鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

亡国の…

2005-03-29 19:28:26 | 雑事

友人に借りた「亡国のイージス」を読了しました。
にもかかわらず、なんだってカテゴリが「本(小説)」じゃないの??
というと……

話がハードかつ難しすぎて、とてもじゃないが語れないのだ!!(涙)

いや「男の世界だわ!」とか「オヤジたち、アツイ!アツイよ!無茶苦茶カッコいいよ!」とか色々思うところはありますが…ワタシの頭ではそれが精一杯でありまして(汗)

もともと私の読書傾向にはこのへんのハードボイルドスパイアクション?ていうか軍事もの?(←ジャンルさえよくわかってないし/汗)が入っていません。
少なくとも、自分で買ってまでは読まないジャンルです。

にもかかわらず今読んでいるのは、友人からのお勧めで…。
「ローレライ」が最近話題になっていますし、これも映画化するようですし、ちょっと読んでみようかなって。
彼女に借りて五條瑛なども読んでみまして、その緻密さ、知識の深さ膨大さに圧倒され、また面白いとも思いましたが、なにしろどれも舞台が実在の「いま」でしょう。
読みなれていないせいもあるでしょうが、「作品」として、あるいは「完全フィクション」として見られないものがあるのですよ。

不思議なことだなーと思うのは、たとえばファンタジーの物語の中で、人がどんなに残酷に殺されようと、ひとつ町が全滅しようと、それほど身近には感じないのに、舞台を「現代日本」として実際の周囲のアジアの国々やアメリカという国名、登場人物たちのありがちな日本名とありがちな家族を使うことで、恐ろしくリアルに感じてしまうものだなーと。
もちろん、リアルさには理由があるわけで、今の社会や国際情勢をきちんと踏まえたうえで緻密に組み上げられていく物語は、本当にすごいー。

国際情勢や、国や、正義についてはまったく語れませんが、この物語で一番いいと思ったのは登場人物たちですね。一人一人のキャラクターをおろそかにせず、そのそれぞれの生き様を最後まで書ききっているのですよ~。
魅力があり、重みがあり「読んだ!」という満足感を与えてくれる作品でした。
語れないんだけどね(汗)

映画「亡国のイージス」公式サイト

「ぼくらのかぞく」をプレイ♪

2005-03-28 21:10:59 | 商業ゲーム(コンシューマ)

「ぼくらのかぞく」 プレイステーション2
シミュレーション(?) 
2005年 ミレニアムキッチン

***

プレイしてみましたー。
子供が3人(モック、ゲンコツ、プー)、4人(キョロ、プー、コッコ、ニヤ)、5人(モック、キョロ、ゲンコツ、コッコ、ジジ)の三種。
(最後の5人コースは、プレイするうちにもっと増えるのかもしれない?)

いままでのボクちゃんと違い、自分がフィールドを動き回れるわけではなく、育成シミュレーション形式の「平面ウィンドウ」画面になっています。
季節ごとに子供をどこに連れて行くとか、家庭教師をつけるとか、進学先を決めるとかすることで子供のパラメータが変わっていくというもの。
ただし、「こうあらねばならない」というのはなく、基本的に、グレようと、身体が弱くなろうと、家族仲が悪くなったりはしません。

最初は「長男だけいい学校にやって、他の子が公立なんてグレないかしら?」とか妙な気を遣いましたが(笑)そんな心配はないようです。
基本的に、兄弟姉妹のパラメータや選択肢は、他の兄弟姉妹に影響を与えません。

プレイ中、ハっと気付けば「この専門学校に行ったのだから、この職につかねば損だ」とか、やはり公務員の方が生活が安定しているだろうか、とか、女の子なら、秘書業務なら良い縁談があったりして?とか考えていたりして、つくづく、いつのまにか私、保守的かつ資本主義的(?)な考え方になっている!と驚愕しました。
選択肢の選び方に、プレイヤーの生き方とか価値観が出るなんて怖いゲームだな~(笑)

ゲームの中に「人生って、ハッピーエンドしかないゲームみたいだね」というセリフがあるのですが、おそらく、これが企画者の意図なのだろうと思います。
実際、繰り返してやってるうちに「どこの学校出ようと、どんな職につこうとそんなの大したこっちゃないな」という気分になりますからね(笑)

