鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

せとぎわメトロレギオン

2018-06-18 09:01:36 | フリーゲーム(SF)
「せとぎわメトロレギオン」
近未来SF・DQNRPG
制作者:冷凍しじみ様(しじみのおすまし

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近未来・崩壊した世界・異能に目覚めた人類…と、いろんな意味でヒャッハーな世界観に加え…
主人公含む登場人物たちが大体DQN!という、やたら個性的なシナリオでありました。

特に何の説明もなく物語が始まるので、雰囲気掴むまでは「??」って気分になるかもしれませんが、プレイしていくうちにそこがクセになる、魅力にあふれたゲーム。
ってか、この、シビアなんだかゆるいんだかわからない、独特の雰囲気は面白いですねぇ~

今作の舞台は、広島・瀬戸内近辺のとある港町。
朝の缶詰工場から始まるそれは、一見、田舎町に住まう893やDQNたちの抗争の物語…に、見えます、が。
実は、この世界は20年くらい前にタコ型宇宙人の侵略を受けており、人間の持つテクノロジーはごっそり後退。人間の数も激減。
ただ、幸か不幸かその際の兵器の影響で、異能を手に入れた人間たちが現れたことで、なんとかこれを撃退し、それなりの生活を取り戻しかけている…という。とってもハードな世界観なのです。

異能を身に付けた人は身体的には驚異的な治癒能力を持ちますが、反面、異能を行使するための「SP」はなかなか回復しないという特徴があり、宇宙人のエネルギーから精製される「エーテル」や「ポーション」が無ければ、連続でちからを使い続けることは難しい。
宇宙人を撃退してしまった今、新しく手に入る算段がつかない「ポーション」類は高価な品であり、それらを手に入れ、精製できる設備を持つ人間はウハウハな勝ち組。
で、その「勝ち組」の一人が、この港町を仕切る「クロサキ」だったりするという。

ツッカケサンダルで鉄パイプや警棒持って突っ込んでいく、DQNスタイルの登場人物たちの話のウラに、こんな壮大なSF設定があろうとは…;
しかも主人公は巨乳で妙齢のお姉さんと、高校生の制服を着たハタチの女の子。
またグラフィックがね…スクショを見て貰えばわかるとおり、綺麗&可愛いんだよね!
顔グラも微妙な表情の変化が細かくて、プレイしていて楽しいし、何か一気にプレイしちゃったわー

周囲のどーしよーもない人間たちを、謎の包容力で受け止める主人公・アオリさんが凄い。
てか、ひと昔前のDQNって、極端に友情に篤いというか…面倒見がいいというか…
こういうタイプが多かったような気もするね…?
一緒に行動する、ドライな若者。見た目の清楚さに似合わずバイオレンスな性格のタマコちゃんも好きでした。

狭い町の出来事ながら、章ごとに絡む登場人物が多く、一人一人にきちんと性格や、背後関係の設定がなされているのが深みがあって面白いっす。
メインになるのは、クロサキの「探し物」を見つけること、なんですが。
なんだかんだと、登場人物全員が、自分の「物語」を持っているゲームなんですよね。
プレイしながら、この人の物語も見たい!と思わせてくれる、設定の分厚さがすごい!
ただ、もう一人の主人公・タマコちゃんの復讐物語は、できれば作中で詳しく見たかったわー

章ごとに入る細々したエピソードも、世界観の補完として役立ってくれました。
情報屋のところへ向かう途中にあるサブイベント…学校の先生の話は、なんともいえない気持ちになるので必見です。
夜の幽霊アパートの描写も面白かったよ!

しかし、女にも男にもモテモテすぎるアオリさん。
なんであの年齢まで一人なんですかね……?(←余計なお世話)



あー、えっと。攻略面では、特筆するようなことはないかな…
敵を倒してレベルを上げる、普通のRPGですし。
SPは自然回復しませんが、ポーションは途中のイベントで大量に手に入るので、普通に能力を使いまくっても、まずSP切れはないと思われ。
ただ、米屋の左奥の道に落ちている「歩くとSPを回復してくれるアクセサリ」は拾っておくと便利です。

アオリのメット割りは強力だし、タマコの「敵を行動不能にする」能力と合わせると、どんな敵にも苦戦はしません。
さらに、しっかり索敵してレベルを上げておけば、最後のボス敵?も余裕で倒せます。




今まで、1話使い切り?の比較的短編なゲームを作ってらっしゃる印象の作者様でしたが、これだけの分厚い設定を、これ一作で終えるのは惜しいですね…
個性と魅力のある話だけに、続編とか、同世界観の別な主人公の物語、とか、もっと見たい…!
続編作ってくれないかなぁ…

DQNに抵抗のない方におすすめします。
いや本当に面白いので! プレイしてみて!

