鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

マスク2

2005-10-31 16:42:17 | 映画(洋画)

「マスク2」 2005年
監督:ローレンス・グーターマン
出演:ジェイミー・ケネディ、アラン・カミング、トレイラー・ハワード、ボブ・ホスキンス

マスク2 公式ページ

***

「マスク」の血を受け継ぐスーパーベビーを中心に、翻弄される父親、赤ん坊に嫉妬する犬、
そこに前作では出てこなかったマスクの持ち主である、北欧神話の神ロキと、
その父親オーディンまでが登場し、今回はいかにもマンガチックな仕上がり。

例えば、トムとジェリーとか、バックスバニーとか、トゥイーティとかー。
そういった、海外モノ・ドタバタコミックアニメーション(笑)をそのまま実写にしました!
という雰囲気バシバシの作品でした。
コミック色が、前作よりずっと強い感じ。

===

自分のアニメーション番組を作りたい!という夢を持ちながらも、今ひとつ芽が出ないティム。
彼は会社のハロウィンパーティの日、愛犬オーティスが拾ってきた仮面を身につけ、
「マスク」として場を賑わせる。
そのパーティでの活躍は幸運にも社長の目にとまり、また、その一夜で妻のトーニャが
念願の懐妊を果たすなど、二人の前途は明るいものと思われた。

だが…生まれた子供、アルヴィーは「マスク」の不思議なちからを受け継ぐ、
スーパーベビーだったのだ。

トーニャの一週間の出張を期に、そのちからに目覚めたアルヴィーは、
「マスク」から受け継いだ悪戯心全開で父親であるティムを困らせる。
しかも、アルヴィーに嫉妬するオーティスがマスクを被り、
様々な罠を仕掛けてきて、事態はますます大変なことに。

そんな中、二人の前に、「マスク」を取り戻すため、北欧神話の神ロキが現れた。

===

えーと、語るとこはあまり無いですね。
素直に、見て笑って楽しめばいいんじゃないかなー。

見て一番に思ったのは、「アルヴィーが怖い」です。
アニメーションだと平気なのになぁ。実写になると妙な感じ。
赤ん坊が踊ったり唄ったり、ニヤっと笑ったりするのが、
こんなに怖いとは思いませんでした。
自分の子とはいえ、ちゃんと育てようと決心したティムは偉い(汗)

前作のマイロに引き続き、いい味を出しているのが飼い犬のオーティス(笑)
赤ん坊が生まれたために愛情を奪われたかたちになった飼い犬が、
なんとか復讐しようとして、しかしそれがことごとく失敗してしまう様が
面白かった。
犬って、小さい子を自分より下に見てたりとか、そういうところあるよねぇ(笑)
うちの子鬼も、姉の家の犬に一人だけ舐められておりまする。
(他の大人には絶対服従なのに、子鬼にだけは強気)

日本語吹き替えは、ココリコの田中(ティム)と遠藤(ロキ)が担当。
妻トーニャはベッキーがやってました。
実は、今回吹き替えをビデオで見ても気がつかず、
後でキャストを見て気付いたという…三人とも上手でしたよ~
それにしても、最近多いよね。このテの吹き替えを芸能人(というか芸人?)
がやるの。

公式サイトで見ると、公開にあわせていろんなイベントもあったみたいで…
インフォメーションにあった「マスクメロンパンケーキ」は最高です。
色を変えるとちょっとカオナシっぽい気もしますが(笑)食べてみたい!これ!

昆虫生活

2005-10-28 13:22:17 | 雑事

喉が痛くなったと思ったら声変わりです。
根性!の二文字で先週は日帰り入浴に行ったのですが、
今週末はまた遊べない…しくしくしく。

さて、我が家の昆虫たちですが。

カマキリのかまーはまだ生存中です。
反撃されたか何かで、コオロギを食べなくなったので、
(カマキリって神経質で、一度反撃されると、もうそれを餌と思わないらしい)
山奥に行って取ってきたバッタをあげてましたが、
その最後の一匹が今日食べられました。
もう寒くてバッタいないしー。さて、これからどうしようか…。

コオロギたちは、そんなわけで、しばらくそのまま飼育していましたが、
寿命で一匹死ぬたびに共食いするのが目に余り(涙)
(美味いのか知りませんが、普通の餌よりご執心)
最後に雄雌2匹になったところで、川原に放してしまいました(汗)

…なんか蟲毒作ってるみたいで(汗)イヤな気分になったものだから。

カブト幼虫。
2,3週間に一度、土を変えてやっていますが、
今のところ8匹全員元気です。
先週から我が家は暖房を入れたので、暖かすぎて冬のうちに蛹になったらどうしよう?
というのが、目下の悩み。

