鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

100回お見合いしたヲタ女子の婚活記1,2

2016-08-24 09:06:10 | 本(漫画)
100回お見合いしたヲタ女子の婚活記1,2」 
著者:肉子様(ヲタ腐ダイアリ) Next comics(宙出版)

(タイトルリンクはアマゾンに繋がってます)
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コミックスの紹介ですー。

もともとはpixivで公開されてた漫画の書籍化?らしい。
私はシヴ垢は持ってないので、その存在さえ知らなかったんですが…
サイト巡ってると、電子書籍の広告、出るじゃない?
たぶん、だれもが一度は見たと思われるアレで興味を惹かれて、
試し読みが面白かったから、ついつい購入しちゃったい。
(pixivで公開されていると知ったのはそのあと)

作者さんはもう二人の子持ちになってるから、
もうかなり昔の話になるだろうし、参考になるかどうかはわかんないけど。
普通に、読み物として凄く面白いのよー。

恋愛は夢と理想だけれど、結婚は現実。
今まで普通だと思ってたことが、案外NG行動だったり、
傍から見てイタタタなことだったり、っていう目鱗な発見があるので、
『婚活う?興味ナイナイ!そんなん読んでんの!?』とか言わず、
若い子も既婚者も、男も女もみんな読むといいと思うよ!w

例えばこれ。広告でよく使われてる部分

このあと『行動力があってハキハキしてる人は自力で結婚できるから…』
って話になるんだけど、言われてみれば確かに…っていう…。
縁がないタイプの人は、大体内気さんだものな。

実のところ、うちの兄も遠い昔、密かに相談所を頼っていたようで…
ま、結局良いご縁はなかったんですが。

この本を読むとね…
そのとき、なぜダメだったのかが凄くよくわかるという…!
(生活状況や普段の態度を見る限り、
 悪い例のオンパレードだったと思われる;)
…これ、当時の兄に読ませたかったわ…いやほんとに…orz

ちなみに今年5月には、出産記も書籍化したらしいっす^^
今でもpixivで活動している?(のかな?)かもなので
垢持ちの方は見てみると良いかもしれない~^^



作者さん、謙遜して自画像を豚子さんにしてるけど、
作中の服装とかのチョイス見てると、普通にかわいいタイプしか思い浮かばない。
私だったら若い時でもあの服は着れない…

剣の王国(つるぎのおうこく)

2016-04-18 19:44:39 | 本(漫画)
「剣の王国」ネット配信タテ読み漫画(無料)
作者:yoruhashi様(COMICO

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モノがネット配信であるだけに、版権ひっかかったら困るので、画像はナシで!

ネット配信無料漫画、COMICOで連載中ー。
個人的に大好きな漫画です。
絵と物語とドロテーアが好みにクリーンヒット!しまして!

基本は、タイトルどおり、剣と魔法のファンタジー。
読めばわかりますが「オズの魔法使い」や「ブレーメンの音楽隊」「不思議の国のアリス」など、
いろんな童話や物語からちょこちょこ、キャラや設定を摘まんでかきまぜ、
ツナギに独自の世界観を練りこんで焼き上げた…美味しいとこどりのケーキのような一品です。

童話ベースの物語やキャラクターは「先が読める」のが「お約束」であり「難点」なのですが…
正直、ここまでシャッフルされると、この先がどうなるんだか、誰が出てくるやらさっぱり読めません!w
おかげさまで目が離せませんわ。


主人公のアルフレドはカッコいいし、
ヒロインのドロテーアがね…マジ聖女。
過去編の部族の人たちも良いガチムチで、ジルコニアは美人。

作画は登場人物が、みんな、華奢じゃないのがイイね!
男はガッシリ。女はすらり(キャラによってはボンキュッボン)
あと鳥やドラゴンや動物描くのも上手。パンチさんステキ!