しかしながら、全体の評価は、私の中では位置づけがビミョー。
悪くない…悪くないけど……良くもない。
人に「これ面白いよ!!」とは勧めない…だろうなぁ。多分。
まったりのほほんとしたストーリーは、人によって好き嫌いが大きく分かれそうですし、「これがいいのよ!」という突出した部分が無くて語りづらいですね。
何より、ボクちゃんに超ハマった身としては少し物足りない。

それにしても、これ、一体どんな年齢層を対象にしてるんだろう???
ボクちゃんの時は、誰にでも共通する「少年時代」…しかも、昭和50年代を舞台にすることで、今の子供のみならず、そのころ子供だった大人たちのハートを鷲掴み(?!)にしましたが、今回は…。
子供、あるいはヤングアダルト世代が「子沢山夫婦の30年間」をシミュレーションしようと思うもんかな?
また、私世代のオトナは、大体は今、子育て真っ最中。現実で手一杯のときに、これをやろうと思うだろうか?
子供が手を離れ始めた熟年世代、もしかしたら、かつてを懐かしがってやるかもしれませんが、果たしてその世代にゲームを買ってまで…、という人が幾人いるだろうか?

そう思うと、一体これはどの年齢層にアピールするわけ??と悩んでしまいました。
ある意味、全年齢層、誰でもできるといえば出来るんだけど…。
うーん、むしろ、ゲーム慣れしてないひと、向け?
これだけ1プレイの時間が短くしてあると、普段ゲームしない人でも気軽にできるね!くらいの理由しか考えられないなぁ…。

ああ、3番煎じでもヨイから次は「ぼくのふゆやすみ」でも出してくれんかのー。

暗黒館の殺人

2005-03-27 12:03:24 | 本(小説)

「暗黒館の殺人」 綾辻行人
講談社ノベルズ 上下巻 2004年初版

***

本格推理小説「館」シリーズの最新刊。
とはいえ、全作の黒猫館から何年経ったことか…「黒猫館」のあとがきで、「次は暗黒館」というのを見てから、本当~に!!待たせていただきました!

個人的には、今までの「館」…「十角館」「水車館」「迷路館」「人形館」「時計館」「黒猫館」の中では「十角館」と「時計館」がとても良いと思っております。
そして、今回の「暗黒館」…これは、「本格」とは少し趣が違うような。どちらかというと、人形館、黒猫館に近いつくりの作品ですね。

物凄く大雑把に説明すると、舞台は九州の山奥、湖の小島に建つ館。そこに友人によって招かれ、奇妙な宴に参加することになった一人の学生。そこに起きる殺人事件の犯人は一体?という感じ。

上下巻ともかなりボリュームがあり、物凄く力作。
また、ホラーじみた館の設定や登場人物は、なかなか好みでありました。
読みながら、多分みんなが「ん? あれ?」と感じるであろう違和感。それにもちゃんと意味があります。一度読んで、ああーと思い、そして二度目も「そうそう、これがね」と思いながら読むのが面白い。
そして、やはり最後まで明かされることのない「闇」に秘められた部分への「まさかね?」
という余韻。綾辻さん、ホラー作品も書く方だけあって、今回はかなりストーリーが闇寄りのように感じます。

人によっては「こんなんあり?」と思うかもしれないのですが、これは、もう、綾辻ファンを意識した、今まで「館」シリーズを読み、基礎知識はバッチリよ!という人に向けた作品ですね♪
勿論、知らなくてもそこそこ楽しむことはできるでしょうが、今までの作品を読んでいると「ああ、この人は…」とか「ここでこの名前がでるとは!」という驚きが随所であるので、より楽しめます。

ちなみに、今は漫画「動物のお医者さん」の作者佐々木倫子さんとのコラボで「月館の殺人」(これは”やかた”ではなく”つきだて”と読むらしい)を雑誌「IKKI」で連載中だそうですよ。

本当にあった怖い話(雑誌)

2005-03-27 01:35:25 | 雑事

「本当にあった怖い話」が発売になったのでイソイソと買いに行きました。
この雑誌とも、もう10年以上のお付き合いです(笑)
昔、「ホラー漫画ブーム」と言っていいような時期が一時ありまして、その時にたくさん出版された雑誌の中で、今も生き残ってるっていうのが凄いですね。
最近は恐怖は恐怖でもみんな「嫁姑隣人」系になっちゃいましたからー。

