座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

神社の建物⑤ 本殿(1)

2022年05月17日 | 神社知識・作法・歴史

幾度かに分けて神社の建物について書いてきましたが、次はいよいよ本殿についてです。

本殿については長くなりますので今回は外観についてのお話しになります。

本日撮影した本殿

本殿は正殿(せいでん)とも云い、御祭神のお鎮まりになる建物の事です。

神社で最も神聖な場所で、例祭を始め各種祭典が執り行われる所でもあります。御祈祷などでたびたび人の出入りする建物ですが、言わば神様の家に当たる場所ですから言葉や立ち振る舞いには気をつけなければなりません。

竣工間もない頃の本殿。屋根や木材の色は今昔どちらもその良さがあります

当神社の本殿は“平成の大造営”として平成4年5月に竣功したものです。

令和2年8月には石畳参道と太鼓橋が完成したことで更に参拝しやすくなりました。

建築様式は『権現造り』ですが石の間にあたる部分が低くないので『入母屋造り』の方が正確かもしれません。

今は新緑が雲のように屋根にかかっています

神社建築の趣の主たるものは屋根であると言われます。

当神社の本殿は正面から見ると手前部分しか見えませんが、横から見ると本殿・幣殿・拝殿に当たる部分を屋根で繋いだ構造であることが分かります。木々で覆われて見難いのですが、本殿には神社特有の千木・鰹木が載っています。

屋根の下側を支える垂木(たるき)も風格の一部です

ごく大雑把に言って奈良時代以前の建築様式は屋根が直線的で、それ以降の様式では屋根に反りがあるものが多くなります。

この反りの深さや屋根の角度、建物と屋根のバランスなどで“優美”“軽やか”であるとか“重厚”“荘厳”であるなどと形容します。

この鈴鹿明神社の屋根は浅い反りに唐破風・千鳥破風を重ねたもの。皆様にはどのように見えるでしょうか?


竹笋生(たけのこしょうず)

2022年05月16日 | 

今日5月16日より、暦では『竹笋生』という期間に入ります。

字の通り筍があたまを出し始める。その様な意味がございます。

遅いようにも感じますが、筍にも種類があり主に

①孟宗竹(もうそうだけ)中国原産のもの

②真竹(まだけ)国産

孟宗竹は3月中旬頃、真竹は5月頃に旬を迎えます。この事から、竹笋生は真竹の事だと言えます。

筍の旬は短く10日程といわれております。一月を上旬・中旬・下旬と10日間に分けているのも、この筍の旬から来ているそうです。

また雨後の竹の子と言われるように、竹の成長は早く、お子様の成長を祈願する初宮詣や七五三詣の祝詞でも「若竹の如くすくすくと」等といった表現もします。

竹には60程の節があると言われ、それは筍の時から変わらず。

それぞれの節に成長点があり、それらが同時に成長する為、あの早さでの成長が出来るみたいです。

筍の旬は過ぎ去りつつありますが、その時期の旬の物を食し体に取り入れてみては如何でしょうか?


皐月十五日 月次祭斎行

2022年05月15日 | 神社祭事

本日は昨日と比べると、気温と湿度がどちらも低く、少し肌寒いと感じるほどの落ち着いた気候でした。

7時から夏用の狩衣に衣替えしてから、初めての月次祭を斎行致しました。

宮司祝詞奏上

玉串拝礼

6月に入ると、お田植・梅雨・夏越大祓式と続いていきます。もうすぐ年が明けてから半年経つと考えると時の流れの早さを感じます。

梅雨時期になると精神的にも肉体的にも疲れやすく、体調管理にも気を遣う季節でございます。皆様には大神様のご加護を頂いて、これからの季節も健やかにお過ごし頂けますことを心よりご祈念申し上げます。


