鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

盲愛玩具

2016-05-31 11:16:30 | フリーゲーム(ホラー)
「盲愛玩具」 ホラー探索ADV・見捨てられた子供
制作者:あうぐ様(共食いうさぎ

=============================

この方のゲームはいつも、見捨てられた子供たち…
無力で抗う力のない、周囲の力に蹂躙されるだけの存在、
が、テーマにあることが多く、それゆえにプレイしていて、
物凄く「クる」ものがあるのですが…

この「盲愛玩具」は、最後の選択肢が鮮烈すぎて、
一際、心に残るものがありました。

普通ならグッドエンドだろう選択肢のほうが、
先行き暗いっていう救いの無さは凄い。
まあね。物語なら、メデタシメデタシで全てが終わりだけれど、
現実には「その先」があるわけでね。

親の庇護を失った子供は、今の時代でも人生に相当のリスクを負いますが、
このゲームの中では、それ以上。
はっきり語られることはないけれど、何か人間扱いされないっぽい。
そこにまた、放り出されるよりは…

幸福と不幸の選択肢なら、幸福を選ぶのは当たり前。
でも、もし、不幸と不幸の選択肢しかないのなら、どっちがマシ…?


For every evil under the sun,
There is a remedy or there is noe.
If there be one, try and find it;
If there be none, never find it.

この世の どんな悪いことにも
なおす手だては あるかないかどちらかです
もしあれば 見つかるまでさがすこと
もしなければ 気にしないこと

(マザーグース)


…前向きなのか後ろ向きなのかわかりませんが、
ひとつの真理ではあると思います。

全てを知ったうえで、最後の選択肢に挑むメイベルの姿は、
歪だけれど、どこか潔くて美しい。

SALVATION 月影に灯る光

2016-05-30 16:22:30 | フリーゲーム(SF)
「SALVATION 月影に灯る光」謎解きADV・近未来SF・閉鎖都市
制作者:LIKEMAD/ツシマユキヒロ(公式サイトLAb246

================================

ゲーム画面のデザインが映画っぽくてオシャレ~
立絵も綺麗で、マップも良い。
舞台は近未来?っぽいんですが、なんとなくレトロな雰囲気も漂う、
雰囲気の良いゲームですー。
(実は想定してたのは60年代だったみたいです。読み込み甘くて申し訳ない;)

舞台は、10年前のテロ事件により特殊能力を得てしまった子供たちが封じ込められ、
街の実権を市長のマルウェイと、富豪のディル家が握る閉鎖都市・ムーンライトシティー。
そこの特殊犯罪捜査局に勤めるショーゴは、ある日、
保護監視対象者のメグとともに、隕石の墜落事故に居合わせた。
二人はその日から、体調不良に襲われ、見知らぬ女性の現れる不思議な夢を見始める…

ストーリーの中で、ちょこちょこ出てくるクエストをクリアしながら、
真相に迫っていく、典型的なADVゲーム。
謎解き…と言いつつも、そう悩むような選択肢も謎解きもなく、
次のクエスト前に実はこっちに行って調べないとダメ、みたいな、
ヒッカケめいたルートもない、とても素直なシナリオで、遊びやすかったです。
次に行く場所もきちんと指定してくれますし、
ほぼ一本道と言っても良いシナリオなので、安心して物語を楽しめますよ~

途中、バトルはありますが、黄色は普通に銃撃可能。
紫と緑は特定のアイテムを使って色を変えれば倒せます。
アイテムはその場で手に入りますし、詰むことはないはず。
数が多すぎるあそこは…最低限の敵だけ倒して、あとは無視でもOK。

ホラー好きとしては、ノヴァスネイルのビジュアルがもっとしっかり見たかったかも…
カタツムリが原材料っていうのも、珍しい気がしますが、
生きて動いてるものならともかくチェリーブロッサムとか、どういう掛け合わせやねん!
って感じなので…(頭のてっぺんに桜の木が生えてる図しか思い浮かばない…)

…あと、個人的に「エー;」って思ったのは、リセット手術に必要な「細胞」がアレだったこと。
原材料を知ったら拒否する人いそうだなあ;


