Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレLPを聴く

2008-02-24 19:58:35 | カンテレ
1983年録音のViljo KarvonenのLP。レコードプレーヤーはここに引っ越してくるときに処分してしまったので、LPからCDにダビングできる機器をもっている友人にお願いしていたのが届いた。

スウェーデンよりの内陸部・Halsua出身の ペリマンニ(農民音楽家) のViljoは、私のお父さん(Veteli在住)のおじさんで、バスの運転手をしながらカンテレを弾いていた。お父さんは「世界一のカンテレ弾き」と今でも自慢している。私も30年前に会ったことがあるが、親戚の気のいいおじさんは、初めて会った日本人に丁寧にカンテレを教えてくれた。その後の私の人生に彩りを添えてくれたおじさん、今思えばすごい人だった。このLPは発売された年のクリスマスプレゼント、昨秋Kaustinen民族音楽学校の売店でみかけ、思い出した1枚。あわててひっぱりだした次第。

Viljoはハーパヴェシスタイルの演奏家で、カンテレはLaasanenの36弦。私のカンテレを作ってくれる Jussi Laasanen のおじいさん製作。ペリマンニ音楽のカンテレは、いわゆるボックスカンテレという厚みのある箱型カンテレで演奏される。


ペリマンニカンテレ演奏家、真ん中が Viljo

演奏はゆったりしたテンポでまろやかな音作りが感じられる。人口数百人の小さな町、森と湖と川の中に家がポツンポツンとある、そんな田舎の風景を思い出しながら聴く。最近の演奏家たちとまったく異なる音楽は、カンテレ弾きという名称がぴったり。今でも地元には欠かせないワルツ、ポルカ、マズルカの演奏は、人々の集まるときには大切な愉快な音楽である。

Kaustinen地域に属する周辺の町のマークはカンテレが多い

Halsua


私の第2の故郷・Veteli・