月次祭の準備

2022年05月14日 | 境内の様子

明日15日は月次祭。

午前中から御祈祷などの合間を使って紙垂などの交換をしたいところですが、生憎の雨となっており雨が上がってからの準備となります。

シャクナゲの花

カラタネオガタマの花

木々の葉の入れ替えも終わり境内は新緑に染まっています。シャクナゲなどの色鮮やかな花やメロンのような香りを漂わせるカラタネオガタマなど初夏を迎えた境内は瑞々しい色に染まっています。

午前10時頃には雨も上がったので注連縄が乾いている社殿などから紙垂を替えています。

湿気があるので滑りやすく気温も高いので朝方はガラスなどに結露が出来ていましたが、お昼頃になると日差しも出て少し蒸し蒸しとしてきました。

梅雨の走りということで明日明後日も雨の降りやすい天気となりそうです。


雨…

2022年05月13日 | その他

今朝から明日の朝方にかけて、全国的の強い雨が降る予報が出ております。

昨日も話に触れましたが、今(5月11日~15日)は暦でいう『蚯蚓出』(みみずいずる)という時期にあたり、雨が降りミミズが地上へと出てくる頃と言われております。

まさに、今がそうであるように感じます。

さて、社務所の前の紫陽花は除虫剤を散布した甲斐があってか、虫に食べられる事もなく葉を大きく厚くして゛ぐんぐん゛と成長させています。

紫陽花が花をつける゛梅雨゛はまだ先ではありますが、今社務所では6月30日に斎行される『夏越大祓式』の準備を着々と進めているところです。

6月の初旬には、ご案内をお出しする予定でおります。

今晩から、明日にかけて雨が強まるみたいですので、お仕事等あるかと思いますが、可能な限り早めに帰宅するなど対策をされて下さい。


蚯蚓出

2022年05月12日 | 

朝の晴れ間も、雲がかかり始め段々と雨が近づいて来ているように感じます。

さて昨日から、暦の上では『蚯蚓出』(みみずいずる)と言われる季節(一年を72に分けた季節、七十二候)に入りました。

これは簡単に言うと、字の通り地面からミミズが出始める頃という意味です。

では、普段地中で生活をしているミミズが地上に出始めるのでしょうか?

ミミズが出ている前の日には、雨が降った翌日が多かったりします。というのも、雨が降ると地中で有機物が腐敗し、そのせいで炭酸ガスが発生し地中にいられなくなり、地上へと出でくると言われております。

この後、次第に全国的に天候が崩れるそうです。その時期、その時期を表す暦を紐解く度に、感銘を受けます。


長雨の予報

2022年05月11日 | その他

今日は気持ちの良い初夏の快晴になりました。

しかしこの青空からは想像できませんが、明日以降一週間に亘って雨の降る予報が出ています。たまの雨は心の落ち着くものですが、長雨となれば色々心構えをしておくべきかもしれません。

 

ちなみに当神社は天気に関わらず開いております。

御祈祷・授与品の受付は平日は社務所、土日は参集殿ですがどちらも屋根の下で、本殿祈祷の際も回廊を通りますので濡れる事はありません。

唯一駐車場から建物に入る時は屋外になりますが、例えばお宮参りなどご家族でいらっしゃった場合は、参集殿入口の屋根のある場所で乗り降りしていただいても大丈夫です。

参集殿から本殿へ続く回廊

私達神主としては境内の清掃など庭仕事がしばらくできないのではないかと心配になるところです。

これからは徐々に雨の季節に入ります。何事もなく過ぎていくことを祈っております。


神社の建物④ 神輿殿

2022年05月10日 | 神社知識・作法・歴史

参道を挟んで社務所の向かい側に当神社の『神輿殿(みこしでん)』があります。

その名の通り例祭の時に担ぐ御神輿を普段納めておくための建物で、現在は現役の宮神輿と旧宮神輿の2台が入っております。

神輿殿外観

御神輿のためだけの建物を持つことは全ての神社でできる訳ではありませんが、お陰様で当神社では氏子崇敬者の皆様のお力添えもあり平成8年に宮神輿・神輿殿の新調を果たすことが出来ました。