キリギリス。
山にバッタ取りに行った際に、雄雌ペアで捕獲。
やたら産卵したがるので、不憫に思って土を入れたプリンカップを入れたら、
その中にタマゴが一杯…(汗)
成虫は2週間ほどで死亡。
このタマゴ…家で孵化させるのはイヤなので、どこかの原っぱにでも
早く埋めてこようと思案中。

ダ・ヴィンチ・コード

2005-10-28 13:04:06 | 本(小説)

「ダヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン
角川書店 2004年

***

内容は知らなくても、名前だけは聞いている、という方も多いのではないでしょうか。
トム・ハンクス主演で、映画の撮影も開始されたようですし、今後また話題になりそうですね。

しかしながら、読んでいる時は、えー?そうなの?うわぁ、と引き込まれて読んだのですが、
今回、このブログ記事を起こすためにもう一度読み返そうかと思ったら…
あんまり読めなかったのですよね…。
謎解きが既にわかっているから読めないのか? とも思ったのですが、
推理小説でも、気に入ったものなら何度か読み返せることを思うと…
これは、もしかしたら、登場人物に魅力が無いのかもしれない。
…と最近になって思いあたりました(汗)

ストーリーそのものがやけに忙しく、マッハのスピードで進んでいきますから、
なんていうのか…登場人物も、人間味を感じる間もなく、記号化されてるっていうのかな。
「ラングドン」も「ソフィー」も、違う名前の別の誰かでも構わない。
与えられた役割を消化するためにいる、物語上の部品に見えてしまうのです。
んー。ティービングという人物だけは、多少力が入ったキャラクターでしたが、
それ以外は…癖が無くて、薄っぺらいかなぁ。
これ、もうちょっと長い話だったら良かったのかな。

なんとなく、あの作家さんと系統似てるかも? シドニィ・シェルダン。
「ゲームの達人」で一世風靡したあの人の作品も、二度読み返そうと思わなかった覚えが…
読んでる間は「わーどうなるんだろ?」と夢中なんですが、
もう一度逢いたいと思うキャラクターや、見たいと思う場面がなくて。

とはいえ、この本、キリスト教の歴史に関する薀蓄は相当のものですよ(笑)

===

フランスのパリで講義をするために訪れた、ハーヴァードの象徴学教授ラングドン。
夜中、彼のホテルに突然、司法警察が訪れる。
その日、ラングドンが会うはずだったルーヴル美術館の館長、ソニエールが謎の死を遂げたというのだ。

現場に残された、不思議な象徴が散りばめられたダイイング・メッセージは、
彼と、ソニエールの孫娘ソフィーを、歴史の奥深く隠されてきた「聖杯」へと導くものだった。

果たして「聖杯」とはなんなのか。
ダヴィンチの絵に隠されたあまたの謎、失われた福音書、暗号によって厳重に隠された秘密。
彼等をつけ狙うのは、司法警察と極端に保守的な教えを貫くカトリック教徒、
そして、彼等を操る謎の「導師」という存在。

張り巡らされた罠をかいくぐり、二人は真実を目指す。

===

私は、あっちの宗教に関しては全くの門外漢で、牧師と神父が違うものだということすら
そうとう年を取るまで知らなかったのですが、
「失われた福音書」…教会が立場上認めるわけにはいかない福音書…については、
以前見たホラー映画で使われていたので、そういうものもあるのかな?くらいは知っていました。
「スティグマータ」という映画です。
「聖痕」を意味するこの作品では、教会が認めずに闇に葬り去ろうとした福音書を巡り、
ヒロインにそれを守っていた神父の霊が取り憑いて、身体中に血塗れの聖痕が出たり…という、
血の苦手な私には、ビジュアル的にうえーっとなる感じ(汗)

このホラーでは、教会がむしろ過去の事実を隠蔽しようとする悪者っぽく書かれてますし、
ダヴィンチコードも、物語前半では、それを匂わせる部分もありまして。
強大な権力の裏には、実は別の顔があるんじゃないか? と思わず考えてしまう、
人間心理つきまくり(笑)

宗教は、もともと人心を強く惹きつけるものだけに、古くなればなるほど色々、
明かせない暗い部分や、権力との結びつきも、あっても当然かなーと思います。
日本でも、確か仏教が広まったのは、当時の権力者がそれを推し進めたせいではなかったっけ。
(天皇家は神道のはずなのに、大仏建立したのは聖武天皇…。
詳しくないから語れないけど、なんか昔教わった時不思議だったんだな)