コマごとの構図が凝ってて、ひとコマひとコマ、動きがある感じもイイ。
よくこんなに、人物(と視点)をぐるぐる動かしまくれるなあ…

あ、できればパソより、スマホで見るのがいいです。
パソ画面は上下の高さが足りないので、コマが表示しきれないはず。
あと、たまーにこの作者さん、横スクロールで描くので…
パソだと設定変えなきゃならなくて面倒くさいのよん。


COMICOは、今までの雰囲気だと「行き詰って終了」の作家さんが多いので、
心配といえば心配なんだけど…この人には完結まで頑張ってほしいなあ。

ファンタジーが好きな人はぜひどうぞ~
ドロテーアとパンチさんのラブラブっぷりに癒されてくださいな。

「永久保怪異談」

2007-12-05 17:58:57 | 本(漫画)
「永久保怪異談」
「永久保怪異談~スピリチュアルを斬る!」
 永久保貴一 ぶんか社コミック文庫 

*****

珍しく漫画の紹介でーす。

作者の永久保さん、私が高校のころ雑誌「ハロウィン」で
「生き人形」やら「カルラ舞う!」やら描いておられた方です。
当時は、独特の絵柄で描かれる幽霊(?)がけっこう怖くてねー。
名前だけは知っていた「九字切り」というのが、
具体的にどんな動作を伴うのか知ったのは、このマンガからでした。

で、この漫画は「ハロウィン」を出したソノラマの系列である「本怖」ではなく、
ぶんか社で出版している「あな怖」のほうに連載されてたものなんですが。

面白いのは、出てくる実在の霊能者さんと、気功師さんとでは、
「霊の世界」の捉えかたが違うんですね。

守護霊は誰々ですとか、お墓参りで先祖がどうこうとか、
神様がいて云々みたいな、所謂、馴染み深い考え方と、
霊と呼ばれるものや心霊現象は、殆どが『気』と呼ばれるものの状態である、
みたいな考え方。

どっちが正しいというのではなく…
そう、例えば、リンゴを説明するとして。
「果物の一種。皮が赤くて食べると甘酸っぱい」という説明と
「これは繊維と糖分とアミノ酸で組成は云々…化学式は…」とかいう説明をするのでは、
かなり印象違うけど、両方間違ってはいないでしょ。
ほほぅ、そういう目線もあるんだー、という新鮮さがあったんだな。

どちらか一方の話であれば、ふーん、で済んだかもしれないけど、
霊能者さんと、気功師さんの両方がいて、その対比が描かれるのも面白かった。
どちらにも偏らず、むしろその対比から、
中間にある「何か」の姿を炙り出そうとするような~

内容は、話が進むにつれ「ほんとにこんな人が世の中いるの?」
みたいな感じになってきますが…
まあ、そのへんは、理性が許せる人だけ読んでみてください。
そういった人の実在を信じないとしても、考え方が面白いと思うな~。


ちなみに、読んでわかりましたよ! 私の料理が美味しくない訳が!
私、料理作るの面倒くさくて大嫌い、なんですよ。
嫌いだ嫌いだ~と思って作った料理は『美味しくない気』になっちゃうらしいね。
うーん、でも、料理を好きになるっていってもなぁ…
嫌いなもんは嫌いなんだよな~。
作るの時間かかるし、食べるのは一瞬で、後片付けも手間…


話をもとに戻して。

残念なことに…最新のあな怖では、これから先、
気功師さんのお話は描けなくなった、とのことでした。
編集社側が気功師さんに無許可で、次号は気功師さんのお話です~と
予告を打ってしまって怒らせたらしい。
これからの連載は、霊能者さん一本でやるのでしょうかね…
それを本業にしている人ではないようなので、ネタが毎回あるのか心配…。



よつばと!

