座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

ご奉納

2020年10月29日 | 奉祝記念事業

先日、御大典奉祝記念事業の施工をいただきました株式会社かおる建設工業様、株式会社ファーストK様より伝統工芸士の手描友禅 佐波古直明様が染められた参道の染額をご奉納いただきました。

大変立派な染額です。参集殿に飾らせていただこうかと思っております。

株式会社かおる建設工業様、株式会社ファーストK様この度は誠にありがとうございました。


賽銭と鈴

2020年10月29日 | 神社知識・作法・歴史

この数日間、鳥居から始まり手水、狛犬とそれぞれ更新させて頂きましたので本日はお参りする際にある賽銭箱と鈴についてお話致します。

賽銭の゛賽゛とは、もともと神様へのお礼を意味しております。ですので賽銭とは願いが叶った際に、日々の平穏を感謝する時に神様にお供えする金銭の事を表します。

しかし、今のように金銭をお供えするようになったのは、実はごく最近の事です。賽銭は古くは神前にまく゛散米゛や洗ったお米を紙に包んでお供えする゛おひねり゛でした。この散米が貨幣の流通に従って゛散銭゛になり、いつしか゛賽銭゛になっていったそうです。

また、鈴は古くから神秘的なものとして、神霊を招くものとして使われてきました。巫女が鈴を振りながら舞い、神霊を招いて神憑りとなって神の声を人々に伝えたり、災厄を祓ったりされていたそうです。

古語拾遺では天の岩屋戸にお隠れになった天照大御神の心を引くために天鈿女命が鈴をつけた矛をもって舞ったことが記載されております。

巫女が舞う際に用いる鈴

鳥居をくぐってから、本殿でお参りするに至るまで、何気なく通りすぎていたり意識せずに行っていた事の意味を知るといつもと同じ参拝が、普段とは異なった心持、景色になるのかもしれません。


狛犬

2020年10月28日 | 神社知識・作法・歴史

本殿や鳥居の左右で番をするように立つ一対の獣像...『狛犬(こまいぬ)』は神社独特のものです。

材質や姿形も様々で、稲荷神社だと狐像に置き換わっていたりもしますが、多くの神社で目にする事が出来ます。

狛犬は守護・装飾として神社に定着していますが、その起源は遠くエジプトやペルシャにあると言います。

向こうでは勇武の象徴として獅子(ライオン)が尊ばれていますが、その姿が中国や朝鮮を経て日本に伝わったのが始まりで、最初は貴人の寝台の帷(かたびら、カーテンの様なもの)を押さえる鎮子の意匠としてでした。

やがて魔除けの意味を込めて屋外に置かれるようになり大型化して、今の形になったそうです。

日本には獅子がいないせいか狛犬は架空の生物として描かれています。上の写真を見ても、実在の獣というよりは雲の様な巻毛の様なものに覆われていて麒麟や鳳凰のように異世界の者、という感じがしますね。狛犬の名称自体に“高麗(こま)から伝わった犬のようなもの”という意味があります。

今は左右で“阿吽”の形になっているのが一般的ですが、所や時代によって姿が様々で面白いものです。ご参拝の際にはよくご覧になってみてはいかがでしょうか。


手水

2020年10月26日 | 神社知識・作法・歴史

先日、当ブログにて鳥居について掲載させて頂きました。
本日は、鳥居をくぐった後に行う手水(てみず)についてふれたいと思います。

鳥居をくぐり参道を進むと手水舎があります。手水舎には゛洗心゛(こころを洗う)や゛浄心゛(心を浄化する)といった文字が刻まれている鉢があります。

ここで、手と口をすすぎますが、これは禊が簡略化されたものだと言われております。

古事記には伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってこられた時に、身に着けているもを脱ぎ、水に浸かり穢れを祓ったのが禊の起源です。

滝に打たれるのも、茶室に入る前に手や口を清める蹲(つくばい)も同じ考えからきたものだと言われております。川や海での禊が、時代の流れと共に今のような禊を簡略化した手水が一般的になりました。

神域に入り、心身ともに清らかにして礼儀を尽くして神様にお参りをする。時代が変わり、形が変われどもその心は今の時代も受け継がれております。


鳥居

2020年10月24日 | 神社知識・作法・歴史

今日は、秋晴れの気持ちの良い晴天に恵まれました。

さて、神社とは神様をお祀りする神聖な場所で、その入り口に立っているのは鳥居です。

この鳥居は神聖な場所である神域への門で、神社を表す地図記号として使われております。

この鳥居が複数ある神社もございます。その場合は最も大きい鳥居が神域全体の門として参道の入り口にあり、一の鳥居と呼ばれ、本殿に近づき聖性が高まる段階ごとに鳥居が設けられております。これを二の鳥居・三の鳥居と呼びます。

