Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

『カレワラ物語』

2008-11-12 22:49:05 | フィンランド
岩波少年文庫から『カレワラ物語-フィンランドの神々』という本が出版された。フィンランドの国民的叙事詩『カレワラ』を読みやすい物語に仕立てたもので、表紙絵は、初代カンテレ(巨大魚の顎の骨で作った)を弾くワイナモイネンと美しい音色に聴き惚れる人と鳥獣木々。



編(訳)者はフィンランド文学の大御所・小泉保氏。担当編集者は、9月のカンテレコンサート(KANTELE from FINLAND) に来場し、いちばんいい席でフィンランドの民族楽器の音色を愉しんでくださった。

対象は中学生以上、もちろん大人にも不足ない内容で、是非多くの方に読んでいただきたいとおすすめする。ただ挿絵が・・・。フィンランドに行くと必ず会いに行く、ガッレン・カレラのカレワラシリーズの名画がある。その前でしばらく佇む私は、カレワラの迫力に欠けるメルヘンチックな挿絵には大いに不満。2代目白樺カンテレだって、もう少しハンサムに描いてほしかった。でも内容は素晴らしいので、差し引きOKということにして読み進んでいる。

『カレワラ物語』岩波書店発行 640円(+税)