機人に至る。

2018-05-15 07:39:06 | フリーゲーム(SF)
機人に至る。
アツマール・未完成・SFRPG
制作者:そるてぃナントカ様

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「はこにわエデン」や「OFFERING」「漆黒ニ猫ノ声」の作者様の新作ですねぇ
今はまだ、ゲームの途中までしかプレイできませんが、惹かれるものがあったので期待をこめてご紹介!
いつもイイ感じにSFとクトゥルフが混在した、夢と現実が入り混じる世界観のゲームを作られていましたが、今回は…いまのところ、純粋に近未来SF、なの、かな?
「オートマタ」や「人形」と呼ばれるロボットと、普通のヒトとが混在して暮らすアングラな街で、少女型(ピクシーフレーム)のアメちゃんがいろいろ活躍する話です。
んー、最近流行のサイバーパンク?

主人公・アメちゃんは、どこから来たのかもわからない、謎の少女型ガノノイド。
血塗れで街を彷徨っているところを「ママ」に拾われて、彼女のお店…オートマタ専門のキャバクラ?で暮らしています。そのためグラフィックがランジェリー姿という、際どいことに!
…ただ、どんな恰好をしていようが、それは皮一枚のことで…本当の姿・本質は機械。
というわけで、メニュー画面での彼女は「フレーム」と呼ばれる骨格のみの姿なんですよね。
うほっ、幼女の下着姿ー、なんて喜んでる人に水を差す、なかなか粋な趣向であります。

主人公が機械、ということで、特徴的なのは「状態異常」
通常の「毒」が「腐食」や「漏電」。
「バーサク」が「オーバーヒート」
「混乱」が「バグ」…というように、機械っぽい設定がなされています。
また、攻撃属性についても独自のものが使われていて、細かいところの作りこみがイイ感じ。


戦闘システムは、普通にRPG…だと思いますんで、苦労はないかと。
そうですねぇ…唯一注意すべきは……敵のビジュアル?
実は、最初にアメちゃんが依頼されるのは、狂った害虫駆除ロボット「ゴキブロイド」の討伐?駆除?なんですよね…
その名のとおり、見た目がゴッキー(しかも、あえて腹側から描く凶悪な絵面)なので、嫌いな人には悲鳴モノかもしれないっす。


まだ話は中盤なのですが、お店のママから依頼される事件を解決していきつつ、アメちゃんが一体何者なのか?って謎に迫っていくシナリオ…であるようです。
なにしろ未完成なので、あまり語れることもないのですが…前半だけでも期待値の高まるクオリティの作品でした!
早く続きをプレイしたいわ…

パっと見の趣味性の高さに比べ、案外中身はしっかりSFっぽいので、好きな方はぜひぜひどうぞ!

フェイクジョーカー

2018-03-29 10:32:11 | フリーゲーム(SF)
フェイクジョーカー
探索謎解きADV・初見殺し
制作者:ターロー様

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けっこう前にアップされてたゲームなんですが、初期バージョンでは石取りゲームがクリアできず、そのまま放置してあったものです。
今回久しぶりに見てみたら、ヒントが増えて攻略が詳しくなっていたので、やっとクリアできました!
…あそこは相手を妨害して時間切れを狙うのか…なるほど…;


これは、正直、説明が難しいゲームなんですが…
要するに、白衣のキャラと黒衣のキャラを交互に動かして、とある施設からの脱出&侵入を果たす物語。
白衣は脱出を。黒衣は侵入を担当?します。

謎解きがけっこう捻ってあって難しめ。
というか、初見で謎解きを解けるようなヒントは用意されてないんですよね…
とりあえず、試して死んでみて、『こうするとこうなったから、これはこういうことなのか』と仕掛けの仕組みを考えていくスタイルのゲームになります。

…まあ、本来は、敵をはばむための仕掛けにヒントなんか用意するわけがないので、ある意味、現実的な設定のゲームとも言えますよ。うん。
とにかく死ぬこと前提なせいか、セーブポイントは多すぎるくらいぽんぽん置いてあります。活用しませう。

で、謎解きと同じように、シナリオそのものも「何がどうなっているのか」「何が起こっているのか」をプレイヤーがきちんと考えていかないと、最後の謎が解ききれないようになっています。
プレイするうちにモヤモヤしてくる「似ているけどどこか違う」違和感を大切に。
一応攻略ヒントは詳しいのがついているんですが、最後はパスが正しいだけでは、トゥルーにはたどり着けません。
黒で最後に入った部屋を見つけて、とあるアイテムを手に入れましょう。
牢獄を基点にして、全体のマップを考えてみるといいかもです。


