座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

  神奈川県座間市入谷鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事、日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

桜の神様の話

2020年04月02日 | 神社知識・作法・歴史

今日は春らしい暖かい一日となりましたが、この陽光で満開を過ぎたのか桜の花が散り始めています。

散る姿も美しいものですが、楽しめる時間もあと少しになってしまいましたね。

参集殿前のソメイヨシノ。今が満開です

神道において桜の花と言えば『木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)』のお話が思い出されます。

神話によれば、天照大御神の孫にして皇室の祖たる『邇邇芸尊(ににぎのみこと)』がこの日本の国土に降り立った後に見初めて求婚したのが、山の神の娘で美しい桜の神である木花之佐久夜毘売です。

父である山の神『大山津見神(おおやまつみのかみ)』はそれを喜んで姉である『石長比売(いわながひめ)』と併せて二人を妻として邇邇芸尊に差し出しますが、石長比売が醜かったために邇邇芸尊は木花之佐久夜毘売だけを妻として石長比売を返してしまいます。

実は大山津見神から木花之佐久夜毘売には“花の如く栄えるように”、石長比売には“石の如く長久であるように”との願いが込められていたために、それ以来天皇の寿命は人と同じ儚いものになってしまった...というお話です。

 

これは古事記や日本書紀に書かれた神話ではありますが、寓話として見るならば“人の好意を無下にしてはいけない”、“大切なものは見た目だけでは分からない”...色々な教訓が見えてくる話でもあります。

ごく大雑把に話してしまいましたが、もしご興味があれば元の神話の方も見てみてはいかがでしょうか。


祝詞の清書

2020年03月30日 | 神社知識・作法・歴史

昨日は寒い中ではありましたが日曜日という事で幾つか屋外で行う地鎮祭のお約束がありました。

神社の神事で用いるものは殆どが木と紙でできたものですので、雨や雪で濡れてしまった場合そのままにしてはおけません。白木製のお供えの道具である三方や案は綺麗に拭き直して乾かし、装束類も泥を落として陰干している最中です。

濡れてしまった祝詞も同じように新しく書き直しています...とはいえ、元々祝詞は懐に入れている間にすぐ折れたり汚れたりしてしまうものですので、普段から頻繁に書いております。

今回は祝詞や道具を綺麗にするちょうど良い機会ができたという所ですね。まもなく新年度となりますので、心機一転して参りたいと思います。


玉串の奉製

2020年03月28日 | 神社知識・作法・歴史

“玉串を奉りて拝礼”というのは神事において欠かせない一場面です。

本殿での諸祈願祭では勿論の事、外に出向いて行う地鎮祭等でも同じように玉串拝礼を行います。明日は日曜日という事で幾つか地鎮祭のお約束がありますので、本日持参する玉串の奉製を行いました。

玉串は切り整えた榊の小枝を綺麗に拭き、紙垂を付けて準備します。最近は暖かくなってきた事もあり、きちんと水に着けておかないと神事の前に萎れてきてしまうので、これからの季節は注意が必要ですね。

しかし明日は朝から雪が降るという予報です。地鎮祭の前には上がってくれると助かるのですが...


年祭の奉仕

2020年03月14日 | 神社知識・作法・歴史

今日は朝方からずっと強い雨が降り続いた一日となりました。

午前中に当社にて一年祭のご奉仕がありました。年祭とは、亡くなった方の御霊が安らかである事とご家族の無事安寧を祈るお祭りで、仏式でいう法事にあたるものです。神道では、亡くなった人はその家の守神として見守ってくださるという習わしですが、このお祭りはご自宅か斎場、墓前で執り行われます。

