座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

ふいご祭

2021年11月08日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

暦で今日の11月8日を見ると、『ふいご祭』と書いてあります。

あまり聞きなれない言葉かと思いますが、『ふいご(鞴)』とは金属を精製する時の火炉に空気を送るための道具の事。旧暦11月8日は鍛冶師・鋳物師などが仕事を休んで鞴を清める『ふいご祭』の日とされています。

今は新暦ではありますが、当神社でも毎年この時期にふいご祭の依頼をいただきお伺いしている所がございます。

祭壇の横に置かれた、鞴の一種

おそらく昔は職能毎にこういった神事が行われていたのでしょうが、今はむしろ珍しい行事になってしまっている感があります。

しかしどんな仕事でも「一時手を休めて、今までをねぎらいこれからを思う」というのは必要なことではないでしょうか。


地鎮祭道具の手入れ

2021年08月17日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

お盆前頃から雨が続き、気温も25度前後と夏とは思えないほど気候となっています。

お盆明けから地鎮祭などの外のお祭りも執り行っておりますが、祭器具が雨で濡れたり土で汚れたりすることが多いので小まめに手入れを行っています。

特に地鎮の儀で使用する祭器具は手元の部分が直ぐに汚れてしまうのでその都度交換しています。

どうやら明日はこの近辺は晴れ間も出るようで久しぶりの太陽が拝めそうです。


『建築儀礼のしおり』冊子ができました

2020年05月09日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

当神社では地鎮祭や竣工祭など神社の外に出向いての神事、いわゆる出張祭典のご依頼を受ける事も多くございます。

その内容や意義について説明した小冊子を今までは神社本庁が発行したものを使わせていただいていましたが、今回それに代わる神社オリジナルの物が完成しましたのでお知らせ致します。

地鎮祭や新室祓など建築に関わるお祭りを中心に書きました

冊子では地鎮祭の意味や当日の流れなどを写真入りで説明しております。

これは主に地鎮祭を行うお施主様へお配りできるよう作った物ですが、ご希望の方には神社社務所でもお渡し致します。

ご興味がありましたらどうぞお気軽にお尋ねください。


上棟祭

2020年02月11日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

本日暖かな天候の中、上棟祭の依頼がありご奉仕を致しました。

家を建てる前には地鎮祭を行いますが、柱を立てて建前をする際には本来だと上棟祭を行います。

上棟祭とは、建築儀礼の一つで、棟上(むねあげ)とも呼ばれ、新築の棟木を上げる際に工匠の神様と家屋の神様をお招きして、今後の工事と建物の安全を祈るお祭りです。

お祭りにお招きする神様は、家屋の守護神である屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)、屋船豊宇気姫神(やふねとようけひめのかみ)と工匠の神である、手置帆負神(たおきほおいのかみ)、彦狭知神(ひこさしりのかみ)を主にお招きし、氏神として産土神をお祀りをします。

昔は大工の方だけではなく、近隣の方をお招きして2階からお餅や小銭を撒いたり、食事会などを開いて盛大にお祝いを行ったそうですが、工事の方法が変わった事もあり、近頃は上棟祭を行わない事が殆どとなっています。

また、上棟祭を行った証として棟札(むなふだ)というものをお渡ししています。棟札には、御施主名、上棟祭日、奉仕神社名、施工業者名を記入し、祭典後には棟木に取り付けておきます。

 

 


鞴祭(ふいごさい)

2019年11月09日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

昨日、小田急電鉄相模大野工場で鞴祭(ふいごさい)の奉仕を斎行致しました。

火への感謝とこれからの安全をご祈念して、毎年この時期に奉仕をさせて頂いており、今年で57周年を迎えるとの事です。

鞴とは金属を精錬する際に、使う送風機のことで旧暦の11月8日に鞴を使う人たちが鞴祭を行っていたと言われています。

紅葉も始まり、これからは段々と寒さを増し空気も乾燥し始める時期になります。皆様お身体ご自愛頂いてこれからもお過ごしください。

 


