこの先、血で血を洗う残虐描写有りのシビア~な方向に行くのか、はたまた、全年齢推奨のマイルドな感じで纏まるのか、先の予想がつきません…この先も目が離せませんよ!


軍人さんたちがカッコよく戦う、軽めでとっつきやすいミリタリーもの(やや女子向け!)
って、あまりないテーマでもありますし。
これからも作者さんの今後に期待です~




Daybreak wizarD

2017-11-14 00:00:54 | フリーゲーム(その他)
「Daybreak wizarD」
ADVノベル・戦闘アリ・連載もの
制作者:殿下殿下(とのしたでんか)様(公式サイト

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両親がいきなり失踪し、東雲学園に転入することになった竜山蒼太。
しかしそこは、喋るネコが学園長を務め、生徒は皆それぞれ違った魔法を使う、魔法学校だった。

…というわけで、魔法学校モノの第一話でーす。

ゲーム…と言いつつ、シナリオは一本道。
ただ、合間の自由行動時に他キャラに話しかけたりすることで、思いがけない話を聞けたり、ちょっとしたサブイベントがあったりする…いわば交流中心のゲームとなっております。
最近このテのゲームも増えてきましたね…どうジャンル分けすればいいんだろう?

まず目を惹くのはグラフィック。
表情豊かで動きのある立ち絵は、セリフが変わるたびにコロコロ表情が変わって会話が楽しい。
絵自体にも魅力がありますね。あまり癖がなくて線がきれい。

で、実際にプレイしてみると…キャラ同士の会話や演出がとても面白く、一体この魅力的なキャラ達が、この先どういう出来事にあってどう動いていくのか、先が見たい気分にさせられました。
第一話なせいか、出てくる人がみんな、割と良い人ばかり(1名だけは除く)なのも安心感がありますね。
美人なのにコミュ障な流渡さんと見た目は怖いのに親切な神城先輩との3人組はいい感じ。

一本道とは言いつつ戦闘がチラホラありますが、どれもイベント戦闘で、そう苦労するような難易度ではありません。
購買では仲間の装備も買えるようになってはいますが…第一話では…必要…あるかなぁ???
手持ちのお金では全部は買い換えられないし、お金を貰えるイベントもなさそうだし?
私は買いませんでしたが、流渡さんはHPが低く打たれ弱いので、防具があると良いかもしれません。
長髪の先生との戦闘は、一回目は、倒したとしても負け扱いの仕様なのでよろしく。

あとは…そうですねぇ…
途中で殿下くん(作者様の分身?)が教えてくれるとおり、根気よく人に話しかけていると「人の悩みを解決する」サブクエストが発生します。
今回は先生3人。それぞれ、話かけられるタイミングが決まっているので、もしチャンスがあったら、繰り返し何回も話しかけましょう。
私は初回、アントニオに数回話しかけただけで(悩みを聞かずに)メインクエストを進めてしまったため、ここをクリアすることができませんでした。

…いえ、べつにサブクエストはクリアしなくても、ぜんぜん支障ないんですけどね。
解決すると、それぞれに個別のスチルが見られるようになっておりますー
ゲーマーとしては、用意されたイベント・スチルは全てしっかり見たいと思うもの。
自由行動時にはまずセーブし、行けるところすべてをチェックしてからシナリオを進めませう。

あーそうそう。クリアするとおまけのパスワードが手に入りますが…実は、ゲーム内では使いません!!
じゃあどこ?と思う方は、DLしたゲームファイルの中をよーく見てみましょう…
「おまけマンガ」と書いた圧縮ファイルがみつかるはず!あのパスワードは、これの解凍パスなのです。

ゲーム内メニューにも「おまけ」があるため、最初「使うところがない?バグ??」と少し悩んでしまいました…;

