まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

長岡大花火

2021年08月03日 | 日記
ラジオのニュースを聴いていたら・・・
長岡の大花火が今年も中止になったと知った。
毎年八月、新潟県長岡市の信濃川の河川敷で繰り広げられる
伝統の「日本三大花火」の一つである。
コロナ禍のせいで二年連続の中止になったと言う。



夜空をとどろかす豪快な三尺玉のド迫力。
花火師たちが技術の粋を凝らすスターマインの華麗さ。
全国に数ある花火大会の中でも出色で
死ぬまでに一度は見てみたいと思い続けてもう何年か。
そう、偉そうに言いながら
私は「長岡大花火」を一度も見たことがない。



八月はお盆もふくめて花火の季節である。
夏休みには必ず帰省して田舎の花火大会を見るのが
私や家族の何よりの愉しみであり
大げさに言えば心のよりどころでもあった。
その故郷もいつしか「遠くにありて思うもの」となり
コロナ騒ぎも加わってドンドンと足が遠のく。
まことに淋しい限りである。


長岡大花火をこの目で初めて見たのは
都内のデパートで開かれた山下清の展覧会だった。
もう十年近く前のことだろうか・・・
この絵が「貼り絵」だと知って衝撃を受けた覚えがある。
放浪の画家として知られる山下清画伯は
その独特な画風と自由奔放な人となりで知られた天才である。
脳裏に刻まれた花火の鮮烈な記憶と
一枚一枚のピースを根気強く貼り合わせていく作業で
この圧倒的な「絵画世界」を造り出している。
私も趣味のスケッチの絵筆を握って
迫力の「長岡花火」をこの手で描いてみたいと思う。