ただ、人が信じるのは宗教でも神でもなくて、その教えでしょう。
殺すなとか愛せよとか、ふつーに倫理に反しないことを謳っていて、
それを信じることで救われてるひとがいるのなら、
信じるものが、キリストでもブッダでも塩ジャケの頭でも、
そんなんたいした問題じゃないと思うんだけどねー。
何を信じるかではなく、いかにして信じるかが大事なんじゃないかと。
それを思えば、教会の形がどうであっても、キリストが神でも人間でも、
どうでもいいでしょうよと思うけど…
…んー、異教徒ゆえの浅はかさなのかもしれませんが…

こういう話を書く上での気配りなのか制約なのか、
この物語は、最後まで教会そのものを弾劾したりしません。
主人公のラングドン自身が「今の教会はそんなこと(殺人行為その他)をするとは思えない」
と考えるシーンがありますし。
また、最後の最後で「謎は謎のままに」しておくことで、作者ダン・ブラウンは
キリスト教会そのものの立場を守った…ようにも見えるかも。

で、聖杯なんですが…。
読んでると、すごく納得のいく部分もあって、
「フィクションですよ」と書いてあっても「本当にありそうだなー」と
思わせる説得力がすごいです。
神の子、キリスト自身の血筋。
本当にこんな一族が今でも実在していたら、ロマンですよね~。

そういえば「パッション」が公開されて話題になったのは去年でしたっけ。
宗教色強すぎで忌避した作品でしたが、ダ・ヴィンチ・コードで、
人間としてのキリスト像にちょっと興味が出てきました。
機会があったら借りてみよう…。

コンスタンティン

2005-10-16 01:52:30 | 映画(洋画)

「コンスタンティン」 2005年
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー

日本語版 コンスタンティン 公式サイト

***

「大丈夫、ホラーじゃないよ。キアヌ・リーブス主演のフツーのアクション映画だよ」
そう言って、ビデオを見はじめて数分後。

ダンナは「このオオウソツキが!」という目で私を見ておりました(汗)

いや、私的には全然平気だったんですが。
というか、大抵の方には、全然平気レベルじゃないかと思うんですが(汗)
物語だってそれほど怖くないし、ちゃんとハッピーエンドですし。
難を言えば、最初のエクソシストなシーンが、ホラーが苦手な彼にはちょっと
受け入れ難かった…のかもしれません(汗)
んもー、最近のSFX技術凄いからー。

さて、この映画、一言で言うのなら、禁煙を勧める映画です。
あとは…キリスト教徒のための映画…かなー。

コンスタンティンはもちろん娯楽映画ですから、そんな真面目なつくりでもないし、
キリスト教の考え方にガチガチに凝固まってるわけでもない。
それでも、一神教の、神が唯一無二のものである感じ。全能感。天国と地獄、といった、
それほど詳しくない人間でも知ってるキリスト教のイメージは踏襲しています。
また、聖書にありがちな、隠語や象徴で現される寓意じみたものも、映画のあちこちに
散りばめられているので、キリスト教に詳しいひとなら、きっと、
もっと楽しめるんじゃないだろか…。

====

そこは、天使と悪魔が人間に立ち混じり、ルールに則って魂を誘惑し勢力を争う世界。
ジョン・コンスタンティンは、ルール違反を犯して人間に干渉した悪魔を祓い、
地獄へを送り返す役目を負うエクソシストである。
地獄の使者と戦う聖職者でありながら、彼が戦う動機は些か不純なものであった。
かつて、自殺を図った罪によって、死後地獄へ堕ちることを決定づけられている彼は、
喫煙によって肺ガンを煩い、余命1年を宣告されている。
そこで、天国の番犬エクソシストとして働くことで神の点を稼ぎ、
天国ゆきの切符を手に入れようというのだ。

ある日、悪魔祓いをした少女に取り憑いていた悪魔の様子がいつもと違うことに気付いた
コンスタンティンは、天使であるガブリエルに話を聞くために教会へ向かい、
そこで、妹の自殺に不審を抱く女刑事「アンジェラ」と出会う。

自分が追う「異常事態」が彼女の妹の事件と関係があると知り、
接触を試みるコンスタンティン。

一体、アンジェラの双子の妹、イザベルは何故死んだのか。
人間界に現れようとしている悪魔「アモン」とは何者か。

コンスタンティンの魂をめぐって、天使と悪魔の思惑が入り乱れる中、
物語は意外な結末を迎える。

====

…意外な結末…でもないか(笑)
きっと、ちょっとカンのいい方なら、エンドロール後の映像を見て
「やっぱりお前か!!」と思うはずです(笑)