分岐があるわけでも、アクション要素があるわけでもないので、操作面では特に気になる部分はなかったのですが…強いて難を言えば…もう少し1話が長いと嬉しかったな~
公式の登場キャラ紹介や、ゲーム内のおまけのハロウィーン話では、メインシナリオでまだ未登場のキャラが当たり前な顔して出てきているので…もしかしたら、今作は当初、彼ら彼女らが出てくるシナリオまでを詰め込む予定だったのじゃないかとゲスパー。
蒼太に惚れる(予定)のりんごちゃんのシナリオ見たかったよ^^


次作の公開がいつごろ予定されているのかわかりませんが…魅力的なシナリオ&キャラクターだったので、今後に期待して待ちたいですね…
ていうか、この話、最終的な落としどころはどこなんだろう?
やっぱり蒼太くんの両親の事情がわかるまで?






ちなみに私の推しは購買室の変態お兄さん、村主先輩です。
癖はあるけど常識家。面倒見も良さそうないい人ー!

都市探究会

2017-09-21 23:50:15 | フリーゲーム(その他)
「都市探究会」
推理ADV・幽霊よりも怖いもの
制作者:裏束様(暁ーDAY BREAK

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先だって紹介した「ヒトミサキ」の作者様の前作です。
村雨ほどのサバイバル色はありませんが、こちらも良品の推理アドベンチャーなのでご紹介。

他作品もそうですが、この作者様のゲームは、主人公の性格や考え方、行動、環境がやたらリアルなんですよね。
こちらは舞台が大学であり、主人公はその学生ということで、身近に感じる方々も多いのではないでしょーか?

というわけで、主人公は、大学に入ったばかりの人見知りな青年・九条くん。
「自分から声をかけなきゃ誰とも親しくなれない」のが大学生…ということで、いまだに親しい人がいない現状に、ちょっぴり焦り気味です。
ぼっち克服のために部活かサークルかに入ろうと思ったものの…運動部や音楽系は、初心者がついていける気がしないので、無難で少人数の文科系を狙ってみることにしました。
(ほらね、すでにこの辺りの思考がリアルでしょ?)
そんな九条くんの目に留まったのが、部員が3人しかいない「都市研究会」
まずは見学してから、というつもりで部室に行ったはずなのに、部長の濃いキャラとその場の雰囲気に流されて、いつの間にやら入部することになってしまいます。

「都市研究会」…それは半ば「オカルト研究会」に近い活動内容のサークルであり、入部にあたっては「試験」があるとのこと。
九条くんは、部長に言われるがまま、他の二人の新入部員とともにさっそく、とある、いわくつきの廃屋への肝試しへと向かいました。
しかし、そこでは思いがけない出来事が…??


一応、幽霊(らしきもの)は出てくるんですけど。そっちはぜんぜん怖くない。
…まー、実際…ちょっとそこらへんにお化けがいたからって、やつら、肉体的に直で危害を加えてくるわけではないので。
(精神的に怖がらせて追い詰めるとか、一瞬の判断力を鈍らせることはあるにせよ)
むしろ本当に怖いのは、物理的に干渉できる肉体を持つ、生きた人間のほうなのですよね。

最初の「肝試し」をきっかけにして、ドミノ倒しみたいに波及・連鎖していく殺意がなんとも面白い構成の物語でした。
最後までリアリティを追及して終わるのかと思ったら、ちょっぴりファンタジックな要素が「救い」として用意されていたのも良い。
そして、それこそがラストへの伏線になっているのが、なんともせつないお話でした。

途中、最初の結末を迎えたあとの「IF」の話がリアルすぎて泣けた…
そう、一つの悲劇を防いだからって、結果がいいものになるとは限らないっていう…
しかも「一番マシな結果」に伴う犠牲が…自分自身って;

物語においては「主人公」は中心であり不可侵ですが、リアルにおいては特別な個人は存在しない…「自分の視点」では主人公である自分自身も、他人から見ればただのモブにすぎないのだと。
そう思い知らされるような展開に、ヒヤっと背筋が寒くなりました。

