座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

第11回神奈川県神社庁神職大会開催

2012年11月30日 | その他

昨日29日、神奈川県神社庁の主催で第11回目となる県の神職大会が開催されました。

この神職大会は隔年で開催されていますが、これは神奈川県の神主全体を対象とした大きな勉強会のようなもので、今回は約130名が参加したとの事です。

開会の後はまず国旗を通して神宮遙拝、次に国歌斉唱・敬神生活の綱領唱和と続きます。そして庁長挨拶の後にいよいよ今大会の講演・討議に入ります。


今大会のテーマは『情報化社会と神社』。

かつて新聞やニュースでネット上での“ヴァーチャル参拝”の是非が話題になったことがありましたが、そういったサービスと宗教行為の境、また純粋に技術的な話、現在の事務電子化の進行度合いなど、様々な議題が出されました。

神社界では世間一般に比べ決してインターネットやその技術が浸透しているとは言えませんが、今大会は実に示唆に富んだものになりました。今回のお話を社務に活かせるよう、努力して参りたいと思います。

       

     

※大会では『東日本大震災パネル展』、『国宝大神社展』の告知もありました。こちらは社頭にも掲示させていただきます 。


職場体験実習生が奉仕に来られました。

2012年11月29日 | その他

本日、座間市立栗原中学校より実習生2名が職場体験に来られました。

毎年数校職場体験に来られるのですが、此の時期になると七五三もひと段落していて、境内の清掃や年末年始の準備などを職場体験として奉仕していただきました。

午前9時前に来社の後、本日ご奉仕をいただくために大神様への奉告を兼ねて正式参拝を行い、実習生2名は玉串を捧げてお参りを致しました。

 

午前中は境内の清掃です。

その後、境内の清掃を致しました。

落葉も幾分少なくなったようで、境内全体を清掃するのにそう時間はかかりませんでした。

休憩をはさんで地鎮祭などで用いるかわらけなどを洗ったり、師走の大祓いでお送りする御札の奉製などを行いました。

単調な奉仕ではありましたが、しっかりとした手順で行っていました。

今時の生徒はあまり緊張しないというのか物怖じしないというのか、時折おしゃべりも出るくらいリラックスしていたようです。

本当に短い間の奉仕でしたが、神社の仕事というのは目立つ部分より各お祭りの準備など隠れた仕事が多いことが少しは解ってもらえたのではないでしょうか。

午後9時より午後3時まで御昼休みをはさんで5時間ほどご奉仕、お疲れ様でした。

栗原中学校実習生のみなさん、今日は本当に有難うござました。

 


かまじめについて

2012年11月28日 | お正月

段々と境内の葉も落ちて冬の気配が増してゆく中、神社では本格的に年末年始の準備が始められつつあります。

先日このブログで触れました『かまじめ』もその一つです。

お正月用の神棚の一揃え、“かまじめ”

かまじめとは本来“竈〆”で、自宅の竈(かまど)を休め、竈の神様に感謝するという意味合いであったそうですが(写真中央の赤い御幣の付いた御札は台所、つまり竈の火の神様です)、今は正月の家の神様へ対する行事・礼事を総称して言うようです。

鈴鹿明神社では上の一揃えに新年の暦を加えたものを『かまじめ』として頒布していますが、この中の二つはお正月ならではのものですのでご紹介します。

これは『年神様(としがみさま)』と言います。“年”と付いていますがこれは“稔(ねん、みのり)”の字と通じているとされ、その年の豊かな実りを象徴する神様です。いわゆる門松も、この年神様を迎えるための依り代であるといわれています。

剣先型、と呼ばれる形をしていますが、神棚にお祀りするための御札です。

これは『晦日祓(みそかばらい)』と言います。

この晦日祓は神棚にお祀りするものではなく、私達神主がお祓いする時に用いる『大麻(おおぬさ)』を小さくしたものです。新年を迎えるに当たり、神棚とご家族の皆様をお祓いしてもらうためにかまじめの中に加えています。

年明けの後も神棚か玄関に置いておくことで、その家やご家族をお祓いするという役目があります。

神社の『大麻』

あと一月で年明けですが、一月は長いようで短いものです。神棚のことを含め、今の内に今年のやり残しを気にしてみてはいかがでしょうか。


境内大掃除

2012年11月27日 | 神社祭事

2日間ブログの更新が出来ず申し訳ございません。昨日の雨とは打って変わって本日は晴天に恵まれました!とは言っても昨日の雨で境内の清掃が出来ず、本日2日分のお落葉の清掃奉仕です。

参集殿駐車場

参道

本殿

本日は風もあり、掃除した個所を振り返るとすでに落葉でいっぱいです。しかしながら、境内の木々を見てみますと半分ぐらいの葉は落ちたでしょうか?今年もあと僅か。お正月前には全てこの落葉も無くなって事でしょう。

今年やり残したことを残り一カ月で悔いの無いように過ごしていきたいと考えております!