私はホラーが好きなくせに、自他ともに認めるヘタレですので、流血ドバーッ!とか、斧で頭バーン!という、料理で言うならコテコテの油もの、ソース掛けすぎ味濃すぎ!ってタイプのものが苦手です。だから小説・映画とも、洋モノのスプラッタはあまり見ません。
(13金とか、エルム街とかヘルレイザーみたいなの…)
やはり日本人は和食ですよ! ほんのりダシ味のように香る恐怖、気がつけばありえない所に出ている手、とか、カーテンの隙間から覗く顔、とか、出過ぎず謙虚な(?)アレが良いのです。

そんなわけで「ほんとにあった怖い話」。たいがい、読者や漫画家の体験談をもとに作られているため、お話がジミです。ジミ。
でも、だからこそ本当っぽいというか…。だって、実際に何か見た聞いたと言っても、その原因がハッキリわかるケースって、殆どないじゃないですか?
こうかなー?そうかなー? でも本当のところはわかんないね、っていう未知の不安がいいと思うのですよね。

しかし考えてみればホラーに限らず、昔は洋画系の物語のほうが、より刺激が強くて好きだったのに、今は邦画系のじんわりまったりしたモノのほうが好きですね。
つまり、肉体的な食べ物の好みと同じように、精神的な好みにも「年齢」は関係してくるのでしょうか?? ハテ?

ハチミツとクローバー

2005-03-27 00:58:42 | 本(漫画)

「ハチミツとクローバー」 羽海野チカ
集英社ヤングユー クイーンズコミックス 現在7巻
YOUNG YOUで現在も連載中

***

「ハチクロ」の愛称でも親しまれる、人気のコミックス。
とはいえ、私自身は持っていなくて、友人から借りて読んでたりする…
(ので、今、私の手元には6,7巻しかなかったり/笑)
内容は、美大に通う少年少女の、甘く切ない青春もの。

美大ってこんな感じ?とか、美大出ると、こんな職業に就くのか~という「へぇ~」感も楽しいのだけれど、ギャグ満載のつくりの中に、ちゃんと心に沁みる言葉が散りばめられていて、読んでて感動するところもちゃんとある。
感動系の物語って、どこかで上から説教されてるような気分になって、急に醒めちゃうところがあるのだけど、これは大丈夫。登場人物がみんな何かしら迷っていて、全然悟っていなくて、答えの出ない…というか、答えを出さない物語、のように思うので。

最新刊で身につまされた言葉

「辿りつきたい場所」をもった時、無私の心で描く力を失った
「好きなものを」「楽しんで」という言葉は美しい
…でも、その、何と むずかしい事か…


面白くしよう!と思った瞬間につまらなくなる言葉や物語。
しまいには、自分が何をしたかったのかすら見えなくなったりして。
情熱は真空パックでも冷凍でも取っておけないナマモノだから、結局その時やりたいことを精一杯やるしかないんだな、とも考えてみたり。

さて、ストーリーもいいのだけれど、この人の書く物語はキャラが立っている。
たとえば最新巻7巻では、寺社仏閣の修理を請け負う人々が出てくるのだけど、その一人一人が、シーンごとに楽しく面白い。すっごくいいなぁ、このオヤジ達。
寂れた個人商店の、人のいいお祖母ちゃんが、海外旅行で見た大きなアロエの葉っぱのことを一生懸命語るシーンとか、まだ小学生の癖に、母親護るためにオトナになろうとしてる男の子とか、やたらとアツいテキ屋のオヤジとか、主人公以外の人間も、ただの添え物…引き立て役じゃなくて、ちゃんと「生きてる」気がするのですよ。

いつも友人に新刊を借りるたび「…やっぱり買っちゃおうか」とも思うのですが、現在7巻…7冊一気に本が増えるのは…うちの本棚最近ヤバイし…(汗)

ええと、そして、「ハチミツとクローバー」4月からテレビアニメ化だそうです。
フジテレビで4月14日、24:50~初回放送。(24時50分て凄い表現だなー/汗)

ハチミツとクローバー テレビアニメ化

黄泉がえり(原作)

2005-03-25 11:15:47 | 本(小説)

「黄泉がえり」 梶尾真治
新潮文庫 2002年

映画はちなみに 2003年東宝
監督 塩田明彦
出演 草剛、竹内結子、石田ゆり子、哀川翔、柴咲コウ 他

***

三年前に映画が公開され、その中で歌われる柴咲コウ(役名RUI)の主題歌が大ヒットして、一気に話題になりました。

九州、熊本で起きた不思議な現象。ある日、死んだひとがその当時の姿のままで、今も彼らを思う人々のところへ還ってくる。彼らは一様に穏やかで、中には人を癒す不思議なちからを持つものも?(このへんは原作版)

「死者が蘇ってくる」その設定だけでも、ホラー好きの血は疼いたのですが(笑)何よりも、原作が梶尾真治! カジシンじゃないかぁぁ!