Endless End

2016-05-26 20:31:24 | フリーゲーム(SF)
「Endless End」 SF・RPG・糖度のない本格派
制作者:鷹羽翌様(X-HAWK


=================================

とりあえず、ノーマルエンド?はクリアしました。
その後に解除される「救い」のあるエンドを目指して奮闘中、なの、です、が。

ラスボス強すぎて勝てる気がしない……orz

最後の最後の攻撃ラッシュがオニすぎる…!
うちの回復担当・MER-00は、速さパラがいまいち伸びず、
主人公が2回行動するたびに1回くらいしか動けないため、回復が追い付かない;
これでEASYだとぉ???;

……もっと雑魚でレベ上げしてこいってことですねそうですね……

さっくりキレイにクリアしてからレビューしたかったんですが、
こうなるといつになるかわからないので、とりあえず先にレビューをば。

シナリオよし、キャラグラよし、マップよし。
戦闘バランスも練られていて…これ一人で作ってるの?と驚いたら、
作者様はゲーム業界の人…その道のプロじゃないですかい;
さすがっていうか、やっぱりっていうか…無料でこんなすごいの出していいのかな?

どこをとっても完成度高いんで、何から書こうか迷うけど…
とりあえず、キャラのグラフィックが綺麗可愛くて魅力的ですね~
ナビゲートが美少女AIで、会話に選択肢が出てくるので、
思わずいろいろ期待してしまいそうになりますが、
中身はコッテコテの、本格SF&シリアスRPGです。
糖度はほぼナシ!(トゥルー終わってないけど、いきなり甘々にはならないと思う…?)
だがそれがいい!

宝探しや、隠れ敵、アビリティやアイテムコンプなど、やりこみ要素もあるし、
敵との戦闘も、豊富な装備やアビリティから最良の組み合わせを探す必要があるので、
戦闘やりこみ命!な人にもおすすめですよ。

ただ、難易度は、やや高め。EASYでも、装備やアビリティの選択を間違ったり、
コマンドのタイミングを間違うと、サックリ死ねます。
うーん…やっぱり、ストーリーだけの超簡単モードでプレイするべきだったかの。
しかしどう考えても、作者様が想定した「面白味」は戦闘込みだろうし。
たとえEASYでも、そこを味わわないとレビューできないと思ったんだorz

何がキツいって、装備できるアビリティの数が限られることと、
各種装備の変更が拠点でしかできないこと。
おかげで、ステージボスは絶対に一回ではクリアできない。
まず戦って様子見して、一度帰って装備をカスタマイズして再挑戦が基本。
なのでマップの行ったり来たりが超激しい。
プレイ時間の三分の一はたぶん、移動時間じゃないかな。
(あとの三分の一はアクティブタイムバトルの待ち時間)

覚えた全アビリティを好きに使えて、どこでも装備しなおせたら、
このゲームすごく簡単になる気がする…
そういえば、同じ作者様の「DD」は回復とセーブにアイテムが必要で、
しかも手に入る数が限られていたっけな。
もしかして…この作者様、「縛り」で難易度上げるのスキだとか…?

えっと、あとはシナリオについて。

すごく良かったです。こういうの好き^^
カイヤちゃんは健気だし、ユキトは素直で性格良いし。
ノーマルルートは物寂しい終わり方ですが、
これはこれで余韻の残る、良いエンドでした。

トゥルールートに入ると、
ノーマルでは影が薄かったアーサーが、良い人すぎて泣けまする。
たとえ動機が、自責や贖罪の気持ちからだとしても、
そのためにさらに罪を重ねたとしても、
なんとかしようと足掻く、その姿勢に好印象。

(まだトゥルーは終わってないんだけど、なんとなく、
 最後にもう一つどんでん返しが来そうな予感がするんだよな…
 はたして《裏切った》のはどっちなの?)

