鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

今昔妖物語

2016-06-27 10:39:14 | フリーゲーム(乙女)
「今昔妖物語」 乙女風味RPG・ソフト逆ハー
制作者:鳶高青様(公式サイト

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内容的にこっちに近いかな? と「乙女」カテゴリにしてますが、
キャラ個別エンドはなく、一応攻略できたかな?と思えるのは一人です。
糖度は低めの…ゆるい逆ハーって感じですかね?
なので、好感度も、誰に気を遣うこともなく、
全員一気にガンガン上げちゃってかまいません。

最初、ゲームを始めると、なんの説明もなく入力画面が立ち上がるので、
「いきなり何ぞ?」と思うと思いますが(たぶん)仕様です。
まずは、ここで主人公の名前を入力しませう。

全体的に、作りはちょっと粗めで、
この「イキナリ入力画面」のように「次にどこへ行くのか」「何をするのか」という
説明や誘導がわかりにくい部分が多々あります。
細かいバグもまだチラホラ…ちょっとシステムに不安定な面が見られますんで…
プレイするときは、ぜひともセーブはこまめに!

…というわけで、しょっぱなから粗探しから入りましたが、
それでもなぜ記事を書いてるかっていうと…
シナリオや祓魔師の設定が、細かく作りこんであって面白かったんですよね~

後半の展開にも意外性があったし、キャラグラも綺麗。
妖怪特有の、人間とはちょっとズレた、打算的なモノの考え方も面白かったし、
一人一人のキャラの性格設定もバラエティに富んでいてよかった。

特に、主人公がすごく個性的で楽しい性格なので、会話がとっても面白い。
この性格のせいで…いやおかげで?
このゲーム、女性向け恋愛風味というよりは、少年漫画の主人公が、
義理と人情で仲間を集めていくようなノリになってるんだよねw
こういう「わが道」をゆく常に前向きな主人公、私は大好きですが、
この主人公が合うか合わないかで、プレイヤーの感想も変わりそうかな?

対する妖怪たちは、みんな良くも悪くもマイペースな面々でした。
個人的には、複雑なお爺ちゃん・青葉が好きです。
長く生きている分、なかなか自分を見せてくれないんですが、
案外、血の気多そうですよね。
あと恵も良い。
なんだかんだと皆、人の話聞かない妖ばっかりな中で、
恵は割と「主人公側に合わせてくれる」ようなイベントが多いのです。
レベルが上がるとバカ強いのも魅力!
成は安パイ。人間らしさに通じているぶん、常識あるし苦労しなさそう。
主人公の選択は正しいと思う!

焔は何か中学生臭いけど、何気に鋭いし、裏がないとこが可愛い。
鈴は…作者様いわく、中身はヤンデレだとか。そういえば発言が過激だった…
ヤンデレと言えば、椿も当たりがソフトな割に、それっぽい感じがする。
流は飄々として掴みどころがないですが、三月によると案外大人だとか…?
三月はまさしく猫!って感じ。
一は…もと怨霊だけあって、笑顔の裏が怖い;
何かあったら根に持つし絶対許さないタイプですかね。
光は、絶対に将来デレると思う。
逆にどうにも枯れすぎな気がするのは鏡夜。
きっとアレと一緒に執着も煩悩もなくしちゃったんだな…

…ふー、これで全員かな?

戦闘はありますが、操作できるのは主人公のみなので、
感覚的にはオートと変わりありません。
難易度も低く、敵はサクサク倒せてレベルアップも早め。
イベントで経験値2倍アクセサリが手に入ることもあって、
レベリングの苦労は皆無。

ただ、一定レベルや好感度がないと、起きないイベントがあるようなので、
詰まったかな?と思ったら、そちらを上げてみると良いかも。
戦えばすぐ上がるレベルと違って、好感度はやや上げにくいので、
シナリオが進むたびに出てくる「話しかける」を見落とさないように。
好感度は、いちおう、誘って一緒に行動することでも上がりますが、
一回に1づつしか上がらないのよね~