本日は、稲荷社の仮殿遷座祭、稲荷社鳥居解体の清祓い、地鎮祭、上棟祭とそれぞれ異なった外でのお祭りのご奉仕がございました。外のお祭りは様々なお祭りがございます。わからないことがございましたら、お気軽に神社までご相談下さい。


燃えるような紅色になりました!

2012年11月24日 | 境内の様子

本日は3連休の中日ともあって、朝より七五三詣をはじめ初宮詣と境内は賑わいを見せました。また、地鎮祭、神棚入魂祭、年祭の奉仕と外のお祭りも重なり、充実した一日となりました。

また、紅葉の秋ともあって、散策を行う団体の皆様も境内の秋を感じて頂いていたようです。とうとう絵馬掛けの後ろにございます紅葉が燃えるような紅色になりました!

毎年、この季節この紅葉を楽しみに境内の清掃を行っております!赤や黄色の葉を見ると癒されます。

境内の外周の木々も赤く色づいてきました。この時期は社頭の奉仕を行いながら、お正月の準備と残り一か月と少し慌ただしい日々が続いて参ります。来週には、地元の中学生が職場体験でお見えになられます。その様子もお伝えできたらと思います。

朝の雨も上がり、11時頃には多くの皆様にお参り頂きました。本日お祝いをお迎えにならたお子様におかれましては、今後も大神様のご加護を頂きまして健やかなる成長をお祈り申し上げます。誠におめでとうございます!


新嘗祭斎行

2012年11月23日 | 神社祭事

本日11時より、鈴鹿明神社の本殿において『新嘗祭』が執り行われました。

現在11月23日は“勤労感謝の日”として祝日になっていますが、戦前はまさにこの新嘗祭を行うための日として祝祭日に指定されていました。その年の五穀豊穣を祈る2月の『祈年祭』と対になっていて、その年の新穀をお供えして感謝を捧げる、大変重要なお祭りです。

今年も氏子会の皆様多数のご参列をいただき、滞りなく祭典を終えることができました。

祭典より、「修祓」

「宮司祝詞奏上」

「浦安の舞奉納」

「玉串奉奠」


小雪

2012年11月22日 | 

今日、暦の上では『小雪』を迎えます。冬の気が増して雪が降り始めるものの、まだ勢いは強くない、という意味で名付けられたようです。奇しくも今年は暖かく、紅葉も初雪も遅れているようで、今日も暦以上に暖かく感じました。

冬の晴天に紅葉が映えます

昼頃は七五三詣りのご家族も来社され賑やかでしたが、概ね穏やかな一日でした。

明日には神社で11時より新嘗祭が執り行われる予定ですが、どうやら今日とはうって変わって雨が降る予想のようです。大切なお祭りですのでなんとか良い天気になって欲しいものですが、天気もある意味では神様の采配。真心を以てご奉仕致したいと思います。


かまじめの準備が始まりました。

2012年11月20日 | 御祈祷・授与品

本日も秋晴れの中、境内の清掃に追われ、一日が終わってしまいました。さて、今年もあと1カ月半を切り、徐々に正月の準備を行っております。今月の初めに、伊勢の神宮より新しいお力の入りました神宮大麻が届き、頒布始祭をご奉仕させて頂きました。この、神宮大麻、鈴鹿明神社の鈴鹿大麻、三柱御幣付き荒神様、晦日祓い、紙垂、年神様に暦を付けてかまじめとして年末から頒布致します。

左から、神宮大麻・鈴鹿大麻・荒神様・晦日祓い紙垂・年神様

神棚を綺麗にして、新しい大神様のお力が入りました神札をお祀りし、ご家庭の家内安全を頂けますよう、年末に向けて諸々の準備を進めて参ります。


鈴鹿長宿竹灯りの夕べ

2012年11月19日 | 境内の様子

昨日、17時より鈴鹿長宿竹灯りの夕べが開催されました。先日のブログで準備の様子はお伝えしましたが、本日は実際の様子をお知らせ致します。

しかしながら、夜の撮影は難しく、素人カメラマンの撮影でございますので、御了承下さい。

 

鈴鹿長宿自治会館前

自治会館前では、甘酒、へらへら団子の試食が行われ多くの皆様で鈴鹿の小径も人で溢れておりました。また、当社の境内や神社裏手にございます龍源院の境内も竹灯り、雪洞で多くの皆様をお迎えしておりました。

