座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

月次祭の準備

2017年02月28日 | 境内の様子

この2月は28日が最後。明日からは3月に入り卒園式や卒業式の時期になってきました。

季節を写す72候では『草木萌動』(くさきめばえいずる)足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見頃。

やわらかい春の日差しの中草木が芽吹き新しい命がうまれる。今日はまさにそのような日和になっています。

朝の内はひんやりとした空気が漂っていましたが、日差しが出るとその温かさに気持ちも和らぐそんな日になっています。

3月の下旬には桜が開花の声があちこちから聞こえる頃になり、あわせて正装をした若人の集まりを駅周辺で見かけるようになると卒業式と共に社会人としての旅立ちを感じさせてくれます。

境内は月次祭には注連縄と紙垂を交換し新たな気持ちで月の初めを迎えます。

今までの注連縄、紙垂より

新しいものへと取り換えました

 

月の初めは、新年を迎えると同じように新たな気持ちと季節の移り変わりを感じさせてくれます。

山茱萸(さんしゅゆ)も咲き始めました。

季節の移り変わりは速足となって行きます。


国旗規定の日

2017年02月27日 | その他

明治3年の旧暦1月27日(現在の新暦2月27日)は、太政官布告により日章旗(日の丸)が初めて国際的に日本の旗として規定された日だそうです。

ただしこれは商船規則としてで、実質的な国旗として扱われてはいましたが、法律上正式に国旗となるのは平成11年に『国旗及び国歌に関する法律』が制定されてからと、大分最近にまで時代が下る事になります。

この鈴鹿明神社の境内にも、前氏子会会長御夫妻の御奉納による国旗掲揚塔があり、雨と強風の日を除いて国旗を揚げています。

皇祖神である天照大御神が太陽に象徴されるように、古くから日本人にとって太陽は感謝と崇敬の対象でした。

また“陽”の字には物事の活動的・創造的な、前向きな面を表す明るい意味もあります。

江戸時代より日本船の印として日章旗が使われていた記録もあり、歴史の長い印章でもあります。 日の丸に関してはいまだ否定的な意見もあるようですが、農耕民族である私達日本人が太陽の旗を掲げるのは自然な事とも言えるのではないでしょうか。 


鈴鹿明神社氏子青年会主催研修会 開催

2017年02月26日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日、鈴鹿明神社氏子青年会の皆様による研修会が開催されました。

当神社の氏子青年会は“神社の諸祭事を通じて伝統文化を継承する”事を目的として昨年4月10日に設立された会です。 18歳から55歳の男女を対象に、現在42名の会員が在籍しています。

昨年の風神祭や今年の節分祭をはじめ諸行事にご参加いただき、この研修会が一年の活動の締めくくりとなります。

 

研修会はまず、神職による境内の説明より始まりました。

本殿・鐘楼・神楽殿などいつも見ている建物などにもそれぞれ様式や由来といったものがあります。 今回は手水の作法・お参りの作法等の基礎的な事柄を中心に解説を致しました。

 

続いて場所を移し、参集殿にて講演となりました。

講師は当神社の古木名誉宮司が勤め、題目は『鈴鹿明神社の歴史並びに神道について』です。

普段このように改まってお話を聞く機会のない内容でしたので、ご参加の皆様も興味深く聞いておられた事と思います。

 

やがて日が落ち、今回の研修会もお開きとなりました。

研修会後は少し遅めの新年会となり、そののち解散となりました。

皆様本日は誠にご苦労様でした! 次年度より後もどうぞ宜しくお願い致します。


十三詣り

2017年02月25日 | 神社知識・作法・歴史

今日は大安吉日の土曜日という事で、お宮参りや車のお祓いなどご家族でいらっしゃる御祈願の方が多かったように見受けられます。

その中で、“十三詣り”のご家族の御祈願がありました。

 

十三詣りは七五三詣ほど知られていないものと思いますが、関西では七五三よりも一般的に行われている風習です。

もともとは13歳になった子が「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ、無限の知恵を持つという仏様)」を祀るお寺にお参りして知恵を授かる、という仏教の行事でした。 お参りの際に習字したものを奉納するご家族もいらっしゃいますが、これは写経を納めていた名残と言われます。

やがて地域・寺社に限らず全国的に行われるようになりました。 13歳というのはちょうど十二支が一周した節目の年ですが、現代でも中学校に上がる頃に当たり、区切りの年と言えます。

神社の桜はまだ先のようです

2月も末になり、もうすぐ卒業・入学の季節がやって来ます。 また社会人にとっては年度の変わり目。 気忙しい時期ではありますが、有意義に過ごせるよう気を付けたいと思います。