以来、平成29年の修繕を経つつ毎年の例大祭にはこの宮神輿が出御しています。

左が現在の宮神輿、右が旧宮神輿です

御神輿は「鈴鹿明神社神輿保存会 入谷睦(いりやむつみ)」の皆様により受け継がれています

晴れた日には換気の意味で神輿殿の扉を開け放っている時もあります。

その時は殿内の過去の記念写真や旧宮神輿の由緒書も見ることが出来ます。ご参拝の際は是非ご覧になっていってください。


鈴鹿明神社注連縄奉納同志会総会開催

2022年05月09日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

昨日午後3時より当社参集殿に於いて注連縄奉納同志会の総会が開催されました。

同志会の総会は役員改選時のみの開催となっており、役員の任期が2年という事から1年おきの開催となっております。

その総会も新型コロナウイルス感染症拡大の為、一昨年の総会は中止となり4年ぶりの開催となりました。

当日は40名を超える会員の参加がありました。

野口会長挨拶

会長が議長となり議事進行を行いました。

令和2年度の活動報告と決算報告、令和3年度の活動報告と決算報告などの議案が次々に承認され、最後に新役員の承認がありました。

今回は、現会長の野口氏が当社氏子会の会長へ就任することから会長、副会長の選出が行われ、現副会長の井沢氏が令和4年度からの会長に選出され、一部の留任を含めた新役員の承認がなされました。

井沢新会長挨拶

宮司挨拶

会の活動は6月の御田植に始まり10月の稲刈り、12月の注連縄の奉製ということで、感染症拡大の中にもかかわらず限られた人数で事業を行い毎年社殿や鳥居などの注連縄を奉納頂いております。

全ての議案を承認頂き、午後4時半散会となりました。

例年総会後には懇親会を行っておりますが、コロナ禍ということもありお弁当の持ち帰りとなりました。


大安吉日 神前結婚式

2022年05月08日 | 神前結婚式

今日はゴールデンウィークの最終日で日曜日の大安という事で午後には神前結婚式も予定されています。

天気も青空が広がっていますが、少し風が強めに吹いていることから気温も過ごしやすい感じとなっています。

結婚式はご家族様にとってこの上ない重儀でありますので、殿内でお祓いを受ける、また結婚を奉告する祝詞を奏上する事に加えて

・『浦安の舞奉納』 ・『誓盃の儀』(三々九度の誓いの盃) ・『指輪交換』 ・『誓詞奏上』(新郎新婦の誓いの言葉)が行われます。

※写真撮影の関係で、神事中のみ一部参加者はマスクを外しております

浦安の舞奉納

誓盃の儀

指輪交換

誓詞奏上

御両家の新たな門出にふさわしい穏やかな天気に恵まれました。

これからのお二人の御多幸を職員一同心よりご祈念申し上げます。


夏越大祓 ご案内の準備

2022年05月07日 | 御祈祷・授与品

少々早目ではありますが、今年6月30日の『夏越大祓』に向けて崇敬者の皆様宛の案内状の準備をはじめました。

当日実際に神社まで来られずとも神事に参加できるように紙の人形(ひとがた)と説明書き等を一緒にしたもので、6月頭を目安に過去大祓に参加した方や本殿で御祈祷を受けた方へとお送り致します。

コロナ禍に入ってから一昨年の夏冬・昨年の夏冬と、長い間一般の方のご参列はご遠慮いただいておりました。

しかし神事の大半が屋外である事等を考慮し、今年の6月30日は以前のように参列自由の形式にて神事を執り行う予定でおります。

ただしこれも現時点では、という話です。感染状況の変化に伴い再び参列をご遠慮いただく形になりえますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い致します。

