鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN

2006-01-30 02:15:06 | 映画(アニメ)

「FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN」 2005年
制作:SQUAREーENIX
声優:櫻井孝宏、伊藤歩、森久保祥太郎、森川智之

公式ページ

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えー、ファイナルファンタジー7のその後を映像化したヤツですね。
ゲームをやったひとには堪らないでしょう。
でも、やってないひとは、何がなんだかわかりませんやね。

私ですか? もちろんやってますよ~。 いい話でしたよ~。
ヒロインが二人いるのは何故だろう?と思ったら、途中でひとり死んじゃうんですよね。
そこも斬新だったな。ネットではしばらく、
「エアリス(死ぬヒロインの名前)が死なないで済むシナリオがあるらしい」
というガセネタがまことしやか~に囁かれたくらい。
もちろん、そんな分岐シナリオはありませんでしたが。

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セフィロスとの戦いから2年。
平和をとりもどしたかに見える世界だったが、今また、新たな脅威として、
原因不明の「星痕症候群」と呼ばれる奇病が人々の間にはやり始めた。
治療法もなく、かかれば死を待つだけの病。その罹患者数は着実にその数を増していた。

そんな中、前回の戦いを生き残ったティファとクラウドは、
孤児達とともに暮らしながら、デリバリーサービスを営む日々を送っていた。
ある日の仕事の途中、クラウドは、突然見知らぬ男たちに襲われる。
カダージュと呼ばれる男とその仲間は、同時にティファを襲い、また、町に住む、
「星痕症候群」にかかった者達を連れていってしまう。

クラウドを兄と呼ぶ、彼等の目的と正体は何なのか

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絵はすごくキレイ。
もとがゲームなんで、いくらアクションしても乱れないクラウドの頭、とか(笑)
不自然な点は多々あるものの、見ごたえはありました。
てか、この絵でゲームの本筋を映像化してほしいなぁ。

そしてついでに、「すごい目ェ疲れる!!」
戦闘シーン・アクションシーンが、ものすごく速いの!!
目にもとまらぬ、というのはこういうことなんだな、と思うくらい、
めまぐるしく変わる視点、何やってんだかわからないうちに進む物語。

もひとつ言えば、登場人物がみんな人間じゃない(笑)
足持って振り回されて、石壁に叩きつけられて壁壊れてるのに、
本人傷ひとつついてないティファには驚愕(笑)
でも、本当に映像的にはキレイだったので、7をやって感動したひとには、
ぜひ見ることをおすすめします♪ エアリスもちゃんと出てきますよ♪


人形霊

2006-01-30 00:30:41 | 映画(ホラー)

「人形霊」 2004年
監督:チャン・ヨンジ
出演:イム・ウンギョン、キム・ユミ、シム・ヒョンタク、チョン・ホジン他

公式サイト 

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球体関節人形というと、まずベルメールのバラバラ死体風のやつ、
あるいは、カタン・ドールで有名な天野可淡、の美しくも恐ろしい貌の人形しか頭に浮かばなかったのですが、
最近は、スーパードルフィーのような、綺麗なやつが一杯あるんですよね。
趣味でやってる人形作家さんにも、上手なかたもいらっしゃって、検索すると面白いです。

ちなみにこちらは、以前から知っていた、
語り口の面白いイラストレーターさん&人形作家さんのサイト→緑虹ノ箱庭

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「人形のモデルの仕事を引き受けてほしい」
そんな依頼を受けて、ある人形作家の家に招かれた5人の男女。
彫刻家のヘミ、女学生ソニョン、写真家のボン、男性モデルのテスン、人形好きのヨンハ。
あちこちに不気味な人形の配置されたのその不気味な家で、彼等はとまどいつつも、
楽しく過ごしていた。ただひとり、妙に緊張したヨンハを除いては…。

何かに怯えたように神経質になっていたヨンハは、モデルの最中に失神。
その間に、持っていた人形が何者かに破壊される事件が起こった。
それを、最後に触ったヘミのせいだと激昂したヨンハは、その後奇怪な死を遂げる。

それが悪夢の始まりだった。一人、また一人と続く惨劇。

ヘミの前に現れる、赤い服を来た親しげな少女ミナは何者なのか。
また、彼等を呼び集めた人形作家の真の目的は何なのか。

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こちらも韓国ホラーです。
んー、アジアンホラーって、過去の因縁話多いですよね。
アメリカあたりだと、ジェイソンにしてもフレディにしてもチャッキーにしても、
かなり無差別に殺しまくるじゃないですか。
でも、韓国ホラーはまだその域じゃない…というのか、目的意識がハッキリしてますよね。
「親の因果が子に報い」的な設定は、ある意味、親や家族制度がしっかり生きている地域らしい考え方だよなーと思いました。(前出のコックリさんもその気があるしさ~)