プレイヤーを巧みにコントロールするフェイクとミスリード。
短いながらもよく練られた構成が素敵な一品でした。
最後に「あっそういうことなの!!」と驚きを感じさせてくれる良ゲーム!
謎解き好きな方にお勧めですよー


DaisyBell

2018-03-26 23:00:55 | フリーゲーム(SF)
DaisyBell
探索アクションADV・サイケデリック_インダストリアル_ドリーミー_サイバーパンク
制作者:すぎやん様

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初期バージョンは進行不能バグが出て、Ver1.01で無事クリアできました~

非現実的で夢のような世界と、血生臭い現実の襲撃戦とのあいだを行き来しながら進んでいくゲームです。
何度も主人公を助けてくれる不思議な少女は何者なのか? 
そして、彼女の「護衛」はなぜ主人公を付け狙うのか?
答えは、全ての世界を踏破した、その先のエンディングに…!

今までもゴッツイSF設定のゲームを数々作ってくださった作者さんだけあって、今回も小品ながらSF魂をしっかり盛り込んだ作品でありました。
綺麗な場所から、いきなり無機的で不穏なマップに変わるとか、そこからやけに現実的な会話のシーンに切り替わるとか、映画的な見せ場も良かったです。

シナリオは、タイトルの意味がわかると、グっとくる作りになっております。
HALくんが歌っていたので、なんとなくこの曲の「位置づけ」は知っていましたが、実は歴史と伝統??のある曲だったんですね…
興味のある方はググってみると良いかもです。

で、そこを踏まえてプレイすると、最後に現実の「彼女」と出会うシーンは感無量ー
自転車には乗れない、っていうセリフもお洒落で効いてる。
しかも、最後の最後、エンディングの切り方が…
もう、ここで終わるしかない、ここで切るしかない、という絶妙のタイミングなんですよね。 
最後の数秒で、鮮烈な印象をプレイヤーに残してくれる、いいラストシーンでした。


アクション面は、この作者様にしてはややヌルめ…かなぁ?
私は前作の、タイミングを合わせて避ける!戦闘がすごく苦手だったんで、今回は楽で嬉しかったっす…

思議な世界の逃げ避けはコツがいりますが、敵に当たって即死亡ではなく、何回か猶予があります。
3回くらいまでなら当たっても大丈夫なはずなので頑張りましょう。
マップは迷路のような作りで、やや複雑なことが多いかな…。
細い通路の逃げ避けイベントでは、追い詰められないように注意!
敵は全員がじわじわと主人公に向かって歩いてくるので、時間が経てば経つほど集まってきて不利になりまする。
ただ、道も敵の出てくるパターンも決まっているので、何回かやりなおせばきっと大丈夫。
ちなみに、美術館?マップは、敵が案外反応遅めなので、タイミングを計れば横をすりぬけられますよー

現実世界のRPG戦闘は、回復アイテムが足りるか心配でしたが、最終的には余りました。
人間相手なら特殊技は使わなくても大丈夫そう。

最後のほうでは、近接と遠距離攻撃を切り替えながらのアクションイベントがありますが、ここ、敵が案外硬めで、何回か攻撃しないと倒せません。
なので、無理に倒そうとせずに、攻撃でノックバックしたところを避けて先に進んでいく…ようにしたほうが早い、かも。

そしてラスボスは…必要なのは根気です。
基本、主人公はダメージ食らっても、時間が経てば回復するんですよね。
なので、アクション下手でも、逃げ回りながらチマチマ削ればなんとかなりますぞ^^



SF好きな方には特におすすめですー。

RIDE GEAR

2018-03-15 16:37:28 | フリーゲーム(SF)
RIDE GEAR
近未来RPG・メカ好きにはたまらない
制作者:gugigigi様(Twitter

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荒廃しきった荒野と砂漠に覆われた、世紀末な未来世界。
そこで何よりも価値があるのは、金でもダイヤでもなく、水とオイル。
少ない資源をめぐって人は争い、中でも、フェイスギアと呼ばれる暴徒たちは略奪の限りを尽くしていた…

とまあ…そんな世界の中で、プレイヤーの分身たる主人公が、ちょっとした縁で訪れたオアシスの街を救うため…そして自身の復讐を遂げるため、フェイスギアへと戦いを挑みます。


