Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

本当に贅沢三昧コンサート!

2008-09-17 07:55:07 | カンテレ
KANTELE from FINLAND  (日本カンテレ友の会主催)が開催。




<カンテレ贅沢三昧コンサート>のタイトルどおり、フィンランドの古い時代の民俗音楽、現代音楽、そしてフィンランドの旬のタンゴまで、カンテレも5弦から39弦コンサートカンテレまで、ソロからアンサンブルまで、そして歌ありと、たっぷり2時間の大盛りコンサートだった。



小型カンテレのエキスパート、ヴィルマ・ティモネンは、おじいさんがカンテレビルダー(製作者)で、小さい頃からカンテレをおもちゃに弾いていたそう。お得意の5弦、15弦では、カンテレ愛好者にはおなじみの曲ばかり。ちょうど練習中のアンサンブル曲もあり、私の生徒さんたちは身を乗り出して聴いている。



センニ・エスケリネンは22歳の新鋭奏者。民俗音楽科に在籍しているので、カンテレ以外の様々な楽器も演奏する。最近は自作も含め、ジャンルをとわずにカンテレの可能性を追求している。日本は2回目、ショッピングが楽しく、洋服、靴、ソックス、小物など「買いまくった」というお洒落なお嬢さん。



エヴァ・アルクラは誰もが認める、若手の中心。フィンランドカンテレ協会会長で、5月に設立された日本カンテレ友の会会長もつとめる。大型コンサートカンテレのクラシック音楽を得意とし、ダイナミックな音楽を聴かせてくれる。まるでオーケストラの中にいるようで、それでいて繊細な音楽と響き。その豊かな音楽性が魅力。



見てください、この3人の楽しそうな笑顔。三人三様の個性が音楽に表れ、こんなにすばらしいコンサートは久しぶり。心が躍るような、夢心地のコンサートだった。初めて聴いた若い男性は「涙がでました。また聴きたい」。民族叙事詩『カレワラ』の編集担当者は、「すごい、感動のひとこと」。仕事帰りの疲れた身体には癒しの心地よさを、カンテレコンサートは何回も足を運んでいる方々も、口々に「すごくよかった」。そして「1曲ずつ、感動の扉が開かれていく感じ」、「今夜のコンサートを逃した人はほんとうにかわいそう」と、本当にそれぞれがカンテレを堪能した夜だった。


そして番外編。
「おなかすいた」と夜の賑やかな繁華街へ。日本食大好きな3人+エヴァとデュオを組む筝曲家・中井智弥さんと一緒に、お魚料理へ。「もう食べられない」と言いながら、お刺身、天麩羅、お鮨・・・でカンテレ談義。熱い夜はふける。