友人に借りた「亡国のイージス」を読了しました。
にもかかわらず、なんだってカテゴリが「本(小説)」じゃないの??
というと……
話がハードかつ難しすぎて、とてもじゃないが語れないのだ!!(涙)
いや「男の世界だわ!」とか「オヤジたち、アツイ!アツイよ!無茶苦茶カッコいいよ!」とか色々思うところはありますが…ワタシの頭ではそれが精一杯でありまして(汗)
もともと私の読書傾向にはこのへんのハードボイルドスパイアクション?ていうか軍事もの?(←ジャンルさえよくわかってないし/汗)が入っていません。
少なくとも、自分で買ってまでは読まないジャンルです。
にもかかわらず今読んでいるのは、友人からのお勧めで…。
「ローレライ」が最近話題になっていますし、これも映画化するようですし、ちょっと読んでみようかなって。
彼女に借りて五條瑛なども読んでみまして、その緻密さ、知識の深さ膨大さに圧倒され、また面白いとも思いましたが、なにしろどれも舞台が実在の「いま」でしょう。
読みなれていないせいもあるでしょうが、「作品」として、あるいは「完全フィクション」として見られないものがあるのですよ。
不思議なことだなーと思うのは、たとえばファンタジーの物語の中で、人がどんなに残酷に殺されようと、ひとつ町が全滅しようと、それほど身近には感じないのに、舞台を「現代日本」として実際の周囲のアジアの国々やアメリカという国名、登場人物たちのありがちな日本名とありがちな家族を使うことで、恐ろしくリアルに感じてしまうものだなーと。
もちろん、リアルさには理由があるわけで、今の社会や国際情勢をきちんと踏まえたうえで緻密に組み上げられていく物語は、本当にすごいー。
国際情勢や、国や、正義についてはまったく語れませんが、この物語で一番いいと思ったのは登場人物たちですね。一人一人のキャラクターをおろそかにせず、そのそれぞれの生き様を最後まで書ききっているのですよ~。
魅力があり、重みがあり「読んだ!」という満足感を与えてくれる作品でした。
語れないんだけどね(汗)
映画「亡国のイージス」公式サイト