パーシヴァルは…正直好きじゃない。顔はいいんだけど。
やることに一本筋が通ってないっていうか…納得のいく理由に欠けるというか…
単にヤケを起こしただけ、に見えてしまってね。
もしかしたらまだ、隠れた真実があるのかもしれないけど…
ただ子供の扱いは、何が理由であってもひどすぎる。
裏切られたから、傷ついたから、素直な人じゃないから、で済む話じゃないよ。

…と、まあ、がっつり語れるくらい、キャラ一人一人に魅力があるのですー。
カイヤと主人公の語りが薄い? 下手に喋るとネタバレるんだもの。

今までフリゲをプレイしてきた感じでは、
シナリオの良い人は戦闘システムにそれほど力を入れないし、
逆に戦闘システムが上手な人は、シナリオやキャラが薄い、って印象なので、
その両方を、これだけの完成度で作れるってすごいよね。


ただ、操作性にはちょこっと難があるかなあ…
うちのパソの性能の問題かもしれませんが、
キー入れてから、反応が一歩遅くて、もたつく時がありますねえ。

動き回る敵がいる時や、戦闘時は状態異常エフェクトがあるときがヒドイ。
たぶん処理落ちなんだと思うんだけど、
これのせいでコマンド選択ミスするときがあるので…
(特に戦闘中に、選択するアビリティを間違うのは命取り)

戦闘中といえば、敵が技使ってくるたびに、
待機時間のバーが止まっちゃうのは、ちょっとイラッときます。
敵のほうが行動早くてボコられてる間中、バーが全く動かないと、
早く早く!って思わすシフト連打しちゃうぜ

あと、カーソルの位置記憶は、ないほうが良かったな…
前述のとおりカーソルの反応がもっさり遅いので、反映されるの待たずに、
メニューの上から2番目~みたいに、記憶を頼りにコマンド入れちゃうんだけど、
位置記憶のせいで、初期カーソル位置がずれてて失敗すること多かった。
位置記憶するかしないか、プレイヤーが選べるようにするのは…難しいのかな?

致命的な進行不能バグとかはなかったし、
遅いっていっても気になるほどではないんだけど。
ただ、雑魚戦を数こなさないとパラが上がらないシステムなので、
些細な不自由さが積もり積もって気になってしまうのかも…

ともかく、やりごたえ十分なゲームでした。

そうですねえ…初期のFFの、
叩いても叩いてもボスがどんどんバリアチェンジして、
いちいち戦法変えなきゃならなくて、なかなか倒せない!とか、
物凄くHP高いのに、自動回復まであってひたすら耐えて長戦闘!
みたいなのに、やる気出しちゃうタイプの人に、特におすすめです。

…うう…いっそ「超簡単」モードで最初からやりなおそうかな…

ご無沙汰です。

2016-05-26 13:00:06 | 雑事
ご無沙汰です。

最近、リアルが忙しくて、あんまりまとめてゲームできる時間が取れないのですよね…
今週末も、仕事と家庭のことでちょっと忙しい。

おかげで、DLしたままの圧縮ファイルばかりが溜まっていきますわ…

古いものから、比較的短いものは、なんとかプレイしてるんですが、
そんなに語るってほどのものには巡り合えず…
かといって面白そうなものは、プレイ時間が長い、と。

プレイしてから時間が経つと、その時は感じていたはずのものが、
どっか行っちゃって言葉が出てこなくなるのもお約束。




ああ…グレイブキーパーも出たのに…;
何個も長いの手をつけられないし…

旭日ニ戀露ス 弐

2016-05-26 12:59:31 | シェアゲーム
旭日ニ戀露ス 弐 春日ト日進」 シェア乙女ゲー・糖度低め・PC版&スマホ版
制作者:startrip様(公式ページ


================================

シェアゲーです。パッケージで1000円ちょっと。
初作がすごく良かったので、弐も買っちゃいました!

舞台は日露戦争時の日本海軍。
開戦から、奇跡的な完全勝利で伝説のように語られる、日本海海戦までを、
各戦艦に乗り組むことになった看護婦さん目線で追っていきます。

弐はですね…なんとなく、初作ありきの出来ですね。
初作のキャラもあちこちで出てくるので、
これを先にプレイすると「誰?」って思うかも。
(個人的には、初作のヒロインもチラ出ししてほしかったな…)

戦争のあらましや流れは、初作で語られ尽くしたせいか、
艦隊の動きとか、戦略的な描写はあっさりめ。
というか、今回、主人公の乗り組む戦艦は、後から本隊に合流する艦なので…
戦乱の真っただ中というより、傍流からの目線が多いんですよね。
提督でも幹部でもない、一看護婦から見た「戦争」の描写に特化している感じで、
一部のバッドエンドを除き、全体的に、平和な印象。