ほかにも、登場人物たちの性格設定、話し方、感情の表し方などなど。
あー、こういう人いるよね、とか。こういうことあるよね、とか思える部分が多く、プレイしていて遊びごたえがありましたよん。


推理を楽しみつつ…「人間観察」も楽しめる、良ゲームだと思います。
興味のある方はぜひどうぞー^^


ヒトミサキ

2017-09-19 00:57:25 | フリーゲーム(その他)
「ヒトミサキ」
推理ゲー・過去の事件の謎を暴け
制作者:裏束様(暁ーDAY BREAK

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ん?どっかで見たキャラとどっかで見たエピソードが出てきた…と思ったら、作者様は「村雨」の人だったんですね。
今作も村雨同様、人死にはたくさん出てくるんですが、オカルト要素は一切ない、推理ゲーとなっております。


両親を火事で亡くし、ただ一人の肉親である叔母を頼りに、子供のころ住んでいた村に戻ってきたタクミ。
叔母に厄介者扱いされながらも、行く場所もなく耐えていたある日…
幼馴染が遊びに来てタクミが目を離した、ほんの数十分のうちに、叔母は何者かに殺されてしまう。
そして、その死体のそばには、以前、この村で起きた殺人事件を関連付けるような置手紙が…

一年前に起きた「犬養一家惨殺事件」。
そのころには、もちろんタクミはこの村にはおらず、まったく無関係であるはずだった。
しかしその日から、タクミの周囲では、不審な事件が起こり始める。
巻き込まれる幼馴染の少女、あまりに続く怪事件に、もしやタクミが犯人ではないかと疑う警察。
犯人の狙いは何なのか? 一年前の事件との関係はなんなのか?

昔仲がよかった幼馴染や、わざわざタクミの危機に来てくれた、前の学校の友人たちとともに、タクミは自分にかかった疑いを晴らすため、事件の真相を追ってゆく。


一難去ればまた一難。次々と降りかかる事件を、タクミくんの持ち前の落ち着きと頭脳を持って解決していくゲームですー
基本は「聞き込み捜査」。
村の人たちに話を聞いて、捜査する人間の行動を追い、どこへ行けばいいか、最終的にどこにいるのか、を絞り込んでゆく形。
聞き込み情報が足りなかったり、最終的に行く場所を間違ったりするとアウト!
でもまあ、そう多くの選択肢があるわけでもないので…直前セーブさえ怠らなければ、特に苦労はしないはず?

プレイしてくれるとわかるのですが、シナリオがとても複雑です。
1年前の惨劇、タクミが来るきっかけとなった火事、叔母の殺人事件、誘拐失踪事件、ストーカー被害…
いくつもの登場人物の思惑がからみあい、本来は違う根を持つはずの事件が、関連して起こっていくのが面白いな~と思いました。

ちなみに、タクミくんと行動をともにしてくれる、高校の友人二人は、村雨の登場人物です。
そちらもプレイしがいのあるミステリー&サスペンスですので、あわせてお勧め^^





実は、あまりにも村人達が親切で優しすぎるので…
最初「これって村ぐるみの犯罪なんじゃないか。優しい顔で主人公を陥れるつもりなのでは…?」
などと疑ってしまいましたぞよ。
…親切すぎてアヤしいと感じる、とか……私の人柄の卑しさが丸見えですな!w

共依存論

2017-07-24 00:00:02 | フリーゲーム(その他)
「共依存論」
カウンセリングADV・優しい容認の物語
制作者:一限はやめ様(いちげんはやめ

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主人公は、ネット依存で引きこもりの生活をしているクル子ちゃん。
自分一人を受け入れ、認めて、支え合う相手がほしい。
男でも女でもいい、たった1人でいいから、気の合う誰かと出会いたい。
そう思って共依存の相手をネットで募集してみました。
反応してくれた人たちと語らいながら、「いま」を過ごしていきましょう。
もしかしたら、その先には、今までとは違う道が見えてくるかもしれません。