さて、コンスタンティンの世界観ですが…
私、キリスト教徒じゃないんで、どんな宗派がどんな教えを守ってる、というのが
全然見分けつかないんですが、とりあえずこの映画は、カトリックの教えに沿っている…らしい。
しかし、神と悪魔が人間の心を奪い合っている世界、という設定のわりに、
力関係が全然かみ合ってないのですよね。
悪魔も天使も、そして、地獄の主であるルシファーすらも、結局はより大きな存在である
「神」の手の中で踊らされているにすぎない、そんな感じを受けるラストでした。

天使ガブリエルの最後の姿にしても、人間を妬んだがゆえに人間に落とされてしまうのは、
果たして罰なのか愛なのか。
マモンの復活も、ガブリエルの暴走すらも、結局巧妙に仕組まれた神の意思だったとするなら、
そもそもコンスタンティンの自殺だって神の意思なのでは…(汗)
全ての悪も魔も、天使も良き行いも、すべてが神の意思によって組み上げられているとすれば、
つまりは、自分で並べたドミノを自分で倒して遊んでいるに過ぎないような気もします。

このへんは、もともと、キリスト教徒でないものにはわからない感覚なのかもしれませんが。
なにもかも自分がやることなすことお見通しって、怖いですよ…(汗)
やはり、どこの土着の神もそうであるように、基本的に「恐怖」が崇拝を形作るのでしょうか。

そもそも、私はあのキリスト教の、自分の血だの肉だの血腥い感じが苦手なのですよね。
十字架を戴いているだけならまだしも、苦悶するキリスト磔刑像を飾っているのもギャー!て感じ。
これは幼児体験のせいもある。
テレビでやってた血を流すキリスト像がおっそろしく怖かったから!
初期印象が「聖なるもの」って位置づけじゃないんですよ(汗)


さて、そもそもマイナス印象を持つ私がこんなことを言っては、
キリスト系の宗教を信じてらっしゃる方にはナニかもしれませんが、
この映画の中だけに言及することとして許してください。
決して、宗教そのものを貶めようとするものではありません。

私としては、この作品中に出てくる神に抱いた印象は「狡猾」でありました。
本人も納得づくのこととはいえ、部下を手駒として使う巧妙さは
組長が「お前ちょっと鉄砲玉になってくれや」
「ハイ!オヤジのために命張らせてもらいます!」というに等しい所業(汗)
コンスタンティン一人の魂にやたらと固執して
(なんだってあんなに拘ってるんだろう…愛かしら?)、
神の計略を見抜くこともできずにコロっと利用されてしまう大甘なルシファーなど、
比べ物にならない腹黒さ(汗)さすがは万物の父(汗)

結局これは、コンスタンティン一人の魂を争うために用意された、壮大なステージだったんだな、というのが、全部見たあとの感想。
そして、そのためだけに死んだ人間の数(もちろん、彼らは皆天国に行くのだとしても)を
考えると、どうも腑に落ちないものを感じる…。
生きている状態を至上と考えるか、魂が天国にある状態を至上と考えるかってことなんだろうけど…

…この作品中では、絶対、神も悪魔も、人間をゲームの駒扱いしてるよね。

近況とか読んだ本とか見た映画とか。

2005-10-13 01:18:09 | 雑事

以前から時たま通って密かに読んでいた小説系サイトが、
管理人さんの病気を理由に閉鎖になるらしい。
…作品自体よりも、ブログに書かれる管理人さんの考え方や姿勢が好きで
通っていたようなものだったのだけど(何気に失礼か?/汗)
こういうのって寂しいなぁ…

最近では、何か作品を読んだ時の感想を、相手の掲示板に書くことは
あまりしなくなりました。
いいところ、一言メールや拍手で「良かったです」と伝えるくらいかな。
掲示板は大勢の目に触れるものだから、ちょっとした表現一つ、
自分のサイトアドレス一つ書くのにも悩んでしまうので面倒(汗)

「書き方が、相手に対して偉そうじゃない?」
「作品テーマの解釈は、間違ってない?」
「冗談がキツくなりすぎてない? 相手を馬鹿にした表現になってない?」
「宣伝にとられる文章を書いてない?」
「そこの常連さんの雰囲気を壊すor対立する発言をしてない?」
「馴れ馴れしくなりすぎてない?」
「馬鹿みたいな誤字はない?(情けないことによくあるんだ…/汗)」

色々考え抜いて書いたはずなのに、それでも後々「しまった!」と思うことが
よくあるのは、基本的にデリカシーに欠ける性格のせいでしょう(汗)

そんなわけで、毎日楽しみに通っているいもかかわらず、
相手はこちらの存在すら全く知らん!というサイトやブログが、
私には沢山あります。
最近では、小説書きや絵描きさんでない、ふつーの人のブログでも、
あーなんかこの人面白いな…と思うものも多くて嬉しい。