主人公の「平野ちさ」ちゃんも、ものおじしない、現代的な性格で、
会話や使う言葉も、普通に外来語入りで時代を感じさせないし。
看護婦としても女性としても、まだまだ未熟な部分もあって可愛らしく、
若いプレイヤーさんには感情移入しやすいキャラなんじゃないでしょーか。

攻略対象は、鈴木貫太郎、高野五十六、岡田啓介 プラスα。

正直、全員名前知りませんでしたわ…
いえ、いそろくさんは知ってましたが、このころは苗字違ってるしね。
もしかしたら、予備知識があれば、ピンとくるエピソードもあったのかな?

好感度は上がり下がりがきちんとわかるようになってますんで、
ハッピーエンドを見るのは難しくないと思います。

スズカンこと鈴木貫太郎さんは、硬派でやり手な俺様男。
顔の怖さと裏腹に、女子供にはちゃんと優しい紳士です。
あまり顔に感情を出さない質&仕事に私情は挟まない人なので、
かなり終盤まで、ちさちゃんの片思いっぽいムードで話が進むんですが…
ハッピーエンドの後日談を見る限り、中身はけっこう情熱的な人だったようですねえ。
バッドエンドは、一番アレなので覚悟して見てください…てか誰も教えなかったんだ…
エンディングの「つらーい、つらーい♪」の曲が本気で辛かったわ;

高野五十六くんは、私でも名前知ってるくらいの偉い人なんですが、
このゲームではまだまだヒヨっ子で、大物の片鱗もありませぬ。
主人公と一番年齢が近いせいか、お互いに自然体で、助け合っていく感じが可愛い。
一番、普通に学生カップルっぽい雰囲気でした。
このルートは一番ちさちゃんが精神的に脆い印象。
イソロクくんには早く包容力をつけてもらわねば。

岡田啓介さん。一見タラシかと思いきや、掴みどころがなく、
一番めんどくさい…いや複雑な人でした。
正直、後半に入るまでずっと「この人は何か持病を隠しているのでは…」
と思っていましたが……そんな設定はどこにもなかった!w
バッドエンドは…えっ?そこで引いちゃうの???


プラスαは……意外すぎてびっくりしました。
攻略対象っていうより、横からいきなり浚われちゃったような…
イソロク哀れなり。


や、今回も面白かったです~

もっと、この出来事を「中心」に近いところで見たい!と思う方は、
初作をプレイすることをおすすめします。
主人公は、ちさちゃんよりちょっと大人な、控えめで芯のある大和撫子。
弐よりも、若干戦闘描写が濃く、重厚な感じの仕上がりになってます。

ちなみに初作は、バッドエンドがどれも切なくて良いので、お勧めですよ。
攻略対象それぞれに、極限状況の中でこそ一際、強く感じる想い…
みたいな雰囲気のある終わり方なので。

弐もそうですが、バッドエンドを見ると、
ハッピーエンドがより有難く感じるという…;

また、初作の攻略対象3人については、
さらにその後のお話のミニゲーム?が個別に出てますので、
好みのキャラがいたらぜひどうぞ♪



LINK~約束の季節~

2016-05-18 10:22:40 | フリーゲーム(乙女)
「LINK~約束の季節~」 乙女ゲ・超能力モノ
制作者:木立 拾様(作品ページ10-grove

==========================

攻略人数、4人+1人、会話イベントフルコンプで、おまけエンド解放。
スキップ駆使しても、けっこうなハイ・ボリュームで、やりごたえありました~
個人的にはメイン4人をクリアしたあとプレイできる、
ショタっ子ルートが可愛くてお気に入り。

主人公は「予知夢」の能力のある女の子。
そのチカラのせいで、周囲から気味悪がられたり、避けられたリしていたので、
あまりマトモな中学生活を送ってなかったんですが、
「超能力者の集会」の噂のある高校の話を聞き、受験することに。
話は、彼女がこの高校に入学した日から始まります。

周囲に頻発する通り魔事件や誘拐事件。その陰にいる不思議な組織の存在…
主人公は、過去視の力を持つ幼馴染と、
それぞれに違う能力を持つ3人の先輩たちとともに、
それらの事件に立ち向かっていく……