基本内容は…まあ、欝ゲーなんですけどね!
物凄くデリケートで、繊細な物語でした。
正直、私のようなガハハ系の人がきちんと理解できているか、すごく自信ない…
変なレビュー書いたら、ゲームそのものがカシャーンッ☆て壊れちゃうんじゃないかしら?とか思うくらい、fragileな印象。
でも、その脆さ壊れやすさが、とても傍目には美しく見える作品でもありました。
…まあ、自分にないものは余計にキレイに見えてしまうものさw

主人公、クル子ちゃんは、とても冷静で考え深くて真面目な子。
こういう子だからこそ、自分の中でアタリマエにある穢さ醜さを許すことも、誰かへ転嫁して恨むこともできずに、内へ内へと、自分を攻撃する方向に病んでしまいました。

頭のいい彼女は、自分の状況をわかってる。
なぜそうなってしまうのか、原因の分析もできる。
人から言われるようなことは、もう自分でとっくのとうに考えつくしてしまっているから、外から何か言われてもどうしようもなく。
結局は何もできない自分が悪いのだ、と、世界を閉じるしかなくなってしまう。

部屋で1人でいるのは、穏やかで平和な日々。
それでもやはり、寂しい気持ちもどこかにあって。

3人の登場人物たちとクル子ちゃんの会話は、そのまま、互いを癒すセラピーのように思えました。
同じような想いを持つ人が、ただ互いを否定せずに、話し、聞く。
それだけのことが、ずいぶんと癒しになるのだなぁと再確認。
話の内容って、たぶん、それほど重要じゃなくて、一番のお薬は「容認」?かな?
「否定」はもちろん「肯定」ですら、ココロの負担になってしまうから、ただただ、「そうなんだ」と聞いていること…

…精神系のカウンセラーさんって、もしかして、こういう感じでやりとりしていくんですかねぇ…
なるほど、繊細な人にはこんな感じで行けばいいのか、とちょっと勉強になりました。

これなぁ…難しいなぁ…
考えすぎて自家中毒起こしてるように見えるけど、それを指摘したところで治るわけじゃないし。
私もそのケはあるので、なんとなくわかりますが「思考」って一番やめにくい依存症よね。
生きてる限り脳は動いてるし。絶え間なくつらつら沸いてくる思考…雑念?を止めるのは難しい。
座禅でも組んで無になればいいのか?


途中に、何回か選択肢が出てきまして~、その答え次第で多分、エンディング分岐…するのかな?
私は初回でエンド1。
内容的にも良いエンドだったと思います。

物語が進むにつれて、クル子ちゃんがなぜこうなったのかが明らかになっていきますが…
…まあ、それへのコメントは控えましょう。


気になった方は、どうぞプレイしてみてください。
繊細で壊れやすくて、けれどその分、見たこともない輝きを魅せてくれる物語。
欝な話に耐性のある方におすすめです。

テバドリカナメがグレたワケ

2017-06-15 23:31:39 | フリーゲーム(その他)
「テバドリカナメがグレたワケ」
ADVノベル・タイトル詐欺
制作者:SOrow様(SOroom

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想像してみてください。
主人公は女子大生で、5年ぶりに会った、年下の幼馴染の少年に勉強を教える話…
そう聞いたとしたら、まず皆さま、どんなシチュを想像しますでしょーか。

…普通よりチョイ上のスペックの女の子と不良がかった年下くんとの、軽く乙女展開の話かなー、とか…
ふつー、思うでしょ? 思うでしょ!?
全 然 違 い ま し た か ら !