梶尾真治さん。かなり昔から、主にSFの分野で活躍されていたかたです。SFと言いながら、叙情的で切ない短編を数多く書かれておりまして…きっと女性のファンも多いと思うなぁ。
きっとお人柄なのでしょうが、登場人物がみんな優しいんですよね。それでいて、物凄く笑える話も書いたりして。

「黄泉がえり」先に映画を見てから原作を見ました。
このテの原作付きは、私の場合、先に原作読んでると、細かい違いばかりが目に付いてしまうのですが、これはつくりが上手かった!
映画の草くん竹内さんの物語は、原作の中では語られなかった「同じ状況下の別の人間の物語」いわば外伝のようなものにも捉えられ、またそれが上手だったため、他のいろんな齟齬(柴咲コウ、哀川翔の役の取り扱い)があまり気になりませんでした。
演技も皆さん上手なかたばかりでしたしね♪ 哀川翔はいい味出してましたー。このひと、本当に上手い。

ただ、ストーリーとしてどちらが好きかと言われれば、私は原作を推します。
SF色が強く、あまりラブストーリー要素はありませんから、そういうのが好きな方にはちょっと無理かもしれないのですが、「人間」を深く書いているという点では、こちらが上。つか泣ける。
中年のオジさんであったり、老婆であったり、決して主役張れるような人たちじゃない。でも、そういう素朴でフツーな人たちの、じんわりした愛情や哀しみがイイのですよー。
この作者さんの、名前も出ない、不特定多数のひとたちに向ける目線が、とても好きです。

カジシンの本は、最近「黄泉がえり」がブレイクしてから、また並びだしましたが、初期の短編集はもう、店頭で出会う機会はあまり無いかもしれません。
「恐竜ラウレンティスの幻視」とか、「未踏惑星キー・ラーゴ」とか、今読んでも、けっこうイイんだけどなぁ。

今、いろいろ間違いないか確認するのに検索したら「クロノス・ジョウンターの伝説」の中の一編が(朝日ソノラマ社。94年初版の時のイラストレーターは私の好きな加藤洋之&後藤啓介)が映画化なんですと!
監督は黄泉がえりと一緒の塩田明彦、出演は伊藤英明、ミムラ。


映画トピックス「この胸いっぱいの愛を」

黄泉がえり

サポセンの苦労話を読みつつ

2005-03-24 09:59:26 | 雑事

以前、サポセン黙示録、という楽しいサイトを紹介いただきました。
(ここ→MAoLIFE
メーカーさんに関わらず、サポートセンターの方はどこも苦労しているのですね…

私自身も、以前、大手通信企業のシステム担当子会社で”事務”(あくまでシステム屋ではない)をやっておりました手前「あのさぁ、動かなくなっちゃったんだけどぉ」という電話は日常茶飯事。よく判らないなりにも、人数の足りない時などには”門前の小僧”で対応のマネゴトをする(というかさせられる)こともありました。
まだサポートするのは身内の会社ということもあり、それほど喧嘩腰に電話してくるような問題のある人はいませんでしたが、パソコンの電源の落とし方すら全く知らない部長課長がゴロゴロといたりしたものです~

しかし、それだってもう5,6年前のこと。
そして、それだけ間があけば、所詮そんな付け焼刃の知識は跡形も無いのでした。

自宅でパソコンを使い始めたころ、私ダンナに言いました。

「ねぇねぇ、この、ヤホーってさぁ」
「……ヤフー??」

「あのさ、ググルってどういう意味?」
「検索することだろ? グーグルで」
「グーグル? やだぁ、ゴーグルでしょう?!」
「……」

「マウスが壊れたー! ウィンドウズ終了できないー!」
「キーボードで操作すればいいだろう」
「…それってどうやるんだっけ?」
「…お前はシロウトか!」

「今度98にアップデートするから」(そのころはまだwin95を使っていた)
「あれ?今入ってるのって98…じゃないっけ」
「95」
「あれ?でも、前にもう少し大きい数字が…あ!97だ!97!
「それはOfficeだろう!」
「あ?違うの? だってマイクロソフトでしょ?」(←既に意味不明)

つまり、全く人のことは言えないらしい…ということに今更気付いてみたり…して(汗)