鳥居の語源は諸説あり、゛通り入る゛がなまって鳥居になった説。

天照大御神が天石屋戸にお隠れになった際に、八百万の神が鳥を木に止まらせ鳴かせて、天照大御神のお出ましを願いました。その時の鳥の止まり木を鳥居とする説など。

鳥居の形にも種類があり、当社の参道の鳥居は明神鳥居といった種類にあたります。また、稲荷神社の鳥居は朱塗りのものが一般的です。この朱色の赤は、耕作に適した春の暖かさや、明るく正しい陽気を招くと考えられたからだそうです。

鳥居にもこのような入り口を示す意味があるので、入る前には一礼をしてからと言われるのですね。

鳥居をくぐる際は、これから神様の場所(神域)に入るんだという気持ちをもって、今一度立ち止まり心を落ち着かせてお参りされてみてはいかがでしょうか。


霜降

2020年10月23日 | 

今日は二十四節気でいうところの『霜降(そうこう)』に当たります。

文字通り霜が降り始めると言われる時期で、次の節気はもう『立冬』。今の頃に吹く北風を木枯らしと呼ぶそうで、暦の上では早くも秋の終わりです。

今日は小雨が降ると聞いてはいましたが、思った以上に人を濡らす雨になってしまいました。それほど冷たい雨ではありませんでしたが、外出された方はお身体ご自愛いただいてお過ごし下さい。


稲荷神社

2020年10月22日 | 神社知識・作法・歴史

当社の境内では、稲荷神社が2社ございます。

お稲荷さん、稲荷神社というと誰もが「赤い鳥居と狐」を連想されるかと思います。

弁天池隣の稲荷神社

鳥居付近の稲荷神社

この稲荷神社は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、御食津神(みけつかみ)を主なご祭神にされている事が多いです。

「稲荷」は「稲成り」、「稲生り」の意味でしたが、神様が稲を荷っている姿でイメージされるようになり「稲荷」の字があてられたといわれております。

したがって、古くは日本人にとってお稲荷さんは農業の神様でありました。時代が変わり商業が盛んになってくると商売繁盛、また漁村では漁業の神様として稲荷神社が、造られていき全国に稲荷信仰が広まっていきました。

一方、お稲荷さんと狐の関係には諸説ありますが、お稲荷さんが農業の神であることが深く関係があるそうです。

古くから日本人は「田の神」は、春になって山から降りてこられ、秋になり収穫を迎えると山に帰り「山の神」になると考えられておりました。

また、春先になると山から里へとおりてくる狐の姿をみて、「山の神」・「田の神」のお使い、、、お稲荷さんのお使いとして神聖視されるようになっていきました。

今はちょうど実りの秋。参拝の際は是非、稲荷神社で秋の実りに感謝されお参りされてみてはいかがでしょうか。


柏手(かしわで)

2020年10月20日 | 神社知識・作法・歴史

この数日の雨が終わり、秋晴れの気持ちの良い晴天に恵まれました。

さて、神社でお参りする際よく゛二礼・二拍手・一礼゛の作法でお参りされると思います。

これは敬礼作法(けいれいさほう)といい目上の方を敬う際の作法です。

最初と最後の二礼と一礼は頭を下げる作法になりますので、なんとなく相手を敬う際に行う作法だという事が想像つくかと思います。

では、二拍手(はくしゅ)はどういった作法になるのでしょうか?

実は古くか日本には目上の方に対し、手を打つ習慣がありました。

魏志倭人伝に゛倭人は偉い人に会ったときに手を打つ゛とあるそうです。柏手(かしわで)は神様だけでなく人に対しても行われていた事が伺えます。

それが現在となり、人に対して柏手を打つ事がなくなり、神様に対してだけこの習慣が残って参りました。

何気なく行っていた、拍手も頭を下げるのと同様相手敬う時に行う作法だと分かると、お参りの際の気持ちも普段と違ったものになるかもしれませんね。

 

 


大安吉日

2020年10月19日 | 境内の様子

昨日に引き続き、本日は大安という事もあってか七五三・初宮詣でを迎えられたご家族様で境内は賑わいをみせました。

お昼前に雨がしとしとと降り始めましたが、皆様お車を屋根のあるところまでつけていただき、雨に打たれる事無くお帰りになられました。外でも地鎮祭のお約束があり、ご奉仕をさせて頂きました。

本日お祝いを迎えられました皆様、誠におめでとうございます。これよりの皆様方のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。


晴天に恵まれ

2020年10月18日 | 御祈祷・授与品

本日は晴天に恵まれ、早朝より七五三を始め、初宮詣、交通安全祈願とお参りを頂きました。

然しながら、コロナ禍での御祈祷と言うことで、心配される方も多いかと存じます。下記の写真の通り、神社として可能な感染症拡大防止対策を講じております。尚、感染症防止対策として、神職・巫女・事務員等全てマスクを着用させて頂いております。