今日は二ノ午

2017年02月24日 | その他

今日は昨日と違って寒く風もあるので余計に寒く感じました。

今日は二ノ午の日。二月に入って初めての午の日に京都は伏見の御山に稲荷の神様が降りられたました。

ですから、全国各地の稲荷社はこの初午の日を大祭日にしているところが多いのですが、全国三大稲荷と言われる稲荷神社より神様の御分霊を戴きお祀りされている地域の稲荷社や会社の中にお祀りされている御社などは御本社の例祭日に遠慮して二ノ午に初午祭を執り行うところもあるようです。

当社でも地域の稲荷講中の初午祭や企業の初午祭を本日いくつかご奉仕させていただきました。

本日ご奉仕させて頂いた講中の参列者は50名程。道路にあふれる位の参列があり、玉串奉奠だけでもかなりの時間を要しました。

又、企業の稲荷社は早朝より社員の方々が清掃や準備にと大忙しで執り行っていました。

典儀など担当部署の方が手分けして行い、ご奉仕させていただきながらこちらも清々しい思いを致しました。

稲荷の神様の御神徳は、人が生活するうえで欠かすことのできない住む所や食べ物、着る物など全てが当たります。

人にとって最も身近な神様と言えるのかもしれません。

人は国を支える伊勢の大神様を始め、地域の氏神様、生活を司る稲荷の神様など多くの神様に見守られながら生活していると言えます。


土脉潤起と言えますね。

2017年02月22日 | 境内の様子

今日も朝から雨が降ったり止んだり。南風のせいか気温も上昇して暖かく感じます。

気象や動きや動植物の変化を知らせる72候というのがありますが、2月19日から今日までをみてみると『土脉潤起』(つちのしょううるおいおこる)冷たい雪が春の雨に代わり大地に潤いを与える頃。寒さも緩み眠っていた動植物も目覚めるという言葉だそうです。

このところ春一番のあと何度も春の嵐があり、気温も乱高下して暖かい日がありました。

今日もそんな日和です。

昼頃になると陽射しあり本当に暖かく感じます。

今日は風も強くないので神池の亀も冬眠から目覚めて久しぶりの姿を見せていました。

これからは天気も定期的に変わっていくようで、晴れの日が何日か続くと雨の日がくるといったように季節が動き出したようです。

このまま三寒四温というようになるのでしょうか。


玉串の奉製

2017年02月22日 | 神社知識・作法・歴史

今日は日差しが弱く日中もなかなか暖かく感じない…と言ってもこのところ吹いた大風に比べれば、もう慣れた天気であるとも言えます。

来客の予定もありませんでしたので、社務所では24日の二ノ午、また25日の大安で使用する玉串の奉製を行いました。

今回は沢山の玉串が必要になります。正に山のような量

水拭きして紙垂を付けて、このような玉串が出来上がります

玉串は物としては榊の枝に過ぎませんが、祭典の中で御神前にお供えする事で “真心をお供えする” という意味があります。

玉串のお供えは、神饌(食べ物飲み物)をお供えする事と並んでお祭りの中ではとても大切な要素です。 例え祝詞が立派なものでも、お供え物が貧弱ならば巧言令色、口先だけのお祭りになってしまうからです。

先輩方が境内に榊を増やしてくれたお陰で、なんとか神社の榊だけでお祭りを行う事ができています。 週末、大事に使ってお祭りのご奉仕をしたいと思います。


春の大風

2017年02月21日 | 境内の様子

昨日は春二番とも言うべき大風が吹き、夕方前からは雨も降りました。

冬の間は落ち葉のほとんどない朝を過ごしていましたので、今朝の落ち葉落ち枝は少し驚きでもありました。 とは言え秋の落ち葉とは比べるべくもないのですが…

『月に叢雲、花に風』とは良い事にはとかく障害が多いという意味の言い回しですが、桜はまだ蕾で梅も思ったほど散らず、今回は無事に大風をやりすごせたという所でしょうか。

今日も日中は大分風が強まっていました。 天気がよく変わるのも春の風物詩ですので、落ち枝や境内の安全に十分気を付けて、桜の季節を待ちたいと思います。


相模中央氏子総代会役員会

2017年02月20日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日、鈴鹿明神社参集殿において“相模中央氏子総代会”の役員会が行われました。

相模中央氏子総代会とは、この座間市を始め厚木市・愛川町・清川村・海老名市・綾瀬市・大和市の神社を支える方々の集まりで、毎年研修会・講演等の活動を行っています。

 

会議の様子

風が大変強くなっており、神社でも境内の警備に注意を払っている状態です。風がおさまる迄は不要な外出は控えられた方が宜しいかもしれません。


慰霊碑に献花

2017年02月18日 | その他

本日午前10時半頃に神奈川県遺族会の方々約50名程が当社に来社されました。

来社の目的は、当社境内地にある座間市の慰霊碑への献花による参拝です。

大型バス1台にて来社、手水舎にて手水を受けられたのち社殿前にて当社宮司より由緒などをお話致しました。

 