小学生自作の雪洞

地元小学生に絵を描いてもらいそれを雪洞として展示しており、多くの小学生が自分の描いた雪洞を一生懸命探しておりました。神社も鳥居から第3駐車場にかけて竹灯りを設置して頂き、多くの皆様にお参り頂きました。

 

神社ライトアップ

神社参道の様子

今回も鈴鹿長宿竹灯り実行委員会の皆様による運営でございましたが、少しでも地域の町おこしとして携わらせて頂き感謝致します。このような企画には神社としても積極的に関わり、地域の発展に努めていきたいと考えております。実行委員会またボランティアスタッフの皆様お疲れ様でした。


本日の境内と鈴鹿長宿竹灯りの夕べ

2012年11月18日 | 境内の様子

本日は昨日の雨とは打って変わって晴天に恵まれました!今日も多くの七五三詣を迎えられたお子様で境内が賑わいを見せました。

 本日お祝をお迎えになられましたお子様の健やかなる成長をご祈願致しました。大神様のご加護を頂きましてこれから先もすくすくと成長されますことお祈り致します。本日は誠におめでとうございました。

また、本日夕方より昨日行われる予定が雨により順延となりました鈴鹿長宿竹灯りの夕べが神社周辺で開催されます。午後より実行委員会並びに、ボランティアの皆様が準備を行っております。

駐車場は座間小学校となります。境内も灯りによってライトアップされますので、お時間がございましたらお立ち寄りください!


遅くなりましたが~第27回座間市民ふるさとまつり~のご報告

2012年11月17日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

本日は小雨が降りしきる中にもかかわらず多くの七五三詣のお子様がご来社下さいました。誠におめでとうございました。

遅くなりましたが、写真が出来上がりましたので、11月4日に行われた座間市民ふるさとまつりの報告を致します!

当日は晴天に恵まれ、また、多くの参加者のもと盛大に神輿の渡御を行うことが出来ました。また、遠くより秋田県大仙市、福島県須賀川市の神輿会の皆様も加わり盛り上がりを見せました。

 

まずは別会場にて宮野会長代行より神輿渡御の説明です。

座間市観光協会兼神輿保存会入谷睦顧問星野会長よりご挨拶

入谷睦、座間市内神輿会の皆様、参加者の皆様

 

皆原囃子保存会の皆様

入谷睦子供神輿会の宮野君による纏い

この座間市民ふるさとまつりで神輿が出るのは10年ぶりと言うことで、多くの皆様に神輿を担いで頂きました。

遠藤座間市長、星野観光協会会長のお2人方にも神輿に肩を入れて頂きました。

 当日ご参加頂きました皆様と記念撮影。


お供えの道具(神饌用具)

2012年11月16日 | 神社知識・作法・歴史

神社のお祭りにお供え物は欠かせませんが、どのような道具(食器)を使用しているかご存じの方は多くないのではないでしょうか?

家庭用の普通の食器を用いても真心が減ずるわけではないと思いますが、神社では古式に則った、昔からの道具を用いています。神棚でも同じように使われるものですが、ここで幾つかよく使われる物をご紹介したいと思います。

これは『瓶子(へいし)』と言い、御神酒を入れるためのものです。ほとんどの場合2つ1組で使われています。

一見すると徳利のように見えますが、実は酒を醸造するための瓶を模した物といわれています。銀や錫(すず)、漆器などの材質でつくられることもありますが、白い陶器でつくられるのが最も一般的です。

これは『水器(すいき)』と言い、文字通り水を入れるための物です。

昔は単にお椀型のものでしたが、今は写真のような蓋をつけた形で、水そのものの形を表しているといわれます。そのため『水玉(みずたま)』と呼ばれることもあります。

これは『平瓦(ひらか)』と言い、お米や塩、野菜や魚など色々な物を載せるのに使われます。米と塩、それに上記の酒と水を併せた4種はお供え物のなかでも欠かすことの出来ない、最も基本的なものとされています。

神社内の忠魂碑にお供えされた神饌

来る11月23日には神社で“新嘗祭”が執り行われますが、これはその年の新穀をお供えする、春の祈年祭とならんで重要なお祭りです。ご自宅に神棚があるという方は、これを機に神棚のお供えを新たにされてはいかがでしょうか。

 


境内の様子~木々も黄色に色づきました~

2012年11月14日 | 境内の様子

本日は秋晴れの大変清々しい天候に恵まれました。神社から西側に見えます大山(写真中央右側)も天候が良いとくっきりと見渡すことが出来ます。

境内の木々も緑色から黄色に変化して秋らしくなって参りました。午前中の掃除で一度きれいになった境内も午後になるとお落葉でいっぱいになります。

 

手水脇、また神楽殿脇の銀杏も黄色一色で夕日に照らされて見頃となっております。

 

各所境内の様子を撮影しましたのでご覧下さい。

弁天池前

神輿庫前参道

本殿左側

本殿右側より

神楽殿前

 

本殿から撮影

本殿側から鳥居側に向けて撮影

社務所前

明日は11月15日。七五三の日となっております。どうしても曜日に関わらず15日となってしまいますので、その前後になってしまいますが、明日も9時から16時30分まで御祈祷の受付を行っております。予約は必要ございません。

皆様のご来社お待ち致しております。秋の境内も眺めが良いですよ!