***

古本屋で入手した本。

「異形コレクション、侵略」
「異形コレクション、屍者の行進」
相当古い本なので店頭にはまずみつからず、もう手に入らないと思ってた本。
状態はそれほど良くなく、古本然とした感じだったけれど、
それで一冊100円だったのだから全然OK。

「ダヴィンチコード」上巻。
なぜか見るたび下巻しか出てなくて不思議に思ってた本。
本日、やっと一冊だけ並んでいて迷わず購入しました。
見つけたはいいけれど、実はその時、手持ちのお金が少なくて(笑)
下巻はいつでも買えそうなので保留です。

…もしかしてそういう人が多いから上巻が無いとか?(そんな馬鹿な…)

***

見たビデオ。
「コンスタンティン」
「ナショナル・トレジャー」

コンスタンティンの感想は、あげようかどうしようか迷ってます。
…妙に宗教チックな話なので、正直に感想書くと…
なんか一部の人にとんでもなく不快なことになりそうで…
注釈つければいいのかな。これはこの作品世界の中だけに限定される話ですって。

最初から感想書こうと思って映画見ると、気が抜けないのがちょっとツライ。

***

子鬼が連休初めに熱を出し、ずっと休みは家にいました。
そして、治ったと思うと、今日は何故かワタシが微熱っぽい。
どうも最近、家族がずっと体調悪いー。

栄養偏ってるのかな? ビタミン剤でも買ってくるか…。

各色リボンとかバンドとか。

2005-10-11 18:15:45 | 雑事

先日、たまに覗く個人ブログさんで「ホワイトバンド」について書いていた。
別なところでは「ホワイトリボン」がブログタイトルを飾っていた。
さらにうちのGooブログでは「オリジナルテンプレートにピンクリボンが登場!」という広告が。

やたら最近多いですよね。ちょっとしたお手軽ボランティアブーム?
しかし募金活動ではなく、意思表示するだけの活動、というのは、
今までに無いタイプの不思議な運動です。

多分、テレビCMなどして一番有名だと思われるホワイトバンド運動では、
「世界の貧困をなくすために政策をかえよう」という、
やたらと大掴みな目的意識を掲げていますが、
個人的には、とりあえずバンドを身につける以外の活動は思いつかない…

例としてあげられているのは、一番即効性があると思われる
「途上国への債務帳消し」でしょうが、
日本の海外(しかも途上国)への債務が一体どのくらいあるものやら。
また、帳消しにすれば、その負担分は全てその国の持ち出しになるわけで、
それは私たちの税金に跳ね返ってくるのでは…(汗)

なんてちょっとマジメに考えてみる(笑)

あー、こんなん書くと、
「世界には飢えている人がいる。日本は恵まれているのになんだ!」
と思われる方もいるかもしれませんね(汗)
確かに日本は恵まれている。
しかし、だからといって、その豊かさに、人にわけあたえるべき余剰部分など
本当は全く無いのではないか、と私は感じています。
いくら義務教育でないといっても、自分の子供にかかる数千万の学費を削って、
寄付することはできないし、
煙草や酒は、生活必需品じゃない嗜好品だけど、
それをやめてその分寄付しろって言っても無理じゃないかなぁ…って(汗)

豊かさって、そもそもそういうものでしょ?
そして、その豊かさを享受する人間にとっては、それは余剰じゃないんだよね。

ホワイトバンドをつけて食事をしていながら、「ここのお料理多い」と残し、
温暖化対策のためウォームビズを身につけていながら、歩いて10分の場所に車で移動してしまう。
日本での一般的なボランティア活動は、万事そんな感じに見受けられます。
今の自分の生活レベルを保ったまま、自分は何一つ代償を払わぬまま、
気持ちだけ慈善活動を行っています、というような、
本来の「意味」を見失って、ただ、流行り感覚で身につけるだけのものに、
どれほどの意味があるのかな?と考えてしまうのです。
万事に対して懐疑的な、性格悪いワタシとしては(笑)

このホワイトバンドに関しては、ネットでも賛成・反対色々な説がありますから、
興味があるかたは検索してみてはいかがでしょう。
自分の目で確かめて、同意して身につけるもよし、必要ないと無視するもよし~。

さて、話を戻して、リボン活動。
じゃあ、他にもブルーリボンとかイエローリボンもあるのかと検索してみたら、
そもそも「リボン運動」なるものが海外で始まっていたらしく、
ブルーリボン、レッドリボン、グリーンバッチ、ブルーバンド、
そのほかにも、海外ではグリーンシルバーパープルオレンジその他モロモロ…、
色々な色が揃っているようです。

