盆踊りの夏

お盆です。
盆踊りの季節です。
とは言いながら・・・去年に続いて今年も
全国各地の盆踊りがコロナのせいで次々と中止になって
大の盆踊り好きととしては寂しい限りです。

盆踊りと言えばやはり徳島の「阿波踊り」です。
数多ある盆踊りの中でも熱気や規模、躍動感においても
全国屈指で日本一の盆踊りかも知れません。
連と呼ばれる踊り自慢の仲間やグループが数多く参加して
夜通しで踊りあかす様子は圧巻ですねえ。
私も取材で何度が踊りの輪に加わったことがあるのですが
踊る阿呆に見る阿呆とはよく言ったものです。
去年は中止でしたが今年は連の数も最低限に抑えて
街頭ではなく屋内で開催されるとか。
体育館やホールで開催する阿波踊りなんて阿波踊りじゃない！

と言いたいところですが、仕方ないのかなあ・・・

熱気の阿波踊りとは対照的に
情緒あふれるのは岐阜県郡上八幡の「郡上踊り」です。

山紫水明の小京都として知られる郡上八幡。
清流・吉田川の畔に広がる城下町は
古きよき日本の原風景といった懐かしさに溢れていて
布団屋の息子と友人だった私は
毎年のようにこの街を訪れては踊りの輪に加わったものです。
お盆の三日間にわたって繰り広げられる徹夜踊りは
哀調あふれる三味線の音色とともに忘れがたい思い出です。
その郡上踊りも去年に続き中止とか。
日本の夏、盆踊りの夏は「異常な夏」になってしまいました。