地鎮祭について

2019年07月18日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

 昨日は関東地方でも3時間を超える日照時間があったとの事。久しぶりの陽射しでした。

今日もまた時折薄日の差す蒸し暑い一日となりました。

6月7月と梅雨空の続く毎日でしたが、地鎮祭など外のお祭りは比較的多くご依頼を受けて致しました。

梅雨が明けると暑さと共に強い日差しがあると基礎工事なども順調に進むようで、地鎮祭の御依頼も増えてまいります。

当社では、地鎮祭を始め出張祭典の準備の殆どを神社にて行います。

祭壇は勿論の事、四方に立てる竹やしめ縄、御供え物、榊は神社にて持参致します。

ご依頼主様に御準備いただく物は、お酒1升と砂一袋(ホームセンターなどで購入できます)だけです。

神社本庁『氏神様と建築儀礼』より

地鎮祭の奉仕内容は冊子の通りです。

家を建てられる際には、土地の神様、地域の神様に家を建てる旨の奉告をし、これからお住まいになる土地や家、家族を守ってもらえるよう地鎮祭をされることをお勧めします。

詳しい事は当社までお問い合わせ下さい。


地鎮祭用の竹の採取

2019年03月19日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

家を建てる前のお祓いである地鎮祭は一年を通じて受付をしておりますので、それに伴い4本1組の竹が必要になります。

この竹は地鎮祭を行う際に祭壇の周りに柱の様に差し立て、しめ縄を張って四角く斎場を形作るためのものです。最近は竹林自体の数が少なくなったためどの神社でも竹を用意する際は苦慮していると聞きますが、当神社では地主の方に許可をいただいてなんとか今に至るまで準備が出来ているという所です。

調べるとタケノコは5月の季語。タケノコが伸びて秋口まで来ると縄が張れる位の硬さになるのですが、つまりそれまでは去年生えたものを選んで使わなければなりません。

天候によってその年使えるほど成長する竹の数には多寡があります。今年は雪が積もったりはしませんでしたが昨年の竹の伸び方が芳しくないような…これから段々と悩ましい時期になりそうです。