普通のRPGと違うのは、メカに乗って戦う、ということ。
フレーム(外装)とエンジンとを組み合わせて作られた「カンオケ」と呼ばれるメカは、それぞれ持っているスキルに違いがありますんで、自分が使いやすいものを選んで戦いましょう。
ちなみに、メカですんで。戦うにもスキルを使うにも「燃料」がいるのも特徴。
燃料がなくなると攻撃すらできなくなるので注意ですよー

また、それぞれのカンオケには二人まで「ライダー」と呼ばれる同乗者を乗せることができ、それによって使えるスキルが増えたりします。
(メカニックを乗せていると、アイテムを使わなくても修理ができたりする)

一緒に戦う仲間は全部で4人。それぞれに見合ったカンオケをカスタマイズしてみませう~
(…面倒な時は「最強装備」で行けると思います。というか私がそうだった)


錆と埃に薄汚れた、メカメカしいグラフィックが、なんとも世紀末で。
主人公からして「顔の下半分がマトモじゃない」という設定ですからね~
身体のどっかを失って半分メカって設定は、サブカル界にはけっこう一杯ありますけど、大抵、顔はそのまま綺麗に残してるケースが多いでしょ(しかもイケメンorかわいこちゃん)
「顔」って部位は人間にとって、やっぱり特別なので。
そこを大きく崩してしまうと、本能的に悍ましい印象になっちゃうんだよね。
なので、そこをあえて弄ってくるところがまず、良いね!って思ったり。

ちなみに、主人公は男女選べますが、その男性キャラのほうは、割と思い切ったキャラデザですよん。
(スクショは女性主人公のほう。こっちはまだ人間っぽい?見た目)

一緒に戦う仲間たちも、老女に犬にオヤジに幼女にハゲにサイボーグ…と、それぞれ個性的。
なかでも、個人的に気になるのは…もちろん、ひとりガスマスクのガスくんですね!
いや絶対に中身はイケメンに決まってるって!(←妄想w)
また、出てくる敵キャラたちも、いい具合にヒャッハー度が高くて楽しかったです。


えーと、戦闘システム。
RPGではありますが、レベル上げの概念はありません。事前のカスタマイズとアイテムが全て。
一度戦闘ステージに入ると途中で出ることはできないので、特に補給アイテムはしっかり用意しましょう。
特に燃料!回復は、全体回復できるライダーが入ってからはあんまり使わなくなるんですが、燃料だけは最後までコンスタントに必要になるので、戦闘に入る前にはぜひとも全種フルで買い込むことをお勧めします。

最初は、回復アイテムがあまり買えない&持てないことに心細さが先に立ちましたが、実際にプレイしてみると、難易度はさほど高くはなかったです。アイテムさえきちんと揃っていれば、そんなに苦戦はしない…雰囲気?
後半はメンバーも機体も、自分で使いやすい組み合わせが決まってきますんで、雑魚はほぼ同じ手順で倒せるようになります。最後の最後はもう、最強の機体を揃えてゴリゴリ押せば勝てますしw
そうそう、ジャミングできる機体はおすすめです。ターン初めにそれを使うだけで、敵の攻撃が当たらなくなるので、ほぼノーダメ状態で行けますよ!


世紀末でハードで硬派な話が好きな方におすすめです。
どっちかというと男性向けですが、イマドキ珍しいくらいお色気要素皆無なゲームなので、女性でも抵抗なく楽しめると思いますよん。
…女性向けでも、女性作者でも巨乳キャラとかがふつーに登場する昨今、このストイックさがむしろ貴重に感じるわぁ。










それぞれのカンオケや、ライダーの使い勝手が、実際に使ってみるまでわからないのがやや不便かな~。
ステータスを確認できるようにするか…お試しで戦えるような、疑似訓練場とか、フリー戦闘マップとかあると嬉しいかも。


ダアトの神

2018-03-11 18:13:08 | フリーゲーム(SF)
「ダアトの神」
SFADV・誰の望みを叶え、誰を救う?
制作者:鴇田様(Twitter

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「いにしえのもの」と呼ばれる異形の魔物を討伐すため、7人の精鋭によって作られた防衛地区「ダアト」
そのメンバーの一人であるカガリ(名前変更可能)が目覚めた時、過去数日間の記憶は失われていた。
どうやら敵に襲われて仲間の一人が死に、その騒動の中で倒れたままずっと意識を失っていたらしい。
死んだ仲間…エリダのことを詳しく聞こうとするものの、なぜか皆の反応は芳しくなく、その不自然さに違和感を覚えるカガリ。
そんな中、離れて暮らす弟(妹)セフィから緊急の通信が入る。
ダアトから匿名でセフィに送られてきたというその写真は、聞いていた話よりもはるかに凄惨な状態の、エリダの死体のものだった。