そういえば、お金の苦労もなかったなぁ…
ゲームの中では、主人公が「お金ないよ!」と言ったりしますが…
プレイしていて、頑張って稼いだって覚えはないです。
もともと、引き連れている妖怪の人数が多いですからね。
全員、そこそこレベル上げようと思うと、自然とお金もたまる。



気をつける部分としては…そーですねー;

最初の屋敷の「除霊」のときは、キッチン(ダイニング)を忘れないこと?
入ってすぐ左に行って下。
私は最初ここを見落として、先に進めずしばらく悩みました。

好感度は離れの左下隅で確認できます。
50以上ならOKって知らなくて、全員100まで上げちゃったぜ。

妖怪の町?では、ヘタな動きをすると、
ウロウロしてる倒せない敵に行き止まりに追い込まれて、
ハマって動けなくなることがあります…
大事なことなのでもう一度、セーブはこまめに!


秒針は夢を見る

2016-06-26 00:35:54 | フリーゲーム(ファンタジー)
「秒針は夢を見る」 ファンタジー・全ての物書きへ捧げるゲーム
制作者:時計塔プロジェクト

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記憶を失った少女が、塔の中に散らばる言葉を集めながら、
自分の過去を思い出していく物語です。

んー、最後まで使われなかった言葉が、いっぱいあるんですが、
これは、ただ集めるだけのもので良いのかなぁ。
最初は、本のタイトルに違う言葉が入ると、
展開変わったりするのか…と思ったんだけど。
クリア後の周回でも、クリア直前の状態で(つまりタイトルが全て完成した状態で)
塔をもう一周できるだけっぽいから…別ルートとかは、やっぱり無いのかな?

とりあえずバッドエンド?とグッドエンド?を見ました。
リドミによるとエンドは「大きく分けて」2つとのこと。
「大きく分けて」って部分がちょい気になりますが、ともかく2種類クリア。

言葉を探して記憶を埋めていく…っていう
基本システムが面白かったです。こういうの好きー。
できればもう少し、言葉を使うギミックが多くても良かったな。
使わない言葉が多いのもったいない。もっと色々使って遊びたかった~

シナリオは、曖昧な雰囲気の中で進んでいく感じが良かった。
じわじわと、過去の出来事を日記で思い出していくのも良い^^
ただ、屋上階にたどり着いたとたん、ダーっと濃い語りが始まるのは、
少しだけバランス悪く感じるかなぁ。
うん、でも、熱意は伝わる。これが言いたかったんだなって。
実際こういうの、モノカキさんには下手なホラーより怖い話だと思うの;


「なんのために」書くのか、「誰のために」作るのか。
自分がやりたいことを、自分の好きにやればいい、とは言いつつも、
そもそも、それを見る人、読む人、プレイする人がいなければ、
成り立たないのが創作ってものの面倒なところでござる。

そして、見てもらったならば、
できれば多くの人に受け入れられたい、と思うのも当然のこと。
けれど、全員の好みに合うものなど創れない、というのも本当のこと。

まあ、自分の作品を公開することに関しては、
今はネットが普及して、誰でも簡単にデータをアップできるようになった分、
昔にくらべて「間口」は格段に広くなりました。
ネットが無いころは、まず、人に「見てもらう」までが大変だったから~
感想だってもらいやすいし、気の合う人も見つけやすいし、
そういう意味では、今は恵まれた時代です。

ただ…それで食べていこう、となると…ね、
やっぱ難しいよねぇ…うむむ。



夢巫女子守歌

2016-06-24 15:52:24 | フリーゲーム(ホラー)
「夢巫女子守歌」 巫女シリーズ・難易度選択アリ
制作者:ナイデン内田様(ゴリラの隠れ宿

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ゴリラの人の、巫女モノ新作ですー。

実は、最初のほうの青巫女のアクションで躓いて以来、
この方のゲームってほとんどプレイしてなかったのです。

「逃げ」とか「隠れ」とか「避け」とかは
ゲーム内運動音痴な私には忌避ワード。
それだけでプレイは二の足を踏んじゃうんですが、
この方のゲームは、いつも女の子の絵が可愛いので…
できればプレイしたい…とは思っては、いました。

で、幸い、今作の説明文は「探索型アドベンチャー」
アクションのアの字も無いことを頼みに、挑戦してみましたよー

…って、やってみたら、ちゃんと難易度選択がついてるし…!
あんずるよりもうむがやすし。
結果「簡単」とか「イージー」モードで、楽しくクリアできました。
なんだよー!面白いじゃないかよー!