まさかこんなに出てくるとは、と自分でもオドロキ!
(あ、でも、日本で実際に使われてるのはレッド・ピンク・ブルーくらい…かな)

それぞれ別な意味のあるものではあるんだけど、
コレだけ出てくると、何がなにやら(笑)…有難味に欠けますね…

感染

2005-10-04 12:52:37 | 映画(邦画)

「感染」 2004年
監督:落合正幸
出演:佐藤浩市、高嶋政伸、星野真理、羽田美智子、南果歩、佐野史郎、真木よう子

***

第一印象。こんな病院は嫌だ(汗)

病院は慈善事業なんかじゃなく、ひとつの経営だということは重々承知してますけどね、
患者は自分のイノチを預けるわけですから、ある程度はちゃんとしてくれないと困りますよ~(汗)
原因不明の病状や感染症も怖いですが…
注射するのに極度に緊張する看護婦(汗)とか、やたら人間を縫いたがる医者(汗)とか
乗ったはいいけど、タライ回しでどこにも行き着けない救急車とか(涙)
人間的に未熟な医療関係者や問題のあるシステムって、
ヘタな幽霊よりも絶対恐ろしいって~(汗)

ちなみに「救急車タライ回しで手遅れ」って、実際あることらしいですよ。
以前、小児救急について検索したときに、そんな記事をヒットしたことがあります。
小児科って、手間も人手もかかるわりに実入りが少ないってんで、
専門医が減ってるらしい。
そうそう、ワタアメのワリバシを転んで喉に突き刺した子を、
専門外の医者が夜間救急で診て死亡、なんてのも以前ありました。
そちらのほうが、子を持つ親としては非常にコワイ話です。


***

そこは、経営破綻目前の病院だった。
次々と辞めていく看護士や医師。医療器具すら仕入元に忌避されて満足に届かない。
ヒトの手も物資も足りない極限状況で仕事に当たるスタッフたち。
そんな中、ついに医療事故が起こり、一人の患者が死亡する。
一瞬のパニックの後、医師たちは、なんとかこの事実を隠せないかと考え、
死体を暖め、死亡原因となった証拠の薬物を消滅させようとこころみる。

一方、そのころの病院の救急口には、忙しさを理由に受け入れを拒否したはずの
奇妙な感染病患者が放置されていた。

緑色の粘液に包まれ、全身が溶け出してゆく奇病。
未知のウィルスを発見する、という名誉欲にかられた一人の医師の暴走から、
病院のスタッフは次々と犠牲になってゆく。

***

さて、この映画にも「妙なもの」が映っている、という話がありました。
最初のほうで、新人看護婦が患者に注射をうてずにパニクる場面です。
悲鳴をあげる看護婦の後ろに、顔が……
…って、これもしかして、この新人を苛める役の看護婦じゃないですかい(汗)
映画スタッフは、そこに誰もいるはずがない、と言っていたらしいですが…
これはきっと仕込みだよ~(笑)
しっかりナース帽まで被ってんじゃん。
話的にも、この後、なおも患者の腕に針を思い切り突き刺そうとする新人を、
「何やってるの!」と引き止める部分ですから、
出番待ちで控えてたのが映っちゃった、て感じじゃないですかね。

グロ度は予言よりも感染のほうが高め! と聞いていたので、
一体どれほどグロいのか?!とドキドキハラハラしながら見ていましたが、
どちらかというとこれは「生理的嫌悪感」というのに近い世界だと思われます。
見た目だけでなく、登場人物の性格や役柄においても。
ホラーはみんなそうですが、これも好みが大きく分れそうですねー。
ちなみに、私は面白かったですよ(笑)
予言はジミな恐怖でしたが、こちらは正統派(?)ホラーらしく、
画面で怖がらせる演出が多く入っており、お化け屋敷風の面白さがありました。

見終わった後「え?一体どこから?何が現実?」ともう一回見たんですけど、
はっきり切り分けできませんで。
もう一回見て「ああ、ここがこうなのね?」とわかるような巧みさがあったら、
もっと楽しめたのになぁ。
結局、あの医療事故が全ての始まりだったということなんでしょうね。
でも、なんで仮眠してた医師は殺されちゃったんだろう?
無関係だったし、人格にも問題なかったように思うんだけど。

佐野史郎は怪演してましたねー♪
冬彦さんからこっち、わりとクセのある役ばかりやっていた感もありますが、
もともと演技派なひとだし。
彼が出たものでは、昔見た「夢見るように眠りたい」という、
無声&白黒っぽいつくりの映画が好きだったな。