とりあえず、赤い服の少女役のイム・ウンギョンが、ちょっと古風な感じの美少女で目を引きました。
ていうか、この映画の主役は絶対彼女ですって(笑)

もともと、私、人形って怖いんです。
ことにリアルチックなものは苦手で、なんでも鑑定団で、見るからに古ーい、
髪の毛も半ば抜け落ちたようなアンティックドールが出ると、
「こんな不気味なもの、一体誰が手元に置きたがるんだろか…」と理解に苦しむ…(汗)
あれが家にあったら、絶対夜中はその部屋に立ち入ること罷りなりませぬ(汗)

人の形をしていながら、決して人ではない、という微妙な違いが、怖いんですよね。
同じ感覚で、愛知万博のアクトロイドも怖いな(汗) いや、精巧だとは思うけど。

恐怖新聞の作者、つのだじろうさんは、人形コレクターだと以前聞いたことがありますが、
ああいう漫画を描き、ああいう研究をしていながら、人形をコレクションするなんて、
なんていう豪胆なひとだろうと思わずにいられません。

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

2006-01-30 00:00:19 | 映画(ホラー)

「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」 2004年
監督:ジョン・ポルソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン他

公式ページ

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映画なのにマルチエンディング(笑)
特にDVD版では、お好きなラストをお好みで、とばかりに、
特典映像の未収録ラストシーンも合わせて4種類くらいのエンディングが!
物語としては、どれも素直には終わってくれない、
心にモニョっとしたものが残る仕上がりになっています。

今回、唯一惜しかったのは、映画の宣伝文句にある
「シックスセンス」を越える作品、というヤツですね。
これがあると、途中で物語のカラクリが…ゴニョゴニョゴニョ。
何も知らずに見たほうが、面白いと思いますですヨ。ハイ。

===

母親の死を目撃したショックで、心を閉ざしてしまったエミリー。
父親のデビットは、彼女の静養のため、母親の思い出のある土地を離れ、
閑静な湖畔の家へ引越しを決意した。
しかし、その家に引っ越してのちも、娘の容態はよくなることはなく、
やがて、誰も見たことの無い「チャーリー」という友人の存在を口にするようになる。
「友人」と言いながらも、悪意のある悪戯をし、自分に剥き出しの敵意を見せるチャーリーに
不安を覚えたデビットは、エミリーにそれはいったい誰なのかと問いただす。
「絶対に見つからないわ。チャーリーは隠れているの」
さっきまで、そこに誰かがいたという形跡はあるのに、決して見つからないチャーリー。
町で出会ったエリザベスという女性に好意を寄せ、家に招いたことから、
その悪意はエスカレートし始めた。
バラバラに千切れた人形。殺された猫。
そして、デビットはついに、エリザベスが窓から転落して死んでいるのを発見する。
「チャーリーがやったの。無理矢理手伝わされたの」
娘の言葉に動揺しながらも、見えぬ存在であるチャーリーとの対決を決意するデビット。
しかし、その後、思いがけない結末が…?

===

かくれんぼって…けっこう怖い遊びだな(汗)と思いましたわー(汗)
夜中にひとりで数を数えて、もういいかーい、ここかなー? なんて、
本当に何かが答えたり、隠れていたらどうしよう?!って気分になりません?
かごめかごめや、とおりゃんせが、霊界に通じる遊び…だなんて話はよく聞きますが、
隠れた子供を「鬼」が探しに来るこの遊びも、それに近いものがあるのかも…。

先日の宇宙戦争に引き続き、ダコタちゃんの出演作品です。
モトは金髪の彼女、今回はブラウンの髪の毛にやつれメイクと、ちょっとダークな雰囲気。
ある意味「父親を想う」演技に定評があってのキャスティングなのでしょうか。
無表情な感じは、ちょっと見、アダムスファミリーのクリスティーナ・リッチとも被るかな。

マルチエンディングでは、個人的に映画で公開された「絵」のバージョンが好きですね。
ある意味、どのラストシーンも、事件の後のそれぞれ違う時間を拾っただけで、
表現しているものは同じな気がするのですが、
(事件後ショックで入院→退院して新しい生活中、といった中の部分部分を拾ってる)
多分、このラストが一番「すっかり油断したころに訪れる次の…?」という感じが
出てていいんじゃないかとー。