謎解きも、そんなに難しくない…ってか、
わからなくても、最悪、力技でもなんとかなる範囲。
封印するべき3つの世界も、それぞれ、謎解き、逃げ、推理パズルと、
バラエティに富んでいて、飽きないですね~

過去作のキャラもチラホラ出てきてるようなので、
何かすごくほかのゲームもプレイしたくなってきました…
もしかして、今ならクリアできるかしら…;

所要時間は、「簡単アクション」でプレイすれば、
エンディングまでは2時間チョイってとこでしょうか…
多分、座布団を全部調べなければもっと早く終わったかもしれない。

最後のオチは…
最初の噂話と、狐の最後の会話でもしかして?とは思いましたが…
とても綺麗な終わり方でしたね。
ふわっと消える、最後のスチルが印象的。

生真面目で責任感の強いひすいちゃんと、
一見適当☆中身はオトナ、な轟くん、いい組み合わせでした。
できれば、二人のコンビネーションをもっと見ていたかった…






しかしあの姿勢で消えられたら、頭ゴンッ☆とかしそうだな…
とか考えてしまう私はロマンクラッシャー;

COME~置き去りの記憶

2016-06-24 09:38:35 | フリーゲーム(ホラー)
「COME~置き去りの記憶」 リアル操作ホラー・ティラノフェス
企画制作:ふしぎの国ねこ横町さん番地様COME公式サイト

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ある日、道端で拾ったスマホをきっかけに、
非日常な恐怖体験に巻き込まれてしまうゲームです。

いい出来だったし、面白かった!
初回はどうしたらいいかわからなくて、けっこう時間かかったけど、
再プレイなら1時間かからない感じ。
真相がわかると、いろいろ腑に落ちる部分がありますので、
グッドエンドの後は、もう一回プレイすることをおすすめします。

実際にスマホを触ってる感覚でいろいろできるので、
これはスマホでプレイしたほうが良いのかもしれないね~

とりあえず、パソの場合、最初の認証はキーボード入力で!
画面の数字はクリックしても無駄。
で、認証が終わると、ホーム画面に入れるわけですが…
ゲームの注意書きで、あんまり個人情報を覗くのは…なんて書いてあったので、
できることがなくて途方にくれました。
おっかなビックリ触ってみても、なかなか先に進めなくてねー
しかも最初は自分の連絡先すら見られやしない;

終わってみれば、割としっかりフラグ管理されていて、
マズい部分は触れないようになってるので、
バシバシ全部開いて見ても問題なさそうです。
まずはラインで、このアカウントの人を知ってる人がいないか探してみませう。

悩みながらあちこち触りまくって進んだので、
正直、どれがフラグでどう進んだのかうろ覚えなんですが…
セーブこまめに、死ぬの覚悟でいろいろやってみると良いかも。
最初の「個人情報見ないほうが…」もそうですが、
言われたことをまじめに守っていると、先に進めないであろう部分があります。
どのみち、バッドエンドを迎えると、主人公が文中でヒントを呟きますんでね。
そこを参考に回避していきましょう。

とりあえず、やれることをやったら、スマホから離れて、
自分の部屋のターンになります。

ここからが難しかったぁぁ;
なかなか生き延びられなくて。
どこに隠れても見つかるしバッドだし。

いいですかみなさん。
隠れても隠れても見つかる原因はアレにあります。
どうせ、部屋に踏み込まれるのは同じなら、アレを探しだす意味は…
あとはわかるね!



