朝からうすら寒くてテンションだだ下がり。
図書館に本を返して速攻で帰ろうと思っていたのですが
公園のケヤキの木で木登り中の少年を発見。
身をくねらせながらスイスイと器用に登っていきます。
うーん、大したもんだと感心しきりです。
スポーツクライミングと言うのでしょうか。
ポカーンと口を開けてみていると
イケメンのインストラクターらしき兄ちゃんがニコニコと登場。
「ご主人もどうですか?」
「ハッ?私?いやいや、とんでもないです」
「見ためより難しくなくて、結構、簡単なんですよ」
「いやいや、冗談は顔だけにしておきます」
いきなり勧誘されてビックリドッキリ。
自慢じゃないけど子供の頃から木登りは大の苦手でした。
あのロープに足を絡めて上昇する技が
どうしても出来なくていつも途中脱落の組でした。
「どうです、一回だけでも・・」
「いや、年も年ですし、体重もかなり・・・」
「3メートル上がるだけ世界が変わるんですよ」
「え、世界が変わる!?」
世界が変わる・・・
という言葉はかなり魅力的でしたが
今さらこの年で「世界が変わって何になろう」という思いが強く
結局はインストラクター氏の勧めを固辞したのでした。
ああ、意気地なしのオジサンですねえ。
ケヤキの木の梢では
シジュウカラがピーピーと啼いて
そんな私の意気地なし嘲笑っているようでした。
我が家には「60を過ぎたら木登りするべからず」という
伝来の家訓があるのです。