座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

手水

2020年10月26日 | 神社知識・作法・歴史

先日、当ブログにて鳥居について掲載させて頂きました。
本日は、鳥居をくぐった後に行う手水(てみず)についてふれたいと思います。

鳥居をくぐり参道を進むと手水舎があります。手水舎には゛洗心゛(こころを洗う)や゛浄心゛(心を浄化する)といった文字が刻まれている鉢があります。

ここで、手と口をすすぎますが、これは禊が簡略化されたものだと言われております。

古事記には伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってこられた時に、身に着けているもを脱ぎ、水に浸かり穢れを祓ったのが禊の起源です。

滝に打たれるのも、茶室に入る前に手や口を清める蹲(つくばい)も同じ考えからきたものだと言われております。川や海での禊が、時代の流れと共に今のような禊を簡略化した手水が一般的になりました。

神域に入り、心身ともに清らかにして礼儀を尽くして神様にお参りをする。時代が変わり、形が変われどもその心は今の時代も受け継がれております。