…なんて書くと、なんか正義バトルものみたいだな~;
乙女ゲです。普通に乙女ゲですので。

実は、最初、攻略対象の先輩たちが出てきたとき、
一人は話通じなさそうだし、一人は頭堅そうだし、一人は胡散臭いしで、
「…どうしよう誰も選べない;」と思ったんですが…そこはそれ。
話が進んで仲良くなってくると、知らないエピソードや意外性が見えてきて、
魅力的に感じてくる不思議。

初見で「ダメだこいつ」と思った先輩が、割と感覚マトモだったり。
まじめすぎて堅苦しいと思っていた先輩がガーデニングが趣味だったり。
幼馴染くんは超甘党で体力なしの頭脳派だったのが意外でした。
笑顔が胡散臭い人は…ある意味想像通りでしたが…彼はおまけルートで、
さらに想像の斜め上に行ってくれました。面白かったです~

途中で出てくる、攻略対象以外のサブキャラも魅力があってよい!
あんまりきちんとイベント会話が作りこんであったので、
もしかしたらこの人たちも攻略できるかも…?と期待しちゃいました。
宗二くんのルートはちょっと見てみたかったな。

そして…全エンディングの集大成?になるおまけエンドは
主人公が熱い拳ですべてを解決するルート…そして「姫」エンドです。

多少コメディ風味で、笑える箇所も多いんですが、私はこのルートが一番好き。
何より、ほかのエンドではどうにもできなかった人が救われますので、
プレイするときは、できればこのエンドまで見てほしいなぁ~

最初から初めて、誰のキャラルートにも入らずに進めながら、
あちこちにある選択肢フラグを回収していきましょう。
フラグの箇所のヒントは「好感度確認画面の右下」で!


それにしても制作者様、美術系の方なのでしょうか…
サイトにある絵がうまいな~ 犬とかネコとか、一瞬、写真かと思った…

D.I.D

2016-05-16 14:10:42 | フリーゲーム(BL)
「D.I.D」 ADV・暴力表現アリ・実はBL・タイトルが全て
制作者:酒路モノ様(NANASHINO

=================================

最初にDLしてプレイし始めたとき、普通に女の子とかも出てきて、
どこがBL??と思いましたが…そこいらへんの本領発揮はEXTRAからです。
本編は、そういう気配がウスめなので、苦手な人でもプレイできるんじゃないかな。

ざっくり言えば、記憶喪失の主人公(トート)が、
屋敷の住人たちの殺し合いに巻き込まれるハナシ。
多彩な登場人物は、それぞれに「役割」を持っており、主人公を守るために存在するという。
次々殺されていく住人たちと、自分によく似た存在感を持つ男「レヴェン」。
最後に残るのは誰なのか~~みたいな??


ウカツにいろいろ喋るとネタバレするから難しい…
ただ、これは、途中でうまく設定がわかると「なるほどね~」って思うんだけど、
わからないままだと、謎が多すぎて面白味半減な気もするね~
本編の作中では、きちんとしたネタバレって、されなかったはずだし。

まあ、とりあえずEXTRAさえ開けば、いろいろな背後設定その他がオープンしますんで、
そのあとじっくり周回するがよろしかろう。
そうそう、「次の選択肢までスキップ」は未読もがっつり飛ぶんで注意してね!


画像を見てもらえばわかるとおり、キャラ絵がキレイです。
…BL作者さんって、絵のうまい人が多いんだよなぁ…
普段男ばっかり描いてるのに、女描かせても色っぽくてうまい!って人ばっかり。
この方も御多分例にもれず、女の子キャラ(幼女)も可愛いかったです。

作中の立絵は、白黒のスケッチ風なんですが、それも雰囲気にあっててオサレ。

全体に、アクション多め&流血沙汰多めですが、
本当に残酷なシーンは文章のみで進みますので、苦手な人も大丈夫。
本編ではナイフファイト、エクストラの続編はガンファイトが見どころ。
特に本編の、コーツのナイフファイトのシーンはカッコよいので必見ですぜ!