グッドエンドは…正直、私の年齢だと、
これから何十年も先まで縛る、重い約束やめたほうがいいんじゃね?
と思わないでもないですが…まあ、本人たちが幸せならば。

しかし、幽霊もメンヘラも、どっちも単独で十分怖いのに…
両方とか最凶すぎるorz

湯の町奇譚

2016-06-22 09:12:24 | フリーゲーム(ノベル)
湯の町奇譚」 ブラウザプレイOK・ティラノゲームフェス・レトロ
制作者 noyama様(Pixivtwitter

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ティラノゲームフェス参加作品、DLもできますが、
ブラウザでもお手軽にプレイできまするー

ウチのマシンはティラノ製のゲームと相性が悪いのか、
たまーにセーブ周りがおかしくてプレイできないゲームがあるんですが、
これは大丈夫でした^^

というか、ブラウザ版だと問題なくできるってことかな??
うむ…あとで、セーブできなかったあのゲームやこのゲームも試してみよう…

ゲーム画面は縦長のスマホサイズ。
自分では作らないから、中身の仕様まで知らないけど、
もしかしたら、もともとティラノは窓や林檎より、
スマホアプリのほうを意識した作りなんですかねぇ。

内容は、ちょいとレトロな明治・大正っぽい時代背景。
スランプの小説家が、気分転換に温泉に逗留しに行った先で、
家出してきたらしい少年と出会うお話です。

文章は「さうですか」とかいう感じの古い文体。
旧漢字も多いので、苦手な人は読みにくいかもしれないけど、
ま、大体前後の雰囲気で、状況はわかると思いますよ、うん。
超短編で、立ち絵も少年一人だけのアッサリ仕様ですが、
文体の特殊さもあって、印象に残りました。

それに内容がね、創作やってた人なら身につまされるっていうか。
一番良い?と思われるエンドで、成長した少年が出てきたときは、
おー!と思いました。なんというイケメンに…いや立派に成長したことか(←w)

さっくり読めて、読後感も良いのでおすすめですよー。



モミジの天ぷらマジうまそう。

メトロアングラ&メトロモノリス

2016-06-22 03:00:28 | フリーゲーム(SF)
「メトロアングラ」「メトロモノリス」 SF・RPG・世界を知るための冒険
制作者:ボトルネック様(Dia-Bottle
メトロアングラ


メトロモノリス


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アングラ→モノリスと続く、シリーズ2作。
これも古いゲームですが、好きなのです。

まず絵がイイ!
ちょっとヘタウマな感じが魅力的。
キャラグラもそうですが、敵グラも全部自作なのもイイ!

話がイイ!
アングラもモノリスも「ごく狭い世界から外へ向かってゆく」タイプの物語で、
キャラと一緒に、プレイヤーの視点もどんどん高く、広くなってゆくのが爽快。

モノリスの最後には、アングラと共通した、ある「伏線」が明かされます。
それまでのイベントのアレコレで、ある程度はオチの予想がつくんだけど、
さすがに「五分前」には気づけませんでした。面白いですよ~^^

ボリュームもちょうどイイ!
長すぎず短すぎず、難しすぎず易しすぎず。
短めサックリ系のアングラに比べ、モノリスはそれなりに長い話で、
レベ上げもある程度必要ですが…
「マモノ培養システム」のおかげで、雑魚戦闘も飽きずに戦えます。
マモノが落とす素材で、武器や食料を作るシステムのため、
「狩り心」も刺激される…w
レベ上げのための雑魚戦を、いかに「義務」でなくするかは、
RPGを最後まで飽きずに遊ばせるための、大事な原動力なのですー

オート戦闘があるのもイイ!
いや、ほんと、中編~長編のRPGは、ぜひオート戦闘を標準装備してほしい。
これがあるかないかで、プレイヤーの負担がすごく違うので!

ゲームシステム的には特に捻りも縛りもない、ごく普通のRPGなんですが、
全体の完成度とバランスが良くて、遊びやすかったです。
ああ、戦闘命の人には向かないかな。簡単すぎて。
私みたいなシナリオ重視の人にはちょうど良いと思いますよ~

未来廃墟系・世界を知るための冒険・アンドロイドの女の子
とかいうキーワードにわくわくしちゃう人におすすめです。

ナイトオブシンデレラ

2016-06-18 13:02:26 | フリーゲーム(ファンタジー)
「ナイトオブシンデレラ~シンデレラと魔法の物語~」 SF・RPG
制作者:kotonoha*様(言葉の書庫