てかぶっちゃけ、グレたはずのカナメより、勝己姉ちゃんのほうがキャラ濃すぎて気になるわ!
何、どこの軍人なの!? それとも侍なの!??
言葉遣いと言い態度といい、卒業後にどこかの外人部隊に入ってても違和感ない漢っぷりに笑いが止まりませんでした。
性格は名前通り「己に勝つ」タイプの自立心あふれるしっかりもの。
ゲーム内では、遠景、あるいは体の一部分しか出てきませんが…一体どんな顔してるんだろうなぁ…
カナメの心境の変化より、むしろ姉ちゃんのこの5年間の歩みを知りたい…
そして、そんな色気のカケラもない姉ちゃんに、なんだかんだ言って好意を抱いているカナメが微笑ましかったです。
よほど昔可愛がってもらったんでしょうかねぇ…しかし先行き遠そうだな;この二人;

エンドは一つの読むだけADV。
特にアクション要素もなく、分岐もありません。
ギャグな会話が好きな方におすすめです。

ちなみに私の想像の中で、姉ちゃんの顔はゴルゴでした。


カナメの立ち絵のぬるっとした動きがいい感じ。
微妙な表情付けもうまいですねぇ!
目を点にしてふるふる首を振る動作が可愛くてお気に入り~

縛り神父

2017-05-13 00:28:17 | フリーゲーム(その他)
「縛り神父」
ノベルADV・おじちゃんと幼女・ギリギリあーるじゅうご
制作者:画用紙様(agony/禁飼育

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それは疫病が流行ってみたり、魔女狩りが起きてみたりする、平和とは程遠い時代の話。
マリカボルトとキドは、それまで住んでいた都会を離れ、田舎のシレネ村に引っ越してきた。
そこは世の喧噪とは裏腹に、皆が仲良くのんびり暮らす、穏やかな村だった。


…『口リ×オジサン=鬼畜ゲー』に定評のある画用紙様の新作でーす。
スレガルに出てきたキャラが再登場してますので、お好きだった方には嬉しいのじゃないでしょーか。
ただし、今作は年齢制限描写ナシ&鬼畜展開抑え目なので、普段の作者様の作品に慣れてる方には、ちょい物足りないかな…? 私的にはこのくらいのヌルさがちょうどよくて好きですね~

私は幼女好きですが…泣く子に無理矢理手を出すような展開はちょっと…なため、むしろマリカボルト程度の保護者的距離感が非常に好み。
…まあ、ジドノとマリカボルトは、ある意味、同じ穴の貉であろうとは思うんですけど…
できればマリカボルトは、ずっと口リ堕ちせずにいてほしいと思います…彼はスレガルの良心だから!

過去作をプレイされた方はご存知と思いますが、基本、この方のゲームは前半7割くらいで『ほのぼのムード』を満喫した後、ガッツリ落として絶望させてくることが多いです。
なまじ主人公も登場人物も(多少の問題があったとしても)割とみんな「話せばいい人」なものだから、前半の気の抜ける会話を楽しんでいるうちに…来ると予測出来ていてさえも落とされる。
なので、今回プレイしていて、本当にハラハラしました。
あの人をなんとかできるかどうかもさることながら、最後にマリカボルトまで堕ちてしまったらどうしようかと…エンディング見るまで、全然安心できなかったー

※後で読み返したらあまりにもダウナーな雰囲気のレビューだったので後日追記。
 …疲れてる時に文章書くのはダメっすね…

 落とされるのが嫌いではないですよ~ 嫌いだったら最初からプレイしてないし!
 むしろ制作者さんにラストで全てをひっくり返されて、ヤラレタ気分を味わうのは大好きです。



シナリオとしては、幼女が可哀想な目に遭うので、そういうのが苦手な人にはおすすめしません。
今までの作者様の作品から見れば、相当甘口な仕上がりではあるのですが…
まあ、根本的にダメな人もいるかもしれないので。注意書きしっかり見てね!

また、初めてこの作者様のゲームをプレイして「面白い」と感じた方が、これを機に関連作品をプレイしよう!と思う場合も注意が必要です。
年齢制限のかかったモノは、これより遥かにキツめの描写があるので…ね
こちらも紹介記事や注意書きをよく見てからプレイしましょうー



かわいいオジサンが好きな人におすすめです。

フレキシブル農家

2017-04-18 15:38:55 | フリーゲーム(その他)
「フレキシブル農家」
乙女風味ブロック崩し・短編・お前誰だ
制作者:いまむら わらび様(公式サイト

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サックリ5ステージくらいで終われる、ブロック崩しゲームです。

忙しくて手が足りない農家のお手伝いを請け負う「フレキシブル農家」の面々が、とあるイケメン農家をお手伝い!
ブロック崩しでトマトの収穫をしつつ、好感度を上げましょう!