人形供養について

2012年11月13日 | 神社祭事

本日も一日冷たい風が吹き肌寒い一日となりました。平日でございますが、七五三詣に多くのお子様がご来社下さいました。

さて、本日は人形供養についてお話しさせて頂きます。鈴鹿明神社ではお宮参り・厄除けなどの御祈祷とあわせて、人形のお祓いもお引き受けしています。可能ならば持参された方々のお立ち会いの元に、祓戸という場所を設けてお祓いをさせていただきます。

今日も人形をお持ちになった方がおりましたが、このような季節の変わり目にお持ちになる方が多いように感じます。

現代では人形を飾る家はだんだん減ってきているといいますが、ひな人形などの日本人形は特に、家族の皆様が長年大事にされているものです。お祓いをし、祝詞を読み上げて感謝を伝え、みたまをお送りしたうえでお焚き上げをさせていただいております。


鞴(ふいご)祭奉仕

2012年11月12日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

本日、当社に神輿を御奉納頂きました、小田急電鉄相模大野工場で鞴祭のご奉仕がございました。毎年、この時期に大野工場内でご奉仕させて頂いております。

~鞴祭~祭典の様子

この鞴とは、昔の金属の精鉄や加工に欠かすことの出来ない火を起こすための道具のことで、旧暦の11月8日に神社へ赴き、鞴祭を行っていたとされています。現在では、神職が出向いて、工場全体、機械を祓い清めます。

国民の皆様の重要な交通機関として、小田急電鉄で運行する車両の整備を行っている工場です。我々神職もこの様な工場でご奉仕できることを嬉しく思います。

本日は工場が出来て50周年という記念すべき年となり、記念植樹も行いました。5年周期で植樹を行っています。この木が成長するように、これから先も小田急電鉄相模大野工場が大きくなり、皆さんの安全を運んでくれますことご祈念申し上げ致します。50周年誠におめでとうございます。

今回の50周年記念植樹

5年毎の記念植樹


また、本殿に於きましては初宮詣、七五三詣をはじめ、病気平癒、交通安全祈願のご奉仕、また外のお祭りで地鎮祭のご奉仕がございました。


地鎮祭について

地鎮祭は、工事を始める前にその土地の神様に、工事の安全と変わらぬ守護を願うお祭りです。とは言いましても一生のうちに1度ないし2度あるかと言うお祭りかもしれません。これから、地鎮祭を行う方に地鎮祭の式次第についてお話し致します。

当日は、地鎮祭開始の約30分前に現地に到着し、祭壇を舗説致します。(忌竹、祭壇、神饌、盛砂など)その後、お施主さん、施工(設計)会社の皆さんがお揃いになられましたら式を開始致します。
式の次第は下記の通りです。
 
一、修祓(しゅばつ)
    神饌、玉串、参列者をお祓いいたします。
一、降神の儀(こうしんのぎ)
    神様をお迎えいたします。
 一、献饌(けんせん)
    神様のお食事をお供えいたします。
一、祝詞奏上(のりとそうじょう)
    神様に工事の奉告ならびに工事の安全を祈願いたします。
一、四方祓の儀(しほうばらえのぎ)
    土地、地縄の四隅をお祓いいたします。
一、地鎮の儀(じちんのぎ)
    土地に鎌・鍬・鋤を入れます。
      刈初の儀(かりそめのぎ) 鎌・・・・・・設計者
      穿初の儀(うがちぞめのぎ) 鍬・・・・・お施主さん
      鋤入れの儀(すきいれのぎ) 鋤・・・・・施工会社
一、鎮物埋納の儀(しずめものまいのうのぎ)
    土地の神様へのお供え物を土の中にお埋めいたします。
一、玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    玉串をお供えし拝礼します。
一、撤饌(てっせん)
     お供えした神饌をお下げします。
一、昇神の儀(しょうしんのぎ)
    お迎えした神様をお送りいたします。
一、神酒拝戴(しんしゅはいたい)
    参列した皆様で、お下げした神饌(御神酒)を戴きます。
 
地鎮祭は、開始から約30分のお祭りとなります。日程等が決まりましたらお早めに神社へご相談下さい。