本日は生花の御依頼がありました。

祭典後は御神前のお供え物と生花をお持ち帰り頂けます。

年祭のお問い合わせはお電話でもご来社の上直接お聞きして頂いて大丈夫です。お気軽にお尋ねください。


初午祭奉仕

2020年02月21日 | 神社知識・作法・歴史

本日は二の午。今年は初午が日曜日でしたので、この今日の二の午は企業様でのご奉仕が主となりました。

どちらのお社でも毎年ご奉仕をさせて頂いておりまして、崇敬の篤い皆さまのご参列の中、初午祭を斎行致しました。

今後も稲荷大明神様のご加護を戴きまして、ご家庭の安全・商売の繁昌をご祈念申し上げます。本日は誠におめでとうございます。


建国記念日

2020年02月11日 | 神社知識・作法・歴史

穏やかな晴天に恵まれ過ごしやすい一日となりました。

そんな今日2月11日は建国記念日です。この建国記念日は建国を記念する日でありますが、どの日をもって建国とするかはその国々よって異なってまいります。

日本の建国の日は、以前は紀元節と言っておりました。初代天皇の神武天皇が大和国(現在の奈良県)の橿原宮で即位され、この年が皇紀元年とされております。太陽暦にすると紀元前660年2月11日にあたります。

日本国の始まりの日に際し、建国の偉業をしのび、日本の誕生日をお祝いしては如何でしょうか。


初午祭

2020年02月09日 | 神社知識・作法・歴史

本日は、二月最初の午の日ですので各稲荷神社に於いて初午祭のご奉仕がございました。この二月の初午を稲荷社の縁日とする由来は、伏見稲荷大社の祭神が稲荷山に降臨したのが和銅四年(711)二月十一日で、その日が初午だったとういう言い伝えがございます。

初午の日に田の神が山に降りてくるという伝承が全国的にあり、農耕開始にあたって豊作を祈願する行事が今の稲荷信仰に結びついていると言われております。


おみくじ

2020年01月24日 | 神社知識・作法・歴史

今日は寒さも和らぎ過ごしやすい一日であったかと思います。

本年は令和になり初めてのお正月となりましたが、皆様はおみくじを引かれましたでしょうか?

そのおみくじを結んだ方、そうでない方といらっしゃるかと思います。おみくじを結ぶのには意味があり、凶を社にとどめて吉に転じるように神様にお願いするという意味があります。ただ結びさえすれば良いのではなく”頑張ります”と心を込めて結ぶことが大事です。

大吉なら持って帰って御守りにしても良く、一つでも気になる事が記されていたら結んで帰って下さい。

大吉だからといって油断せず、また、凶が出たからといって決して悪い未来を暗示しているわけではございません。神様のお言葉として受け止め、一年お過ごしください。


明日の準備

2019年11月14日 | 神社知識・作法・歴史

毎月1日と15日は月次祭の日です。前日に当たる今日は常の通りに境内の紙垂を新しいものとし、神饌や玉串も準備して明日の祭事に備えています。

しかし明日に限っては月次祭の日であると共に『七五三の日』、更に天皇陛下の御即位に伴う御大典の内でも重儀である『大嘗祭』が行われる日でもあります。

記念すべき日ですので、恙なく迎えられるようしっかり準備して参りたいと思います。

今朝の雨が早く止んでくれたお陰で、しめ縄の紙垂替えは順調に終えられました


絵馬の奉納

2019年10月23日 | 神社知識・作法・歴史

10月も半ばが過ぎ秋も末になり、朝晩は涼しいから肌寒いへと季節が移り変わってきております。

七五三も御祈願にいらっしゃるご家族様が増え始めております。

また、当社では御祈願を受けられたお子様に七五三用の絵馬をお渡ししております。

 

七五三用の絵馬掛

日本では古くから馬が神様の乗り物とされており、御祈願やお祭りの際に神様の降神を求めて馬を奉納していたのが、馬の形をしたものに変わり、さらには板に馬の絵を描いたもの、絵馬へと変遷していきました。

また、神様の乗り物として奉納される馬は゛神馬゛(しんめ)・(じんめ)・(かみこま)といい、神社によっては神馬の毛色が定められている所があったり、晴れを祈る際は白馬・雨を祈る際は黒馬を奉納する風習があったそうです。

 