プレイしてる最中「ふひッふひひひひ」とか妙な声で笑ってしまいました。
何がって…この画力の無駄遣い…!!

冒頭~中盤までは、みんなニョロニョロみたいなゆるキャラ状の姿で話が進むんですが…
イケメン農家、宇佐見くん。
彼のシーンだけが、こんな感じでして!!


もちろん、作中のスチルにも素晴らしい画力のイケメンが!
確かに乙女ゲにおいては、攻略対象以外のキャラは(主人公のグラすらも)それほど重要ではないんですが…
この落差、この吹っ切れっぷりはすごい。思わず顔がゆるむ~
しかも、このニョロキャラもまた表情豊かで、見慣れるにつれてどんどん可愛く見えてくるという…!

お話もほんわかと可愛くて、楽しかったです。
ブロック崩しは、1ステージごとに難易度があがっていきますが、得意な人なら、そんなに苦戦しないんじゃないかな。
最終面は狭い範囲で球速(?)が早くバーも小さめなので、ある程度壁が崩れてくるまでは難しく感じるかも?
でも、回数チャレンジすれば、苦手な人でもクリアできる範囲だと思います。


30分かからずに遊べますので、ちょっとした気分転換にどうですか?


Buddy Collection EP1.EP2

2017-03-05 00:00:40 | フリーゲーム(その他)
「Buddy Collection~宿命の赤い糸」
「Buddy Collection~スクエアの悪魔」
乙女風味推理ゲー・シリーズもの・全5作
制作者:なるとりっく様(公式サイト

(画像はスクエアの悪魔より)
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主人公、凪沙が目覚めたとき、記憶は失われていた。
教師の佐伯の話では、どうやら凪沙は探偵学校の生徒で、ある事件に関わった際に怪我を負ったらしい。
その時、一緒にいたはずのバディ(相棒)はいまだに生死も消息も不明とのこと。
事情が事情なので、学校に残るか、戻るかは凪沙自身に一任されることとなったが、記憶のない凪沙には何一つ実感が沸かない。
ただ一つ、遺された記憶は…自分をかばってくれた誰かの背中と切れ切れの言葉…その言葉の意味を知るため、凪沙は学校に戻ることを決意する。
しかし、学校や授業に関する記憶を全て失った凪沙が入れられたのは、最もランクの低いEクラスだった。
Eクラスの「少々難あり」なクラスメイトたちと協力しながら、凪沙は数々の事件に挑んでいく。

…一応、乙女ゲとしてのくくりではあるんですが、EP2までの状況では糖度はほとんどなし!
主人公が女性で周囲が男ばっかり…ていう設定はあるにしろ、凪沙ちゃんは女を意識させる性格じゃないし、周囲の扱いもべつに甘くはない。友情としての好意はあるにしろ、それ以上の部分はそれほど…?
むしろ、推理部分がしっかり力入って作られているので、ジャンルにとらわれず、男の人にもプレイしてほしいゲームです。

EP1は、Eクラスの演習中に起こる事件を解決し、EP2では他クラスの生徒の実習に、行方不明のバディの情報を賭けて参加します。
隔離環境であったり、孤島であったり、それぞれ異なるステージ・設定で行われる推理ゲームは、まるで小説のよう。全5作とのことですが、あと3作のリリースが楽しみですね~