2005-06-03 15:32:01 | 本(漫画)

「よつばと!」 あずまきよひこ
メディアワークス 電撃コミックス
月刊電撃大王で連載中

***

電撃の話が出たついでに、癒し系の漫画をご紹介。
主人公、6歳の女の子「よつば」とその周囲の人間がおりなす、
面白カワイイ日常生活が素敵な漫画です。
絵も、電撃にしてはシンプルな可愛さ♪
(好きな人はごめんなさい、電撃は私も嫌いじゃないんですが、
あの何もかもロリロリした感じがちょっとどうも…/汗)
読んでいて、子供の目線ってそういえばこんな感じだよなー、とほのぼのできますー。

また、やたら元気で順応力が高く、突拍子も無い行動を引き起こす「よつば」に対する、
周囲の大人たちのまったりのほほんとした対応も魅力のひとつ。
わたあめを売ってるテキ屋のオヤジが、「おっちゃん、これ、くも?」と聞かれて、
「おう、そうだよー、これがいっぱい集まると雨が降るのさー」とか、とにかく対応がうまい!
出てくるキャラクター全員が、肩のちからを抜いて、笑顔で生きてるって感じなのです。

現在子育て中の私としては、子鬼の言動にイラつくときなど、これを読むと、
あー、子供のすることに、そんなにマジで怒るこっちゃないよなぁー、などと反省してみたり。

登場人物が、お父さんとその友人ジャンボ以外、殆ど女(しかも小学生、高校生、大学生と揃い踏み)
だというのは、いかにも電撃っぽいヲタク加減なのですが(?!)、読んだ感じは全体に爽やか癒し系。
また、読めばわかりますが、ストーリーの中での微妙な間のとりかたが最高!
読みつつ、どうしても顔がニヤケてしまう場面満載で、ほのぼの系がお好きなかたには
無条件でお勧めできる漫画です。

ちなみに、出てくる人物の中では、ジャンボが好きです。
可愛いなぁ。純情で。


よつばスタジオ
今リニューアル中で、あずまきよひこ氏のブログしか見られませんが一応…


ハチミツとクローバー

2005-03-27 00:58:42 | 本(漫画)

「ハチミツとクローバー」 羽海野チカ
集英社ヤングユー クイーンズコミックス 現在7巻
YOUNG YOUで現在も連載中

***

「ハチクロ」の愛称でも親しまれる、人気のコミックス。
とはいえ、私自身は持っていなくて、友人から借りて読んでたりする…
(ので、今、私の手元には6,7巻しかなかったり/笑)
内容は、美大に通う少年少女の、甘く切ない青春もの。

美大ってこんな感じ?とか、美大出ると、こんな職業に就くのか~という「へぇ~」感も楽しいのだけれど、ギャグ満載のつくりの中に、ちゃんと心に沁みる言葉が散りばめられていて、読んでて感動するところもちゃんとある。
感動系の物語って、どこかで上から説教されてるような気分になって、急に醒めちゃうところがあるのだけど、これは大丈夫。登場人物がみんな何かしら迷っていて、全然悟っていなくて、答えの出ない…というか、答えを出さない物語、のように思うので。

最新刊で身につまされた言葉

「辿りつきたい場所」をもった時、無私の心で描く力を失った
「好きなものを」「楽しんで」という言葉は美しい
…でも、その、何と むずかしい事か…


面白くしよう!と思った瞬間につまらなくなる言葉や物語。
しまいには、自分が何をしたかったのかすら見えなくなったりして。
情熱は真空パックでも冷凍でも取っておけないナマモノだから、結局その時やりたいことを精一杯やるしかないんだな、とも考えてみたり。

さて、ストーリーもいいのだけれど、この人の書く物語はキャラが立っている。
たとえば最新巻7巻では、寺社仏閣の修理を請け負う人々が出てくるのだけど、その一人一人が、シーンごとに楽しく面白い。すっごくいいなぁ、このオヤジ達。
寂れた個人商店の、人のいいお祖母ちゃんが、海外旅行で見た大きなアロエの葉っぱのことを一生懸命語るシーンとか、まだ小学生の癖に、母親護るためにオトナになろうとしてる男の子とか、やたらとアツいテキ屋のオヤジとか、主人公以外の人間も、ただの添え物…引き立て役じゃなくて、ちゃんと「生きてる」気がするのですよ。

いつも友人に新刊を借りるたび「…やっぱり買っちゃおうか」とも思うのですが、現在7巻…7冊一気に本が増えるのは…うちの本棚最近ヤバイし…(汗)