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プレイしたのは完全版・最終章ver.1.34です。
ツクールの最新版、MVがリリースされた直後に作成されているだけあって、
初期はいろいろ問題があったようですが、
今回、私がプレイした限りでは、特に気になる問題はなく、
スムーズに遊べましたよー

制作は、ラハの方。
プレイすると、ああ、なんかわかるわかる、って感じのシナリオですー

同人ゲームは、自分の趣味に走って作れるものであるだけに、
「正当」な路線からはちょっと外れるタイプの…
歪んだり、ひねくれたり、暗かったり、斜め視点だったり、
人が死んだり殺したりヤンデレだったりってモノが多いんですが。
Kotonoha*様の作品は、子供にも安心してプレイさせられる、
ある意味マトモなモラル感がありますねー

主人公のリセちゃんが、天然なのがいい。
ガイトとの掛け合いも楽しかった^^
ミュラちゃん、最初から最後までいいひとー。
そしてマリーシャ強すぎ…orz
これは踊り子じゃなく格闘家の域なのでは…

ただ、全てのキャラの行動に迷いが一切なく、
葛藤する姿が見えないので、なんとなく話が浅く見えてしまう…かな。
(ただ、これはグラの表情差分が足りないせいかもしれない)
個人的には、リセちゃんへの虐待っぷりを考えると、
母と姉二人の態度の変わり方が、若干急すぎるような気も?

トゥルーエンドを迎えるためには、最後の決戦に向かう前に、
世界中を回って、8つのイベントをクリアする必要があります。
これ、正統派のRPGっぽい展開で良かった!
二つの村を仲直りさせるイベントが好きでした。
「武闘会だよな?」「舞踏会です!」wwww

一つ気になったのはゲームバランス…
ボス敵とかはそれほど強くなくて、イベントは割とさくさく進むんですが、
雑魚を倒して貰うお金と、装備やアイテムの代金の差がありすぎる…

話が進めば、お金には全く不自由しなくなりますが、
初期は装備を買うためだけに、雑魚と何十回も戦わなければならない。
ちなみにビスタール付近で、いちばんいい装備を買うための総額は約8000。
周辺のモンスターが一戦で落とすGは100前後。
ざっくり80回!戦わなければそろわないという…;

まー、約一名はここでお留守番なので、その人の装備はすぐにはいらないし、
進んだら戻れなくなるような鬼畜なイベントもなかったので、
気にせず先に進んで良かったんですけど。
「RPGはその場で最高の装備を手に入れてから先に進む派」な私には、
ちょっと辛かった~

そういえば、ラハも、装備買うお金とタイミングに窮した覚えがあるような…
そういう個性の作者さんなのかな?


さて、エンディングを迎えると、開かれるペドゥムの大洞窟。
最初のほうは簡単なんですが、メカメカしいステージになってから、
いきなり難易度上がってしまって、まだ未クリアです。
…これはレベル固定っぽいですねえ。本編をいくら鍛えてもダメか…
じっくりがんばります。

Violent Witches

2016-06-17 18:17:31 | フリーゲーム(ファンタジー)
「Violent Witches」 RPG・ダークファンタジー・魔女狩り
制作者:saizwong様(ごちゃ積み輸送機

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何か昔のあがってきた? と思ったら、賞とったんですね?
DLサイトの登録日を見たら、ざっと10年前。
今やって面白いと思えるゲームを、その頃作るってすごいですねえ。
しかも、これを機に、リメイクされるそうで!
作者さんのリアルの生活もあるでしょうし、公開はかなり先かもですが、
どうなるのか非常に楽しみです~

さて、内容は、ざっくり言って「魔女狩りゲーム」。

主人公・フランクは子供のころ、魔女扱いされた姉と逃げる途中で、
不運にも本物の魔女に出会って姉を殺される、という、悲しい過去を持つ青年。
しかも、姉の死体のそばにいるフランクを見つけた村人は、
逃げた魔女を殺した英雄として扱います。
それから時は流れ、大人になったフランクは、
「魔女」を殺す仕事を生業にしていました。
目的は、かつて姉を殺した「本物の魔女」に復讐するため。
けれど、本物の魔女は、普通の人間が殺せるような相手ではなく、
フランクが斬るのはいつも「魔女だと言われただけの、ただの人間の女」だけ。
そんなフランクの前に、ある日現れた黒い魔女は言いました。
自分を見逃してくれるなら「本物の魔女」を殺すためのチカラをあげる、と。