ちなみに、英数字に弱いだけかと思えば、上戸彩を最初「じょうごあや」だと思っていたり、大鶴義丹に至っては何処で切るのかわからずに「おおつるぎ たん」だと思っていたりした。
(これは後に、私だけではないと知り、少し救われました)

他にも、布袋寅泰は「ほていとらやす」だと思っていたし、矢田亜希子は「やだあきこ」大黒摩季は「だいこくまき」とこのテの話は数限りない。
(そして、外で間違えると非常に恥ずかしい…)

人名の読みにも弱いらしいです。
この間違いだらけの脳内変換ソフト、どうにかならないもんでしょうか。

***

絶対サポセン黙示録

もうそろそろ

2005-03-24 00:21:54 | 雑事

当初、レポートページに載っているものを全て移して、その後ブログと日記を一つに纏めて公開~という予定だったのですが…
もう読んだものを手直しして公開しても、既に読んだ方にはつまらないかも?というのもあって、サイトに繋ぐことにしました。

今までのレポートページと違い、ホラーに限定してませんので、少しサイトのカラーと異なるかもしれませんが、以後もなにとぞよろしゅう~。

ブログの今までの分には、日記的要素は殆ど無かったのですが、ここからは多分そっち系も混ざってくるのではないかと…

***

で。ブログについて。
日別に、アクセス数が出るんですよね。ここ。(出るのが普通なのかな?)
サイトには繋いでいなくても、覗いてくださるかたは覗いてくれていたのですが、その日によってその数が物凄い違うのにビックリでした。
そして最近なんとなく見えた事実。

これ、きっと、芸能人の名前で検索してる人???

映画の感想とか書いてる手前、データとして出演する人の名前も書いてるのですが、多分それでヒットしてる、ん、だ、ろう、なぁ…。
うーむ…だとしたら、期待はずれでゴメン!て感じかも…。

ちなみに一応 前まで使ってた日記はコッチ

つめたいよるに

2005-03-23 12:47:11 | 本(小説)

「つめたいよるに」 江國香織
新潮文庫 1996年

***

とても美味しい短編集です。
この本は、短編集ふたつ「つめたいよるに」「温かなお皿」を組み合わせて文庫化したのですが、そのうち「温かなお皿」の短編は、以前いくつか組み合わされて、テレビドラマ化されているのですよね。主演は確か水野美紀? うろ覚え。

江國さんの物語と出会ったのは「きらきらひかる」でした。映画のほうの。
最初の設定「アル中の妻とホモの夫とその愛人の男」というのに、妙な興味を惹かれて映画を見て、さらに原作を読んで、そのあまりの雰囲気の良さにハマッたという~。
他にもいくつか長編がありますが、個人的に、この方の魅力は短編とエッセイにあるように思います。

「つめたいよるに」の中の「デューク」に出てくるプールの水、「スイート・ラバーズ」の氷すい、「冬の日。防衛庁で」の、正妻に会うために念入りに選ばれたファッション。短編集「すいかの匂い」の中の「水の輪」というすずしい名の和菓子や、「はるかちゃん」の赤いくちびる。

小さな女の子がささやかに集めた、ちゃちで綺麗でうすっぺらな宝物の数々。江國さんの短編を読むたびに、そんな言葉が頭に浮かぶのです。

百鬼夜行抄

2005-03-23 12:21:15 | 本(漫画)

「百鬼夜行抄」 今市子
朝日ソノラマ文庫 現在6巻 
雑誌「ネムキ」で現在も連載中

***

カラーイラストの綺麗さと、独特の妖怪世界(?)主人公の少年律の格好よさ(??)で思わず引き込まれてしまいます。
ストーリーも、いつも一筋縄ではいかない作りになっており、そこに時折垣間見える民俗学的知識も、読んでいて「へぇ」ボタンが欲しくなる(笑)
怖くはない…と思うなぁ。むしろジャンルとしては妖怪ファンタジー(なんだそりゃー)
現在も雑誌に連載されている作品のため、コミックスはワイド版もいまだに続々と出ておりますが(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 2005年3月現在12巻刊行)それでも文庫化してしまった不思議な本。←おそらく、それでも絶対売れる!というのがあったのでしょうね。

妖怪寄りの視点も加わっているためか(?)普通の、人間の善悪や正義に囚われない話も多く、それがまた物語に深みを与えています。
どの物語もいいのですが、特にお気に入りは文庫3巻に掲載の「凍える影が夢見るもの」いろんな意味で考えさせられ、またお話としてもすごく「救いがある」終わり方だったため、イチオシ。