昨年の、神職のみでの夏越大祓の様子


衣更え

2022年05月06日 | 神社知識・作法・歴史

昨日暦の上では゛立夏゛夏を迎え、神社では御祈祷の際に着装する、狩衣(かりぎぬ)の衣更えを致しました。

当社では、立夏・立冬の年2回この衣更えを行っております。

冬の狩衣

江戸時代には年に4回行われており、下記の4回

・旧暦4月1日より旧暦5月4日

・旧暦5月5日より旧暦8月末

・旧暦9月1日より旧暦9月8日

・旧暦9月9日より旧暦3月末

しかし、明治になり洋服が取り入れられるようになり、旧暦から新暦に変わり夏と冬の年2回行われるようになりました。

・夏服…新暦6月1日より新暦9月末

・冬服…新暦10月1日より新暦5月末

夏の狩衣

これからは薄手の狩衣でのご奉仕となります。変わらぬ真心をもって神明奉仕に努めて参りたいと思います。


端午の節句

2022年05月05日 | 

今日は5月5日、祝日の『こどもの日』、『端午の節句』、暦上の『立夏』であり、大型連休の最終日でもあります。

こどもの日の趣旨は“子どもの人格を重んじその幸福を図るとともに母に感謝する”というものですが、やはり今日は端午の節句「男子のお祝いの日」の印象が強いように感じます。

 

古くは“邪気を払うためショウブやヨモギの葉を軒に挿して粽(ちまき)や柏餅を食べる日”でしたが、ご存知の通り3月3日の雛祭りの対で男子のお祝いの日となり、家では鎧兜や武者人形、庭では鯉のぼりや幟旗が飾られるようになりました。

当神社でもこの時期は境内に沢山の鯉のぼりを揚げております。

鯉のぼりは元々古代中国の“竜門という急流を登り切った鯉は龍になる”という民話に由来するもので、転じて男子の出世を願うためのものになりました。

しかし“生まれながら龍でない者も、努力で龍になる事ができる”と解釈すれば、時代や男女の別に関わらず縁起の良いものになるのではないかと思います。

 

祝日の意義などというと堅苦しい話になってしまいますが、連休の最後、家族でこういった話をしてみるのも悪くはないのではないでしょうか。


神社の建物③ 社務所・参集殿

2022年05月04日 | 神社知識・作法・歴史

神社には幾つかの建物がありますが、私達神主が最も頻繁に出入りするのは本殿よりもむしろこちらの建物かもしれません。

『社務所』というのは私達神主が神社に関わる様々な事務を行うための建物で、御札御守の管理や御朱印帳等に文字を入れたりするのも社務所です。

『参集殿』は神社の各行事に関しての会議室や祭典の控室などに使用される建物で、写真室や美容室(予約制)もこの中に入っています。

この鈴鹿明神社では本殿に向かって右側、連結したような形でこの2つの建物が据えられています。

右手の大きな入口が参集殿、左手の木の裏側に社務所の窓口があります

この社務所・参集殿は昭和57年の竣功によるもの。以前は多く神前結婚式も執り行っておりましたので、ご参拝の方の中には懐かしくおっしゃる方もおられます。

基本的に平日は左手側の社務所を、土日祝日は右手側の参集殿を御祈祷受付・御札御守の授与所としております。曜日に関わらず朝9時から夕方4時半が受付時間ですので、ご参拝以外のご用がありましたらこちらへお気軽にお尋ねください。


土竜塚(もぐらづか)

2022年05月03日 | 境内の様子

この数週間境内では、土竜塚(もぐらづか)を見るようになりました。

モグラは一生の内を殆どを地中で過ごし、10時間~12時間空腹でいると命を落としてしまうそうです。

また、地中は一年通して気温の変化がない為、餌になるミミズ等の虫の数も変化がなく地中はモグラにとって安定した住処だそうです。

モグラは゛土竜゛という漢字があてられますが、この漢字にも由来があり、トンネルになった状態の土を見て竜の様に見えるので、゛土竜゛という字を当てたという説と。中国ではミミズの事を゛土竜゛と書きますが、それが中国から日本に漢字が入ってくる際に間違ってモグラに゛土竜゛という字を当ててしまったという、説と二つあります。

モグラは皆様がご存じの通り、多くの方に知られてはおりますが、実際に見た方は少ないと思います。もし見かける事がありましたら、そっとしてあげてください。