まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

池袋暴走事故

2019年04月21日 | 日記

またしても高齢ドライバーが引き起こした事故だった。
本人にも自覚があったようで
周囲に運転免許の返納もほのめかしていたようだが
なぜ一刻も早くそうしなかったのかと悔やまれてならない。
87歳で車を運転するのはやはり無謀である。

最初にガードレールに接触して以後
本人が車を操作した痕跡がほとんど見られないと言う。
最初の接触で気が動転してしまい
呆然と無意識のままアクセルを踏み続けたのだろうか。
なすすべもなく続いて自転車の母子連れを跳ね
ゴミ収集車に激突して止まった。
真っ二つに折れた無残な自転車が衝突の激しさを物語っている。
痛ましいとしか言いようのない事故である。
実は私自身もつい一週間ほど前
同じような事故現場を目の前で目撃してしまった。

自宅近くのスーパーである。
仕事を終えて地下鉄の駅に降り立った私は
買物を済ませて目の前の横断歩道を自宅方向へ向かおうとしていた。
その時、同様に買い物を終えた60代らしきオジサンが
自転車で「ちょっと、ごめんよ」と言いながら
背後から勢いよく追い越していった。
急いでいるらしくかなりのスピードだったように思う。
そのまま横断歩道に突進して行ったのだが・・・
右側はスーパーの駐車場の出口になっていて次々と車が出て来る。
左折車は砲弾歩道で一旦停車していて
オジサンはそれを堪忍して猛然と突っ込んで行ったのだが
その左折車のさらに向うを強引に追い越していくもう一台の車があって
ああ、危ないぞ!と思った時は遅かった。
カシャーンと鈍い金属音がしたかと思うと自転車のオジサンは
高々と跳ね上げられ地面にたたきつけられた。

人間はこんなに高く上がるのか・・・
などと妙なことに驚いているうちに誰かが電話したようで
救急車呼びました!という声が聴こえた。
今まで「事故現場」を通りかかったことは何度かあるのだが
事故の瞬間を目の前で目撃したのは初めてで、少なからず動転していた。
通れたオジサンを路肩に運ぶのを手伝ったものの
オジサンはピクリともしなかった。
救急車が到着するのがこれほど遅く感じたことはなかった。

池袋の事故のつい一週間ほど前である。
オジサンがどうなったのか、無事だったのかはわからない。
今でもときどき思い出して心配になる。
思いもかけぬ交通事故で人生が暗転するのは世の常である。
加害者も被害者もそれは同じことで
つくづく「車」という文明の利器の罪深さを思うのである。