1.00でプレイしましたー
閉鎖環境で長年過ごす、特殊部隊の人たちのアレコレです。
プレイヤーは、記憶がイマイチおぼろげな主人公・カガリ(名前変更可能)を操り、仲間の死の謎や、ダアトの秘密に迫りますー

シナリオの流れとしては、仲間の死亡を調べて1話終えるたびに「はじめから」をえらびなおして話を進めていく感じ。
3回くらい「はじめから」プレイして、最後に「おわらせる」が出るまでが1周回の、大きく4章構成のゲームだと思っていただければ間違いないっす。

ちなみに、各章内での分岐のセーブは可能ですが…一部の設定(過去の「はじめから」の時に誰と友好を深めて終わったか・カガリの兄弟の性別)は、章をまたいで使用するため、最後のプレイ時に選択したものが優先されます。

どういう状況かっていうと、最初のプレイで兄弟の性別を「妹」にしてセーブしておいても、周回するときに「弟」に変えたら、「妹」の過去データをロードしても「弟」で進行する…ってこと。
このあたりの情報は、セーブデータとは別なとこに、共通要素として記憶されてるみたいっすね~

一番注意すべきは、最後の最後、キャラエンディング選択画面。
第一章・第二章での行動によって、表示される名前…選べるキャラが違うんですけど。
一度エンディング見てしまうと、それまで引き継いできたキャラ友好度?がクリアされちゃうみたいでね…
一人エンディング見て、さあ別なキャラ!と最終章のセーブからプレイしても、もう名前が表示されなかったりするのですよ…
名前を表示した『選択画面』でセーブすれば、この悲劇は防げるので、ぜひともセーブはこのタイミングで!

まあ、スキップ機能がしっかりしてますんで、周回しても、それほど手間でもないんですがね…

2章めの事件の謎解きは、被害者がだれであっても、大体流れはいっしょ。
調査開始時のセーブを残しておいて、一度全部の選択肢を試せば、手順はわかると思います。
仲間全員分のスチルを開放し、エンディングを見ると、ラスボスのエンドが解放。
ちなみに、ラビとラスボスのエンドの後には、ほんの少しのオマケ要素があるので、ぜひともそこまでがんばりませう。


セフィの性別…私は大体妹多めでプレイしましたが、作者様はがっつりBL系統の方のようですので、弟のほうが本来の正しいカタチなのかもですね~
いやあ、カガリが周囲に好かれまくっている様子や、ルッツの抱きつきスチルや会話を見て『これは…!』と思っていたけれど、やはり!!そっちの方でしたか!
組み合わせによって、いろいろ深読みできる良いシナリオでした。
あと、セフィとラメドのハァハアしてる変態っぽい表情付けがなかなか秀逸!


ノーマルな方でもプレイできるゲームですが、腐に抵抗のない方・腐が好きな方なら、より楽しめると思います。おすすめー

ピトロクス・ギア

2018-03-05 12:59:10 | フリーゲーム(SF)
「ピトロクス・ギア」
シューティングアクションADV・箱に萌える・ゴルブッフバッキュロッケ!
制作者:とっととねろ太郎。様(盛り合わせC

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そこは、とうの昔に人間が滅びてしまった世界。
地上には「箱神(ピトロス)」と呼ばれる機械生命体のみがわずかに生き残り、細々と暮らしていた。
そんなある日、空から落ちてきたピクセルと名乗る少女と、箱神の青年?エックスとが出会ったことから、この物語は始まる…


というわけで、シューティングがメインのアクションゲームです。
アク下手でも大丈夫かな?と思いつつ、シナリオがすごく面白そうだったのでチャレンジしてみました。
難易度が4段階から選べる親切仕様のおかげで!なんとかエンディングまでたどり着けましたよーん。

世界観がしっかり作られていて、シナリオが面白かったっす~
キャラもグラフィック、性格ともに魅力的。
ピクセルをはじめとする、人型キャラたちはもちろん(リリのグラフィックがすごく可愛いと思う!)
箱に目がついただけの造形の、エックスが…すごくイイ!!
途中のクシャミ?のイベントを見た時から、なんだこいつ可愛いぞ?と思っていたけど、最後の最後にすべてを持ってかれたわー;まさか箱に萌える日が来ようとは!w 
男と箱は見た目じゃなく、中身が肝心ってことですね!ww