そうコーツ…幼女とお兄さんの組み合わせは私にとって(以下略。
今回もたいへん美味しゅうございました。いいよね。幼女を守るお兄さん!

もう一人、傍観者の立場を貫きながらも、存在感のあるクラウンは、
見ていて複雑な気分になるゆえに、心に残るキャラクターでした。
バッドエンド?の彼がねえ…ある意味強烈だったしね。
細かいこと何も考えてなさそうに見えて、拘りがない分、
彼が一番、いろいろ見えていたんだろうなぁ、と。


一番良いエンドに行くためには、隠しアイテムを集める必要があるのと、
根本的に選択肢が多いので、自力だとちょっと難しいかな…
周回に疲れた方は、作者様のところに、EASYパッチ(正しい選択肢を教えてくれる)
がありますんで、ご活用ください。

ネットの海には攻略をまるっと載せてくれてるところもあるので、
検索してみるのも可、かと~


そしてゾンビな僕たちは

2016-05-16 00:24:18 | フリーゲーム(ファンタジー)
そしてゾンビな僕たちは」 ファンタジーRPG・自動生成ダンジョン・回復不能
制作者:ゆわか様(YUWAKA'S SOFT

===============================

主人公たちは冒険者養成学校の生徒たち。
単位を落としてしまい、補習を受けることになったものの…
それは「ゾンビの呪いを受けた状態で、試練の塔の30Fまで上ること」
完全なゾンビになってしまう前に、なんとか補習を終えるべく、
4人は命がけで塔に挑むことに…

ゾンビの呪いとは言うものの、キャラグラフィックは変わりませんので、
そう実感がわかないですねえ…
せめて肌の色が緑にでもなってくれたら、そこそこ雰囲気出るんですけど。

ただ、この「見た目は普通」。
ついつい呪いのことを忘れてポーション使っちゃったり、
エリクサー使っちゃったり、「回復する?」と言われて頷いちゃって全滅したり…
ある意味、罠のような効果は十分です。
回復アイテムは間違えて使わないように、
手に入れたらチャッチャと売っちゃいましょう。

ほかに特徴的なのは、経験値がない、こと。
レベルアップはお金で買います。
なので、モンスターとは無理に戦わなくても、
ダンジョンを逃げ回ってアイテム拾って売りまくって、
レベルアップしていけばOK。
モンスター図鑑は、戦って勝たなくても遭遇するだけで埋まるので、
ぶつかった後逃げる、方式でも大丈夫。

…ただ、サブイベントで「○○を○匹倒して」っていうのが出てきた場合は、
気合い入れなおして戦うしかないです。
…でも、ま、基本、ちゃんとレベルが上がってれば、そんなに苦労しないかな。
だからって戦わなくてもいいのかって油断してると、最後の最後でラスボス出ますんで、
エンディング前までには、レベルMAX(Lv20)まで上げて、
装備の強化も最後までするのが無難かと~。

あーそうそう。装備システムもちょっと特殊です。
普通は「頭」「体」腕」とか、装備をできる場所と種類が決まってるモノですが、
これは決まってなくて、どれでも最大4個まで装備できます。
つまり、どういうことかというと…極端な話、
ブロンズアーマー4つとか、レザーハット4つとかいう異常な装備ができちゃうってこと。

…これは仕様なのかなぁ…それともバグなのかなぁ…;
どちらにしても、プレイしていて面白かったです。
アイアンアーマーとブロンズアーマーとレザーベストを重ね着とか、
想像すると可笑しいwww


サブイベントは、最後の一個がよくわかんなくて解けませんでした。
あれは、二人づつ同じ模様を同時押し…なのかな?
全員バラバラで動くので、難しくて解けなかった…
ていうか、ほかは簡単なのに、あの一つだけ難易度めっちゃ高くね??

サブイベントを全部解いた場合、
もしかしたらエンディングの展開変わるのかも?
とも思うんですが…うーん?



サイカイバレンタイン

2016-05-13 14:45:50 | フリーゲーム(乙女)
「サイカイバレンタイン」乙女・短編ADV・一年に一度の再会・SF
制作者:ayako様(Water colors-games-


==============================

このミニゲーム、すごく好きなんですが…
毎年、バレンタイン時期の、ちょっとの間だけ再公開される形をとっていたため、
紹介記事がすごく書きにくいものでもありました。
だって、せっかく読んで興味持ってもらっても、
その時DLできなきゃ、読んでる人面白くないでしょ?

