Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

ブログのコメントから-音楽療法-

2008-11-04 22:06:06 | 音楽療法
<5年後に向かって>(10月30日付) にこんなコメントをいただいた。

「30年前に夫の転勤でメルボルンに滞在していました。当時息子と一緒にバイオリンを習っていた14歳の少年が、将来はミュージック・セラピストになると言って頑張っていました。その頃からいわば音楽療法士の評価は高く、意義深い仕事として認められていました。
日本の音楽療法に関してはsuomihoさんのブログを通して認識を高めましたが、もっと音楽療法士の評価や体制の改善を願い、人数が減ったが為、一部の誠実な、情熱的な先生方にしわ寄せがくるようなことの無いようにして欲しいと願っております。
片寄った医師不足、看護士・介護士不足等、いろいろ問題も多く、高齢者に足を踏み入れた者としては今後生きていくのもしんどい気もいたします。今の日本は目先の利益にとらわれて何か大事なものを忘れてしまったように思われます。
これからいろいろ困難に出会うこともあるかと存じますが、成果もあげていらっしゃるsuomihoさん流のエネルギッシュな音楽を通して、多くの方に生きる力と励みを与えてくださいますようお祈り申しあげます。蔭ながら応援いたしております」

「コメント欄では長すぎて入らないので」と、ohmaさんがわざわざメールで送ってくださった。ありがたいコメントに励まされる。

30年前といえば、私がフィンランドで音楽療法に出会ったのとほぼ同時期。フィンランドでもまだ正式に確立されてなく、教会が運営する施設でカウンセラーや心理療法士によって音楽が取り入れられていた時代。そこにたまたま食住を得た音楽畑の私がお手伝いしたことが、現在の私につながる。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどのキリスト教国は、賛美歌とむすびついて音楽療法が広がったとも言われているし、日本で勉強するまだ機会がなかったあの頃は、ほとんど海外で勉強してきた。

この5年で日本の音楽療法は大きく飛躍した。次の5年はどんな展開があるのか、楽しみでもある。おそらくますます細分化され、音楽療法士の専門領域が明確になると思っている。とりあえずの学会目標「領域に拘らずすべての分野を経験」の時代は終わり、専門性をさらに追求する音楽療法士が求められる。代替医療の一領域とも言われる音楽療法、精進の日々。仕事、楽しみ!