Jホラー 公式サイト

ちょっと模様替え

2005-10-03 15:46:32 | 雑事

ハロウィンですから!と時期的な模様替え。
背景色変わると、隠し文字とか意味なくなるからイヤンなんだけどねー(笑)

先日私の通っているTUTA○Aで旧作・準新作半額だったので、
ドラゴンヘッドを借りてきましただよ…。
なんか、興味なくて見てなかったんだよね。
あとは…見たこと無い繋がりで、エヴァンゲリオンの1,2を借りてみました。
もう10年くらい前のアニメですか?
凄く話題になったがゆえに、ヒネクレモノの私は見る気が失せた作品です。
つか、その頃はちょうどアニメ方面から遠ざかっていた時期だったしね。

ちょっと見た感じ、今のアニメーションの分野で活躍する人たちに、
いろんな影響を与えたと言われるだけあると思いました。
表立って描かれていない物語の裏の部分を、視聴者に考えさせ、
予測させることで物語に広がりと深みを感じさせる感じ。
今はそんなに珍しくないと思うけど、その当時は斬新だったんだろうなー。

***

昆虫ゾーンに湧いた小バエ対策に、ホームセンターで「ハエ激とれ」
「ハエ取り棒」を買ってきました。
その後、土を一度あけて全部フルイにかけたので、今現在目に付く場所に
ぷんぷん飛んではいないのですが、どうせまた湧くんだろうし。

で、帰ってきてからすぐに「ハエ激とれ」をセット…したのですが…。
これですねー、原理は簡単。
匂いでおびきよせたハエを、粘着ゼリーでくっつけてしてしまおうというもので。
もう一方のハエ取り棒は、ハエのくっついているところが丸見えでちょっと見た目悪いことと、
置き型タイプなので、人の通行の激しい廊下(我が家の昆虫ゾーンは狭い廊下の隅)では、
多分ハエより先に子鬼や、サザエさん並にそそっかしい私が引っ掛かるのが
目に見えているということで(汗)そちらにしてみたんですが…

匂いで、ハエをつる。
つまり、ハエの好む匂いを発している。
ハエのだーいすきな匂い。それは何かと申しますとー…

腐 臭

なんか野菜の腐ったような匂いがするのよー。
それが、カブトの入ってる土臭い匂いやら、コオロギのなんとも言えない
油っぽい匂いとあいまって…ううううう(涙)

何かいい方法無いでしょうかねぇ…(涙)

ドラゴンヘッド

2005-10-03 15:21:39 | 映画(邦画)

「ドラゴンヘッド」2003年
監督: 飯田譲治
原作: 望月峯太郎
出演:妻夫木聡、SAYAKA、山田孝之、藤木直人 ほか

***

今検索したら、思い切りどこでも駄作扱いされてやんの。
そ、それほどだったかなぁ?(汗)
私感では、キャシャーンよりは見やすいと思いましたが(笑)
しかし、難をいうならあのラストは…(汗) セリフ無しのほうが良かったかも…

この作品、以前、5巻くらいまでは原作を読んでいました。
その時から、個性的な絵といい、極限の物語構成といい、なんて強烈な漫画だ!
とは思ってましたが、映画のほうはまぁボチボチ。
二時間という短い時間にしては、映画はよくやったほうじゃないかなーと思います。

ただ、原作ではもっと、ページを捲るたびに物凄くドキドキしましたね。
緊張に耐えられなくて、休み休み読んでたもん(笑)←いつもは一気読み。
絵のコワサ(笑)もあって、1巻の新幹線とノブオのシーンでは、
これはパニックとかサバイバルというより、ホラーなんじゃないか?
と思わせる魅力充分でしたよー。


===
東京へ向かって走る新幹線が、ちょうどトンネルに入った時、それは起こった。
修学旅行の帰りに、その新幹線に乗り合わせた高校生、テル。
彼が気がついたとき、そこは、見る影もなく大破し、かつての友人達が死屍累々と横たわる
客車の中だった。
一体どうして? 事故? 災害? 何故こんなことに?
何が起こったのかわからぬまま、辺りを彷徨うテルの前に、
もう一人の生き残り「ノブオ」が現れる。
かつて苛められっ子だった彼は、たまたまトイレに閉じ込められていて難を逃れたのだが、
頼るもの無くとり残された絶望からか、その精神を完全に崩壊させていた。

同じく生き残った女子高生アコとともに、テルは地下からの脱出を試みるが、
その二人に、奇怪なフェイスペインティングを施したノブオが襲い掛かる。
崩れ行くトンネルの中、狂ったノブオを振り切って地下を脱出する二人。
しかし、そこに見たのは、一面白い灰に覆われ、様相を変えた世界だった。

自分の家のある東京を目指して進む二人の前に、次々と現れる、
残酷な現実と積み上げられる死体、恐怖に慄くあまり自分を見失った人々。
果たして、彼らは東京にたどり着けるのか。そして、そこに待つものは?