ですがですが! 今年は、どうやら今もまだ! DLできるようなので!
これは記事を書かねばなるまい!

(サイトに入って「MEMO」の中の「ミニゲーム(過去作)」クリックで、
 ゲーム一覧に入れます。で、そこからタイトルクリックでDLできます)

薄暗い廃墟の地下で、目覚めた「彼女」の前に現れたのは、幼い男の子。
壊れてしまったロボットである「彼女」は男の子…ラソに「ルノ」という名前をもらい、
一年に一度、バレンタインの日だけに目覚めながら、交流を深めていく…

と、まあ、ざっくり言えば、ロボットと人間との恋愛譚なのですが、
これは前回の「セカイヲトメテ」とはある意味、真逆の話だったり。
あちらは人間のマグナの視点で進みますが、こちらはロボットのルノの視点。

ロボットものって、心を人間と同じにするか、機械っぽくするかで、
かなり話が違ってくると思うんですが、これは前者です。
ルノは昔の想いを大切にし、人を思いやり、葛藤する「心」を持っている。
それゆえに、エンディングの一部は、すごく切ないことに…
でも、それすらも綺麗だなあと思わせる、雰囲気があるんですよね。

ルノは「壊れて動けない、一年に一度しか目覚めない」設定なので、
ただひたすら、ラソとの会話に特化した、すごく濃密なゲームに仕上がっています。
会えるのは、一年に一度、ほんのひと時だけ。
閉ざされた地下室に、たった二人の、短いけれど大切な時間。
淡く滲んだ水彩のようなタイトル&背景の色遣いや、静かに流れる、
ヒーリングミュージックめいた音楽にも癒されます~

エンディングは4種。
分岐は最後の選択肢のみなので、安心して世界観に浸っちゃってください。



ほかの乙女ゲームも、やりごたえがあっておすすめですよ!
夏天祭は、学園祭モノ。(見どころは祇園寺くんの不憫さ…?w
非日常~は本気で内容が非日常すぎて面白かった~


セカイヲトメテ

2016-05-13 13:48:27 | フリーゲーム(SF)
「セカイヲトメテ」 探索ゲー・SF
制作者:大人の道楽(オレヌマトオコ)様(人生七転八倒ゲーム部屋

==============================

作者様はホモの人です(断言)←誤解を招く言い回しww

…いえ、正確には「ホモシリーズ」というゲームの作者様です。
普段は大人向けのものを作ってらっしゃるようですが、
これは、あんしんの全年齢なのでよろしく!


主人公は、なぜか部屋に軟禁状態の男の子、マグナ。
部屋の外には、彼を世話してくれる女性が一人いるようですが、
彼とは決して顔を合わせてはくれません。
キリエと名乗る彼女は、口調が硬くてメカメカしい雰囲気で、
どうも人間ではなさそうな?

ある日、退屈を持て余したマグナは、お風呂場の窓から部屋を抜け出し、
家の中を探検に出かけます。
できることなら、キリエの顔を一目見たい、と願いながら…


攻略を知らなくても、30分かからないんじゃないですかね…
白黒の画面に、シルエットのみで表される登場人物は、
最初から実に想像力をかきたてられます~

抜け出すたびに、セリフが妙な感じになっていくマグナと、間取りの変わってゆく建物。
夢か現実かわからないままマグナを襲う、謎の黒い影たち。
いくつかのバッドエンドを見れば「マグナ」は何者なのか、大体予想がつくと思います。
トゥルーへの条件は「イヤな感じのする、すべての影を倒す」こと。
それぞれ、特定のアイテムを所持していれば、接触したとき自動的に撃退しますので、
探索をしっかりいたしませう。
日によっては、すぐにホイホイ部屋から出ないことも大切!
気になる登場人物のお顔は、トゥルーでしか拝めませんよ~



ラストは、ちょっと物悲しい気分に…
結局キリエは、彼女自身が言う通り、機械でしかなかった。

まあ…見ようによっちゃあ、ハッピーエンドと言えなくもないの、かな?