ええと、そして、「ハチミツとクローバー」4月からテレビアニメ化だそうです。
フジテレビで4月14日、24:50~初回放送。(24時50分て凄い表現だなー/汗)

ハチミツとクローバー テレビアニメ化

百鬼夜行抄

2005-03-23 12:21:15 | 本(漫画)

「百鬼夜行抄」 今市子
朝日ソノラマ文庫 現在6巻 
雑誌「ネムキ」で現在も連載中

***

カラーイラストの綺麗さと、独特の妖怪世界(?)主人公の少年律の格好よさ(??)で思わず引き込まれてしまいます。
ストーリーも、いつも一筋縄ではいかない作りになっており、そこに時折垣間見える民俗学的知識も、読んでいて「へぇ」ボタンが欲しくなる(笑)
怖くはない…と思うなぁ。むしろジャンルとしては妖怪ファンタジー(なんだそりゃー)
現在も雑誌に連載されている作品のため、コミックスはワイド版もいまだに続々と出ておりますが(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 2005年3月現在12巻刊行)それでも文庫化してしまった不思議な本。←おそらく、それでも絶対売れる!というのがあったのでしょうね。

妖怪寄りの視点も加わっているためか(?)普通の、人間の善悪や正義に囚われない話も多く、それがまた物語に深みを与えています。
どの物語もいいのですが、特にお気に入りは文庫3巻に掲載の「凍える影が夢見るもの」いろんな意味で考えさせられ、またお話としてもすごく「救いがある」終わり方だったため、イチオシ。

死と彼女とぼく

2005-03-23 12:03:14 | 本(漫画)

死と彼女とぼく 川口まどか
講談社コミックス フレンド 10巻完結

死と彼女とぼく ゆかり 川口まどか
講談社コミックスキス 2005年3月現在4巻 以下続刊

***

このシリーズは、もうかれこれ10年くらい前に始まったのかな?
最初に読んだころ思ったのは、”幽霊がすごく、リアル(って見たことないけど/汗)”ということ。見えてる人には、本当に世界はこうなのかも?と思わせる漫画です。
死者が見えてしまう少女と、死者の声が聞こえてしまう少年。厳しい現実と、強さと優しさ。妙に醒めた視点と、出すぎたところのない思いやりのバランスが切ない。
描いていた雑誌が休刊になって、一度連載終了したのですが、今はまた「死と彼女と僕~ゆかり」というタイトルでその続きを描かれています。こちらには、少~しだけ、アダルトっぽい展開も。


ダスクストーリィ -黄昏物語-

2005-03-14 10:20:47 | 本(漫画)

「ダスクストーリィ -黄昏物語- 1」TONO
集英社クリムゾンコミックス 1999初版

現在、二巻で完結。

***

あまりメジャー(?)な漫画家さんでなく(←スミマセン/汗)
本屋でもその単行本には滅多にお目にかかれない方なのですが、
個人的に、この方の漫画…というかお話のつくりがとても好きです。

この物語は、幽霊の見える少年の織り成す様々な物語…という、ありがちになりそうな設定なのですが、舞台がアメリカ、主人公は日系人、しかも家族はパッチワークファミリーということで、
(パッチワークファミリー。この話の中では、主人公の両親は白人だという設定なので、血の繋がらない養子の家族関係を指すのかと思いましたが、最近では連れ子同士の再婚でもこの言葉を使うらしいです…)
海外ならではの文化や世界観?ていうのかな。
向こうの空気や雰囲気みたいなものがあって、とても新鮮に感じます。

この話だけでなく、徳間書店から出ている「カルバニア物語」は王室ファンタジーものですが、やっぱり面白い。短編集の「黄色い海岸」「博士の魚たち+薫さんの帰郷」(ともに朝日ソノラマ文庫で出ています)もいいですよー。
…絵柄が可愛いので感じさせませんが、考えてみるとけっこうグロい話も書いてたりするんだよね…この人…。