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妻夫木演じるテルが、最初は全く余裕が無い!
「こわいよぉ~」「いやだよ~」「やめてぇ~」と愚図りまくる、
SAYAKA演じるアコに容赦なく怒鳴りつけ、
足を怪我して引きずるのに全く手も貸さず、
とにかく自分のことで手イッパイな様子が、リアルで良かった(笑)

全然、ヒーローじゃないんだな。普通の子が、いきなりこんな災害に巻き込まれたら、
やっぱりパニクるし、他の人間のことは考えられなくても当然だと思う。
最初は二人とも、とにかく叫ぶか怒鳴るかヒーヒー言うしかない警報機状態だったのが、
その後、事態を把握する…というか現状に慣れていくにつれ、やっと、
お互いのことをかばう余裕が出てくるのですよね。

しかし、主人公二人は超、運良すぎ…(汗)
新幹線に何百名乗っていたかわかりませんが、主人公たちだけが殆ど五体満足で生き残り、
あとは瀕死も重傷もなく全員死亡って…ありえんありえん。
トイレに閉じ込められてたっていうノブオはまぁ、いい。
落ちた缶コーヒーを拾おうと、床に寝そべってて事故にあったテルもまぁいい。
しかし、他の生徒は完全に死んでる状態で、何故アコが生きてるのかは腑に落ちない(汗)
しかも、たいした怪我もなく。

そしてその後、テルに至っては爆発で吹っ飛ばされても何しても、ヘリから落ちても(汗)
怪我一つ無く、手足ももげずにいるんだからスゴイです。
まさしく彼はアンブレイカブル。きっとどこかに正反対の悪の化身がいるのねん。

ストーリーは、多少単調かも。
主人公たちが出会う、それぞれの人々の持つ異常性が、ひとつの見所(?)にも関わらず、
それがこちらに伝わるほどには書き込まれておらず、
ちょっと「なぞった」程度だから重みが無いのだ…。
でも、まぁ…二時間しか無いんだしね(汗)

何かの象徴のようにその後も主人公の前に幻として現れる、ノブオだけは良かったな。
あの状態に至る状況もわかりやすいし、いい具合に突き抜けてて。

ちょっと驚いたのは、藤木直人演じる自衛官が不思議とマトモに見えたこと(笑)
原作では、もっとずっとイカレた役だったのですが。
あんな役なのに、一人サワヤカ光線を発していたのは何故(汗)

公開直後のレビューではSAYAKAが無茶苦茶言われていたようですが、
そっちはそれほど気にならなかったけどなぁ。
パニクった時のヒーヒー具合が、いかにも普通の女のコしてて、違和感なかったっす。
その鬱陶しいまでの愚痴や弱音や、なんとなく誰かに頼りたそうな甘えた感じが
何なのこのオンナって反感を抱かれたようだけど、実際あんなもんだよ~。きっと。
いや、あの状況で常に髪がサラサラ、ノブオに口紅で塗られた顔も、
次のシーンではキレイていうのは妙だとは思ったけどね。

むしろ私には藤木がミスキャストに思えた…瞳で狂気を演じられる役者さんのが良かったな。

最後のほうの「食べると恐怖を初めとする感情の麻痺する缶詰め」は、
多分原作に沿って出てきたものなんだろうと思うけど…
このへんは読んでなかったから、よくわからなかった。
事件後、やたらと凶暴性が増し、無差別の殺し合いを始める人々と、
それに(多分?)関連して、配られる特別な食料。
でも、それについて判るようなシーンは全く無くて、ちょっと唐突に感じたよね。

そしていきなり噴火が始まるラストシーンは…。
えぇ?!ここで終わりか? ホントに?? …と思わなかったといえば嘘になる。
…このラストのせいで、きっと駄作扱いされたんじゃないかと(汗)
それまでヒーロー然としたところのまるで無い、ただ状況に流されてきたテルが
「俺達は生きる!!」と噴火に向かって宣言したところで、どうもリアリティが無いんだな。
あそこだけは、もう少しなんとかならないかなーと思うところ。

サバイバルをテーマにした漫画では、
昔、さいとうたかをという方が「サバイバル」(そのまんま)という、
読みながら怖くて泣いちゃいそうになる漫画を書いておりました。
こちらは大地震で生き残った少年が、家族を探して壊滅した日本を彷徨い歩くという物語で、
絵柄は劇画チックで古いながらも、読み応えは充分ですよ。