ストーリーや設定は、ちょっと説明が足りなかったり、
一貫してない部分もあって、わかりにくいんですが…
雰囲気がすごく良いんですよね。
多少の粗は、気にならないくらいの雰囲気の良さ。

あと、展開がスピーディで、戦闘も自動でサクサク。
レベルアップも早いので、プレイヤーにストレスがかからないのも強み。
ある程度レベルがあれば、ボスでも自動戦闘で勝てる。
ていうか、私ラスボス以外はほとんど自動でいきました。
最終的にレベルは56だったかな。
あまりにもサクサクなので、やめるタイミングがつかめず、
気が付いたら何時間も経ってる系のゲームです。

主人公は、三つの魔宝玉(まほうだま、ではない。たぶんまほうぎょく)
を従えて戦いますが、この魔宝玉、色を塗り替えると覚える魔法が変わりますー。
赤なら炎系、青なら水と氷系とかね。
赤に白を重ねるとピンクになったり、黄色に青で緑とか、
混ぜる色でもバリエーションが増えるのも面白い。
この魔宝玉を育てる?のも、このゲームの楽しみの一つと言えましょう。

ただ、覚える魔法多すぎて、手動戦闘の時、
目的の魔法をすぐに探せないのが面倒かなあ。

サブイベントをいくつかこなすと、最後に、隠しダンジョンと隠し魔女が現れますー。
後日談を見る限り、こっちがトゥルーエンド?になるのでしょうか。
ただ、主人公のフランク的には、最後の展開が変わらないのが残念ですね…

全体に、登場人物たちの性格や行動が、あまり一貫してなくて、
会話も思わせぶりなセリフが多く、割とプレイヤーは置いてきぼりなんですが…
ちょっと間違ったら、物語が破綻してしまいそうなこの矛盾感が、
うまーいバランスで「深み」に転じている気がします。

たとえばフランク。彼はああいう過去を持っているにも関わらず、
「魔女を斬る」仕事を選び、復讐のためと言いながら、
やってることは「姉と同じ」状況の女性の殺害です。
じゃあ本当の魔女に対しては憎しみがあるのかと思えばそうでもなく…
むしろ「殺すことで救っている」ような印象もあって、
しかししかし、どう見ても魔女の「影」ちゃんは、
何があっても殺さないのですよ。

けれど、そんな矛盾した行動も、ゲームをやっているうちに、
人間臭い魅力に思えてしまう。
実際、すごく複雑な屈折のしかたをしていてもおかしくないヒトですし。
プレイヤーがそれぞれに、独自のフランク像を作れそうなキャラだと思いました。

フランクが殺す6人の魔女たちにも、詳しくは語られないまでも、
どこか「哀しみ」が付き纏っていて、それぞれが魅力的。
個人的には、人形を武器に戦う古参の彼女が好きです。
ターンが進むにつれ、腕~足~って増えていく演出が良かった!


あ、そうそう。
このゲーム、地図やマップの方向が統一されてないから、注意してね。

マップ歩いてても、地図では上から下への移動のはずなのに、
マップでは下から上になってるとか、
西に行けって言われたからマップの左ばっかり探してたら、
目的の場所は右側にあったとか、ちょっとした混乱が…;
あと「右に4つ行って戻る」は、実質5回マップ移動してから戻ること。


ミノニヨクシティ

2016-06-15 14:05:55 | フリーゲーム(ホラー)
「ミノニヨクシティ」 ほのぼの・寄り道がメイン
制作者:せがわ様(公式サイト


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エンドロールの悲しみを癒すために、
もう一度、ミノニヨクに遊びにいってまいりました。

やっぱり良いよね~^^
デタラメな絵のような建物や、シンプルなマップチップ・デザイン。
あえてヒトガタをしてないキャラの造形も、画面のあかるい色彩も、
まるで子供が出入りするサイトによくある、簡単ゲームみたいなんだけど。
内容はどうしてどうして。大人向けですよ?