本日も皆様のご協力を頂き、和やかなうちに一日を終える事が出来ました。感謝致します。

参集殿入口に非接触型検温器の設置並びにアルコール消毒液の設置

御祈祷受付並びに授与所の飛沫感染防止シートの設置

御祈祷受付後のアルコール消毒

御祈祷控室前のアルコール消毒液の設置

御祈祷控室の座席間隔をあけ、窓を開け空気の入れ替え実施

回廊の空気の入れ替え

写真室前アルコール消毒液の設置

本殿入口前アルコール消毒液の設置

本殿前拡大防止対策ピストグラムの明示

本殿内胡床の間隔


稲刈り

2020年10月16日 | 注連縄奉納同志会

明日行う予定でした御齋田の稲刈りですが、明日が雨の予報という事で急激本日の午後行う事と成りました。

注連縄奉納同志会会員により午後1時より手刈りにて行いました。

その後、稲架掛けを行いました。

今日は久しぶりに晴れて稲刈り日和となりました。

本当に急激でしたので人数が集まるか心配しておりましたが、22名の会員がご奉仕いただきました。

本日は誠に有難うございました。


神無月15日月次祭斎行

2020年10月15日 | 神社祭事

本日朝7時より、神社本殿にて恒例の月次祭が執り行われました。

雨の降りそうで降らない、冷ややかな空気の朝です。紅葉はまだまだですが、もうすっかり秋のお祭りという雰囲気でした。

修祓。祓詞の奏上

宮司による月次祭祝詞の奏上

玉串を奉りて拝礼

最後、神職より短い講話があり終了となりました

講話の中でもお話ししましたが、今はちょうど衣更えの時期です。

本当にちょうどいい気温の時期というのは実に短いものですけれども、上手く衣更えをして皆様がこれからの季節を健やかにお過ごしになられます事を願っております。


月次祭の準備

2020年10月14日 | 境内の様子

今日は朝から雲が空を覆い尽くしていてどんよりとしていますが、気温は20℃前後と過ごしやすい日和となっています。

水曜日は幼稚園が半日のうえ大安という事もあって朝から七五三や初宮のお参りが複数ありました。

午後になると幾分時間も空いたので明日の月次祭の準備を少しずつ始めました。

鳥居の紙垂から交換しています。

天気は明日から下り坂。金曜日と土曜日は本降りとなり気温も低めで11月中旬の寒さになるようです。

気温の上下が激しいと身体の調子を崩しがちになります。くれぐれもお身体ご自愛下さいますよう。


令和2年度 座間市遺族会戦没者慰霊祭 斎行

2020年10月13日 | 神社祭事

本日午前10時から、境内忠魂碑前斎場にて座間市遺族会の主催による今年度の『座間市遺族会戦没者慰霊祭』が執り行われました。

今回はやはり新型コロナウイルス感染症への対策として人数を絞り、全員マスク着用での祭典となりましたが、気持ちの良い晴天に恵まれ無事にご奉仕ができました。何枚かの写真を載せてご報告いたします。

英霊の御霊の安らかでありますことと、座間と日本の平和を心よりお祈り申し上げております。

定刻、祭典の開始が告げられます

神事に先立ち一同拝礼

修祓。参列者のお祓い

献饌

慰霊祭 祭詞奏上

神職による玉串拝礼

遺族会をはじめ参列者による玉串拝礼

慰霊祭の後、続いて追悼式が行われ散会となりました


新型コロナウイルス感染拡大防止対策

2020年10月11日 | その他

昨日は冷たい雨が降り続き寒い一日でした。今日は朝方少し降った時間はありましたが、太陽の陽も差しお祝いにふさわしい陽気に恵まれた一日となりました。

さて、当社では感染拡大防止の為、参拝者の皆様にはご不便をお掛け致しますが、何点かご協力のお願いと、ご対応をさせて頂いております。

まずは、マスクの着用のご協力をお願いしております。

受付と授与所では、パーテーションを用意し飛沫対策とアルコール消毒液を用意し手の消毒にご協力を頂いております。

参集殿をご利用される方は、入り口にて検温・手の消毒にご協力を頂いております。

本殿にもアルコール消毒をご用意し、また御祈祷中も窓を開け換気を行い、胡床(イス)の間隔をあけ距離をとっております。

また、当日の状況によって判断を致しますが、本殿内の入場制限をかけさせていただく事が今後有るかと思いますので、ご了承下さい。

また、境内では記念撮影が出来るよう縁台出しております。是非お参りの際はご利用下さい。

この様な昨今ですが、一日も早い事態の収束を心より祈念申し上げます。