また、属性のメリハリの利いた各ステージ構成、いい具合に込み入って作られたマップや、各種ペンダントを付け替えることで細かく変わるキャラグラ&攻撃アクションなどなど…
どれをとっても高レベル!な、作りのとても細やかで面白いゲームでした。

戦闘の細かいバランスとかは、迷わずベリーイージー一択の私(←w)にはわかりませんが…
私にとっては、最後までクリアできる難度を備えてくれるゲームは皆、良ゲーム。
ショットがガンガン連射できたり、クロックアップでダメージを倍増できたり、戦闘に「爽快感」があるのも良いですね。
私はもともと、戦闘のプロセスを愉しむタイプのプレイヤーではないので…そこが苦行になっちゃうと、長編ゲームほどキッツいものがあるのですが…その点、このゲームは優しかった!最後まで楽しく戦闘できました。

他の箱神からクエストを依頼されたり、謎のアイテム屋からアイテムを買ったり、エックスをひたすら強化したり…と、やりこみ要素が豊富にあるのも気になるところ。
エンディングが気になってたまらなかったので、今回はイベント飛ばして先にクリアしちゃったんですけど…まさかマルチエンドだったり…しないよね?^^;

ちなみに、最後?の宝石集めのクエストは未クリアのままです。リットスって……アイテム屋とは違うのかな??
あと、競争も勝てなかったし…そうだ、考えてみれば「ニューロヘイトになりかけの子に使える」薬も使う機会がなかった…?
…ううっ、けっこうイベント落としてる気がしてきたな…
ラストダンジョン前のデータ取ってあるから、あとでもうちょっと粘ってみましょうかね…

シナリオはけっこう重めで、悲惨っぽい展開もあるように思うんですけど。
不思議と、全体の印象は軽やかで、希望に満ちたものに感じます。プレイ後の印象もとても爽やか。
これはピクセルとエックスの前向き加減や、アクションの爽快さのためもあるけれど…全体に明るめの音楽のお陰でもあるかなぁ? 

プレイして気持ちの良いゲームでした! 
アクション苦手な方も、ぜひぜひこれを機会にプレイしてみてくださいな^^






最初、喋れるキャラの近くで出る「Z」を見て、寝ている表示だと思っていた私。
『みんな夜だけでなく、昼間も寝てる!話しかけないとイベント進まないのに、どうすれば起きるのさ!』とかしばらく悩みました。
……自分アホすぎる……orz

A/Liv[e](アライブ)

2018-01-21 20:02:27 | フリーゲーム(SF)
A/Liv[e](アライブ)
脱出ゲーム・無言主人公
制作者:エフ様
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カプセルの中で目覚めた主人公が、途中で出会った少女と協力しながら、建物の外を目指します。


主人公は終始無言。
そこはどこなのか、なぜ二人はカプセルで眠っていたのか…状況を説明してくれる資料も一切なく、ただただ外を目指して進むゲームです。

建物の内部はバラエティに富んでおり、ごく普通の居間風の部屋があったと思えば、水路のような場所やロボット工場のような場所、あるいはバイオ研究所風…といった、目的の推測がつかない作り。
あちこちにみられる、研究員?と思われる人間の死体は、いったいどのような悲劇が襲ったものなのか。
それらは全て、各々のプレイヤーが想像するしかありません。

ともかく、重要なのは過去ではなく未来!
少女と協力しつつ、謎を解き、道を拓いていくのがなんとも気持よいゲームでした。
最後の方で、少女を残して先に進むことを強いられる場面…
言葉こそないものの、二人のしぐさにちょっとしたドラマが感じられて、最終的に二人で進めるようになった時には心からほっとしました。
…わざわざ背中向けて、先に行かせようとするなんて健気!


走って体あたりすることで道が拓けたり、アイテムを使ったり、モノを蹴ってスイッチを押したり。
マウス操作・あるいはタッチパネルで操作するアクションは、コツはあるものの簡単め。
マップは広いものの、謎解きや必要なアイテムの数はそう多くなく、探索難易度も低いです。
もしも詰まった場合は、リドミに攻略情報が書いてありますのでどうぞ~

最後の最後に二人が見る景色の、瑞々しいことといったら…
気持よくプレイでき、気持ちよく終われるゲームでした。
おすすめですよー


A DOG'S HEART

2018-01-16 11:26:49 | フリーゲーム(SF)
「A DOG'S HEART」
探索脱出RPG・人体改造
制作者:さかあがり様(Twitter

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見知らぬ建物で目を覚ました主人公。
なけなしの記憶を探ってみても、自転車に乗っていて事故に遭った…ということしか覚えていない。
脱走を進める何者かの指示に従って部屋を出て探索していくうちに、どうやら自分は何かの生体実験に使われたのだとわかってくるが…?