平和で優しい街の中に、ところどころ顔を出す、不穏な空気。
日常の薄皮を一枚剥いた下は「自覚してはいけない」世界なのです。

ここからは某所のレビューから。
赤字は今回プレイの追記。

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主人公を含めたキャラデザインがすごく良いです~
主人公がアレなので、登場人物はイロモノばかりかと思いきや、
ヒト型の住人たちがこれまた、可愛子ちゃんとイケメン揃いっていうね!

ゆるキャラだけでなく、人間キャラもお上手なんですよねえ。
話を進めていくと、最終的には、姿かたちは気にならなくなるんだけど。
最後にあの子の素顔が見られたときは、やっぱりうれしかったです。


ゲーム内容も細かく作りこまれていて、
やることいっぱいあって飽きさせない…
ゲームしながら、本当にこの町の住人になりたいわあ…なんて、
思ってしまいました。

攻略wikiができたみたいで、メインルートは楽になりましたねえ…
ただ、寄り道や依頼系はまとまってないのかな?
今回も忘れてけっこう依頼すっぽかしたかもしんない。


自分専用の温泉……ぜひ一つ欲しい……

本当に欲しい…青空温泉、自分専用。一日中浸かって両生類になりたい。
俺、ミノニヨクに行ったら空色のカエルになるんだ…
(その時は名前を蟲喰いに改めなければw)


夜市のムードはそのままのタイトルの小説を思い出しました。
怪しくも良い雰囲気です~
明るく優しいミノニヨクだけでなく、この夜市や、
そのほかのさまざまなカラーの世界を同列に魅せてくれることで、
正負、明暗を、ともにプレイヤーに差し出す感じが良いと思いました。

ほかの世界は、大体みんな寂しかったり昏かったり。
こちらが、自然のままの人間のあるべき姿だとすれば、
ミノニヨクは本当に「そのために作られた特別な場所」なんですよね。
自覚してはいけない…もしも住人が自覚したならば、楽園の住人ではいられない。
それはヒトの本質が、決して善ではないことを示しているのでしょーか。


光だけでもなく、影だけでもなく。
何が正しいのでも、間違っているでもなく。
多くの悲しみを飲み込んでなお、この世界は優しい。

ラストが本当に気持ちいい~
ミノニヨクの本当の住人になるためには、
むしろ「自覚」は不可欠だったようにも思えます。


素敵なゲームをありがとうございました。

素敵なゲームをありがとうございました。

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個人的に、イザナイさんが気になります。
彼女はどうしてああなって、どういう感情のもとに動いているのか。

もともとミノニヨクは、個々人の感情…というか、内面に関する描写がほとんどありません。
ある意味、リアルで本当の人間に接しているに近い程度のコミュニケーション。
なので、登場人物の気持ちや、感情の揺れ、みたいなものが読みにくい。
彼らの裏事情も「もしかしてこれが…」って程度のチラ見せなのよねん。
完全にネタあかしをしないところも、せがわさんの作品の魅力だと思うー



おぐすりぐん、何気に好きです。


陰陽怪奇譚

2016-06-14 23:38:24 | フリーゲーム(ホラー)
陰陽怪奇譚」 和風ホラー・本格謎解き
制作者:大喜係長様(サイトなし)

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5章でアクションの壁に阻まれて終われない…!orz
ずっと謎解き一本で来たのに、まさかラスト近くでこんな罠があろうとは…
ちょっとクリアできる気がしないので、先にレビュをば。


最近珍しく、超和風&本格的な謎解きゲームです。
うーむ、陰陽師モノとか懐かしい…
ここのところ、目につくのは、洋館系のゴシックホラーばかりでしたからね…
たまにこういう正統派の和風モノが来ると、新鮮で嬉しいわぁ

効果音やBGMも、拍子木や太鼓が使ってあって、雰囲気いい~
楽器&担当陰陽師ごとに章を区切ったシナリオの構成も良いし、
陰陽師たちも個性的で、それぞれに生い立ちや事情があるのも良い♪

謎解きも無理が無くて、遊びやすく、楽しくプレイできました。
プレイヤーの誘導がきちんとされているせいか、バグにも当たらなかったね。
…まあ、最後の一歩手前までしか見てないけどな!