その後、座間市の慰霊碑前にて参集し代表者の献花ののち一同拝礼されました。

約30分程の滞在でしたので、宮司の講話と慰霊碑での拝礼という短い時間でしたので大した対応もできず申し訳なく思っております。

先ずは、これからの道中の無事を職員一同ご祈念申し上げております。


平成29年祈年祭斎行

2017年02月17日 | 神社祭事

本日11時より、本殿にて『祈年祭(きねんさい)』が執り行われました。

祈年祭は“としごいのまつり”とも読み、この一年の田畑の豊作を祈る意味があり、大祭に区分される重要な神事です。

また、11月の収穫感謝の『新嘗祭(にいなめさい)』と対をなす神事でもあります。

祈年祭に先立ち手水の儀

本殿へ参進し祈年祭が始まります

修祓。皆様をお祓いします

宮司一拝。全員で御神前へ一礼し祭典の開始を奉告します

献饌の後、宮司祝詞奏上

神前神楽“浦安の舞”奉納

宮司玉串奉奠

続いて名誉宮司玉串奉奠

氏子会会長玉串奉奠、会員列拝

撤饌の後、宮司一拝

外は春一番の吹き荒れる暖かいながらも困った天気ではありましたが、祈年祭は例年通り厳かにご奉仕する事ができました。

ご参列の皆様、本日は誠にご苦労様でございました! 今年も皆様にとって実り多き一年となりますようお祈り申し上げます。


梅の花も満開に

2017年02月16日 | 境内の様子

ここの所は穏やかな晴れ空が続いていて、境内の梅の花も満開となりました。

暖かい分散るのも少し早そうですが、今が見頃と言えましょうか。

梅の品種には詳しくありませんが、500種以上あるそうです

この境内には意外と梅の木が多く植わっていて、聞くところによれば境内や家々が広がる前は梅林といっていいほど梅の木が多かったとか。

梅は大木にならないものですので見た目からはそう感じませんが、私達が思うよりも長くこの境内を見守ってきたのかもしれません。


2月15日月次祭斎行

2017年02月15日 | 神社祭事

本日7:00より、常の通りに月次祭が滞りなく執り行われました。

小春日和…と呼ぶにはまだ肌寒さを強く感じますが、雲一つない快晴で気持ちのいい一日です。

ところで今日が何の日か、というのを検索すると『平成26年豪雪』という言葉が見つかりました。

記録的な大雪で写真を見ると当時の苦労が生々しく思い出されますが、これも2月15日の事なのですね。 本格的な春はまだ先のようです。

平成26年2月15日の境内の様子


月次祭の準備

2017年02月14日 | 神社祭事

明日は15日、月次祭の日に当たります。 今日の社務はその準備が中心となりました。

月次祭は毎月決まって1日と15日ですので曜日によっては大変慌ただしくなってしまうので、境内の紙垂などは出来る限り前日に付け替えを致します。

今日も境内の清掃を終えてから紙垂付け替えを行いました。

摂末社の紙垂も替えました。

当日摂末社等に供える神饌も用意します。

 

明日の祭典に使用する玉串も準備しました。

明日から17日の祈年祭までは徐々に気温も上がって、関東でもスギ花粉の影響が出始めるとのこと。

少し早いようですが、三寒四温という言葉が徐々にきかれるそんな日和になるようです。


熊手と破魔矢

2017年02月13日 | 御祈祷・授与品

年末年始に出されている代表的な授与品に『熊手』と『破魔矢』があります。

見た目の差は明らかですが、窓口で“両者の違いは何か”とご質問を受ける事も少なくありません。 どうしても同じ時期、同じ場所で頒布されるものですが、もちろん別々の意味・由来を持っています。

熊手は11月の酉の日に大鳥神社で行われる「酉の市」の授与品として有名で、お多福面や千両箱などで飾られています。 “福を掻きこむ”という意味で特に客商売や料理屋などで受けられる事が多いようです。

一方破魔矢は、江戸時代に男子の初正月の御祝品として「破魔弓・破魔矢」が贈られていた風習があり、それが形を変えて御正月の縁起物として広まったものです。 一般には“魔除け”の品として知られていますが、「破魔」には元々別の由来があったとする説もあります。

一言でいうと熊手が“良い事が多く来るように”、破魔矢が“悪い事が来ないように”との縁起物である、というのが現代の見方でしょうか。

共に御正月の授与品として知られていますが、ご希望の方は社務所にまだ少しありますので、お気軽にお尋ねください。