キャラグラがコロコロしてて可愛いっす。
今までは割とファンタジー色の強いものをつくってらした作者様ですが、今回は、アングラな研究施設からの脱出、という、ちょっとリアル寄り?SF寄り?なお話。

ネタバレになるので、あまり詳しく語れないのですが、主人公のシャリクくんの受けた実験が問題で…
途中の些細な違和感が、最後のほうで、えっ? に変わる意外性が良かったです。
あとがきでは、元ネタとなった小説についても触れられており、そちらも面白そう!

エンドは3つ。
二つは最後の選択肢で分岐しますが、もう一つは、故意に見ようと思わない限り、見る機会はあまりない…かも?
ぶっちゃけ、特定の敵に敗北することで見られるバッドエンドなのですが、なまじ雑魚がサクサク倒せるので、面白くてついつい強くなりすぎ…後で見るのが大変でした。
(しかたがないので、装備全部外して、ずっとスープ飲みながら戦ってみた!)


戦闘難易度は低く、きちんと雑魚を倒して武器や防具を整えておけば、そう苦戦はしません。
雑魚はマップ切り替えで復活するタイプ。特定のベッドで眠ると回復できます。

あっさりサックリ終われて可愛いゲームでした。おすすめですよ~




この施設を出た後の彼ら…果たしてどんな風に暮らしていくんでしょうねぇ…
元の身体に戻せるよう、協力してくれる人も出てきますが、それはつまり「僕ちゃん」のシャリクにとっては…?





地球の形見

2017-12-11 11:25:34 | フリーゲーム(SF)
「地球の形見」
SFアクション・地球が滅亡した謎を解け
制作者:りろりんと様(夢中になる何か

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やっとクリアできましたぁ!

最初にDLしたときは、難しく感じて断念してしまったのですが…
その後、この作品の登場キャラを主人公にした、同世界観を持つゲームが公開されたこともあり、再度DL・チャレンジ!
無事エンディングを迎えることができました。
難易度?もちろん「易しい」に決まっていますよ!!

何が敗因だったかって…私のプレイスタイル?
このゲーム、一番最初の星に強めのボス敵が配置されており、その時点のレベルと武器では(少なくともアクション下手な私には)倒すのが難しかったのです。
まーべつにその時に倒さなくても、他の星でレベルを上げて強い武器を持って再戦すればいいだけのことだったのですが…私は、基本的に、一つのステージをしっかりクリアしてから次に進みたいタイプ。
このボスを倒してから先に行きたい!と拘って、疲れちゃったんだなぁ…;

ちなみに、このボス「亀騎士」。推奨レベルは30ですが、私が倒せたのはレベル50近く←w
そのくらいになるとさすがにステも武器も強くなっており、遠隔攻撃武器で一回も近づくことなくクリアできました。


ざっくりとシナリオを説明すると…
舞台は、地球が滅びてから10万年後の太陽系。
生き延びた人類は太陽系の他の星へと散らばり、それぞれが独自の文化を持って生活しています。
地球の滅亡の理由は謎に包まれたまま誰も知ることはなく、ある意味「タブー」とされる問題でした。
そんな地球の「形見」であるアイテムを、太陽系の他の惑星で集めてゆくことが、ゲームの目的になります。
主人公の「ミライ」は無口で何も喋らず、一体何者なのか、なぜ地球の形見を集めているのかは、彼を操作するプレイヤーにもわかりません。

「形見」を集めていった先に何があるのか。
それは、プレイした皆様が自分の目で確かめてくださいね~^^

太陽系の惑星をテーマに探索していくSFって、すごく何か懐かしい感じでイイですね~
宇宙開発競争が華やかだったころには、「新発見」の連続で、それまで遠くに見ているだけだった月の様子や、名前だけでしか知らなかった惑星のカラフルな写真に、皆が目をキラキラさせて興奮していたものですが。
最近じゃ「太陽系の惑星」は、SF小説のテーマにも取り上げられなくなっちゃいました。
なにかこう、当たり前な感覚になっちゃったんですかね。

そんなわけでこのゲームの各所に見られる、空に浮かぶ、まあるい惑星のグラフィックに、何かすごくノスタルジーを感じてしまいました。旧き良きSF!