しかし、現状、周囲の何もかもが謎すぎ&アヤしすぎて、どこから疑えばいいかわからない感ですわ…
担任もアヤしけりゃ、学校自体もすごくアヤシイ。
凪沙が記憶を失った事件や、行方不明のバディについても、全く情報が無く…むしろ学校側がもみ消しを図っているような部分もあり、不信感MAX。
そもそも、最初学校側は凪沙に転校?退学?を勧めてもいたわけで、それも後になると、傷を負った生徒への思いやりというより、もみ消しの一端だったんじゃないの?なんて深読みもしてしまうわけで。

EP2の最後に出てきたあの人が、なんだっていまだに姿を隠しているのかも謎です。
普通に考えれば「隠している相手に何かマズい部分がある」と考えるしか…?
いや、こういった推理系シナリオは、アヤしく見える相手は大体ミスリード、と相場が決まっているし…
大体、まだ5話中の2話目。先が見えるような情報も伏線も、そんな早く出すわけないよなぁ…

推理小説好きさんにおすすめです^^
ちなみに、シナリオはほぼ一本道。選択肢はそうそう間違えることないと思うな。
推理もそんなに難しくない…というかHPシステムがあって、間違えられる数に余裕があるので、割と簡単にクリアできると思うよん。

作者様サイトには、ミニゲーム中心の「EP1.5 中間テスト」なんかもあるので、ぜひどうぞ!






キュノロドンの牢獄

2017-02-23 01:36:34 | フリーゲーム(その他)
「キュノロドンの牢獄」 ADV・死刑囚に施しを
制作者:サークルpinetea様(公式サイト

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3人の死刑囚に施しを与えるためにやってきたシスター・エナ。
三日間という限りある時間の中で、彼らを癒し、救いを与えることはできるのでしょうか。
…という、なかなか目新しい設定のゲームです~

やることは、市場で買ってきたアイテムを、3人の死刑囚に一日一個づつ与えるだけ。
囚人はみな、死を前にして諦め荒んだ様子ですが、与えるものの組み合わせや順序によっては、やがて心を開いて自らの罪を告白してくれるかもしれません。


私は現在、エンドコンプまであと二つ!
ダモンが埋まらないんですよねぇ…
残っているエンディングは「最期の挨拶を聞かない」パターン二種なんですが、どういうわけか、コイツ、いつも最後にしゃしゃり出てきてしまうんですよ…
何か優先順位が高いキャラなのかなぁ。

とりあえず、コンプしたあとについては作者様も特に言及はしていないようですし…
これ以上の隠し要素はない…のかな??ということで、一足早くレビューをば。


アイテムの種類が多いので、最初はどうしていいか組み合わせに迷うと思いますが、攻略パターンを一人掴めば、あとは大体同じ要領でクリアできます。
作者様のサイトに、ざっくりしたヒントがありますので参考に!
ちなみに、特別な品は4種類ありますが、最後の一つ以外の3種はそれぞれ、3人の死刑囚にとって特別なアイテムになっています。
普通の品は、大体、食べ物系と教会系の2種。
私は最初「聖書やロザリオなんて貰ってもしゃあないだろう」と殆ど渡さなかったのですが←w
なにしろ彼らは死刑囚。自分の死を目の前にして、やはり何かに縋りたい部分もあるようで…
一番良いエンドには、教会系の品は必要不可欠ですのでよろしく!


しっかりした色付けの、あまり漫画漫画していない感じのキャラグラは、重厚なシナリオに合っていていい感じ。
看守さんを含めて皆イケメンなので、何周かすると、一番いいエンドよりもっと救いのあるエンドが欲しくなりますが…私がプレイした範囲では「死刑」そのものは避けられないっぽいですね。
そのシビアさと無残さが、なんとも不思議な余韻を残すゲームになってます。


思えば、同作者さんの過去作「獣の国の花嫁」や「Destroy」も、乙女ゲーとは言いながら、かなりシビアな話運びだったっけなぁ…
興味のある方は、そちらもぜひどうぞ~


追記:作者様がサイトに完全攻略を出してくれました。
   無事ダモン地獄から解放されました。
   ほか二人、教会アイテムそんなに好きだったなんて…;
   食材ばっかり試してたよ;