まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

旅情

2019年12月26日 | 日記

なぜか勃然と兆した旅情やみがたく
仕事が終わった後、山手線に揺られてブラリ東京駅ヘ。
別に最寄りの品川駅でもよかったのですが
どうしても途中駅というイメージが強くて旅情に欠けます。
駅はやっぱり始発駅・終着駅でないと・・・



駅構内は旅装の家族連れで大いに賑わっていました。
帰省ラッシュにはまだ早いものの
子供たちが昨日から冬休みに入った影響でしょうか。
東京駅は関西や九州方面はもちろん
信越・東北方面にもつながっていますからこれから大賑わいです。
いいなあ、俺も行きたいなあ・・・
などと呟きながら、つかの間の「旅情」を味わいました。
そういえば「旅情」という映画もありましたねえ。
確かキャサリン・ヘプバーンでしたか・・・
ちょっとクセのある顔でしたが知的で物静かで大好きな女優でした。
ああ、旅に出たいなあ、どこかへ行きたいなあ・・・
オジサンの切実な叫びでした。



何とか旅情を満喫したいと
駅の構内で駅弁を買って帰りました。
息子にはカニやイクラが入った豪華海鮮弁当。
シャケ好きの家人には鮭はらこ弁当。
私は東京駅特性の幕の内弁当。
旅情を味わうにはやっぱり幕の内弁当ですよねえ。
胃袋だけは旅情満喫でした。


おじさんサンタ

2019年12月25日 | 日記

サンタが壁をよじ登っていました。
近くのマンションのイルミネーションです。
煙突がないので近頃のサンタもいろいろと大変ですねえ。
なかなかよくできたイルミネーションで
思わず微笑んでしまいました。



雲一つない素晴らしい冬晴れでした。
仕事先のマンションの屋上からも雪をかぶった富士山がよく見えて
格好の「クリスマス晴れ」でした。
新宿や渋谷といった盛り場は大変な賑わいだったようですが
現役を引退したおじさんサンタはまっすぐに帰宅。
夕食に好きなビールを二本ほど飲むと
疲れのせいもあってすっかり酔っぱらってしまって
九時過ぎにはもう白河夜船でした。



とりあえずケーキだけは買いました。
最近はケーキを食べる機会もめったになくなってしまって
おそらく今年初めてのケーキかも知れません。
子供が小さかった頃は寝静まるのを待ってこっそりブレゼントを・・・
なんてこともありましたが
おじさんサンタは子供より一足先に熟睡状態でした。(笑)
ああ、クリスマスは遠くなりにけり、です。


ゆず湯でほっこり放屁かな

2019年12月24日 | 日記

公園に柚子(ゆず)の木があります。
広い公園でたった一本だけの貴重な柚子の木です。
ほどよく色づいていい香りがします。
冬至も過ぎていよいよこれからが冬本番です。
ゆず湯が恋しくなる季節ですねえ。



この柚子をこっそり拝借して帰ろうかとも思ったのですが
結構、樹高が高くて背が届きませんでした。
仕方なく近くのスーパーで柚子の実を買って帰宅しました。
まるまるとした柚子が一個98円でした。
ぐつぐつと煮えた鍋にユズの皮を二、三片放り込むと
あとは湯船にドボーン。
久しぶりに「ゆず風呂」を愉しみました。
いい香りを胸いっぱい吸い込んで体の芯からポカポカ温まるようで
やっぱりいいものですねえ。
確か俳句の世界では柚子は秋の季語だった思いますが
ゆず風呂は冬の季語なんですねえ、

  ほんのりと ゆず湯にまぎれて 放屁かな (杉作)

気持ちよかったものの
せっかくのゆず湯で屁をひいたら
風情台無しですなあ・・・ゴメンナサイ。


サザンカ咲いて

2019年12月23日 | 日記

サザンカが咲き始めました。
ようやく冬らしい寒さになって来ました。
本当はもう少し前から咲き始めていたのかも知れませんが
日によって暑かったり寒かったりと
猫の目のような陽気のせいか気がつきませんでした。



サザンカが咲くとようやく冬が来たなあと感じます。
山茶花と書いてサザンカです。
赤や白やピンクと色とりどりで品種も多いと聞きます。
オジサンの世代はサザンカと聞くと
やっぱり童謡の「焚火」を思い出しますねえ。

  かきねの かきねの まがりかど
   たきびだ たきびだ おちばたき
  「あたろうか」「あたろうよ」
   きたかぜぴいぷう ふいている

  さざんか さざんか さいたみち
  たきびだ たきびだ おちばたき
  「あたろうか」「あたろうよ」
  しもやけ おててが もうかゆい

そんな歌をうたいながら学校へ通った幼少の頃が
こんなオジサンにも確かにありました。
そういえば「焚火」というものをずいぶんしませんねえ。
公園もどこもかしこも「火気厳禁」ばかりで
およそ風情がありません。



サザンカは咲く端から次々と散っていきます。
花びらがパラパラとこぼれるように散っていって
木の下はまるで絨毯のようです。
同じ時期に咲くツバキは花が丸ごとポトリと散るのにくらべて
サザンカは一面にハラハラと散り敷いて
なんとも風情があります。

  山茶花の 散り敷くあたり 昏れのこり (杉作)

そろそろ年の瀬ですねえ。

 


木登りに挑戦・・・せず。

2019年12月22日 | 日記

朝からうすら寒くてテンションだだ下がり。
図書館に本を返して速攻で帰ろうと思っていたのですが
公園のケヤキの木で木登り中の少年を発見。
身をくねらせながらスイスイと器用に登っていきます。
うーん、大したもんだと感心しきりです。



スポーツクライミングと言うのでしょうか。
ポカーンと口を開けてみていると
イケメンのインストラクターらしき兄ちゃんがニコニコと登場。

   「ご主人もどうですか?」
   「ハッ?私?いやいや、とんでもないです」
   「見ためより難しくなくて、結構、簡単なんですよ」
   「いやいや、冗談は顔だけにしておきます」

いきなり勧誘されてビックリドッキリ。
自慢じゃないけど子供の頃から木登りは大の苦手でした。
あのロープに足を絡めて上昇する技が
どうしても出来なくていつも途中脱落の組でした。

   「どうです、一回だけでも・・」
   「いや、年も年ですし、体重もかなり・・・」
   「3メートル上がるだけ世界が変わるんですよ」
   「え、世界が変わる!?」

世界が変わる・・・
という言葉はかなり魅力的でしたが
今さらこの年で「世界が変わって何になろう」という思いが強く
結局はインストラクター氏の勧めを固辞したのでした。
ああ、意気地なしのオジサンですねえ。



ケヤキの木の梢では
シジュウカラがピーピーと啼いて
そんな私の意気地なし嘲笑っているようでした。
我が家には「60を過ぎたら木登りするべからず」という
伝来の家訓があるのです。