七五三の御祈願を受けられて方にお渡ししている絵馬

 社頭でお出ししている絵馬

お子様の願い事や夢、親御様もお子様の健やかなるご成長を絵馬に託して、大神様のご神徳を頂き日毎麗しくお過ごし頂けたら幸いです。 


来年の厄年一覧表

2019年10月04日 | 神社知識・作法・歴史

年末に神社では『歳越大祓』という神事が行われますが、その案内状に同封する来年の厄年一覧表を作成しました。

ご参考までに添えているものですので、飾り気のない表になってしまうのはご容赦ください。ただもう来年の事を考えるような時期になったのかと驚くばかりです。

いずれ看板を作って境内に立てる事になりますが、もしご質問等ありましたらお気軽にお尋ねください。


御守りのお祓い

2019年09月27日 | 神社知識・作法・歴史

朝晩は涼しくなってきたものの、日中は暑い日が続いております。

皆様にこれから社頭にて頒布する御守りのお祓いを行いました。

神社では、御守りに限らず御札や縁起物もご神前にてお祓いをしてから皆様に頒布をしております。

お祓いの様子

御守りも御札もどちらも神様のお力をいただくものですが、御守りは、身に着けたりお持ちいただいて神様に御守りいただくもの、御札は神棚にお祀りいただいて家をお守りしていただくものです。

よく社頭にて御守りを複数持っていると神様同士ケンカをしてしまうのでは、という質問がございます。それぞれの神様が御神徳をもってお守りくださいますので、お守りの数を増えたことに満足をし、ぞんざいに扱わなければ御守りはいくつお持ちいただいても宜しいかと思います。


南天

2019年09月17日 | 神社知識・作法・歴史

朝晩と涼しくなり日中は湿度も高く過ごしずらい日々が続いております。

”鬼門(きもん)”という言葉を一度は耳にした事があるかと思います。

この鬼門は表鬼門(東北の方角)・裏鬼門(西南の方角)と二種類あり、昔から災いを招きやすい方角と言われております。

ですので、鬼門の玄関や鬼門の水回りは昔からよく避けられてきました。

南天

南天(なんてん)は当て字で難転として、難を転じて福となすという意味から鬼門の方角に植えたりしておりました。

また、南天は赤い実をつけ、赤が厄落としになることや漢方薬としては食当たりに用いていたりされてたそうです。

当社ではこの南天の葉を、地鎮祭の際にお渡しをしている鎮物(しずめもの)にも用いております。

当社の鎮物

鬼門除け守り

玄関にお祀りする事によって鬼門を清浄な状態にし、鬼門より起こりうる災難を除いて福を招き入れるという意


中秋の名月

2019年09月13日 | 神社知識・作法・歴史

今日は旧暦の8月15日、いわゆる『十五夜』『中秋の名月』で観月の好時節とされる日です。

詩歌を詠んだり音楽を奏する中、池や盃の酒に映る月の姿を楽しむ...というのは平安貴族の月見ですが、“月の満ち欠けで月日を知る”というのは農業に欠かせない事ですので、行事として成立するずっと前から満月を愛でるという風習があったと思われます。

日本の神話には『月読命(つくよみのみこと)』という夜の世界を治める神様が登場しますが、月見は純粋に月の姿を見るものでこの神様を拝むものではない、という点も月見の由来の古さを感じさせるものです。

「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」

現代にあってもまだ月見の風習が続いているという事は、月は今の人にも昔の人にも同じように美しく見えるという事なのでしょう。今晩上手く見えるかは分かりませんが、皆様も夜空に月を探してみてはいかがでしょう。


歯固めの石

2019年09月12日 | 神社知識・作法・歴史

本日、歯固めの石をお探しの方がいらっしゃったので、一つお渡しをしました。

『歯固めの石』...ご存知でしょうか?赤ちゃんが生まれて100日の頃に、大人と同じ食膳を用意してお祝いをする事を『お食い初め』と言いますが、その時に“丈夫な歯が生えるように”と祈念して赤ちゃんに噛ませる神社の石を歯固めの石と呼びます。

昔は直に石を赤ちゃんの口に入れて噛ませていましたが、今は危なくないように親が箸で一度石を持ち、その後赤ちゃんの歯茎に箸を触れさせるという方法で行われることが多いようです。

ご入用の方は神社の境内の石を好きに選んで持って行っても構いませんが、声を掛けていただければ歯固めの石用に洗って取っておいてあるものをお渡ししますので、神主や巫女へお尋ねくださいませ。