宇宙戦争

2006-01-21 01:56:19 | 映画(洋画)

「宇宙戦争」2005年
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー他

「宇宙戦争」公式ページ

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1938年に、アメリカのラジオ番組で流されたドラマ「火星人襲来」。
普通のドラマ形式ではなく、普通の番組をわざわざ中断し、
火星人の襲い来る様子を臨時ニュースとして実況放送するという、
当時にしては斬新な「なんちゃって方式」だったため、
ウブな一般市民が本当の出来事だと勘違いしてパニックに陥った…なんて、
冗談のような出来事を引き起こしたことでも知られる、
H・G・ウェルズの「宇宙戦争」。
それがこの映画の原作です。

その後、一度1953年に映画化され、今回はそのリメイク。
SFXやCGが進んだぶん、途中の追い詰められ感はリアルで良かったのですが、
いかんせん、原作が古臭い!!
考えるとギャグにしかならないような伝説のタコ型宇宙人を、
せっかくあそこまで見られるようにできたのですから、
あのラストも、もちょっとどーにかならんもんでしょうか。

===

ニュージャージー州に暮らすレイは、離婚した妻との間に息子と娘、
二人の子を持つごく平凡な父親だった。
毎日仕事をし、時折子供たちと面会し、ごく普通の日々を送っていた彼を、
突然の出来事が襲う。
子供たちとの面会日であったその日、突然天変地異が町を襲い、
地中から突然現れた巨大ロボットが、人間を攻撃し始めたのだ。
どうやらそれは宇宙から来た侵略者であり、理由はわからないまでも、
人間を無差別に殺戮しようとしているらしかった。

息子と娘を護りつつ、車で安全なところへ避難しようとするレイ。
しかし、街はパニックのあまり、暴徒の渦と化していた。
襲い来る巨大な宇宙人のロボットと、自分が生き残るために必死な人間達。
誰も頼ることができない状況で、レイは我が子を護るため奔走する。

===

数億年も前から侵略の準備を進めてたにしては、
結果があまりにもお粗末すぎるよ火星人…。
見ていて最後で、「ハァ?」となってしまった人はきっと多いはず。
原作が70年近く前のものなんだから、仕方ないんだけど…
くどいようだけど、もちょっと最後をどーにか…(略)

それにしても、トム・クルーズのこの老け顔は、役作りなんでしょうか。
それとも今はこうなんですか? なんにせよ、オヤジっぷりは良く出ていました。
感動するってほどで無く、たいして魅力のある登場人物でもないけど、
等身大な演技は好感持てるかも。
天才天才と昨今もてはやされてるダコタ・ファニングは、
ひたすら恐怖しているかパニクってるかで、
イマイチ演技がうまいのか何なのかわからない…
ただ、彼女が以前出た「アイアム・サム」での演技はすごく一途で健気で、
表情も微妙で、可愛くて良かったので、これからが楽しみですね。
ホラー好きな私が言うのも何だけど、宇宙戦争やハイド・アンド・シークのような、
ずっと張り詰めた役よりも、もっと日本的な感じの…
表情で気持ちを伝えるような映画のほうがいいんじゃないかな。

「夏と花火と私の死体」 乙一

2006-01-16 10:17:36 | 本(小説)

「夏と花火と私の死体」 乙一
2000年 集英社文庫

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最初作者名を「おとはじめ」と読むのだとずっと思い込んでいた「おついち」さんです。
この作品は乙一氏のデビュー作。
12年前、1996年にジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しました。
当時の年齢は、なんと17歳。文章を見る限り、全然そうとは思えません。

前出の山田悠介氏も、また、若くして文藝賞に輝いた綿谷りささんも、
発想は斬新だったけれど、文章そのものは非常に若い印象を受けました。
しかし、乙一さんの文章は、とても「安定」している。
こう言っちゃあナニかもしれませんが、30代の人が書いてもおかしくないって気がします。

===

9歳の夏。「私」は死んだ。
親友の少女に突き落とされて。

自分の犯した罪に怯える少女とその兄は、「私」の死体を隠すため様々な手段を凝らし、
危険な賭けを繰り返す。
次々と隠し場所を移動される「私」を見つめる、殺された少女自身が語る、
恐るべき子供たちの、夏の犯行。
果たしてその結末は。

===

夏とか花火とか子供とか、とりあえず私の好きなテーマ詰め合わせという感じなので(笑)
最初から引っ張り込まれるように読んでしまいました。
30代の文章でもおかしくないこの作品に「若さ」があるとしたら、
「子供の残酷さ」をはっきり打ち出したところじゃないかと思います。