座間市栗原鎮座白髪弁財天例祭

2019年03月03日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

今日3月3日は雛祭り。

女の子がいるご家庭では雛人形を飾り、桃の花を添えて成長を祈念される事と思います。

3月3日の桃の花や5月5日の菖蒲などは昔から厄落としの道具として使用されたといわれています。

神話でも桃の実は災いを祓う物として書かれており、又桃の花で厄を落とした後に花を川に流したとされています。

本日ご奉仕させていただく白髪弁財天の御祭神、弁財天は市杵島姫命とも言われ、神仏習合の名残でそれぞれの謂われなど少しずつ違いがあるようです。

いずれも女神と言われ、3月3日のこの日に祭典が行われるというのも女の子の節句といわれる所以なのかもしれません。

午前10時30分より斎行された例祭は、なんと50年ぶり位の雨の日の例祭となりました。

地域の方が早朝よりテントなどを準備してくれていました。

神饌の毎年御準備いただきます。

宮司祝詞奏上

参列される方は毎年25名程

神酒拝戴

白髪弁財天は、座間から藤沢にかけて流れる目久尻川の源流のひとつにお祀りされています。

今はもうその湧水は涸れてしまいましたが、弁財天はその名残となっています。

ご参列の方々は子供の頃この湧水から流れる目久尻川で遊んだ記憶のある最後の方たちなのかもしれませんね。


伐木祭

2019年02月21日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

昨日は境内の榊の剪定について書きましたが、一連の作業の中で伐らなければならない木が出てきました。

参拝の方が通る事のない裏手にある木なのですが、やはり伐る前にお祓いをする事になりました。

こうした木を切る際のお祓いの事を神社では「伐木祭」「伐木奉告祭」などと呼びます。

悪い事が起こらないように周りをお祓いをするのと同時に、木の神様や土地の神様に向け作業のご奉告をして障りが無いよう祈る神事です。

神社の中で行う事もあれば、ご依頼を受けて外に出向いてお祓いを行う事もあります。もしお考えの方がありましたらどうぞお気軽にお尋ねください。


雪に備えて

2019年02月08日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

ここ数日、気紛れの様に暖かい日もありましたが、週末はその分のツケを支払うかのように寒くなり雪が降るとの予報も出ています。

予定がなければ境内で雪景色を楽しむ余裕もあるのですが、明日はちょうど大安吉日。屋外で執り行う地鎮祭のお約束が多くあり、車で外に出なければなりません。

予報によれば幸い弱い降雪ではありますが、備えあれば患いなしと言います。今日の内に車輪に付けるチェーンの確認を行いました。

思えば数年前の大雪の際は積もった雪がなかなか融けず大変な影響が出ました。今回の雪は大過なく終わってくれることを祈っています。


鎮物と方除四神祓塩

2018年07月20日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

家を建てる前には土地の神様にご奉告する地鎮祭というお祭りを行います。

四方に忌竹をたて注連縄を張り、祭壇を設けてお米や御酒、魚か御餅、野菜や果物など(神社によって一部異なるところもあります)をお供えをします。

 祭典が終了すると当社では神様がお召し上がりになったお供え物と同時に鎮物、方除四神祓塩を御施主へお渡し致します。

鎮物と方除四神祓塩

鎮物は地鎮の儀(鎌、鍬、鋤により草を刈ったり、砂山を切り開く所作の事)の後に鎮物奉鎮の儀を行いその土地の中心に仮置きします。

本来、鎮物は基礎を作る段階で建物の中心といえる場所に埋めていただくものなので御施主から工事施工担当者へその場でお渡ししてもらいます。

鎮物の中身は、土地の神様へのお供え物など様々なものが納められています。

鎮物、方除四神祓塩の由緒

又、方除四神祓塩は、建てられた後で入居をする前に土地の方角(東、南、西、北)に直接御施主が置くものです。

工事の全てが終わった段階での土地の清めとこれから出入りする人や物をお祓いするための塩です。

地鎮祭では、祭典で祝詞を奏上し、玉串をお供えしてお参りする事で今回のお祭りの趣旨などをご奉告し、祭典終了の後は神様がお召し上がりになられた野菜や果物などをご家族皆さんで食べることにより神様の御恵みを戴き、鎮物をその土地の鎮めることにより神様への感謝と共に末永い見守りをお願いします。

方除四神祓塩は当社のみでお渡している特別なお塩で、地鎮祭や入居清祓いをご奉仕させていただいた方にお頒けしているものです。

これらの物は、地鎮祭奉仕の際に神職よりそれぞれのご説明をきちんとさせていただいてから御施主へお渡し致しております。


地鎮祭について

2018年07月10日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

今日も午前9時より何件か地鎮祭がありました。

梅雨明けすると天気も安定するので基礎工事等へ影響もなくスムーズに進められるので比較的外の御祭が多くなります。

地鎮祭を行うにはお施主様が直接神社に依頼をされるか、お施主様と施工業者が日程の打合せを行ってから施工業者が神社に依頼する方法があります。

 

当社へ地鎮祭など出張して行うお祭を行うまでの流れを標記致しました。ご予定をしていた日が、日柄が良い場合にはお伺いした時間ではお受けできない場合もございます。なるべく予定日や時間等余裕をもってお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。


午後の竹採

2018年05月11日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

明日は大安吉日の土曜日という事もあり、地鎮祭等の出張祭典のお約束が幾つか入っています。

その地鎮祭で用いる注連縄を張るための竹を、本日採りに行きました。

新緑の季節は竹も例外ではなく、今は若竹が大いに伸びていく時期です。

あまりに若々しい時は縄を張るには少し柔らかすぎて困るのですが、その一時期を過ぎてしまえば新葉が青々と光る良い竹が揃います。

竹は開発等で年々採りづらくなっていますが、本物の竹を使えて良かったと思うのは特に今の時期ですね。 神事に相応しい若竹を、今回も何とか用意する事ができました。


地鎮祭奉仕

2018年03月13日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

今日は朝からたっぷりの陽射しがあって暖かくなってきました。

日柄も友引とあって地鎮祭などのお祭りの御依頼もあり奉仕してきました。

地鎮祭は、家を建てる前にこの土地を守る氏神様や土地の神様をお呼びしてこれから工事内容を奉告し、工事の安全を祈念するお祭です。

 工務店やハウスメーカーによっては地鎮祭をされないところもあるようですが、お施主様個人の主催にて執り行う事も出来ます。

お祭に使用する物や準備等が大変のように思われる方もいらっしゃると思いますが、祭典に用いる祭壇や忌竹、お供え物などの殆どが当社が準備致しますので安心です。

地鎮祭をご依頼からの流れや御準備いただくものです。

当社地鎮祭祭典の流れです。(神社本庁発行 氏神さまと建築儀礼より)

祭典には地域によって執り行わない部分もございます。

祭典の流れなどを他の神社に依頼される場合は依頼された神社へ直接お尋ね下さい。

土地を購入されるという事は、その土地を直接手に入れた訳ではなくあくまでもその土地に住む権利を得ただけの事です。

権利を認めるものがあってこそその価値を認められるのです。

その土地を守る神様やその土地にいる神様の宿るその土地を借りて居住するわけですから先ずは神様への挨拶として地鎮祭を執り行う事をお勧めします。


初午祭斎行

2018年02月07日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

本日は立春を迎えて初めての十二支でいう午の日、『初午(はつうま)』の日に当たります。

京都、伏見稲荷神社の御祭神が稲荷山に降臨したのが“和銅4年の初午の日”だったという伝説があり、そのためこの日は全国の稲荷神社でお祭りが行われる日になっています。

稲荷神は文字通り元々は稲の神様・農業の守護神でありましたが、時代とともに広く人の仕事・産業を司る神様として崇敬を集めるようになりました。

そのため長く続けておられる会社などには敷地内に稲荷神社のある事も多く、依頼によりそういった場所へお伺いして初午祭を行うのもこの時期の大切なご奉仕です。

気温は冷ややかですが、明るい晴天に恵まれたのは幸いです。 本日も神職が手分けをして初午祭の奉仕を致しました。