このゲームの見どころは、各惑星の個性豊かな景色とマップ。
雪の降る惑星、水底の惑星、火山と溶岩の惑星などなど。
そこで繰り広げられるスケールの大きい物語はSF好きにはたまるまい。
全く喋らない主人公の代わりに、場を和ませてくれるのは忠実なパートナーロボット。
途中で(無理矢理)仲間になる、ゴーマンで我が道を行く海王星の研究者・キャーロンとの絡みはちょっと面白かったです。

キャーロンはめっちゃ理系って感じの性格で…まあ、ある種の天才なんでしょう…ねぇ。
たぶん身近にいると迷惑極まりないでしょうが、最終的に何かを成し遂げる人ってのはこういうものかもしれません。
ちなみに、同じ作者さんの「クチダケ」は、このキャーロンの学生時代の話です。
両方プレイすると、いろいろ現場を体験し、修羅場をくぐってここまで来たんだな、と、ちょっと感慨深い。

さて、このゲームはもともとアクションゲー。
素敵シナリオだけでなく、豊富な武器と能力値のカスタマイズ、そして各星にいる強敵の撃破などなど、アクション戦闘好きな人にも充分楽しめる要素が満載のゲームになっております。

武器の種類がね…すごく多いんですよね。
それぞれの武器に個別の特徴が設定されていて、攻撃の間合い、溜め時間、攻撃アクションなど細かく違っており、すごく凝ってる感。
ステ振りの仕方によっても、微妙に攻撃力が違ってきたリしてしまうので、性能比較がなかなか難しいゲームでもあります。
数値が弱いからといって使えないとも限らない…攻撃力はメチャ大きくても、溜めと隙が大きすぎて使うのにコツがいる、とか、そういう武器もありますんで。
私的には、多少数値は弱くても、素早く連続攻撃できるやつのほうが使いやすかったな。

ちなみに、私は後半、ほとんど赤い光線剣とアスクレピオスの杖装備でいきました。
赤い光線剣は、面白味はないけど確実な武器。タメで遠距離攻撃もできるのが強み。
そして戦闘苦手な人にはアスクレピオスの杖は神装備です。
この杖さえあれば、ラスボスまでゴリ押しでクリア可能だと思うよん。

詰まりポイントは…うーん?
マップをくまなく探索すれば、形見探しはそう難しくない…
ああ。一か所だけ。拷問部屋みたいなところに並んだ、鉄の処女の中に隠されていたものがあって、それは攻略を見ないとわかりませんでした。

ちなみに攻略wikiができてますので、参考にどうぞ!


たぶん、アクション苦手な人が、このゲームで一番詰まるのは、キー操作の難しさだと思います。
もうチュートの時点で、えっ、こんなのできるかな;と、かなり自信をなくしましたから…;

どんな感じの操作かというと。
SとDとで、二種の武器を使い分け、Aで回復アイテム、Qは衝撃波の発生(敵の攻撃を振りほどくときに便利)
シフトを押しながら方向キーで、ステップと言われる身躱し系の場所移動。
ダッシュは、コントロールキーで空中浮遊移動。けれど、これ、攻撃行動をすると浮遊が解けてしまうので、素早く立ち回るには、攻撃したらコントロールキーを押しなおして移動しなければならない。

…と、まあ、6種のキー操作を、左手で担当するわけ。
普通、ブラインドタッチの場合、左手人差し指はFあたりにあるわけですが。
一番使う攻撃キーは中指と薬指。使用頻度の高いシフト&コントロールは小指…
Dに人差し指を置いてポジ取りしても、うちのマシンはコントロールキーが一番左下にあるつくりなので、いちいちホームポジションを離れないと押下できず…
次に攻撃する時無意識にF連打しちゃったりして、なかなか指の位置が決まらない。
ただでさえ左手担当の動作が多すぎるのに、指の位置が決まらないといちいち目で視認してキーを叩くため、行動が一歩遅れる感が…!

たぶん、指覚えのいい人ならなんでもないのかもしれませんが…ただでさえトロい私にはちょっと…;
「易しい」モードがなければ、クリアは不可能だったかもしれないっす。
ゲームコントローラーって考え抜かれた形なんだな、と、改めて思っちゃったよ。

とはいえ、クリアしてみれば「易しいモードなら、根性があればなんとかなる」設定ではありました。
なので、アクション苦手なかたも、臆することなく挑戦してみてくださいな。


ちなみに私のリザルトはこちら! セーブしすぎ&死に過ぎw
私の場合「うっかり崖落ち」が多いんですよね…;
冥王星で何も考えずに崖際に行ったら落ちて死に、キャーロンにバカにされたのはいい思い出。