惜しむらくはキャラグラがデフォ素材だってことかなぁ…
いや、デフォ素材…悪い出来ではないんだけど、アレって表情付けが極端でしょ。
全体的に、表情差分がもう少しあるといいなあって。
シリアスなシーンで、式神が満面の笑顔なのは雰囲気壊すよ…orz

あ、陰陽師たちがみな、すごく不健康かつ悪党顔なのは、私的には好印象でした♪
むしろこの内容でさわやかハンサムくんな素材が来たら、ちゃぶ台返すわ!

(別にイケメンや美少女グラが嫌いなのではなく、話の雰囲気に合うかどうかって話です。
 普通にギャルゲーだったら、もちろん、萌えキャラグラのほうが好きだし、
 BLゲーだったら耽美系グラも捨てがたい)

で、メインの謎解きについては…
最初の章から徐々~に難易度の上がる感じがお見事です^^
難しい言葉はいっぱい出てきますが、基本、ゲーム内のヒントだけでちゃんと解けるのも良い。


私は4章の数式パズルで躓きましたが、作者様にヒントをいただきまして、なんとかクリア。
…いいですか、みなさん。2+2と2×2は、実は答えが同じなんですよ!(←w)

あと難しいのは「遠吠え」ですね。ヒントらしいヒントがなくて。
とりあえず「お面は固定されている」のがカギでした。
その状態で、面に月を見せるには…? と考えれば、調べる場所もわかるはずー
行燈は、そこから動かせること自体に意味があります。

「月」も「太陽」も高みにあるだけで周囲を照らすものなので、
「直視」することに意味があるとは、なかなか考え付かなかったんだよね。
今はそのへん、バージョンアップで修正されてるようなので、解きやすくなってるかもです。

それからね…4章は、音を鳴らしたときの違和感を大切に。
たぶん、アレっ?って思うはずだから~
楽器を目にしたときの、式神のセリフも大事。


そしてそして…5章の、問題の、アクション……orz

幻影と本物が何十人も駆け回る中、避けながら札で攻撃するんです、が、
問題はね、幻影には札がきかないってこと。
敵の数、減らせないんだよおお;

あと、シフトダッシュで逃げ回ってると、投げる攻撃札より移動が速いんだ。
つまりは、前方に走りながら攻撃すると、札に追い付いて敵に体当たりしてしまうという…
しくしく。つまりは、私がアクション下手糞って話なんですが…
正直、クリアできる気は、しません!(きっぱり)

(…くすん…いいよ…謎解き部分は堪能したし、この先は実況で見る…(T_T))

個人的には隠堂くんが好きでした。
染料の作り方のくだりが、非常にホラーテイストで素敵~
死んだ後まで有効活用とか、怖い一族だなぁ、玉代家。


追記:実況動画で「一番足の早いのがホンモノ」という情報をいただき、
   やっと本当に「良き終幕」を迎えられました!


   攻撃しないと本物かわからないと思うから大変だったので~
   目で見て見分ける術があるのなら、なんとかなります(><)b
   ちなみにヤツは大体、上半分をウロチョロしているようですよ~

   エンド後のおまけ部屋では、分岐条件が見られます。
   良い終幕と、悪い終幕が二つ…  
   悪しき終幕2は、作者さんのお気に入りだそうなので、あとで見直してみよう。
  
   で、ちゃんと終幕を迎えて、改めて欲を言えば…

   ・琵琶の音源ってなかったのかな。
    琵琶弾いて琴の音が出るのって、何か違和感が…

   ・おまけ部屋でエンディング曲が聞けない。
    あの曲を使いたくて作ったゲームだと聞き、
    どれどれと曲変更をしにいったら…無い!?
 
   ・笑氏は面白いキャラだなぁと思いました。
    式神っても、人間や動物の姿をさせる必要もないわけよね。
    パーツでいいなら、目だけとか耳だけとか、いろいろ用途が広がりそうです。

    みたいな感じ?

    ああああー スッキリした!
    やっぱり自分でクリアできると嬉しいよね~