作中の子供たち、倫理で動いてないんですよね。
押したら落ちた。落ちたら死んだ。見つかったら困るから隠す。見つかりそうだから場所を移す。その場その場で、条件反射のように反応しているだけで、全然人間っぽくありません。
ひとの形をしていても、まだ人間ではない「子供」という種族の生態(笑)が妙にリアルで、
読みつつ、「ああ、この人はまだ、このころの気持ちを忘れていないんだ。やはり若いんだな」
と思ったのです。

ひとは長く生きれば生きるほど、余計なモノを身につけてくる。
たとえばそれは、常識的な考えであったり、一般的な善悪の概念だったり、
ヒューマニズムだったりするわけですが、そういうのが作品にも影響するような気がしてます。
普通の小説であれば、むしろ作品に深みや厚みを持たせるかもしれないそれは、
恐怖を目的とする「ホラー」というジャンルでは、使いどころが難しい、とも。
起こる事柄が人間的であればあるほど、あまり怖くは感じない。
むしろ、登場人物が非人間的であればあるほど。
起こる出来事が非現実的であればあるほど、恐怖感が増すような気がします。

繋ぎに中村屋

2006-01-13 01:45:54 | 雑事

うー、なかなか落ち着いてレビュー書けないっす。
私、遅筆なんで、感想文いっこ書くにも妙に時間かかる…

というわけで、面白フラッシュで繋ぎ繋ぎ。

「中村屋」

あまりにもオモシロすぎたため、過剰アクセスで掲載元さんのサーバ吹っ飛んだってくらいのシロモノ(笑)
落語のような掛け合いが最高っ。

***

後日修正。 アドレスが変わってたので変更しました。
掲載元さんの注釈に「このサイトは『中村屋』ではありません」とあって爆笑。
そーかー、みんな中村屋で紹介したか!!
わはは、正確には『スチール』さんということで一つよろしく。

戻りました

2006-01-12 01:29:36 | 雑事

10日に帰って参りました。
今回観てきたビデオは「ハイド・アンド・シーク」「宇宙戦争」
「人形霊」「ヒューマン・キャッチャー」「FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN」
ナド。

天才子役と噂されるダコタ・ファニング。
暗闇のかくれんぼも宇宙戦争も目の下にクマ描いてるような感じだったので、
イマイチ可愛いって感じじゃなかったですねぇ。
アイアム・サムでの彼女は綺麗可愛くて大変良かったのでなんか残念。

しかし、多少大きくなってもイメージの変わらない童顔が、
なんとなく安達祐美系に見えるのは私だけだろうかなー。

あと、兄から映画DVDもたんまり貰ってきて、しばらく退屈しなさそうです。
こちらは「ハウルの動く城」「Mr.インクレディブル」[ロボッツ」は子供用。
「NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS」「姑獲鳥の夏」「真夜中の弥次さん喜多さん」は私用。
あとはB級ホラーが少し…ってところ。

いっぱいあっても、今のところ見てるヒマが無いざんす…嗚呼。

正月嫌い、のオチ

2006-01-01 00:18:53 | 雑事

あけましておめでとうございます!
新年そうそう、こんな辺境へようこそ!

前回、正月は嫌いだっ!と騒いだ私ですが、その後年末にかけて、
大きなオチがついてきました。

実はウチ、今年は少しラクをしようと、宅配おせちを注文していたのですが。
30日に着くはずのそれが、新年迎えても来やしねぇ~。
そしてネット検索したところ、どうやらそれはうちだけでは無いらしい…

モノは海鮮おせちでしたから、まぁ海の具合によっては、品薄になる場合もあるでしょう。
しかし、来ないなら来ない、遅れるなら遅れると、何故連絡しないのか(怒)
一件ニ件の未着じゃないのだから、間に合うとか合わないとか、絶対事前にわかるはず。
わかってさえいれば、こちらももっと早くに手のうちようもあるものを~!

お陰で31日は忙しいのなんのって!
アテにしてたおせちがなくなって、振り出しから作り直しっすよ(涙)
せめてもの幸いは、これだけドタンバだと、大概のものは買って済ませることができるという点でしょうか。

しかし、これでうちの義母が、
「もう宅配おせちは懲り懲り、やっぱり家で手作りねッ」
という方向に考えるのは火を見るよりも明らかです。
…来年からは手を抜けないのか…と思うと、余計に業者が許せん~(涙)